輝く尻尾で叩きのめされた俺が次に目を覚まして最初に見たものは暗闇だった
と言うか叩きつける一撃とかピカさんマジスゲーっす。
しかし此処は一体どこなのだろうか?
かれこれ五時間弱居るのだが砂の中と違い手足が動かせない
が不思議と窮屈ではない、快適さすら覚える、だが無意味だ
それに、さっきから聞こえるくぐもった声が不安を感じさせたりさせなかったり
-戻れ――!! こうなったらイチかバチかだ!!-
- ナックラー!! 君に決めた!! -
数時間後、先程まで壁越しにくぐもって聞こえていた声が鮮明になる
さっきの少年の声だろう、聞いた感じだと何やらピンチのようだ
そう思っていると、不意に体が吸い込まれる感覚に包まれて―
「ガッフェッ」
気がつくと辺りは山道、目の前には赤い服を着た男と黒い犬がコチラを見ていた
「頼む!!力を貸してくれナックラー!!」
ナックラーとはあの男の事だろうか?
それにしてはやけにこちらへ敵意を見せている、それにしてもあの犬でかいな
「ふんっ!この期に及んで何を出してくるかと思えばナックラーだと?
そんな進化もしていないポケモンに私のグラエナが負けるものか!!」
ポケモン? 少年の側には目を回したピカさん以外ポケモンは居ない
つまり、あの男は俺を差してポケモンと言ったのだろう
ポケモンは『けつばん』とかを除いて151匹の筈だ
『なっくらあ』とか『ぐらえな』とか知らんぞ俺は
でも確かに俺『あなをほる』使えたしなあ、やっぱりポケモンなのか?
「そんな事ない!!
ナックラーは俺の新しい仲間だ!お前何かに負けはしないぞ!!」
成程、じゃああの暗闇はモンスターボールの中だったのか、納得した
それにしても世の中何があるか分かったものじゃないな
朝おきたらポケモンになって砂漠に居たなんて
「ほざけ小童!!
グラエナ、現実を見せてやれ『噛み付く』だ!!」
「グラァッ!!」
俺が状況の整理をしていると、男の命令で黒い犬が襲いかかる
口内にある牙を見る限り噛まれるとマイボデーでも相当痛そうだ
なので、発達した顎を駆使してその辺の小石を犬の口に放り投げた
「グラァ!? ガフッ ペッペッ」「グラエナ!?」
「よし良いぞナックラー!! そのままグラエナに体当たりだ!!
ってナックラー、穴を掘るじゃないってば!!」
犬が突如口内に入った異物に悶えている
俺はその隙に少年の命令を無視して地面に隠れる
何故態々反撃のリスクを掻い潜ってまで攻撃力35の技を使わなければいかんのか
「グ、グラァ・・・ グラッ!?」
「穴を掘って隠れたのか・・・グラエナ!! 臭いで居場所を探るんだ!!」
「グラッ!!」 クンクン
地面を通じて会話が聞き取れる、どうやら犬は俺の居場所が分かるらしい
「 グラ・・・グラ!? グラァ!!」「何だ!!どうしたんだグラエナ!!?」
犬は暫く俺の臭いを探ったあと、焦ったように男の元へ走っていった
何故か?それは――
「ごふっっっっ!?」 ドグシャァ 「グラァ!!」
俺が男の真正面から飛び出し、腹めがけて突進したからだ
渾身の一撃の後、男は数メートル宙を舞った後、そのまま崖から転落していった
犬はまるで『遅かったか・・・!!』とでも言いたげな表情で崖の下を見ている
「ぎゃふっっっっ!?」 ドグシャァ
その隙に俺は後ろから体当たりをぶち当てて犬を突き落とす
主人と離れ離れは寂しいだろう、仲良く一緒に崖から落ちるが良い
んぅ~~、良い事をした後は気持ちがいいな、早速お昼御飯にしよう
かくして、俺の初バトルは約15秒で決着が着いたのであった。
ゴーゴーゴーグル(中○製) 一個百円
コレを装着すれば砂漠の中でもラクラク歩けます。
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株式会社『ロケットゴーゴー』