穂乃果の奇妙な冒険 ミューズオブヘブン 作:マキシマムダンガル
最強のスタンドを持つ鳥
「たっだいまー!」
穂乃果はさっきまでとは違い元気良く扉を開けた
「穂乃果、ツバサさんと何を話していたのですか?」
部屋に入ると、海未が出迎えてくれた
「ちょっとね。そういえば皆は?」
本を読む海未のとなりに穂乃果とにこは座った
「何やら服を買いに行くと言って出掛けていきました」
「服?」
「何時までも学生服で歩き回るのはあれだからと」
「海未ちゃんは・・・」
穂乃果がなにかを言おうとするが、海未の弓道着を見て全てを察した
「海未ちゃんただいま~、あれ?穂乃果ちゃん、それに、にこっちも帰ってたんやね」
希は服装を一転させ、雰囲気も変わっていた
「あっ、穂乃果ちゃん、お帰り」
希の後ろから花陽が帰ってきた、それと同時に他のメンバーも帰ってきた
「さてと、皆帰ってきた事やし。いま聖なる遺体が何個揃ってるか見てみよか」
「全部で9個、今持っているのは8個だったわね」
「取り敢えずテーブルに並べてみよ」
希に言われ、全員が持っている聖なる遺体を並べた
「今あるのが心臓、頭、両眼、両耳、右手、左手、胴体、両足の8個やね、つまり、今無いのが脊椎部のようやね」
「うーん、こう並べて見てみると、猟奇的殺人の現場を目の当たりにしてるみたいで不気味ね」
絵里が急にキリッとした顔でそう言った
「あはは、そうだね」
穂乃果は苦笑いをした、すると、μ'sが勝手に出てきた
「あれ?μ's、何で出てきたの?」
μ'sが出てきたの瞬間、聖なる遺体が浮遊しμ'sの各部位に集まっていった
「これは・・・」
聖なる遺体がμ'sの腕や頭等にくっ付くと、体の色が変わりより一層色を輝かせた
「これって」
「もしかしたら、聖なる遺体がμ'sと共鳴して、μ'sの体の一部になったとか?」
穂乃果はμ'sを動かさずともパワーアップしていることが分かった
「何となくだけど、分かる、μ'sが今、劇的に進化した事を」
一層輝きを放った
「まさか、聖なる遺体の正体はスタンド?」
希は驚愕した、しかし、聖なる遺体はμ'sにくっ付き、まるで、元合った場所に戻るかのようだった
「何とも美しい光ですね」
海未はμ'sの放つ光に心奪われていると
「ん?この光どこかで見たような・・・」
にこが光を見つめ記憶を蘇らせていると
「あぁ!この光は聖なる遺体で場所を移動するときの光だ!」
「皆急いで!置いてかれちゃう!」
その場の全員、光に向かって飛び込み、光は消えていった
「イッテテ、此処は?」
にこは飛び込んだ勢いのまま移動したため勢いよく地面に飛び込んでしまった
「日本?では、なさそうね」
周囲を見渡すと町並みではなく、どちらかと言うと荒野のようだった
「って言うか!誰もいないじゃないの!」
見渡す限り砂ばかりで人の気配すらしない
「参ったわねぇ、携帯を使おうにも電波が通ってるなんて思えない」
荒野の中、座り込み打開策を考えていると
「そんな所で座ってるとサソリに刺されちゃうよ」
にこの背後から突然声をかけられ振り向くと、そこには
「あれ?皆いる?」
穂乃果が目を開けるとそこは前に見た風景だった
「ここって、絵里ちゃんと希ちゃんがいた場所・・・」
周りを見渡し状況を整理していると
「穂乃果!」
いきなり大きな声で呼ばれ振り向くと
「海未ちゃん?」
「よかった無事だったのですね!」
必死の形相で穂乃果の元へ駆け寄ってきた。その背中には頭から血を流し、泥だらけの絵里がいる
「ど、どうしたの!?」
「じ、実は・・・」
その時
「見ーつけた」
上の方から声が聞こえ、顔をあげると
「こ、ことりちゃん!?」
不気味な黒い笑みを浮かべ、こちらを見下ろすことりの姿があった
「ンミチャーン、逃げちゃヤンヤンだよぉー」
ことりは脳トロボイスで黄金色のスタンドを出した
「くっ、穂乃果!絵里を連れて逃げてください、ここは私が食い止めます」
海未は穂乃果に絵里を託しエンペラーを出した
「ダメだよ海未ちゃん!穂乃果も戦う!」
食い下がろうとしない穂乃果に、海未は優しく微笑み
「大丈夫です、必ず戻ってきます。それに、穂乃果は私たちの希望です、ですから、早く行ってください」
「海未ちゃん・・・」
穂乃果は拳を握りしめ、絵里をおんぶして走っていった
「さぁ、ことり、私が相手です」
海未は弓を引きことりに狙いを定めた
「ンミチャーン、ことりのスタンドはとーっても強いんだぁ、だからぁ、心がポッキリ折れちゃわない様に気をつけてねぇ」
その頃、穂乃果は負傷した絵里を連れて街の中を走っていた
「はぁ・・・はぁ・・・」
がむしゃらに走り続け行きを切らし立ち止まった
「穂乃果ちゃん?」
声が聞こえその方向に顔を向けると希の姿があった
「希・・・ちゃん?」
「えりち!どうしたんその傷!」
希に手を借りてとある一室に入った
「取り敢えず、応急治療はしたから、寝かしとこか」
手際よく応急治療を終えて椅子に座った
「穂乃果ちゃん、何かあったん?」
「実は、ことりちゃんに教われたみたいで、海未ちゃんが今戦ってて」
穂乃果の表情から不安感が出ていた
「それは不安やね、今からでも行きたいけど」
すると、部屋の扉が開き花陽と凛が入ってきた
「希ちゃんただいま~」
「おっ、花陽ちゃんお帰り、凛ちゃんも」
「あっ、穂乃果ちゃん、と絵里ちゃん!?どうしたのその傷!」
希は事細かに説明し、準備するように言った
「急がなくちゃ!凛ちゃん!」
「分かってるにゃ!」
花陽と凛がドタバタと準備し始めた
「絵里ちゃんは・・・」
「安心して、うちが看病しとくから、穂乃果ちゃんは行ってきてええで」
希は絵里の頭を撫でながらそう言うと
「希、私は大丈夫よ」
絵里はムクリと起き上がりそう言った
「えりち、起きてたん?」
「今起きたところよ」
絵里は頭に付けられた包帯をほどいた
「えりち!?包帯外したら血が・・・」
が希の予想とは裏腹に血は止まっていた
「え?何で?」
「ことりの奇襲を受けたのは確かだけど、その・・・あまりに急な事だったからビックリして前のめりに転けて、頭を打ったと同時に気絶しちゃって」
「「イラァ(# ̄- ̄)」」
本気で心配した二人の怒りは有頂天に達した
「「もう一回寝てろ!」」
希と穂乃果の息ピッタリのパンチで、絵里は再度眠りについた
「さてと、阿呆は眠らせたからうちらも行くで」
「うん!」
「準備出来たよぉー!」
花陽と凛と共にことりの元へと向かうのであった
海未の加勢に行くため動き出した四人
しかし、彼女達は知らない
ことりのスタンドの秘密を
そして、にこと真姫の行方を
次回「水と氷の狙撃手&雪原と黄金色のスタンド使い」
「最近のエリチカ、不遇過ぎるチカァ~」