ホントは続きをかこうかなとおもったんですけど、取り敢えず少なからず続きを楽しみにして下さる方もいるので投稿しました。
次こそは!!レン君の無双書きますよ!!多分!!(自信ない)
あと、ヒロインとかに希望があったら言ってくださいね?ぜひとも待ってます!まぁ、大方自分の中では決めてるのですが(笑)
勇者シンクと親衛隊隊長エクレールは登っている、
エレベーターではなく壁を。
「おい勇者!?やっぱり無理があるだろ!?」
「だから無理してついてこなくていいって!!」
2人はがこんな所を登っているのは勿論だが理由がある。
かれこれ数十分前。
「んー…、んー…、大丈夫かなぁ、姫様」
シンクはやはり姫様が心配なのか、先程からずっとエレベーターの前をウロウロしていた。
「落ち着け勇者。お前は姫様を信じて待てんのか?」
「そう言うエクレこそ。尻尾」
シンクが指さす先には、犬種ならではの特徴、『興奮すると尻尾が揺れる』と言う状態にまさになっているエクレールの尻尾があった。
「え?……いや!これはちがってだな!?」
慌てて尻尾を隠そうとするエクレールだが既に遅し。
「と、とにかく!姫様が1人で行くと言って行かれたのだ。ならば我々は信じて待つしかなかろう」
「うーん、確かにそうなんだけど……。なんだか嫌な予感がするんだよなぁ」
「……しかしだな」
そう言うエクレもどことなく嫌な予感はしていて、行きたいのは山々なのだ。ただ言い出せないだけなのだが。
「あ!そうだ!!」
突然シンクが思いついたかのように声をあげる。
そして突然窓から上を見上げたのだ。
「ここなら登れそう!エクレ!!」
「な、なんだ勇者?」
「僕はここを登っていくよ!!姫様は1人で行くっていたんだし、その後をついて行っても問題ないよね!」
突然の勇者の行動とその意味にエクレールは驚き、半分呆れ、半分感心する。
「この屁理屈勇者が……。待て!!私も行く!!」
そして結局二人して仲良く登ることとなったのだ。
時は戻り……
「む、無理なんどしとらんわ!!勇者こそ無理してるんじゃないか!?」
「な、なにをー!?なら上まで勝負だエクレ!!」
傍から聞けば何とも可愛いらしい争いをしてるようだが、2人が登っているのは本来、エレベーターであがっても1、2分はかかる高さだ。高さがある分地上からの高さも比例して高くなる。勿論命綱もある訳でもなく、2人は己の腕力だけで登っている。
こんな様子を見てると如何に2人がとんでもないかよく分かる。
因みに2人が言い争いをしていたのは丁度真ん中らへん。しかし2人は親愛なる姫様の為に速度が落ちることは無かった。
しかし、彼らは段々と近づいてくる地響きに思わず動きを止める。
「な、なんだいこの地響き?」
「わ、私にもわからん……」
「な、なんか物凄く嫌な予感がするだけど……」
堪らず2人が地響きがしてくる方向──後ろを振り向くと……
「「何じゃありゃぁ!!?」」
正確には斜め下。ちょうど砦の麓。
1匹の巨大の狼がこちらに向かって走ってきていたのだった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『レン!間もなく到着だ!』
「おう!!着いたら後は任せな!」
レンとマルドゥークは遂に森を抜け、砦の麓付近まで迫ってきていた。
『最後は壁を登るからな。しっかりつかんどかんと振り落ちるぞ』
マルドゥークが最後にとんでもない事を呟く。
「おう!!まかせと……って、え?」
レンは耳を疑い、聞き直す。しかしマルドゥークは再度答えることはなく、そのまま一気に砦に近づく。
『さぁ!一気に駆け上がるぞ!!』
「ちょっとまっ……ああああああっ!?」
砦の麓に着いたマルドゥークは一気にその場を跳躍し、一瞬で先程までシンク達がいたエレベーター乗り場の階を超える。
いくらオラクル細胞で鍛えているとはいえ元は人間。とてつもない重力と風力、揺れに半分浮いた状態になってしまう。
「死ぬ死ぬ死ぬ死ぬっ!?てか俺もうぶら下がってるだけなのお気づきですか!?足浮いてますよ!?股が涼しいんですよぉぉぉっ!!!」
『おい、レン!!!』
「え!?なに!?気づいてくれたの!?」
『何を言っている?そんな事より、途中壁に人がいる!!ついでに回収するから上に着いたら説明を頼む!!』
勿論その2人とは勇者シンクと親衛隊隊長エクレールなのだが、2人に知る由はない。
「そ、そんな事って!?生命の危機ですよ!?でも了解するしかないんですよねはい了解です!!」
そのままマルドゥークは壁を半壊させながら一気に駆け上がっていく。途中、マルドゥークが壁を登る勢いによって吹き飛ばされそうになった2人組、シンクとエクレールを首付近から生えてる触手で回収しながらさらに速度を上げていく。
そして遂に頂上にたどり着く直前──。
この場の中でレンだけが気づいた。
浮いている闘技場から1人の人間が落ちてきていることに。
「おい!相棒!!」
『お?なんだ、遂に相棒と認めたくれたか?』
この場まで来てもマルドゥークに緊張感はない。
「そんなんあとでいくらでも認めてやる!!お願いがあるんだ!」
『なんだ?ここに来て?』
「先に言っとくがなんで?とか返すなよ!頂上に着いたらそのままの勢いで俺を思いっきり真上にぶん投げろ!!!」
『なんで……と、わかった。やってみよう!』
マルドゥークはつい反射的に返しそうになった所を我慢し、取り敢えず了解した。
「頼んだ!!」
『だが頂上に着くと同時に私は活動限界だ!神機に戻ってしまうからチャンスは1回だぞ!!』
「おうよ!!分かってらぁ!!」
『ならば私のタイミングで握っている手を離すんだ!いいな!?』
「わかった!あ、落とすとかはなしな?」
やはりレンもここまで来ても緊張感はない。
『うるさい!!少しは私を信じろ!!レン!!行くぞ!!』
「落としたらぜってぇ許さんからなぁ!?」
『今だ!!離せ!』
「どうにでもなれぇ!!!」
頂上に着いた直後に手を離す形となったレンは上がってくる時の勢いのまま上に打ち上がる。
しかしこのままでは勿論届かない。レンは失敗かと思いマルドゥークの方に向きを変えた時。
目の前に大きな後ろ足が迫っていた。
「へ?……イヤイヤまて!?それはかなり痛い気がする!!」
マルドゥークはレンを上げた後、さらに後ろ足で蹴りあげるつもりだったのだ。
「クオォォォン!!!」
「お前おぼえとけっ……ぐふうぁっ!?」
あまりの光景にその場にいたシンクとエクレールは開いた口が塞がらない。
「いってぇ……、っ!」
レンはやっぱり痛かったのか、空中で悶絶するがそんな暇もない。空中から落ちてくる人は目の前に迫っていた。
マルドゥークがあらかじめ蹴る時に調整してくれたのか丁度落下ルートで構える形が取れた。が、
当たり前に考えて空中で受けてもなんの意味もなく、
(あれ?これって不味くない?)
気づいた時には既に遅く、空から浮いた闘技場から落ちてきた女性──レオ閣下と接触し、ほとんど威力を弱める事もなくそのまま落下していく。
「ああああああっ!?洒落ならんぞ!?マルドゥーク!!助けて、く…れ…?」
堪らず地上にいるはずのマルドゥークに声をかけるがそこにいたのはついでに拾った2人組のみ。
(あれ?マルドゥークさん?)
よく目を凝らして探すと、そこにあるはずの無い神機が1つ。
「………」
レンは呆れに呆れてそのまま一言も発すること無く地上に落ちるのだった。一応人助けを忘れてなかったので自分が下敷きになりクッション替わりになるようにして。
シンクとエクレールは先程から開いた口が塞がらなかった。
それは突然現れた巨大な狼から始まり、その狼に人が乗ってると疑問に思えばこちらに登ってき、そしてついでかのような流れで狼にあるはずが無い触手のような物で拾われ、もうダメかと思えば地上についた所で狼に乗っていた人は蹴り挙げられ、狼は黒い肉塊となりそのまま縮小して武器のような形になってしまったのだ。
驚かない方が不思議だ。これで驚かない人がいればその人は感情が死んでる人だと密かに思うシンクとエクレールだった。
そんな事を考えているあまりか、空から降ってくる人にも気付かず。
ドオオオオオンッ!!
「うわぁ!?」
「な、なんだ!?」
突然目の前に何かが落ちてくるような形になってしまった。
落ちてきた衝撃で白煙がまう。
そして時間と共にそれが晴れていくと、中には二人の人物がいた。
片方は先程の謎の人物。
そしてもう片方はこの国なら誰もが知る、レオ閣下だった。
「レ、レオ様!?」
「レオ閣下!?」
しかもかなりダメージを負っており、満身創痍の状態だった。
堪らず勇者シンクが近づく。
「レオ様!?大丈夫ですか!?」
「っ……、お、おお、勇者か?何故ここに?」
シンクの声が聞こえたのか、目を覚ました聞き返すレオ閣下。
「なんだか嫌な予感がして……、それで姫様を助けに来たんです!」
「姫様……?……っ!!そうじゃ!!勇者よ!!頼む、ミルヒがっ、ミルヒが!!!」
レオ閣下は突然、何かを思い出したかのように気が動転しだした。
「お、落ちついて下さいレオ様!姫様が一体どうしたのですか!?」
かなり動揺しているレオ閣下を見かねたシンクが取り敢えず落ち着かせようとした時だった。
「そーそー、落ちついて取り敢えず俺の上からどいてくれると嬉しいなぁ?」
レオ閣下の下からもう1人の謎の人物の声が聞こえたくるのだった。
「「「っ!!!」」」
満身創痍の筈のレオ閣下が驚いてその体を横にずらした。
すると、そのまま下敷きになっていた謎の男──レンは、まるで何事も無かったかのようにスッと立ち上がるのだった。
さぁさぁ、カッコイイ?レン君登場ですね!
これからが楽しみです!!