俺の朝は早い、俺の朝は一杯のコーヒーから始まる
豆がない魔法瓶もない序でに言えば家すらない、つまりどういうことだってばよ
そう言えばベッドの上で寝た記憶があるのに何故か此処は地面の上だ
正確にはすり鉢状になっているであろう地面の中心に首だけ出して埋められている
成程、映画で見たことあるぞ確か首から下が埋められたら口に咥えた箸で掘って脱出すれば良い筈だ
さぁ、箸を探そう ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 無いな、見渡す限り砂砂砂だ
でも箸でどうやって脱出するんだっけ?まぁ良いや取り敢えず脱出してから考えよう
ゴソゴソ ズポッ
やけに身体が小さくなってるお陰で脱出するのに苦労は無かった
まさか謎の組織に薬を飲まされて子供になってるんじゃなかろうか?
ヨロヨロ ドテッ ザザザザー ズポッ
立ち上がろうとしたら転んでまた振り出しに戻ってしまった
子供に戻ったから今一バランスがとれないな ゴソゴソ ズポッ
よたよたよたよた ザザザザー ズポッ
今度はハイハイで進んでみたが砂に引き戻された
ここの砂は俺が嫌いらしい、凄いフィット感なんだけどなぁ
何で砂の中に沈まないのか疑問だったが直ぐに解決した
頭がつっかえてるらしい、これがホントの頭でっかち
さてどうしたものか、俺は此処から出られない
かと言って別に此処から出なくても死ぬわけじゃない
しかし此処に永住するわけにもいかない、そして何よりお腹すいた
コツンッ 何かが頭に当たった、何やら桃みたいな形をした木の実だ
これは食べて大丈夫なのだろうか?・・・ムシャムシャ 意外と甘くて美味しかったです
だけどこれだけじゃ足りない、砂をもっと動かせば集まりやすくなるだろうか?
バタバタバタバタバッタバタバタバタバタバターバタバタ子バタバタバタバタバタバタ
ザザザザザザザザザザザーーーーーーーーー!!!!!!!
手足をバタつかせると凄い勢いで砂が吸い寄せられてきた
砂に勢いがつきすぎて手足に砂が擦れてちょっと痛い
ゴロゴロゴロ コツンッ ゴッ 「サボー!!?」 ズポッ
さっきの木の実やら岩やら変な生き物が一杯入ってきた
岩と生き物は要らないから砂に沈める、俺が欲しいのは木の実だけだ
モシャモシャ ゴクンッ 子供だから胃袋が小さい、もうお腹いっぱいになった
さて、やる事もないし寝る子は育つという都市伝説があるから寝よう、さっさと寝よう
「ぴ、ピカ~・・・」「ぴ、ピカチュウ大丈夫だったか!? 一体何で行き成りあんな大渦が・・・」
「ん?渦の中心に何か居る・・・アイツが起こしたのかな?
図鑑で調べてみよう 何々・・・?
ナックラー ?」
「ガッフェ・・・」ZZZ・・・ZZZ・・・
子供の声ってこんなに野太いんだなぁ
「おーい、起きろって~」
子供の声で目を覚ます、さてといい加減に脱出してみるか
さっきの木の実で力が湧いた、朝ごはんを食べるって素晴らしいですね
ズダダダダダダダッ!!!!! とても子供とは思えない高速のハイハイ、流れる血と汗と砂に目もくれず俺は疾走した
「ごふっっっっ!!?」ドズムッ 勢い余って柔らかい何かに直撃してしまった
多分自転車の全速力くらいで当たったのに痛みすらないってかてぇなマイボデー
「ピカッ!!?」「うっ・・・ゴーゴーゴーグルがなければ即死だった・・・」
「ガッフェ」 『さーせん』って言いたいのにおっさんの咳き込みみたいなセリフしか言えない
このもどかしさは恋じゃないし故意でもない、所であの黄色いネズミは某夢の国のアレじゃなかろうか?
「俺はマサラタウンのサトシ!!こいつは相棒のピカチュウだ!!」
「ピカピッカー!!」
なんだ、夢の国のアレじゃないのか
ピカチュウ・・・? おおっ懐かしいな
確かポケットモンスターだっけ?
『俺のポケットモンスターに挨拶(意味深)』
内容は動物愛護団体とア○ネスちゃんに訴えられそうなゲームだけどとにかく人気のゲームだ
俺も昔やってたなぁ・・・ あのピカチュウ痩せすぎじゃね?まさか虐待か!?
*彼のポケモンは無印で止まってます、ナックラーとか知らんのよ
「ガッフェ!!」
『あろうことかご飯を抜くなんて・・・お前人間じゃねぇ!!』
って言いたいのに咳き込みヴォイスしか出せねぇんですけど
しかしよく見ると少年でけぇな、俺が小さいのか
よく見たら俺の体手足じゃなくて前足後ろ足、しかも生物学的に無理がある体型じゃん
胴体より頭の方がでかいってなんだこの生き物?
「やる気満々だな!!行くぞピカチュウ!!」
「ピッカー!!」「10万ボルトだ!!」「チュゥゥゥゥウウウウ!!!!」
ピカチュウから電撃が飛んできた、んだけど全然痛くねぇ
俺のボデーかてぇってレベルじゃねぇぞ
「ピカッ!?」「アレ・・・?そうか地面タイプか!ピカチュウ戻ってくれ!!」
「ピカピッ!!ピカァッ!?」「何っ!?」
ピカチュウが少年の元に戻ろうとする、が足元の砂に引きずられて戻れないようだ
うおっいつの間にやら足が地面に沈んでる
「えーっと・・・特性『ありじごく』ポケモンを交代させたり逃げ出せなくする特性?
くっ・・・ならアイアンテールで攻撃だ!!」
「ピーカァ!!チュウ!!」
少年の指示のもとピカチュウの尻尾が光り輝いて俺の方へ向かってくる
中二病でも違う意味で痛いから喰らいたくないな、適当に穴でも掘って回避するか
「ガッフェ」ザッザッザッ 「ピカッ!?」スカッ 「ど、何処に行ったんだ!?」
おー、すげぇ 何故か砂を伝って何処にいるか手に取るように分かるぞ
この当たりかな? そぉいっ!!
俺の渾身の体当たり、それは地表に近づくと共に加速度的に速度が上がり
遂にはちょっとした走行車位の速度に達し
「ごふっっっっ!?」ドグシャァ
地表でつっ立っていた少年の腹部に直撃した
「・・・・・・・・・・・・ ピッカァ!!?」
馬鹿めっ!奴は死んだわ!!
「てめぇの……てめぇの血は何色だぁっ!!!」
えっピカチュウさん何ですかその野太い声と白く輝く尻尾hうわらばっ
「うっ…ゴーゴーゴーグル(以下略
おっ何故か気絶してるぞ…よーし…」ポンッ クパァ コンッコンコンッ
カチッ やったー!ナックラーをゲットしたぞ!!
「あっピカチュウ、傷薬とってくれない?」「ピカピッ」
――――解せぬ
アレがアレするお話終わり終わり、多分次回へ続きます?