帝都の休日 短編連作群保管庫   作:休日

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ひょっとしたら改訂するかもしれませんが、あっさりと処分風景。流し読みできてしまえそうなあっさり感じです
ユフィルートしげちー皇暦2022年×日本国召喚クロスネタ




小さな幸せ8

 

 

 

 

 

小さな幸せ8

 

 

 

 

 

 中央暦1639年6月23日正午

 

 ダン…!

 

 全ての準備が整う。パーパルディア海軍艦艇余剰艦の配置が終わり、乗組員の脱出が完了したところで、その乾いた砲声は響いた

 天候は晴天。澄み渡る青い空の下にダン、ダン、ダン、立て続けに鳴り響く乾いた砲声は、大日本帝国海軍艦艇、村雨型駆逐艦五月雨より発声していた

 大きな砲声に混じりダダダダンと、音は多少小さいながらも連続した砲声も五月雨からは鳴り響いている

 五月雨の船体前部に搭載されている、62口径155㎜単装電磁砲1基と、70口径57㎜単装電磁速射砲2基が火を噴いているのだ

 この砲声が響く毎に、パーパルディア皇国の150隻から成る無人の艦隊の数が減っていく。その船体喫水線下に穴を穿たれ、1隻また1隻と沈んでいくのだ

 五月雨から見て50㎞は離れている艦艇にまで射程300㎞を誇る艦首砲弾は悠々と届き、船体下部に穴を開けて列強パーパルディアの船を吹き飛ばしていく

 

 この五月雨の砲撃を皮切りにして、第3戦闘群旗艦翔鶴から飛び立った帝国海軍の統合打撃戦闘機「秋水」二十数機余りが、パーパルディア処分艦隊の遥か後方より機体下部のミサイルを切り離し、まだまだ残存している標的艦に攻撃を加えていく

 ゴォー、処分の様子を監視しているパーパルディアの主力艦隊上空を次々に飛び越えていくミサイルは

 それぞれに目標として割り振られていた艦艇目掛けて突き進み、当たっては爆発を繰り返す

 

 

砲撃とミサイルの直撃を食らい木っ端と化していく木造艦隊の少し離れた上空からは、浮遊航空艦「飛鳥」の船体前部に備わる2基の主砲ハドロン重砲が、砲口に赤いエネルギーを集束させて、発射

 強力な赤いエネルギーの線が二本、海を走り、並び待機する標的艦を凪ぎ払っていく

 次々に吹き飛ぶ標的。それは全長にして60~70mほどの戦列艦、いま処分されているものは、二線級とはいえ第三文明圏で無敵を誇るパーパルディア皇国の艦隊なのだ

 それが、ゴミのように吹き飛ばされていく。時間にして5分もかかっていない

 波間に漂う生き残りの艦艇には、五月雨の垂直発射装置VLSより放たれた対艦誘導弾が

 KMFウィンダムのヴァリス、ハドロンランチャーの一斉射撃が別個襲いかかり、破口を穿ち、また木っ端と化させ、数分前まで存在していた船を、木屑や木片、沈没艦へと変えていった

 そして、40隻ほど固めてあった標的艦隊には、パーパルディア皇国派遣艦隊の総旗艦を務める128800tの超巨大艦、大和の前部主砲3門が、相対するように向けられていた

 

「もう無茶苦茶だな」

 

 大和の艦橋では、今回の派遣艦隊の指揮のために特別に復帰していた大日本帝国元国防相、名誉元帥の山本五十六が、やりすぎだというように呟いていた

 

「どうあれ、帝国海軍が中世ほどの文明の軍に示威行為を示そうとするならこうなってしまうの無理はないでしょう」

 

 山本の副官として大和に座乗していた帝国海軍少将内野が応じる

 

「列強パーパルディアは冷酷非道で傲慢なる拡大主義、覇権主義的国家である。事前調査で判明していたことですからね。徹底的にやれといった辻閣下の方針転換もわからなくはありません」

 

「辻か…、正直なところ奴がいきなりの無駄撃ちに舵を切ったと報告が入ったときは驚かされたよ。木造艦隊の処分など三式一発で終わるだろうに、非効率に過ぎる手段を使うとは思わなかったからな。権限も本来なら澤崎くんにあったはずだが」

 

「パーパルディア側の舐めた態度に生半可で終わらせれば外交関係的な凝りが残るとお考えになられたのではないかと愚考致します」

 

「効率よりも非効率で無謀な考えを抱かせないようにする、か。本艦と武蔵以外は見掛けの威圧感が弱いのはわかるが、実態は各戦闘群を構成する護衛艦だけでも傲慢なるパーパルディアを滅することが可能なのだと理解させるために、だな。まあ、致し方あるまいか」

 

 他国へ攻め入り、従わなければ教育と称して罪もない人間を虐殺する非道の国。自分達がその立場になりかねないと理解させることで、その考え方に待ったをかける

 日本に対してそれをするなら、それはすなわちパーパルディアの滅亡を意味すると

 

「ともあれ、とりあえずは仕上げといくか。前部主砲6門斉射用意。弾頭は三式。目標、前方パーパルディア標的艦隊、全砲門撃てーッ」

 

 ドウゥゥン!

 

 轟音と共に大気を震わせ、海面や前方の空間に衝撃波を発生させながら、荒れ狂うたった数分間の破壊の宴は、最後の瞬間を迎えたのであった

 

 

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  • 高麗大佐×奥様(書けたら(-_-;)
  • 鳩川雪夫×ストーカー女(書けたら(-_-
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