帝都の休日 短編連作群保管庫   作:休日

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966 :休日:2013/02/28(木) 22:52:56
ネタ投下します完全なネタです、帝都の休日前提ですが本編とは全く関係ない話です
時間がないのと短いので即効投下

967 :休日:2013/02/28(木) 22:54:36


シーランド王国

 

 

 

 

 シーランド王国

 

 

 

 

 

 E.U.ユーロピア共和国連合は、その名の通り幾つもの加盟国で構成される連邦制の独立国家連合である。

 

 凡そヨーロッパと呼称される地域の全てはこの国家連合に加盟していた。そうしなければ、遠くアジア太平洋地域に存在する大日本帝国や、大西洋を跨いで睨み合う神聖ブリタニア帝国。

 

 ユーラシアの南側を支配する巨大連邦国家、中華連邦に対抗する事ができないからだ。

 

 もし、ヨーロッパがナポレオンによる1790年のフランス革命以後もそれぞれの国が独立したままの状態で現代を迎えていれば、当時追い出したユーロ・ブリタニアの貴族達によって国土を奪い返されていたか、

 

 中華連邦辺りに飲み込まれて、国民こそが主権者であるという自由と民主主義を失っていたところであろう。

 

 そんなE.U.勢力圏にあって、ただ一国のみ、E.U.に加盟していない国があった。

 

 

 

『シーランド王国』

 

 

 

 民主主義こそが唯一の正しい政体であるヨーロッパ諸国にあって、王国を名乗る忌々しい国。いや、元々存在してなかった筈の国であり、今尚E.U.加盟国でシーランドを国家承認している国は無い。

 

 

 

 *

 

 

 

 シーランド王国は皇歴1979年9月2日、E.U.構成国の一つであるイギリス州南東岸沖合10㎞の北海洋上に於いて突如独立を宣言。

 

 その海域にはいつの日か来るかも知れないユーロ・ブリタニアの侵攻に備える為に考案された、海上基地構想の実験施設が建っていた。

 

 1942年に建設され、後に海上基地構想の立ち消えで廃棄された実験施設は、大きな二本の柱と柱の上に渡された甲板、その甲板の上にある小屋で構成された構造物で成り立っている。

 

 この施設を占拠し、独立宣言したのは当時30歳だったE.U.イギリス州軍元少佐ルイ・ヴェーツと、彼の元部下達十数名。

 

 彼らが何を思ってこの廃墟を占領したのかは今現在分かっていない物の、何の戦略的価値もない洋上に建つ廃墟を国と言った処で誰も相手にしない。

 

「奪還するべきでは?」という声もあるにはあったが、言ってみればただの廃棄物、粗大ゴミに過ぎない洋上廃墟の奪還など時間と金の無駄であると判断され放置されたのである。

 

 

 

 だが翌1980年8月に予想だにしない事が起こった。なんとこの海域でお忍びのヨーロッパ旅行をしていたブリタニア皇族を乗せた客船が行方不明になったのだ。

 

 これは大変だとイギリス州から捜索隊が出された訳だが、それよりも早く行動し乗員を救助していた者が居た。

 

「大丈夫かっ! しっかりするんだっ!」

 

「た、助かった、貴公、名は?」

 

「俺の名前なんかどうでもいいっ、貴様らの救助の方が先だ!」

 

「ヴェーツさんこっちも無事です!」

 

 そう、シーランド王国と称し、同国国王を名乗るルイ・ヴェーツである。

 

 面目を潰された格好ではある物の、ヴェーツの素早い救助活動のお陰で乗員乗客が全員無事であったのは不幸中の幸い。

 

 下手をすれば暗殺などの在らぬ疑いを掛けられて、ブリタニアとの間に戦端が開かれていた可能性があったのだから。

 

 なにせ、ユーロ・ブリタニアは復権の機会を虎視眈々と狙っている。これ幸いと戦争口実にしたとしても決して不思議な事ではない。

 

 尤も、翌月日本とブリタニアが連盟で発表したある外交事案に衝撃を受ける事になったが。

 

 968 :シーランド王国:2013/02/28(木) 22:55:07

 

 

 

『我が神聖ブリタニア帝国と大日本帝国は、両国要人の救助というルイ・ヴェーツ1世陛下とシーランド国民の多大なる貢献に対し、シーランド王国を友邦と認め、国家として承認する事をここに宣言致します』

 

 

 

 この衝撃のニュースは瞬く間に世界を駆け巡った。

 

 あの世界を置き去りにして発展していく二大超大国が、世界の誰も認めないと目される自称国家、シーランド王国を一国家として承認したのである。

 

 百歩譲ってブリタニアは皇族が救助されたのだから分かるとして何故日本が? この疑問も直ぐ明らかになった。乗客名簿の中に嶋田繁太郎と辻正信の名前が記載されていたのだ。

 

 嶋田と辻と言えば、まだ二十代の若さにも拘わらず日本の皇家や政財界の大物達との繋がりが噂される人物。

 

 彼らもあの難破した客船に乗船し、ヴェーツに救助されていたとなれば日本が動いたのも頷ける。信義を第一とするあの国ならばこの度の救出活動の見返りにシーランドを認める事ぐらいだろう。

 

 E.U.加盟各国はそう結論を出し、これからの対応を考える。日本とブリタニアが友好国として国家承認した以上、ヴェーツを放置しておくのはまずい。

 

 シーランドを利用してヨーロッパへの足がかりとされる可能性が捨てきれないのだから。『制圧』の二文字が浮かび上がってくる。

 

 だが、E.U.のその手段は先手を打たれる形で封じられた。

 

 

 

『尚、シーランド王国は最恵国待遇として迎えられることになり、最低限の自国防衛体制が整備されるまでは我が国が安全を保証します』

 

 

 

 これは言うなれば「シーランドに手を出すのは許さない」そう言っているような物だ。

 

 つまりヴェーツを拘束する=ブリタニアとの戦争になってしまう。この結果、E.U.には何も手出しする事が出来なくなってしまった。

 

 こんな事になると分かっていれば多少金は掛かっても制圧しておくべきだったが全ては後の祭り。

 

 翌々月には日本・ブリタニア両国の援助で二本の柱の周りが埋め立てられ、補強工事がされていく。

 

 承認こそしない物の、最早一国家として扱わざるを得なくなったシーランドの領海内で何をされようが、E.U.には口出しが出来ない。

 

 流石に大規模な軍事力を展開されるのは看過するつもりはないが、両国ともに自分から戦争を仕掛けるような国ではないので想定するだけ無駄だ。

 

 

 

 こうしてシーランド王国は二大超大国から承認され、『最恵国待遇』を与えられた唯一の国となるのであった。

 

 969 :シーランド王国:2013/02/28(木) 22:56:36

 

 終わりです

 

 補足

 

 このあとシーランド王国は約二十年の歳月を掛けて国土面積0.00055k㎡から約4k㎡の人工島になり、人口も移民によって十数人から約二万人にまで増え

 

 後々日本・ブリタニアの援助で第五世代ダガーやグロースターを供与される

 

 最終更新:2013年03月06日 22:13

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