ありじごくなう   作:あんにん

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あれなはなしそのに。


この世界の人間は異常(マジキチ)

 

 

 

 

 

「何でこんなのが野生で生息してるんだよ…」

「ガッフェ」

失敬な、俺は生粋の都会っ子だぞ

 

 

現在、赤いおっさんと犬を崖から突き落とした俺は

少年が青いおっさんと何やら話した後、今後の作戦会議をしていた

以下が作戦会議で使用されたデータである

 

 

『ナックラー』 ありじごくポケモン

かんそうした さばくに せいそく。

すりばちじょうの すあなの なかで

えものを じっと まち つづける。

 

特性:かいりきばさみ

   ありじごく

 

ナックラー      現在のレベル:60

タイプ:じめん     HP:142      現在使える技

ニックネーム:なし   こうげき:199   かみつく

おや:サトシ      ぼうぎょ:77   すなかけ

性格:やんちゃ     とくこう:77   だましうち

特性:ありじごく    とくぼう:69   すなじごく

            すばやさ:73   かみくだく

                    あなをほる

                    すなあらし

                    はかいこうせん

 

 

それにしてもよくわからないものがあるな

何だ性格って、俺のどこが『やんちゃ』なんだ『まじめ』に直せ

特性の『ありじごく』って、あー確かピカさんをハメた奴だっけ

技も半分位見たことないな、『すなじごく』と『すなあらし』って何が違うんだ

何よりやけにレベルが高い、もう四天王いけるんじゃね?

 

 

「ピカピ~」

おや、ピカさんが話しかけてきた、しかし言葉が通じない

確か砂漠の時は野太い声で喋ってたのに

「ガッフェ?」「ピカー、ピカチュ」

少年の前だから猫を被ってるのか、ネズミのくせにあざといやつだ

 

「ま、強いならそれに越したことはないか!!

 行こうぜピカチュウ、ナックラー!

 次はフエンタウンだ!!」

「ピカピッカー!!」「ガッフェ」

何故ポケモンになったのか、肝心なことは分からずじまいか

でもまあ帰るまでは少年のポケモンとして頑張ろう、ご飯も貰えるし

 

 

岩でごてついた山道を下ること約1時間

ポケモンの俺はともかく少年の体はどうなっているのだろうか

結構な急斜面だったにも関わらず汗一つかいていない。

思えばあなをほるが直撃しても気絶してなかったしな

伊達に子供がイシツブテ合戦をする世界の住人じゃないな

 

道中、倒れている赤いおっさんと犬が居たが

目を覚ますと面倒なので、最初の俺のような状態にさせてもらった

箸も置いてきたし多分大丈夫だろう

と言うか犬はともかくおっさんは約15mから落ちて何故骨折もしてないんだ?

 

 

それにしても勝負を挑んでくるトレーナーの多いこと

お前らここが足場の悪い斜面だって分かってるのか?

其処のゴローン使いの山男、お前のことだよ突き落とすぞ

 

「ガッフェ!!」「ゴロッ!?」ドゴォッ!! ゴロゴロゴロ ズゥゥウウン…!!

「ご、ゴロォォォォオオオオオン!!?」

もう突き落とした後だった

軽く小突いただけで崖まで転がっていくゴローン

そしてそんなのを使ってきたお前が悪い

ん、どうした少年無言でボールなんか俺に向けt「戻れナックラー」

 

―――解せぬ

 

 

 

 

俺が次に見た光景は真っ赤なカタツムリだった

「頼むナックラー!! 普通に戦ってくれ!!

 トレーナーにダイレクトアタックはダメだぞ!?」

「ガッフェ」

待ってくれ少年、今一状況がつかめないんだ。

成程、よく見ればカタツムリの後ろに赤い髪の女が居るな

アイツがトレーナーか、つまり俺はあのカタツムリだけを倒せばいいのか

 

 

 

「ゴポッゴポォ!!」 ジュワッ ジューッ!! ジューッ!!

カタツムリの口から赤い液体が地面に落ちる

するとあら不思議、地面が蒸発するかのように溶けてしまった

「マグカルゴが闘志を燃やすなんて…

 そのナックラー強いんですね、じゃなかった!!

 そのナックラー、強いんだな!!」

 

 

 

……マジで? え、何あいつ超熱そうなんだけど

お前絶対炎タイプだろ

確か炎に有効なのは水と地面…岩もそうだっけ?

どうしよう、触ったら即『火傷』じゃなくて『焼死』だぞあんなもん

じゃあ『あなをほる』は使えないし…分かってる遠距離攻撃は

使用後反動がある『はかいこうせん』だけ…

 

 

 

 

「ガッフェ!!」「頑張れナックラー!!」

 

俺、詰んでませんか?

少年に泣き言すら言えないこの咳き込みボイスが憎くなった今日この頃。

 

 

 




びぶらぁばさんの存在感のなさは異常。
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