小さな幸せ10
「日本は、北側諸国は何やら忙しいらしいな」
朝の食卓。共に暮らし愛し合う仲にして、仕事の同僚でもある朝田泰司とサンドイッチを頬張りながら、パーパルディア皇国皇族であり外交官。身体の線は細く、黒を基調とした豪奢なドレスに身を包んだ、年の頃は二十代後半の女性。レミール皇女は呟いた。朝の日の光に膝下まで伸びた彼女の銀色の髪が輝き美しさを醸し出している。
その美しい女性を向かいにしながら、黒髪を七三でピシッと分け、眼鏡を掛けた、レミール皇女より若干年上くらいの男性、朝田泰司は応じた。
「ええ、何か我が国の神根島近海に不思議な雲が現れたとか」
「神根島とは? 私も日本に一年も滞在するが聞いたことが無いぞ」
レミール皇女は駐日パーパルディア皇国大使(形だけ)兼一外交官として大日本帝国へと赴任して約一年になる。大日本帝国の表で知られている事はほとんど調べ尽くしていた。神根島はそのレミール皇女が知らない領域の話だった。
「それはまあ一般的にはあまり知られておりませんので、念入りに神根島の事を調べでもしなければ分かりませんよ。一種の聖域の様な場所でして。その神根島付近の海域に、霞でもない紛う事なき雲が現れまして、上の方では騒動になっているのですよ」
朝田もハムサンドをパクリと頬張ると続けた。
「かなり大きな雲でして、直径は10kmを優に超え、海中には3kmも深く沈み込み、空には20kmと伸びている。白い雲なのですが、そうですねえ、入道雲。積乱雲を大きくしたスーパーセルと呼ばれる渦巻き型の雲に近似した雲らしいのです」
分かりますか? と朝田が尋ねると、レミール皇女は愛し合う時間ですら無いというのに大きな柔らかい胸を無駄に張って。知っているぞと得意げになった。
一見すると朝田を誘っているようにも見える。時間が時間ならば朝田はレミール皇女をベッドに運び、そのまま愛し合っていただろう。二人の仲はそれ程に深く気安い仲なのだ。
「私も日本へと赴任して早一年。日本の言葉や文化、文物に触れ学んできた故にな。スーパーセルとは日本ではあまり発生しない特殊で大きな雲なのだろう? 竜巻はこれを元にして発生する」
「ええ、そうです。勉強されてますね」
「大使、といっても大使としての仕事は補佐官に全て丸投げしておる故に私は書類仕事だけだが、外交官としては見聞も知識も広めておかなければならぬからな。……しかし、解せぬ。積乱雲にせよスーパーセルにせよ、海中にまで沈み込むことは無いはずだが。それも3㎞等と普通に考えるならあり得ぬ」
雲が海中に沈む。ダウンバーストという現象ならば見かけ上それが起こっている様にも見えなくもないが、通常海中に雲が沈み込むことは無い。
「はいそうですあり得ません。そのあり得ない現象に次いでさらにあり得ない事が起こりまして、レミール皇女には未だ情報が入っていないようですが、実はその雲からVTOLが出てきたというのです。機種型式は20年近く前の旧型機らしいのですが、どうもそれがブリタニアの物でして」
「なにっ。それは誠かっ!?」
神聖ブリタニア帝国。技術の日本、力のブリタニアと呼ばれる強大な二大超大国。これに現在ではAEUを足して三大超大国と呼ばれる超大国国家の中で、最も強いとされている国。レミール皇女も件の国の皇女にお会いしたことがあった。コーネリア第二皇女、ユーフェミア第三皇女、マリーベル第八十八皇女などがその例だ。
パーパルディア皇国と対等な外交関係を築かれている国のレミール皇女と同じく、皇族方だが、レミール皇女は話す以前に空気で格の違いを思い知らされた。
同様に大日本帝国の皇神楽耶皇女ともお会いしたが、笑顔と無邪気さの中に感じた底知れなさに、やはり皇族としてそもそもの格の違いを思い知らされていた。
敗北感溢れる彼女を、それでも彼の皇女方は優しく接し、国は違えど同じ皇族であると接してくださったのだ。その事に心が高揚し、いつもの態度に戻れたのはきっと良き事だったのだろうと彼女は考えていた。あの場では素の自分を出す事こそが重要だったからだ。そこにどの様な意図があろうとも。
「ええ、それで外務省の、まあ上がブリタニア軍とブリタニア外務省に問い合わせたのですが、そんな古い物を今更我が国は使用していない、と」
約20年前の機種。日本が常に自国の半歩先を行くために追い付け追い付けとその背中を追いかけてくるブリタニアは、通常、兵器にしろ民生品にしろ最新を更新し続けている。
同様に日本も世界の先を歩き続けるため、走り続けるために、先へ先へと行き続ける。けして他の国。家族と呼べるほどに固い絆にあるブリタニアにさえも追い付かれない様に。
だからこそブリタニアが20年も前の古い型式の物を今更使うわけが無い。第4世代KMFグラスゴーを予備役に回しているのと同じ理論だ。倉庫には眠っているだろうがもう日の目を見ることは無い。
それが雲の中から出てきた。これは何かあると日本の真なる支配者達が動き出し、自爆装置付きの無人偵察機を20機ほど、雲の中に送り込む予定だという。
「それでまあこちらの世界。変な話、異世界と呼んでますが、現世界のことは後回しにするそうです」
「待て。後回し? 日本やブリタニアの国力ならば後回しにせずとも充分、我々の世界のことにも手を付けて行けそうなのだが」
まあ、実際の話、レミール皇女の口にした様に行けるだろう。ただ向こうの世界のブリタニアと全面戦争になるなら、こちらもそれなりの戦力を送り込む必要が出てくる。
神聖ブリタニア帝国とはそれほどに強大なる国なのだ。普通に真正面から戦っては勝てない、これが常識。その常識が通用しないのが大日本帝国とこちらの神聖ブリタニア帝国およびAEUなのである。
「大日本帝国ならば真正面から真っ向勝負をしても勝てるであろう?」
勝てないとは言わさない。レミール皇女がそう言う理由は、彼女自身がこの一年間で日本という国を見てきたからだ。世界中が恐れる古の魔法帝国がまるで相手にならないと思われるだろう圧倒的国力と工業力。技術力に経済力。そして軍事力を有している。
その様なある種もう基準の分からない国が負けるようなことなど考えられぬと彼女は主張するのだ。
「まあ負けないでしょうね。20年前程度の技術力しか無いVTOLを現用機として使っている相手です。通常戦力で充分でしょう。ただまあ、何がどうなっているのか分からない現状ですから念には念を入れて、総力を挙げて調査に当たるという次第で。そこでレミール皇女。あなたの国、パーパルディア皇国にほんの少しの期間、周辺国の治安を任せたいと上は考えているようです」
「わ、我が皇国に?! しかし我が国はこれまで……」
奴隷献上、領土の咀嚼、強引な鉱山の開発権の横取り。やりたい放題やって来た。今、新皇帝である従妹のセレミアと、処刑した愚帝ルディアスに言われるがまま機嫌を取りたいがままに、皇国に従わぬ国の国民を虐殺してきたレミール皇女自身が第三文明圏を統べる状態は変わっては居ない物の、以前のような要求は一切して居らず、何なら以前のことを謝罪して見せたりもした。
外交に於いて弱みを見せてはならない。これをある程度は破って信用を勝ち取ろうと努力していたのだ。それは全てでは無いが一定の成果を収めていた。特にアルタラスで無法ばかりを働いていたカストと同類の者達を逮捕、処刑した際は、パーパルディアも変わってきたのだと他国が受け取り始めるいった感触を悉に感じ取ることが出来た。
「私が言うのもおかしな話、恥知らずな話だが、我がパーパルディア皇国の腐敗は思う以上に酷かった。この一年、セレミア皇帝と私、カイオス等の分別在る高官達やまともな軍機構で逮捕してきた官僚や外交官の人数は相当数に上る。完全に腐り果てていたのだ我が国は。日本とブリタニア、AEUに目を覚まさせて貰うまで。いや私の場合は泰司に目を覚まさせて貰うまで、ずっと汚泥の中をさまよっていた。ルディアスに命じられるがまま皆腐っていったのだ。そんな我が国が周辺諸国の守護を等、どの面下げて……」
うつむき、肩をふるわせ、悔恨の涙を流すレミール皇女。
そんなレミール皇女の傍に寄り、肩を掴み、一つ軽く彼女の唇に口づける。朝田。
「んう――」
嬉しい事だが正直そんな気分では無い。レミール皇女は朝田の肩をぽんぽんと叩いて離れるよう促した。
キスは止めた朝田。唇は離れる。だが、身体は離れない。
「泰司……」
レミール皇女は朝田を見上げた。彼は優しく微笑みながら口にした。
「だからこそですよ」
「だから、こそ?」
「ええ、暴虐の限りを尽くしてきたからこそ、今度は身を挺してその国々を護るんです。今のパーパルディア皇国は艦船はたったの28隻しかありませんが、建国以来最強の軍事力をお持ちです。その力で周辺国を征服しようと野心を燃やす国を止めるんです。まあ、我が日本流に言うと潰してしまっても構わないそうです」
艦船28隻。内訳は。
基準70000t級のパールネウス型戦艦×4
基準40000t級空母×4
基準14500t級重巡洋艦×4
基準2200t級駆逐艦×16
ゼロ式艦上戦闘機52型360機
ゼロ式【陸上】攻撃機240機
「しかしだ泰司よ。たったこれだけの戦力で護れるのだろうか。あのロウリアから第三文明圏と大東洋諸国を。私が言うのもおかしいが、我が国は800隻を超える戦列艦があったればこそ、ワイバーンオーバーロードが多数あったればこそ、第三文明圏最強にして列強国だったのだ」
ドレスの袖で涙を拭いながら自国の現状を語るレミール皇女。だが朝田は重ねて言う。
「それこそ今のパーパルディア皇国の戦力の前ではおもちゃですよ。我々から見れば今のパーパルディア皇国の軍事力はおもちゃに過ぎませんが、以前の戦列艦やワイバーンなどおもちゃ以下なんです。辻閣下も申し上げていたでしょうパールネウス型をおもちゃだと。短期間で幾らでも作れると。ですがこれで間違いなくパーパルディア皇国は列強第二位のムーを超えました軽くね。それどころか恐らくですが列強第一位の神聖ミリシアル帝国すら超えたでしょう」
レミール皇女は上目遣いで朝田を見ながら「本当か?」と尋ねる。以前のような高揚感など微塵もない。列強? その様な基準は北側諸国には通用しない。とてつもない国日本やブリタニアを筆頭とする国を前には。だからこそ、今のレミール皇女に驕りは無いのだ。一年間日本で暮らして知ってしまったから。日本という国を。上には上がいくらでもあることを。
「それとこれは辻閣下からの追加のおもちゃだそうです。は、ははツ、いや、私も予想外でしたが。貴国の防衛用とやはり第三文明圏守護用にと言うことで少しだけ強力な物を差し上げましょうとかなんとか」
「追加のおもちゃだと? なんだそれは?」
朝田はレミール皇女の傍を一度離れると、自分の仕事用の鞄を開く。
「書類か?」
「ええ、書類です。物は……も、もう出来てるそうです。いや、自分で言うのも何ですけど、我が国の工業力は本当に凄まじい。500年ほど前から一気に上がってきたらしいのですが、ここ100年とちょっとの期間は伸び率が半端ないんですよ」
「そ、そういえば確かに、日中、日欧戦争だったか? 歴史書を読んだがそのあたりから日本は本当の意味で別の国となった様に私も感じた。技術力、工業力、文化、あらゆる面で世界の先を常に進み続ける強大な国に」
レミール皇女は日本の歴史書を読んだことを思い出す。まず日本語が読めなかったが朝田に教えて貰いながらではあるが、この一年で中学卒業レベルの学習能力を身に付けていた。この調子で勉強を続けていけばもう二年もすれば大学レベルに行けますよとは朝田の見解。レミール皇女と愛し合っている都合上、多少贔屓目に見てしまっているがレミール皇女の地頭が良いのは間違いなかった。伊達にルディアス時代エリート部署の長をやっていたわけでは無いらしい。中世程度の文明力の人間が、たった一年で中学卒業、高校レベルの学修能力を身に付ける。中々無いことだ。
「泰司、見つからぬのか? そろそろ出勤の時間だ。故にまた後でも構わぬぞ? どうせ職場は同じ、仕事も共にするのだ」
「ああ、いえ、少しお待ちを。このFileに挟んで置いた筈なんだけどなぁ……お! あったあった、ありましたよレミール皇女っ!」
朝田はレミール皇女の傍に寄り、彼女の唇にキスを落とす。
「ん――」
少し呻くレミール皇女は朝田の首に腕を回して彼を身体事引き寄せた。
「んっ、んっ」
朝田が彼女の唇を啄むと、彼女も合わせて唇を啄ませる。息の合った愛の接吻。
一々熱くなり、こうして愛を交わし合ってしまうのは、朝田とレミール皇女が新婚関係に近い間柄にある為だろう。
◇
朝田泰司とパーパルディア皇国皇族レミール皇女は事実上の婚姻関係にある。辻はこの二人の関係を異世界、異星の人間と結ばれる一つの良きケースと分析していた。
特に一般人の平民の朝田泰司とパーパルディア皇国皇族のレミール皇女という、階級差のある恋愛がこの中世近似の文明が多い世界で受け入れられるのかという試金石の一つでもある。そして二人の場合は見事に合格。
少なくとも朝田とレミール皇女が結婚できるのは間違いない、パーパルディア皇国の新皇帝セレミアがその為に動いているからだ。皇帝権限で二人を正式な婚姻関係とさせる事も出来よう。
他で確実なのは岡真司とエスペラント王国のサフィーネ・エリエゼル王女の例だ。こちらも階級差のある婚姻関係ながら予言という不確定要素にして、確定要素が関係していた。
現時点で少々問題があるのは大内田和樹帝国陸軍中将とクワ・トイネ公国のイーネ・コルメス公爵家令嬢だろう。こちらも平民と上位貴族という階級差があり、更にこちらは確定要素が無い。
ただまあ何とかなる。と、辻は見ている。彼の第六感だ。とにかくこの第三文明圏の、力に依らない掌握の方法として、最大の大国であるパーパルディア皇国皇族レミール皇女と朝田泰司が婚姻関係を結ぶというのは、非常に大きな意味を持つのだ。
日本人とパーパルディア皇国の皇女が結婚する。日本という国はそれ程に重要と、他の文明圏にも伝わる。無論警戒もされるだろうが、余計な争いも減るだろう。辻も含む夢幻会は何も世界征服をしようとは考えていない。平和裏に事を運べるならばこれに越したことは無い。
一年前、パーパルディア皇国に砲艦外交を仕掛けたのも、ルディアス前皇帝のやり方だと日本と必ず戦争になると見たからだ。ならばまずは土下座外交という屈辱を取っても彼の国に取り入り、それ以前、彼の国の上部と接触するにはそれしか方法が無い、その後、親善訪問として大艦隊を率いていけば力の差に気付くだろうという考えからだが。
だが、ルディアスはその上を行って見せた。はっきり言って愚かここに極まるであった。余剰艦の処分をしてみせて力を見せろと挑発してきたのだ。余りの馬鹿さ加減に怒った辻は弱肉強食で答えてやった。速射砲をぶっ放し、ハドロン砲をぶっ放し、60㎝三連装超電磁砲すらぶっ放してやった。たかが戦列艦しか保有していない国に対して大人げない話だが、馬鹿には目に見える形で分からせなければならないのだ。
この時、軍や国家の高官、レミール皇女などの皇族の多くは日本がパーパルディア皇国など足下にも及ばぬ、いつでも踏み潰せる蟻のような存在ほどの差のある大国だと気が付いたが。
この頃にはもうルディアスは逃亡、後に帰ってきて争乱を起こし、日本のKMF無頼にルディアス一派はほぼ全滅させられ、レミール皇女とセレミア皇女が中心となってパーパルディア皇国をルディアスから解放したのだ。
次代皇帝にはセレミア皇女が即位。レミール皇女は自ら志願して日本へ外交官として訪れ、日本を拠点として第三文明圏および大東洋諸国を飛び回るようになった。彼女の補佐役でもあり引き続き外交官としての役目も持った朝田泰司と共に。
その朝田泰司とレミール皇女が結ばれた。この報は直ぐさまパーパルディア皇国皇室や貴族に伝わり、またいち早く夢幻会に伝わった。パーパルディア皇国側の動きからしても婚姻は時間の問題。どころか朝田とレミール皇女が毎日毎日、来る日も来る日も愛し合う仲へとなっている為、婚姻関係を結ぶ前に子を妊娠し、レミール皇女が日本の病院で無事出産。となる可能性の方が高かった。どちらにせよレミール皇女は日本は東京に住んでいるため、帝都の病院で出産する事になる。それはそれでめでたいこと。辻も夢幻会もパーパルディア皇国皇族と日本の繋がりが増すことは、大いに良きと見ていた。
「朝田君はレミール皇女に惚れているのですね?」
ある日、辻が聞いたとき。朝田は。
「は、はい、心底惚れております。最初、出逢った頃は傲慢な嫌な女だと思っていたのですが、土下座外交の時、プレゼントを何度も送っている間に、彼女の態度が徐々に変わって参りまして。今では、愛しい運命の女性だと」
「それは良いことです。是非ともレミール皇女の事、幸せにしてあげてくださいね」
「はいっ!」
朝田泰司とレミール皇女の婚姻は、この世界に根付くという意味では大きな一歩にもなるからだ。
とりあえず複数、異世界人の皇族、王族、貴族と婚姻を結べた。これから婚姻を結ぶ。ほぼ確実に恋人同士となれるだろうという組み合わせの男女が生まれた事は、良い事だと皆祝福モードだった。
◇
「んっ、んっ、泰司っ、止めぬかっ、んん、い、いまは」
「いまはレミール皇女を愛するときです……ん、しばし、お待ちを」
「た、泰司」
口付けだけだ。朝田はレミール皇女の膝下まで届く艶やかな長い銀髪を触り、手指で梳いて、絡め取りながら彼女の頭を自分の側へと引き寄せ。口付けを深めていく。
「んん、泰っ司っ、や、やめよっ、んんっ、んんっ」
「レミール、皇女っ」
くちゅくちゅと舌と舌が絡まり合い。口の中の粘膜同士が熱く深く、触れ合う。朝田は時間が許すのならばこのままレミール皇女と愛し合ってしまいたいと考えた。
愛し合って彼女の中へ深く入り込み、最後は彼女の中に全てを解き放つ。その瞬間の背徳さと愛おしさが朝田は好きだった。レミール皇女と愛し合い、レミール皇女の中に全てを解き放つ。
それは昨夜幾度となく行ったばかりだというのに未だ足りないのか。我ながら絶倫だが、そのくらいの体力が無くてはあちこち飛び回ってはいられないという物。
そうして何分レミール皇女と口付け合っていたのだろうか? どちらともなく自然に唇は離れ、愛の時間に終わりが訪れた。
「ん、はあ、はあ、泰司っ、朝から積極的に過ぎるぞっ」
「す、すみません、レミール皇女を愛さずにはいられないのです私は」
「う、うむ、そう言えばなにもかもが収まるとでも考えているのか?」
「滅相も無い。私は心からレミール皇女を愛しているだけです。ただそれだけでして」
暫しの沈黙が訪れる。
「私も、泰司を愛している」
ぽつっとレミール皇女が呟いた。朝田は。
「このまま抱いても良いでしょうか。私、朝田泰司はレミール皇女との子が欲しい」
冗談めかして言う。あまり冗談は言わない真面目な男だが、レミール皇女を愛する行為を行っているときにはテンションが昂ぶり、つい冗談をほのめかしてしまうのだ。策略的な外交手段を使うことが多いが、レミール皇女を愛するときにもこの手段は役に立つ。
ただ、激情型な人間でもある為、策略や冗談を職場で言ったり使ったりでレミール皇女を煽り、結果として自身も止まらなくなって彼女を職場で抱いてしまう事も。ドレス姿の彼女と着衣で抱き合うのは難儀ながら、何度もしている間にすっかり慣れた。無論当たり前だがそういう行為は仕事に支障の無い範囲でと決めている。
当然レミール皇女も朝田を深く愛しているわけで、彼に誘われると自分自身も誘惑に負けてしまうのだ。
「わ、私も抱かれたい、泰司の子を産みたい」
真っ赤な顔でレミール皇女は返答する彼女は、朝田と愛し合う事については割合本気で受け取る。そんな美しくも可愛らしいレミール皇女を朝田はそのまま勢いで抱く。
「抱かれたいし、泰司の子を授かりたいが、今日は…不味かろう……」
勿論そうであっても彼女も時と場合は弁えている。今はそういうことをしている暇は無い。
「ええ、そうですね。今日は私も控えます」
朝はそういう愛のトラブルが多いが、今日は本当にお互い駄目だと分かっている。時間が無いことと、辻より渡されたおもちゃの資料をさっさとレミール皇女に見せなければならないからだ。
「こちらになります」
「どれ」
渡されたのは一枚の書類。そこには写真が映し出され、諸元性能が掲載されていた。
「なっ?! こ、これはっ」
001式コルベット
基準排水量1100t
満載排水量1315t
全長87.14m
全幅12.00m
吃水3.20m
機関ユグドラシルドライブ旧型
可変ピッチ・プロペラ2軸
速力36ノット
航続距離4000海里
乗員65名
兵装ファランクス20㎜CIWS1基
短SAM4基
SSM4連装発射筒4基
4連装短魚雷発射管2基
艦載機90式VTOL1機
戦術情報処理装置
3次元式レーダー1基
対空捜索用レーダー1基
対水上捜索用レーダー1基
射撃指揮用レーダー1基
電波探知装置
電波妨害装置
通信情報装置
72連装デコイ発射機3基
32連装発煙弾発射機2基
対魚雷デコイ1組
「辻閣下がレミール皇女に贈るおもちゃその二だそうです。ああ、御安心を。我が国で現用で使っているのはこれの三世代は先の物なので。しかしこれは使い方によっては戦艦さえ無力化できますよ。なにせ対艦ミサイルを搭載しておりますから。貴国のパールネウス型戦艦では無くそうですね、貴国からの情報で得られているムー国の戦艦は確実に、ミリシアルの戦艦でも撃沈できますよ。小型の艦ですが馬鹿に出来ない戦力です」
コルベット艦。フリゲート艦よりもまだ小型だが沿岸警備には充分すぎる能力がある。この第三文明圏では。航続距離も長く片道で良いなら7408㎞は航行可能であり、替えのエナジーフィラーを搭載していればその数倍の航続距離を得ることも可能。
「じ、12隻だとっ?! そ、そんなにも……!」
「ええ、12隻です。短期で一度に建造していたそうです。いや、やはり我が技術の日本の工業力はブリタニアを除けば圧倒的ですね。技術についてはブリタニアを抜いておりますが」
「よ、良いのかこのような物を我がパーパルディア皇国が供与を受けてもっ」
「良いも何も、辻閣下が良いと言えば良いのですよ。財務を司る方ですから。それにあのパールネウス型戦艦4隻も供与を受けたでしょう。今更ですよ」
簡単に言ってくれる朝田は更にレミール皇女へ別紙を出した。
「はあ?! ま、まだあるというのかっ!」
「ええ、陸上戦力が無いでしょうとのことでパーパルディア皇国に60式戦車1000両が贈られるそうです。整備員や部品も混みで。序でに揚陸艦も4隻。旧型ですがこちらは二世代前の物です。全て一から造った新品とは言えもはや骨董品ですので好きに使い潰してくださいとのことです」
60式主力戦車
全長8.31m
車体長6.40m
全幅3.0m
全高2.50m(砲塔上の重機関銃を含む高さ3.17m)
重量35.5t
速度時速50㎞
行動距離500㎞
主砲60式55口径90㎜ライフル砲
副武装7.62㎜機関銃
12.8㎜重機関銃
エンジン60式エナジーフィラーエンジン
乗員4名
「こちらが1000輌」
レミール皇女は沈黙したまま。朝田だけが声を発する。資料だけを見せながら。
001式戦車揚陸艦・ドック型輸送揚陸艦
基準排水量10500t
満載排水量17000t
全長188m
最大幅27.8m
吃水7.0m
主機001式戦車揚陸艦・ドック型輸送揚陸艦エナジーフィラー×2基
推進器可変ピッチ・プロペラ×2軸
出力35000馬力
最大速力30ノット
乗員195名
兵装20㎜バルカンファランクス機関砲(CIWS)×2基
搭載艇エアクッション型揚陸艇(LCAC)×2隻
レーダー対空捜索用×1基
対水上捜索用×1基
航海用×1基
電子戦および対抗手段8連装デコイ発射機×4基
揚陸能力陸軍部隊520名
民間人輸送1400名
収容能力陸軍部隊520名
60式戦車35輌
VTOL3機
「こちらは4隻。計コルベット12隻、戦車揚陸艦4隻の16隻と戦車が1000輌。全て無料でのご提供となります。ああ、もちろんVTOLも揚陸艇等も込みで付いておりますので御安心ください。それと001というのは艦名が決まっていない為に番号で呼んでいるだけで、艦名は貴国でご自由にとのことです」
「……」
「レミール皇女。どうかなされましたか?
沈黙したままだったレミール皇女は自身を覗き込みながら、頬を触り始めた朝田についに沈黙を破った。
「わ、私は日本へ赴任して一年だ。これらがどういう兵器かもある程度は理解している。理解しているからこそ怖い。こ、コルベット艦12隻に揚陸艦4隻。さらに戦車1000輌だとォッッ!? た、泰司ッ、私はどうすれば良い?! なにを返せば良い?! この間完成したばかりの戦艦4隻とこれらとッ、つ、辻卿はッ、日本の真なる支配者方は私になにを求めているのだ?! 泰司はッ、泰司はこれを見て驚かないのかッ! すべてもう完成済みで後はパーパルディア皇国へ運ぶだけなのだろうッ!? なあ、泰司ッ! お前は何故そう平静にしていられるのだ?!」
口を開いたレミール皇女は矢継ぎ早に疑問を投げかけた。何故? どうして? 私がここまでの物を無償で提供されるような貢献を大日本帝国に対し何かしたのだろうかと。
そんな彼女に朝田は答えた。真面目な表情で。
「驚くことを止めただけです。我が国が常識外れの超大国である事を私自身が忘れていただけなので。このくらいのこと、我が国は普通に出来ますし痛くもかゆくも無いんです。駄菓子屋で十円のお菓子を買うのと同じくらいの感覚なのですよ。レミール皇女の驚きこそが実はこの大日本帝国では不思議に感じられることなのです」
朝田もまた一息に事情を説明すると、レミール皇女の腰を抱き寄せ彼女を椅子から立たせて、一つ小さく彼女の唇に口付けた。今度はもう先ほどのように長く深い口付けは行わない。時間だ。
「では出勤しましょう。時間になってもレミール皇女と補佐役の私が大使館へ出勤していないのは不味いでしょう?」
レミール皇女は朝田の腕の中で何度も呟いていた。
「常識。これが常識なのか……大日本帝国の常識なのか? 駄菓子屋も知ったがその駄菓子屋の十円菓子とこれらが同一だと? いや、あり得ぬだろう? あり得ぬはずだ。私はおかしくないはずだ。泰司がおかしいのだ。そうだ、そうに決まっている。あ、愛し合えば泰司は元に戻るはずだ。きっとそうだ。た、泰司ッ、私を抱けッ! 抱きたいのだろうッ? 私との子が欲しいのだろう? 私も泰司の子を早く産みたい! それゆえ抱かせてやるからッ! 愛し合って正気に戻してやるから抱くが良いッ!」
「私といたしましてもこのままレミール皇女を抱き、レミール皇女と子作りを…。と、参りたいところなのです。なのですが、出勤時刻ですので今は、残念ですが……。昼食時間にでも抱かせてください。ああ、いけませんね私は。オフィスラブを積極的に行おうなどと。しかしせっかくのレミール皇女よりのお言葉なのですから。昼に愛し合いましょう。もちろん誰にも見つからないいつもの場所でですよ? ああ、それと私は至って正気ですとも」
昼、パーパルディア皇国大使館のいつもの場所。
「はッああ、たい、じッ、正気にッ、もど、れッああ!」
いつも着慣れた黒を基調とするドレス姿のレミール皇女は、朝田に愛されながら、朝田を正気に戻そうとしていた。あれほどの戦力我がパーパルディア皇国の歴史上初めてとなる圧倒的なる物。あれが常識なのだという泰司は少しおかしくなっているから。この身を以て正気に戻してやろうぞ。そう考えて。
だが当の朝田はと言えば。
「うう、ふう、レミール皇女ッ、愛しておりますッ」
愛するレミール皇女と愛せる時間を作れて幸せだと考えるだけで、至って普通であり正気であった。
やがて朝田が上り詰め。レミール皇女が朝田の全てを受け止め。愛の時間が終わった時。
「はあ、はあ、たい、じ、正気に、戻ったか?」
「え、は、はあ、正気ですよ……、こうしてレミール皇女と愛し合えて、私は幸せですので」
「そ、そうか」
レミール皇女は安心してあの内容を尋ねた。あり得ない事こそが常識なのだと言い切った朝田の、朝の言葉の内容を。
「た、泰司、朝の、朝のこと……だが、あれは、常識では、ないのだろう?」
頬を赤く、身体を熱く、火照らせながら、ドレスを元に戻すレミール皇女。そのドレスの乱れを朝田が直しており、膝下まで届くレミール皇女の艶やかで光り輝く美しい長い銀色の髪も、彼は膝から下の方を手指で綺麗に梳いて乱れを治している。
自身の目線の下に居る。レミール皇女はその朝田の七三分けの頭に向けて、正気に戻ったか?と問い掛ける。しかし。
「ええ、ですからあれが我が国の常識なのだと仰いましたでしょう。レミール皇女。貴女にはまだ我が国の真なる姿がお見えでは無いようです。少しお待ちください。工業力と技術力の詳細な説明が出来る資料をお持ち致しますので」
もちろんパーパルディア皇国大使館内には無いため、朝田は外務省まで戻り説明可能で分かりやすい資料を持ち帰ってきた。それを彼女に見せたとき、彼女は辻が呟いた「常識とは掃いて捨てる物」という言葉を思い出すのだった。
ロウリア王国 王都ジン・ハーク ハーク城
ロデニウス大陸の西側半分を占め、人口3800万人にも達する大国、ロウリア王国。元は中規模国家ながら、侵略戦争を繰り返し、結果として現在の他を圧倒する大国となった。
人間至上主義を唱えるこの国は、純粋な人間種以外、エルフ、ドワーフ、獣人族といった種族を亜人と呼び迫害を繰り返してきた。さらには亜人の殲滅をこくぜとしているために、亜人の多い隣国の二つの国。クワ・トイネ公国、クイラ王国にいつ攻め込もうかとずっと機会を伺っていた。
ある時、その亜人国二つとロウリア王国に国交を持ちかけてきた国があった。大日本帝国。神聖ブリタニア帝国。AEU。三国の国だが、聞いたことも無いその国々は、何でも大東洋に存在するという。
だが、その位置を聞いてみれば、何も無いはずの大東洋のど真ん中と、少数の集落が存在していた場所だと分かったのだ。国など無い場所からやって来た国々の人間。妙な格好をしている者達ばかりで信用するに値しないと、その時は追い返した。
尚も数度やってきたが、隣国クワ・トイネ。クイラとも国交を開設する交渉に入っていると聞き出したため、今度来たら命は無いと謎の三つの国の使者を追い返したのだ。
どうせ蛮族の類いだろう。話を聞けばワイバーンを初めて見たとか。ロウリア王国の竜騎士団を見てほざいていたという。必然、竜騎士の存在しない国と言うこと。つまり蛮族の集まりとなる。
その為、誰も相手にしていなかったのだが、丁度その頃、同じ時期に当たるだろう。長らくロウリア王国を支援していた三大文明圏の一つ。フィルアデス大陸の国、パーパルディア皇国からの支援が途切れた。
それは良い。そういうこともあるだろう。国家事情とはそういう物だ。だが、問題は其処では無い。これまでパーパルディア皇国よりの支援で軍事力や国力を高めてきたロウリア王国に取り不味い状況ができあがってしまったことだ。
今のロウリア王国はパーパルディア皇国の支援で持っていた。それが無くなれば、下手にクワ・トイネとクイラに攻め込むことも危うくなったのだ。
会議に会議を重ねた末、計画は一時見送り。一年後を目処に再度侵攻計画を立て直すとなったのである。忌々しきはパーパルディア皇国。奴らが支援を切ってきた所為でこちらの計画は全て白紙に戻ってしまったのだから。
そして、時は流れて一年。クワ・トイネ、クイラを攻めるためにと、自国の力で艦船を増強し、現在では6000隻にまで膨れ上がった。総兵力も100万人とかつての倍に。無論無理はした。無理をし国家財政は圧迫され続けている。だからこそ奴らから奪い奴らを奴隷とするのだ。
ハーク・ロウリア34世がそう決意したところに、これもまた別の情報が舞い込んで来た。何でもフィルアデス大陸から渡ってきたという商人からの情報だったらしい。
詳しくは知らないそうだが、パーパルディア皇国が800隻以上あった戦列艦を処分し、または売り払い。たったの24隻の艦隊しか持たなくなってしまったというのだ。
一隻一隻は大きな船らしいが、かつてのような大量の砲も持たない船だという。そのうえ精強を誇った竜騎士団まで解散してしまい、地竜なども売り払われたり家畜とされたりしているという。
何故にパーパルディア皇国はその様な事をしたというのか。その様な馬鹿なことをと。誰しもが疑問に思うところ。
だが、ハーク・ロウリア34世には分かった。簡単に分かってしまった。自国が同じだからこそ分かってしまったのだ。
悲しいかな、パーパルディア皇国は軍事力に財政をつぎ込みすぎて、国家が破綻寸前にまで陥ってしまったのだろう。同じ事はロウリアにも言えるが、先にパーパルディア皇国が破綻してしまったのだ。
維持できなくなってしまった艦船や竜騎士団は処分解散という憂き目に遭い、地竜なども家畜とするしかなくなってしまったという事。
皇帝ルディアスはその責を取らされ処刑されたという専らの噂だった。愚かな国だ。背伸びをしすぎて国諸共に死んだのだ。今は変わって新皇帝セレミアが就き、国家の再建に奔走しているとのこと。
ほとんどの皇族達や貴族達がそのまま居座っているらしいと言う話は少しおかしく感じはすれど、全体的にはパーパルディア皇国は小国へと転落したのだと答えが出てしまう。
「確かパーパルディア皇国の人口は7000万人であったな」
これを労働力、奴隷として奪えれば、我がロウリアの財政も大いに持ち直すだろう。ましてや未だ残されているだろう皇族共などの財宝などを手に入れれば。
「いや、ここはやはり人間か。7000万人の奴隷とはそれだけで大きく我が国の益となろう」
労働力の方が魅力的かも知れない。いずれにせよ方針は決まった。
「素っ裸になってしまったパーパルディア皇国へ攻め入る」
どうせ何れはフィルアデス大陸、第三文明圏にも攻め込む予定だったのだ。隣国二つの亜人共よりも容易に獲れる獲物を獲らずしてどうする。今のパーパルディア皇国を守護する防壁は無い。
ならばその簡単に取れる人間という家畜から先に獲り、その後にあらためて隣国の亜人も獲る。
「時代が余を選んでいるという事か、パーパルディア皇国という獲物を獲り、そこから始まる第三文明圏の収穫祭を行えと。余は嬉しいぞ。この一年という時間は余にこそ与えられた時間だったのだ!!」
ハーク・ロウリア34世。時代に選ばれた王の中の王はまずは狩りを始めようと決意した。獲物はパーパルディア皇国。
「そういえばパーパルディア皇国皇族のレミールは性格は悪いが美しい女だと聞く。レミールに余の子を産まさせるのも一興か」
パーパルディア皇国皇族レミール。
この女にこそ自身の子を産まさせるに相応しい。性格の悪い女? いたぶり、嬲り、泣き叫び命乞いでもさせてみながらというのも良いかも知れぬ。
とても美味そうな獲物だと狩りを楽しみに。彼の大王は床に就くのであった。
中央歴1640年6月23日現在 パーパルディア皇国軍
基準排水量70000t級のパールネウス型戦艦×4
基準排水量40000t級空母×4
基準排水量14500t級重巡洋艦×4
基準排水量2200t級駆逐艦×16
基準排水量1100t級コルベット×12
基準排水量10500t戦車揚陸艦4隻
60式主力戦車×1000輌
90式VTOL×16機
ゼロ式艦上戦闘機52型360機
ゼロ式【陸上】攻撃機240機
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