穂乃果の奇妙な冒険 ミューズオブヘブン 作:マキシマムダンガル
ことりを倒した後、穂乃果はμ’sで全員を治療した
「さてと、これで、μ’s全員集合かな?」
海未が6人の前に出て、まるで自衛隊みたいなかたちで並んでいた
「あれ?にこちゃんと真姫ちゃんがいないにゃー」
「あ、そういえば。忘れてた・・・」
ぼそっと穂乃果が本音を漏らした
「では、三手に分かれて二人を探しましょう。凛は花陽と、希は絵里と、穂乃果は私たちと行きましょう」
「そ、そうだね、急いで二人を探そう」
メンバー分けをして、早速二人を探しに行こうとすると
「その必要はないわ」
海未の背後から、聞き慣れた声が聞こえてきた
「に、にこちゃん!無事だったんだね」
穂乃果が安堵の息をつくと
「ごめんなさい、穂乃果、もっと私が強ければ、こんなことには・・・」
「にこちゃん?」
にこが意味不明な事を言っていると
「さぁ、にこちゃん、始めるわよ」
にこのすぐ隣に真姫の姿があった
「ま、真姫ちゃんも」
「できる限り、痛みの無いようにするから・・・」
「ハーミット・パープル!」
真姫はスタンドを出し、唐突に攻撃を開始した
「な、何をするのにこ!」
すかさず絵里がシルバーチャリオッツで防いだ
「絵里、退いて!無駄な殺生はさせないで」
「それはこっちの台詞よ、どうしてこんな真似を」
「絵里には関係の無いことよ、そこを退いて」
にこは何かを決意したかのような眼差しで絵里を見た
「こうなったら力尽くでやるしかないようね」
「絵里ちゃん、ここは私が」
穂乃果は絵里の前に手を出し、前に出てきた
穂乃果はスタンドを出し、構えた
「誰が相手でも、負けるわけにはいかないの。悪く思わないで」
にこは穂乃果の前に立った
「ま、真姫?こ、コレ一体どういうことです・・・」
海未は状況が飲み込めずにおろおろとしていた
「海未ちゃん、これはもうやるしかないで」
「の、希?それは・・・」
「こういうことだよ、海未ちゃん」
凛と希はスタンドを出した
「フフフ、この天才マッキーに勝てると思っているのかしら?非常識3娘ごときが」
真姫もスタンドを出した
「や、やるしかないのですね」
「これだけがうちらが出来る唯一の手段や」
「わかりました。真姫、少し我慢してくださいね」
海未と希、凛の三人は互いのスタンドを出して構えた
「いくで、リリホワの団結力を見せてやるやん」
「頭の悪い奴らね。死んでやり直すといいわ」
「行きます!」
海未の掛け声に凛はまっすぐ突っ込んでいった
「海未ちゃん、合わせてや。
マジシャンズレッドが炎で道を作った
「凛、行きますよ!
次に、海未が炎の道にサウザンド・アローを放つと、矢すべてに火が付いた
「凛にお任せにゃーーー!」
そして、凛がサウザンド・アローの真ん中でエアロスミスを出した
「ボラボラボラボラボラ
矢が一本射るか射ぬ直前でエアロスミスで乱射した
「しまt・・・」
真姫が反応する前に全ての攻撃が直撃した
「キャアアアア!!」
リリーホワイトの三人のコンビネーションに為す術無く、真姫は吹き飛び再起不能になった
「これがうちらの結束力やん!」
「後は、穂乃果に回復をお願いするだけですね」
海未がそう言いながら、穂乃果たちがいる方向へ顔を向けると
にこと対峙していた
「にこちゃん、どうしてもやるんだね」
「私だって、出来ればこんなことはしたくない。でも、どうしてもやらなくちゃならないの」
にこの今までにない決意に満ちた表情に穂乃果も身構えた
「今の私はひと味違うわよ」
「私だって変わったから、μ’s!」
穂乃果はμ’sを出した
「さすがね、今までに感じたことのない迫力ね、勝機を感じさせないわ。でも、私にだって意地がある!スパイスガール!」
にこが出したスタンドは前までにいた髪の毛のスタンドラブデラックスではない、人の形を持ったスタンドになっている
「あぁ、忌々しい力だわ、なんて気持ちの悪いスタンドなのかしら」
「どんなスタンドかわからないけど、先手必勝!」
穂乃果は猛スピードでにこに攻撃を仕掛けた
「オラオラオラオラ!」
穂乃果の怒濤のラッシュに対し、にこは地面に落ちている少し大きめの鉄板をスパイスガールで持ち上げ、盾のようにして持った
「あんたの打撃はこれだけで充分」
穂乃果はその鉄板すらも破壊するかのような力でラッシュを放つと、あり得ないことが目の前で起きた
「て、鉄板がまるでゴムみたいに伸びている!?」
μ’sのラッシュ攻撃の力が全てその鉄板に吸収されていく
「何よりも柔らかいことは最強の盾になる」
「こうなったら、その盾を使い古されたゴムみたいにぶち破ってやる!」
穂乃果はμ’sでラッシュをしながら一歩、また一歩と前に出るが、ブヨブヨと伸びるだけで破れる気配は何一つとしてない
「やっぱりあんたは何か一つのことに没頭すると何も見えなくなるのよね」
しみじみとにこがそう言うと
「横ががら空きなのにも気付けないほど、没頭しているようね」
「しまっ!」
「WAAAAAAAAANNA BEEEEEEEEE(ワアーナビィーー)!!」
穂乃果は一瞬のうちに横を取られ、人間の弱点に一撃一撃に殺意のある拳がめり込んでくる
「グッ!!」
スパイスガールの攻撃が入るたびに骨が軋む音が頭の中で鋭く響く
「ハァハァ・・・」
あまりの痛みに穂乃果はその場に膝を着いた
「穂乃果、できればこれ以上傷付けるのは嫌なの、だから、そのまま倒れてちょうだい」
「にこちゃん、私はにこちゃんが何を考えてこんなことをしているのかわからない、けど、にこちゃんが今、苦しんでいるのはわかる!」
穂乃果は真っ直ぐにこのその今にも泣き出しそうな目を見た
「あんたって奴は・・・甘いのよ!」
にこは無慈悲に穂乃果の顔面に拳を当てようとするが、当たる寸前で手を止めた
「何で・・・あんたはそうやって笑っていられるのよ・・・私はあんたを・・・」
にこは涙をボロボロと流しながらそういった
「にこちゃん大丈夫・・・大丈夫だから・・・」
「穂乃果・・・」
にこはボロボロ涙をこぼしながら穂乃果に抱きついた
「ごめんなさい、こんな真似をして」
「いいんだよ・・・」
穂乃果は体中に走る激痛を悟らせないように努めて笑顔を作っている
「穂乃果、やっぱりあんたの言うことは聞けないわ」
にこが立ち上がりそう言うと
「がっかりだよ」
すると、どこからともなく声が聞こえてきた、その瞬間ににこがスパイスガールで背後に拳を振った
ガンッ!!
にこの真後ろから飛んできた拳がスパイスガールの一撃で相殺された
「さすがに一度見たら二度目は聞かないわ」
「ったく、使えない駒を引いちゃったよ」
にこの目の前には真っ黒な髪の毛の穂乃果が立っていた
「あ、あなたがパラレルワールドの私・・・」
「えーっと、初めましてでいいかな?」
黒い髪の穂乃果はけだるげに挨拶をした
「あんたには色々と世話になったわね」
にこはスパイスガールの隣に立ち構えた
「そりゃあ、わざわざラブデラックスから戦いやすいスパイスガールに変更してあげたんだから、感謝の一言くらい言ってもらわないと困るよ。まっ、その対価は全然割に合わないんだけどね」
黒い髪の穂乃果はにこを怒りの目で見下しながらそういった
「さてと、いい加減私も堪忍袋の緒が切れちゃったからこの場にいる全員死んで・・・」
「
ブゥゥン
「ごめんね黒い穂乃果ちゃん、一方的にやらせてもらうね」
止まった世界の中ことりは黒い穂乃果の首にナイフを這わせた
「たかがこの程度で私の首を取れるなら苦労しないだろうね」
止まったはずの世界の中黒い穂乃果がことりの目線を合わせてそういった
「へっ?」
「μ’sオーバー・ヘブン」
その時、穂乃果の使っているμ’sとは似ても似つかぬ邪悪なスタンドが表れた
「吹っ飛べ」
次の瞬間、ことりの思考は全く追いつかなかった、気がつけば自分が壁にめり込んでいたのだ
「ガハッ!!??」
全員の時間が戻る頃にはことりがいつの間にか壁にめり込んでいた
「はぁ・・・まぁ、この程度なら後で改変しちゃえばいいけどさ、わかる?死んだら元も子もないんだよ?」
「っ!」
穂乃果はいきり立ち黒い穂乃果に向かっていこうとすると
「穂乃果、あんたはことりと真姫の治療をして」
「でも、にこちゃん!」
穂乃果がにこに反論しようとするが、ふと手に目線をやると怒りに震えていた
「にこちゃん・・・」
「あんたには色々貸しがあったわね、今ここで返させてもらうわ」
「出来るなら、どうぞご自由に」
黒い穂乃果はにこを馬鹿にする目でそう言うと、にこはスパイスガールと共に向かっていった