CP:山本五十六×リーライナ・ヴェルガモン(基本原作のお嬢様口調)
シーランドカジノ解禁
会合の日
「大変です皆様方!」
息せき切らせて会議室に入り込んできたのは、枢木政権ナンバーワン現大日本帝国宰相の枢木ゲンブであった。
枢木ゲンブ、澤崎敦の二人はとにかくこの部屋に入りたくない。皆様方の圧が物凄くて息もまともに出来ないからだ。澤崎敦に至ってはこれが原因で家庭不和を引き起こし、離婚までしてしまった。昔日交際していた井上直美という女性と結婚し、今は新婚夫婦となったのだが。
まあとにかく端的に言えば怖い。何か得体の知れない怪物の中に入るようで。事実として彼らは得体が知れない。昔彼らの内定調査を行った際。
自身の目の前で報告書をくしゃりと潰し、火を付けて燃やした辻に『早死にしたくはないでしょう』と告げられて以来、彼らは恐怖の対象なのだ。
しかし何の因果か自分が彼ら“夢幻会会合”との連絡係を引き受けることとなってしまったのだ。同様に澤崎敦も。
澤崎の時間が空いていれば全部あいつに丸投げして逃げ出すところなのだが、あいつのとこは新婚家庭なので迷惑をかけづらく、あいつはいない上に、緊急事態とも成れば、話しは変わってくる。
「何です騒々しい」
阿部が不機嫌そうに言う。この方一人でも機嫌を損ねてしまえば自分の首など物理的に飛んでしまう。
「まあまあ、ここは話を聞こうじゃないか。でどうしたのだね枢木君」
普段いかめしい雰囲気の杉山が珍しくも助けをブネを出してくれた。これは好機とみた枢木は一枚のビラを見せるそこには――
急に海に行きたくなったので少し休みを貰いたい。有休なので頼む。
「……」
「……」
「……あの剥げーッ! 何が有休だざっけんな剥げーッ!」
「お、おち、おちついてッくださッ、杉山閣下ッ、富永閣下助けてくださいッ」
「蛇眼が開いてないから助けられん」
「そ、そんなッ」
「落ち着いてください杉山さん」
「あ、阿部閣下!」
「丁稚にあたっても意味がありません」
「で、丁稚……、た、確かに小官は丁稚でありますな、は、ははは、」
ぶんぶん揺すられる枢木、はっきり言って彼には微塵も責任はない。ただ事実だけ伝えただけであって何も無いのだ。哀れ枢木。表では名宰相、実態は丁稚である。それは澤崎も変わらない。彼らは足るを知り、分を弁えているのだ。
「まあまあ皆さん落ち着いて。何も有休を取ってはいけないという規則は御座いませんし、山本さんはブリタニアの貴族でもあります。言うなれば半分我々の手から離れている立場とも言えます。有休を取られたといってもそれはそれで致し方の無い事かと。当然ヴェルガモン家のお仕事もある事ですし、我々が口出しできる範囲を逸脱しております」
ヴェルガモン伯爵家。神聖ブリタニア帝国の上位伯爵家、五大湖経済圏に強い影響力を持つ大貴族。日本の夢幻会とは言えおいそれとは手を出せ無い相手だ。無論五大湖経済圏との仲は非常に良好。
手を出す出さないといった物騒な話になるはずも無し。では山本は何処に消えたのか? あの酔狂な山本のこと。普通なら好奇心の赴くままに何処かへと飛んでいきそうなもの。だが、彼の場合は考えられる範囲が限られてくる。
近衛公が口を出す。
「山本くんが行きそうで好きな場所…………あった。ベガスだ」
村中大佐が僭越ながらと手を上げる。
「ヴェルガモン伯爵令嬢も伴っているという先方寄りのお話でしたのでそれは無いかと」
「ヴェルガモン卿もか。夫婦揃ってのアヴァンチュールか」
杉山が嫌みを言ったとき。辻が行き先について分かったと声を上げた。
「海に行きたくなった。それをそのまま受け取ればよろしいのです」
阿部が考え込む。
「海に」
近衛が考える。
「行きたく」
嶋田があッと声を上げた。
「シーランドだ。あいつそろそろシーランドのカジノの解禁時期だろう」
永久禁止にでもされてなければ何処かで必ず解禁はされる。
「なるほどカジノか、そりゃ行きたくて行きたくてうずうずしとっただろうな」
近衛公が続いた。山本のカジノ好きは有名だからだ。
「だが奥さんが良く許したな。リーライナ嬢は賭け事について余りいい感情はもっとらんだろうに」
阿部が続く、彼も山本とリーライナの仲の良さをよく知っているからだ。
「其処は口八丁手八丁で誤魔化したのでしょう。リーライナ、キミと海に囲まれた部屋で一晩を過ごしたかったのだ。行けなかったかな(カジノも行きたかったのだ)――とか。ヴェルガモン卿はあれで山本さんにベタ惚れですからねえ」
最後に辻が締めくくる。
「まあ、得てしてこういった邪な試みは失敗に終わると決まっているのです。特に山本さんのような嘘が苦手な方がこの手の計画を思いつくと碌な目に合いません、まあ、上手くいきませんよ」
シーランドカジノ解禁
「しかし、以前訪れた頃よりも軍事区画が充実しているな。いや充実しているという規模じゃ無いぞこれは」
軍事区画を通り越して、もはや海軍基地である。
坊主頭に灰色のスーツ姿、これで度の入った眼鏡でも掛けていればヤの突く自由業である見かけの男は、軍事区画の更なる拡張工事を眺めていた。大きな発着スポットが四つある。そこへ。
「五十六様お待たせしまして」
白一色のタイトなドレスに身を包んだ令嬢が一人立っていた。腰下へ流れる長い金色に輝く髪が、ざあ、と風に靡き。唇には薄い色のリップを塗り両手には袖まで届く手袋、高級そうなバックを片手に佇む姿は一目で貴族のご令嬢だということが分かってしまうもの。
事実貴族の上位貴族の御令嬢だ。軍事の軍区にこれ程見合わないご令嬢もいないだろう。本来このご令嬢は社交界を席巻すべきところを山本にお付き合いをしてくれているのだ。
「リーライナ、おまえ言葉遣いもアレだが、その貴族貴族した服はどうにかならんのか……まあ、その、綺麗だし、似合ってはおるが。本来社交界か何かで着る服だろうに」
「社交界以外ではこの様な機会でしかお召しになれないものですから。それにお外での言葉遣いは大切ですのよ? それよりも何をご覧になっておりましたの?」
「ん、ああ、あれだ」
かなりの大拡張をしている軍需区画。隣の島と合わせてみても4倍を超える広さだ。もうこれは区画と言った容積を超えている。基地のレベルだ。海軍基地の。
確かシーランドには主力水上艦艇として巡洋艦が6隻、駆逐艦が16隻ある。後は異常進化した水中用KGEとKMF。陸上用KMFが多数。ユーロユニバースという敵がいなくなった今、軍拡の必要は無いのだが。
その時、ふっと日に影が差す。見上げると其処には大きな船が一隻滞空していた。リーライナも共に驚いている。
「!?あれは、カールレオン級か! 」
大きな空飛ぶ軍艦が通り過ぎていった。いや、一隻ではない、二、三、四隻。ハドロン砲まで搭載しているのが見て取れた。すべて最新型だ。
「一隻はアヴァロン級ですわ」
四隻の内一隻はサイズが二回り大きい。アヴァロン級だ。ハドロン重砲4門搭載した最新型。何れ劣らぬ最新型の浮遊航空艦を四隻、このシーランドに必要なのだろうか。
シーランドは確かに持たざる国だ。食料、資源、軍事力、全て他国に頼ってきた。だが、その周辺環境は現在悪いとは言えない。大軍拡とまでは行かぬまでも、シーランドのリソースを考えると無茶をしているような。
それにこれだけの基地。浮遊航空艦だけでは終わらないだろう。
そんな事を考えていると。ポロシャツに短パン麦わら帽といった妙なスタイルの男が声を掛けてきた。
「シーランド王国は何でこんな軍拡を始めたのか。って顔・表情に出てますぜ英雄提督山本五十六閣下」
シーランド王国国王ルイ・ヴェーツその人であった。彼は乗りの軽い様子で拡張されていく軍事区画の様子を見ていた。
「分かっていらっしゃるのなら何故、少々無茶な軍備拡張系画を? あれは軍事区画の拡張を超えております。明らかに基地のレベルだ。海軍基地の」
山本の詰問に少し置いて、ヴェーツ国王は答え始めた。
「一応計画は2022達成の予定でさぁ、力こそ正義なブリタニア政府も後押ししてくださってる。丁度グレートブリテンとアイルランドがブリタニアに戻ってきたところだしお祝いも兼ねてってことでしてね」
ガンガンガン、ゴンゴン、軍事区画の、いや海軍基地の工事の音が響く。
「山本閣下……俺ぁさ、凡人だ。あんたみてえなすげえ采配は出来ねえ。今のこの国があるのはみんなで守ってきたからだ。日本の、ブリタニアの、ユーロ・ブリタニアの支援があったからこそだ。……だから、ユーロピア解放戦争の時悔しかったのさ。ただそこにいて何も出来ないのが。多少の空軍フロート付きKMF、浮遊航空艦があればわずながらにでも力になれた。ほんと微力ながらだがよ、それで救えた命もあったかも知れない。空に関しちゃ無力だったのさ。そう考えるとどうしても悔しくて」
「それで遅かれとなる正式なる海軍・空軍の創設をとお考えに」
「ま、な、背伸びしたさ。平和になった今要らないだろって議会の古株にも問題視されたよ。だが忘れちゃいませんかねえ。南の海には北側諸国の不倶戴天の敵、南天って巨大な敵がいることを。いつやつらが襲いかかって来るかも分からねえ。そんなとき、このシーランドの海を空を守るのは軍艦であり、戦闘機であり、8.5世代機、9世代機、浮遊航空艦で構成される空軍だ。基地の方ももう少し拡張だな。一応予定としては皇歴2022年までにカールレオン級をもう4隻、88,000t級の戦艦を2隻、80,000級空母1隻、7,000級ミサイル駆逐艦14隻、8,800級ミサイル巡洋艦4隻、6,800級攻撃型潜水艦4隻、揃える予定だブリタニアの工業力を以てすれば余裕だろ。先方も簡単な事だと仰ってたしな」
「うちやブリタニアなら余裕だな一年も要らん」
「だろう? この計画にクラサキ・スメラギも乗ってくれりゃ三ヶ月で終わるんだがな。山本閣下から口利き出来ねえかな」
「俺がせんでも乗るだろう商人の基本は商売だ。枢木くんも許可するだろう。対南天条約機構を見据えた防衛力の増加と言えば」
「おおっ! そりゃ助かるっ! あとは物が先に出来るか基地が先に出来るか」
「物が先だな。日本とブリタニアを舐めん方が良いですぞ」
「そいつぁ、基地区画の整備を急がにゃ成りませんな」
あ、あと、『技術の日本』『力のブリタニア』あんたらの背中をオレ等は追ってるってこと忘れんでくださいよ。というと、ヴェーツ国王は現場監督よろしく工事現場の中へと入っていった。
「わたくしたちは先頭を走っているから見えないだけで、多くの国々がわたくしたちを追い掛けてきているのですわね。シーランド王国もまたその一つ」
「先を走るものには後ろは見えない、か」
「何を申しておりますの」
パンッ、リーライナが山本の肩を叩く。
「その最も先頭を走っているのはあなた方大日本帝国なのですわよ!!」
それからは気を取り直してショッピングモールなどで物品を買いあさった。
荷物は全て山本持ち。
結構な量と結構な重さだったが。
『女性の荷物は男性が持つのは当たり前ではなくて』
リーライナの非情な声が響く。
映画館では丁度ホラー映画を上映しており、驚いたリーライナが山本に飛びつく姿も見られた。
この瞬間山本はリーライナの大きな胸が腕にあたり、ガチガチになっており映画処では無くなっていた。基本彼はまじめ君なのだ。
(や、柔らかい、な……い、いかんいかん、なにを破廉恥なことを考えておるのだ俺は!!)
なおこの瞬間はバッチリ家宰に撮られており、お嬢様の驚く姿として暫くの間ヴェルガモン伯爵家で闇取引されていたとか。
※
そして時は夜。シャワーを浴び、ワインを程々に呑む山本とリーライナの二人。
「月並みだが、君の瞳になんて言葉しか出んくらいに美しい。そのエメラルドグリーンの碧い碧い透き通った美しい瞳に」
事実嘘偽りでは無い。どこまでも透き通った翡翠色の碧い瞳に底は見えず、水底よりもまだ綺麗な色を湛えているのだから。これ以外に形容のしようが無いのだ。
「君の明るく美しい長い髪に」
腰下まで届く美しい髪は指を入れて梳き通しても引っかかりを覚えること無く、毛先へさらりと抜けていく。本当に言葉に出来ないほどの美しい髪。
金色の眉は細く長く、瞳は大きく深い、くびれた腰に大きな張りのある胸部。柔らかそうなその胸部の頂点には桜色の何かが覗いており、それもまたリーライナという女性の美しさを一段階引き上げていた。
山本の周りには何故か美しい女性が多い、リーライナ・ヴェルガモンを始めマリーカ・ソレイシィ、モニカ・クルシェフスキー、ユーフェミア・リ・ブリタニア皇女、コーネリア・リ・ブリタニア皇女、クララ・ランフランク嬢、マリーベル・メル・ブリタニア皇女、オルドリン・ジヴォン卿、ドロテア・エルンスト卿、ヴィレッタ・ヌゥ卿数え挙げればきりが無い。
もっともっと探せばまだまだ出てくるだろう。しかしその中で唯一光り輝くのは誰か? たった一人の特別は誰? そう問われれば、彼は、俺は間違いなく一人を上げる。
リーライナ・ヴェルガモン――俺の愛しき光り輝く翡翠よ。
「ん――…………」
山本は光り輝く金色の長い髪を触る。この世で俺だけが触れて良い髪を、もちろん比喩的な表現に過ぎないが、今この時だけは。
「五十六様の……いっくんの指が私の髪の中を通り抜けていくのが気持ちいい」
「やっと言葉を崩してくれたな。俺としてはそちらの方がいいのだが?」
「だって私は貴族ですもの。そうあれと教育を受けてきたものはそう簡単には変えられないわ」
「俺は普通の言葉遣いの方が好きなのだがな。嚮導学校の平民生徒とは普通だったのだろう?」
「社交界でボロが出ないように猫を被ってますの」
「俺の前でまで猫を被らんでも良いだろうに。しかし、君の髪はさらさらして本当に手触りが良いな」
「私は、わたくしは五十六様のざらざらとした坊主頭が好きですわ」
髪を触られながら山本とじゃれ合うリーライナも、己が思うところを告げた。
「ざらざらして男らしく短くて、現代のなよなよした男性には無い風体ですもの」
「そんな事を言ったら現代の男性を全否定しているようなものだがな。現代にも現代で、気骨のある男は居る。グリンダ騎士団のティンク君や、君が一時期親衛隊を務めていたルキアーノ君。ラウンズの男性陣に我が国にも枢木君、藤堂鏡四郎くんに朝比奈君。探せば幾らでもいる」
だが、そんな中で君の、リーライナ・ヴェルガモンの目に止まったのは俺だった。
「数いる魅力的な男の中より君に見初められた事を喜ばしく、また運命とも思う。俺が君という翡翠と巡り会えたのは正しく運命だ」
ワインに甘く酔った二人は。バスローブを脱いでいく。
四方を海に囲まれたコテージの上、海のよく見える景色の中、二人のじゃれ愛は収束していく。
山本の五指がリーライナの髪を捉え撫で梳きながら、彼女の胸の間へと手を差し入れ。
「んあッ――」
ベッドの上で繰り広げられ攻防の声を誰かに聞かれることは無い。
此処は海上なのだから、リーライナも返す様に彼の大切なところを握り、さする。
「う、くッ、慣れてるなッ」
「うふふふッ、だって、いっくんさまと毎日しておりますもの。毎日毎日、幾日も幾日も、わたくしの奥までいっくんが入って」
「こういう時にいっくんさまは変だから止めてくれ」
「じゃあいっくん……」
「それがいい。言葉遣いもお嬢様なのは」
いっくんなのに言葉遣いだけお嬢様言葉なのはおかしいという山本だが、敢えて此処はおかしなままでいくことにしたリーライナは。
溢れ出す物を掻き分け、彼自身を自身の大切なところへと導いた。
「んんッ……ッふ、あ……っう……」
痛みは無い。当たり前だ。日々を山本と愛し合っているのだから。山本の側も同じで違和感は無い。むしろ此処こそが俺自身の帰るべき場所であるとの確証さえある。
リーライナ・ヴェルガモンの中とは山本五十六の帰るべき場所。正しき在処はこの場所なのだ。
「あ、ぁッ、ん……はあ、は……ッん、い、いっくんのッ……大きく、なってますわ」
「くッ、……リーラがッ、ッ高めてく、くれているから、な、俺、を、リーラ、君が愛おしい」
「わたくしも、わたくし、も、……、いっくん、が……、いとお、しい」
限界はまだ先だろうお互いに。だが、逸る気持ちと、特別な場所にいるという高揚感が二人をその時を待たずして、ひとつへ導いた。
「う、くうう――ッ」
「んあ――――ッッ!!」
リーライナの下腹部に走る衝撃。宙にふわりと広がる金色の長い髪。エメラルドグリーンの瞳からは涙が零れ、一つになった嬉しさに頬を濡らす。
髪の房は山本の顔にも掛かり、その芳香を鼻がしらに残していく。対面で抱き合う二人。対面で座ってが多いのは、お互いの顔と身体を良く見つめ合い認識することが出来るから。お互いを強く抱き締め合うことが出来るから。最も触れ合える形こそが向き合う形であるだけだ。
もちろんそれ以外の形で行う事も普通にある。愛とはけして一つの形ではないのだから。
「苦しくないか?」
「気持ちいいに、決まっているでしょう」
愛おしい人と一つになれて苦しい人間なんていない。そう涙に笑顔を浮かべるリーライナは誰よりも何よりも美しかった。
「いっくんは大丈夫です、の?」
「俺はまだまだ60過ぎたばかりの青年だぞ?」
60は青年。史実基準ではおかしな話しなれどこの世界の日本人、ブリタニア人、南天人は平均寿命が200年ほどある。故に60とはまだ青年の域なのだ。
青年で有りながら5年後には年金が貰える。社会福祉システムの完成度の高さ。国の圧倒的豊かさを指し示す指標でもあった。
「あッ……。ああっ……っあ、は、んっ……」
60の青年は有り余る元気をリーライナ・ヴェルガモンへと託し、リーライナ・ヴェルガモンはその有り余る全てを全身で受け止める。二人だけが許される愛。二人にだけ許される愛。時が移ろっても変わらない、それは、約束の二人なのだから。
抱き締め合いながら何度リーライナの髪をさらさらと撫で梳いたろう。どれだけ触っても飽き足りずいつまでもこの金色の絹糸の束をこの手にしていたい。
抱き締め合いながら何度山本の坊主頭をざらざらと触り尽くしただろう。ざらざらとした触感には飽きが来ず、何処までも触り続けていたい。
山本五十六、リーライナ・ヴェルガモン、二人の考えることは同じで、同じだからこそこうして何処までもいつまでも求め合って。終わりというものを望まないでいる。
だが、終わりとは必ずややってくるもの。
熱ければ熱いほどに。
強ければ強いほどに終わりは必ずやってくるのだ。
そして、この終わりは次へのプロローグでもある。次という始まりはもう既に。
「い、いっ、っいっくん!、きて、来てくださいましっっ、っわたくしの中に、っすべて!!」
結局最後のこの瞬間まで、お貴族様言葉なんだな、と、苦笑いした山本は、リーライナの中に全てを埋め込むと。
熱くたぎるマグマを。リーライナに全て余さず受け取って貰った。
「リーラっっ!! リーライナぁぁぁぁっっ!!愛しているッッ!!お前をッ、お前だけをッッ!!いつまでもっっ!!」
お前以外の誰を愛するものか。俺の山本五十六の愛はリーライナ・ヴェルガモンに帰結するのだ。
「あああっっ!!い、いっく、んっっっ!!!愛してるいっくんッ!! 愛しております五十六さまッッ、永久に!!」
あなた以外の誰を愛するというの。リーライナは、リーライナ・ヴェルガモンの愛は山本五十六へと必ずや回帰するのです。回帰するの。ね、そうよね、いっくん。
共に果てた二人は、共にベッドへと横たわり、カジノの明かりだろう夜景を窓に見遣りながら息を継ぎ。
「いっくん、愛しておりますわ」
「俺も、愛しているよリーライナ」
互いに愛を口にし熱い口付けというベーゼを以てこの日の愛の時間を終えるのだった。
――深夜――
カジノ街はまだ明るい。何処も一件も閉まっていない。これからがフィーバーナイトの時間なのだから。
ふふ、出入り禁止になって一年と少し。もうほとぼりも冷めただろう。
此処に孤高のギャンブラーが一人。名をイソロク・ヤマモト。ラスベガスの全てのカジノを出入り禁止になった男は。もう大丈夫だろうと新興国であるシーランド王国のカジノに目を付けたのだ。
彼、シーランドでも全てのカジノに出入り禁止措置を食らっていたのだが、新興国だから大丈夫だろう解禁日だ、と昼間にリーライナとデートをしながら、目星を付けていたのである。
が、「当店の入店は」「申し訳ありませんが」「またのご来店、永遠にご来店しなくて結構です」
見事なまでの全店舗拒否。これには二人の人物が動いていた。まず第一に、山本五十六にカジノに居座られては財政が破綻するから永久追放で。
「なぜだあああああああああああッッッ、解禁日だろ?!おかしいだろう?!」
ヴェルガモン伯爵家次期当主の夫が賭博師では世間体的にも良くないと言うことで、リーライナがヴェーツ国王に申し立てていたのである。
相手は超大国ブリタニアの上位伯爵家五大湖経済圏有する次期当主。リーライナ・ヴェルガモン小国の国王が勝てる相手ではない。ましてや今回の件、こちらを立ててくださる形での問題提起とその解決。
ヴェーツ国王はこれに乗った。シーランドカジノ議連も不倶戴天の敵山本五十六を追い出せるならと乗った。ここの勝敗は決していたのである。
翌朝。ベッドの上でバスローブ姿の二人。お風呂に入ってリラックスしていたのである。
リーライナはヤマモトの方に顎を置く。彼女の長い髪の束がさらり山本の肩を跨いで彼の背に流れた。
ローブ越しでも分かるリーライナの髪の感触に心地良さを感じていると、当のリーライナから一言告げられた。
「駄目だったでしょう?」
「?!」
何をかとは聞かないしリーライナもそれ以上なにも言ってこない。彼女はただヤマモトの頬に頬刷りをして気持ち良さそうにしていた。
※
シーランド軍2020空軍
アヴァロン級浮遊航空艦:1艦
カールレオン級浮遊航空艦:3艦
巡洋艦:6艦
駆逐艦:16艦
第9世代KMF:8騎
第8.5世代KMF68騎
シーランド軍2022空・海軍
アヴァロン級浮遊航空艦:1
カールレオン級浮遊航空艦:7
88,000t級戦艦:2
80,000t級空母:1
8,800級t巡洋艦:10
7,000t級駆逐艦:30
第9世代KMF:8騎紅蓮聖天八極式量産型4騎、ランスロット・アルビオン量産型4騎
第8.5世代KMF:68騎ヴィンセント・カスタム68騎
第7世代KMF:200騎ウィンダム100騎、ヴィンセント100騎
第5世代KMF:500騎グロースター200騎、サザーランド300騎
どのカップリングの恋愛が見たいですか?(いずれもそれぞれに書いております・また書いていきます。新しいカップリングも増える可能性あり。
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嶋田繁太郎×モニカ・クルシェフスキー
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嶋田繁太郎×ユーフェミア・リ・ブリタニア
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山本五十六×リーライナ・ヴェルガモン
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南雲忠一×ドロテア・エルンスト
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玉城真一郎×クララ・ランフランク
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玉城真一郎×マリーベル・メル・ブリタニア
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澤崎敦×井上直美
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レオンハルト×マリーカ・ソレイシィ
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原作ルルーシュ×シャーリー・フェネット
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ルルーシュ(休日)×ミレイ
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オデュッセウス×皇神楽耶
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ジェレミア×ヴィレッタ・ヌゥ
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枢木スザク×ナナリー・ランペルージ
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コーネリア・ランペルージ×ギルフォード
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高麗大佐×奥様(書けたら(-_-;)
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鳩川雪夫×ストーカー女(書けたら(-_-