で玉城の分際で砂糖まみれネタ
「あと一週間だねお兄ちゃん」
唐突なひとことを病室で告げてきたクララは満面の笑顔だった
ようやく今年もやってきたーだとさ、いやあ楽しいようで良かったねーお嬢ちゃん
「ことしも俺好みの女からは義理しかもらえねー日まで一週間だねぇ。あーマジくそだわー」
「むーっ! クララがいるじゃん! 気に入らないけどあの横入り女もいるしなんで不満なの?」
そういや今年はひとり増えてんだった
なんか悪い気がする
もらう側なのはクララで慣れてたはずなんだがなんつーかな。まさかの相手とまさかの再会して、そうこうする間になんか腹をぶっ刺されて色々ありすぎで気が回らなかった
2月14日は贈り物があるから
クララは毎年の事なんだがマリーまでがンなこと言い出すとは思わなかったわ
「ああそうだなー。もうそんな季節なんだよなー。まだ寒いわー。早くあったかくなんねーかなー」
そこまで考えてから一転興味ない風を装い、あーでもないこーでもないとはぐらかそうとする俺氏
をだがクララは許してくれそうになく
すぐに話を元の方向へと持っていこうとする
「駄目だよねー逃げちゃ。女の子から逃げるなんてそれカッコ悪い事だからねお兄ちゃん」
部屋に備え付けられてる飾り気のない病室のベッド。俺専用の個室だから俺の専用ベッドと言えなくもない。割りと大きめのサイズをしたベッドに身を乗り出しては乗っかってくるクララは、やっぱり話のはぐらかしについて絶妙に突いて来やがった
「話を逸らせるのもダーメ。クララはお兄ちゃんが好きなんだもん。女の子として真剣に」
四つん這いで這い寄ってくるクララ。俺が頭を載せている枕元まで這い寄ってくる
俺を見下ろすクララ。流れ落ちるクララの髪の毛がいつかのようにカーテンの役割をして俺とクララの顔を外から見えなくした
相も変わらぬ薄ピンクの髪。どんな色だよピンクって。天然だとか言ってたが信じられねーいろだわ。そういやコーネリアもコーネリアで紫髪。コーネリアの妹のユフィもピンク髪だったな。マリーもピンク寄りの紅色か
こいつらって一族揃って頭がカラフルすぎだろ
VVのおっさんやルルやナナちゃんはまだ普通の髪色なのになんでこうも血族内で違うんだ?
おっと、いやぁ俺としたことが一個忘れてた。VVのおっさんとルルは目の色が紫っぽかったな
ランペルージはカラフル一族かよ
764: 名無しさん :2018/02/09(金) 14:57:00
「えへへーっ、お兄ちゃ~ん」
しっかし、どうにかなんねーのか? この寝てる俺を覗き込んでくるクララちゃんの体勢よぉ。既視感がスゲーんだけど
「なあさあ、なんか前にもこんなことなかったか? 寝てる俺の布団におまえが入ってきて顔を寄せてきて、俺とおまえはお互いしか見えなくなるみたいなこんな感じが」
布団で一緒に寝る程度なら昔からだが、こうなんつーの、迫られる?的なのはそんな無かったよーな。だからやられた時のことをなんとなーく覚えてたんだよなぁ
「んー? そうだね~、あったかなあ前に」
やっぱりありやがりましたか
「ただあのときもお兄ちゃんはクララの、私の話をはぐらかしてたような気がするよ?」
「そっか、はぐらかしてましたですか」
「でしたでした。んー、あーゆーのって逃げてるとも言うよね? まあ似たようなことがあったのはホント」
「やっぱしなぁ、あったよなぁ、俺の記憶違いじゃねーんだよなー。んでクララさんよ、あんたとしては俺の上から梃子でも退かねーってんですか?」
「うん!退かない!」
「言い切んなよ!」
「言い切る! だあってーっ、昔からお兄ちゃんにはしてた事だしお兄ちゃんのお腹の上でクララ寝たこともあるじゃん。一度や二度じゃなくっていっぱいね? だから今さらお兄ちゃんに覆い被さろうがクララ的にはお兄ちゃんのお腹の上から退く必要性を感じないのだよ」
「なーにが、のだよ、だよ。それってまだおまえがガキの頃の話じゃねーかよ。あのさあクララ。おまえもちっとばかしは今のてめえの年を考えろよなあ。おまえだってもう数えで18なんじゃね? こう、不味いだろ色んな意味で」
「2017年の時は16でしたー。じゃ2019
年では? わかるよね」
「んなことくらいわかるわいバカにすんな! アッシュフォード学園日本校高等部クララ・ランフランク実年齢17の数え18だよ!」
「そうです。もうすぐクララも18なのです。お兄ちゃんはいつまでクララちゃんを待たせるのかなー? ほらクララちゃんは不味くないからおいでおいでー、ドキドキワクワクテカテカー」
不味いわ!
社会的に抹殺されっちまうだろ!
「月日が経つのはマジはえーわな。んでおまえは一生理想の王子様でも待ってろよ。俺応援すっからはいお仕舞い」
「はいはい終わらないから。また話をはぐらかしてるよ? 駄目だってクララは言ったじゃん。クララの王子様はお兄ちゃんだけなんだからね」
765: 名無しさん :2018/02/09(金) 14:57:30
だからここまでしちゃうんだよー?
言って布団をめくりあげるとクララは俺の腹の上にまさかの腹這いになっては顔だけひょこっと俺の顔の前に出してきた
「うおい! 看護婦とかに見つかったらやべーだろ!」
「フッフッフッ。クララ、もぉ分かってるんだからね? お兄ちゃんがクララにドキドキしてるのをフハハハハー」
「だから年を考えろってんだよ! おまえの年ならそりゃ膨らむとこ膨らむのは当たり前なんだよ! 何を偉そうに自分は特別だーみてーに威張ってんだよこの体勢で!」
「隠さなくても良いじゃん。お兄ちゃんはクララと同じ様にクララにドキドキしてる訳なんだしさぁ」
ああそうだよ。困ったことにこの何年かの間にクララは女の子から女へと急成長してきてやがる
体は小柄で背は低くても、16の辺りからぐらいか? 胸の膨らみは徐々にながら確実に大きくなって、女に付き物なあの甘ったるい匂いを漂わせてくるようになっていた
それは胸部が膨らんできた大人になろうと花開かんとしているこいつの体からか
それとも昔から変わらないさらさらとした長い髪の毛からか
男の性としてクララの"女"を意識させられっちまう
マジな話全身から良い匂いをさせているクララに、俺はクララだけにクラっと来ちまった事があるし今も来てるっちゃ来てる
「クララだけにクラっと・・・うわーくっだらねーよ俺ぇ・・・」
「えっなにが?」
「クララが良い匂いさせてるからクラっと来ちまった。なんて考えてた」
「ああオヤジギャグね・・・うんまあ、寒いね」
「自分でも寒いと思った」
766: 名無しさん :2018/02/09(金) 14:58:01
寒いんだけど暖かい
そりゃクララに密着されてりゃ寒いはずねーか
ああもう良いわこのヤロー
ヤローじゃねーけどこのヤロー
「うりゃ!」
「わきゃっ!」
俺の腹に寝そべってきたクララを両手で抱き締めてやった
もうそりゃ力いっぱい抱きすくめるくらいにぎゅーって
はぁ、膨らんだ胸・・・柔らかいわ
体も柔らかい
匂いは甘ったるい
以上。クララは良い女に成長してきてますようですよ
あ? たまきんの分際でやりすぎだ?
知るか!
俺の煩悩を刺激しまくってきたのこいつなんだから文句あるならこいつに言えバカ!
「お、お兄ちゃん、積極的・・・」
「へ、変なこと言うんじゃねーよ、そんなつもりは全っ然ねーからな? か、勘違いすんなよ?」
途端にクララの綺麗な透き通った目が細まる
「へー? つもりはなくてもマリーお姉ちゃんのキスは良いんだね~?」
ちょっとした話の中で俺を見下ろすクララから受ける感覚が変わる。この目をしてるときのクララはヤバい
なんかしんねーがマジでヤバい
本能が恐怖を感じるってのか?
やたらとヤバい感じがするんだよな
ま、ヤバいっても、そのヤベー空気も受ける数を重ねてりゃすっかり慣れたもんだが
半眼で薄く暗い笑い
このときのクララは確かあれだ。昔クララの"お仕事"を訊いたときに初めて感じてから、おっさんの家で何年振りかに会ったあのときのガキ。マリーが俺に飛び付いてきてはひしっと抱き締めてきたときに感じたやつだ
おっさんの話じゃ深くは訊かないであげてほしいと念入りに忠告されていたが
なんか良くわかんねーがヤバいって感じだけは分かるんだよな
「あ、あれは事故つーか、マリーに無理矢理」
「無理矢理なら良いんだぁー、へぇ、そんなことクララ知らなかったよ?」
危ない雰囲気が増していく
「無理矢理なら良いんじゃさあ、いまクララちゃんが無理矢理襲っても良いになっちゃうんだよ分かってるの?」
どうすりゃいい?
なにをするべきなんだ?
難しいことなんか考えられない我が2bitの頭脳よ!
今こそその真価を発揮しやがれ・・・!
767: 名無しさん :2018/02/09(金) 14:58:34
・・・駄ぁ目だーっ! なーんにも良い案が浮かんでこねーっ!
てさ、そもそも真価を発揮できるわけないんだよ
所詮は2bitだし
必死に考えた挙げ句に好きな女にゃ振られてるし
昔の友人関係だって破綻してるし
大人になってから知り合った南やら吉田なんかは別だけどさ
もち、クララとマリーとVVのおっさんも別だしさ
そんな親しい友人知人さえ信じられずにいた俺の馬鹿さ加減にはほとほと呆れるばかりだぜ
でもな、調子乗りの馬鹿だってのは死にかけてから初めて自分で気づいたからな
誰だってこんなやつと付き合うの嫌だろ?
ま、な。クララもマリーも、掲示板で知り合ったダチの無職(本名、北南光太郎)も
みんな俺には勿体ないダチだったわけなんだけどさ
こいつらだけじゃねー
VVのおっさんも俺の親父みたいに俺を叱ってくれるし
ルルもナナちゃんもジェレミアもキューエルもヴィレッタもコーネリアもユフィも
あのクソ眼鏡ギルフォードや、ヤクザみたいなダールトンとかいうコーネリアの警備長?みたいな人も俺みたいな馬鹿の相手をしてくれてる
南や吉田も、気軽に飲みに連れてってくれたりさ。結局俺が駄目駄目だっただけで、みんな友達だったんだよな
辻さんも良く俺からの悩み事相談に乗ってくれる
ありがてーよ
本当にマジでこんな馬鹿にさ、みんな付き合ってくれてるなんて
768: 名無しさん :2018/02/09(金) 14:59:10
「お兄ちゃん?」
「なあ、クララ。おまえさ、もし俺がこの先ずーっと誰とも巡り会わずに独身だったら、そんときもまだ待ってくれてるか?」
なに言ってんだか
さすがにそんな都合良く待ってはくんねーじゃんよ
当たり前だよ。なんで合わせてくれるよこんな馬鹿に
ただ、なんかさ
答え、分かってたわ
「待つよ。クララは待ってるよ。お兄ちゃんがクララに女を感じてくれてるいまクララが待たない理由なんてない。お兄ちゃんが他の誰かに心を奪われちゃうならクララの方に振り向いてくれるように努力するよ? 悔しいけどマリーお姉ちゃんもクララと同じだと思う。クララと同じ舞台に立ったとかイイ気になってるけどさ」
ああ、分かってたよおまえはそう言うだろうなって
あの不意打ちキスでマリーベルもそうなんだろうなって気づいてた
「良い女すぎて眩しいわおまえ」
この純粋さが眩しすぎる
ぐいっ
俺は、俺には過ぎたる女なクララを引き寄せて、その唇を奪っていた
「んむうーーーっ?!」
悪い。まじごめん。ただ、マリーに奪われたファーストKISSストーリーは、俺から奪う形でおまえへのファーストKISSストーリーにしてやるわ
俺がそうしたい。なんもできねークズで馬鹿をそれでも養うとか言う超級馬鹿なクララにはこれくらいしないと駄目っぽいから
「んっ、むぅ・・・」
マリーにやられたときの逆位相。今度は俺がクララの唇を割って入って舌を絡めとる
気持ち良いよなキスって
あーあ、なにやってんだよ俺は
キス気持ち良いわ
アッシュフォードなんてお貴族様の名門校学生相手に、超お嬢様な可愛い妹分相手に俺はベロチューかましてる
キスは気持ち良いし美味しい味がする
769: 名無しさん :2018/02/09(金) 14:59:57
「ふっう、うぅーーン」
歯茎をなぞって舌を絡めさせて、クララの唇も口内も好きに味わって、これ絶ってーに問題アリだよなぁ
でも気持ち良いわ
心地良いわ
変な渇きが潤わされて満たされるわ
湿った唇を擦り合わさせて唇と唇を啄ませながら感じる舌の味わい深さ
マリーに続いて二回目のキスは自分からしてるせいかクララの唇を味わうヨユーがちょっとばかしあったみてー
いや、クララの甘ったるい声さえ聞き心地良いわ
こちとらスタイルグンバツな年上が好みだってのに、クララやマリーのせいで女の好みを変えられちまいそうでこえーよ
「ぷはぁっ! はぁ、はぁ、はぁー気持ち良かった美味かったっ! ふぅ・・・んで? これで満足かよクララ、マリーにされたのと同んなしだぜ? ほっとんど記憶吹っ飛ばされてるがマリーからの思いを込められたキスだけは忘れてねーから」
クララの様子を伺う。さあどうでるよクララ・ランフランクさんよ
「・・・し」
「し?」
「信じらんない! あの横入り女お兄ちゃんになんてことしてるんだなんてーっ!!」
でも
「き、気持ちよかった・・・お兄ちゃんからの口づけ・・・甘酸っぱい・・・ドキドキぞくぞくした。顔も、熱い・・・よ?」
クララは熱でも出してるみたいに耳まで赤くしてる。そうだよ、あのときのマリーみてーに
そら俺だってはずかしーわ。今のなんて半ば無理矢理くさかったし、これで嫌がられてたら犯罪者爆誕の決定的瞬間になるとこだったぜ
「なぁ、クララ・・・いまのな、女知らねー俺の全力投球だから・・・あれ以上はさすがの玉城さんにも無理だから、もう変な期待すんなよ?」
「う、ううん、クララは、い、いまので充分だよぅ・・・く、クララ、幸せ・・・」
ふにゃーって力が抜けたクララはそのまま俺の首に顔を埋めてきた
ああもうクソッタレ。クララもマリーもなんでこんな可愛くて良い女だってのに
770: 名無しさん :2018/02/09(金) 15:00:32
「なんであと7.8年早く生まれてこなかったんだよ~っ」
「そんな心の慟哭を叫ばれたって無理なものは無理だもん。だって生まれは選べないから」
そりゃそうだ。生まれが選べるなら俺は今頃大金持ちの御坊っちゃまだ
「えへへー、でもクララはいまの関係がとっても良いからこれでいいかなぁ」
「いまの関係、なあ・・・・・・あの、なあ、おまえさぁ、もう何回訊いたか分からんくらいにしつこく訊くけど、本気なのかよ? 俺を養うから俺がニートでも良いとか」
「うんホンキ♪ クララちゃんはお兄ちゃんを養いたいもん♪ もちろんお邪魔虫な横入りお姫様と決着をつけた後でね」
首にぐっと頭を押し付けては中々強烈で個性的な自己主張を押し付け気味に話すクララ。ちょっと目線下げるとピンク頭が見えている
横入り姫ってマリーのことだよな。なんでまああんな仲悪いのか
・・・
ひょっとして、俺のこと好きだからか?
二人とも振ってやったのに?
それでも俺を好きで居続けるクララとマリーの気持ちを否定する権利は俺には無い、ね
まあ、言わんとしてんのは間違いないか。俺にその気は無くても俺を思うのはこいつやあいつの自由なんだもんな
そいつを否定する権利なんぞ俺なんかにゃねー。道理ってやつか
それに、俺だって別に二人のこと嫌いなんじゃねーし
好きかといやぁ、そりゃまあ好きだし・・・好きじゃねーならキスなんてしねーし・・・マリーにされたときも、うんまあ、嬉しかったし
ああーヤバいぜ。いかんいかん。俺の理想の女ってあれだ、クララやマリーと同じランペルージさんちの人らでもコーネリアやギネヴィアなんだぞ?
あの姉ちゃん達は場外ホームラン級で俺の好みド直球。ただし、脈なし・・・
そいや無職のやつ「マリーさんもクララちゃんも二人とも超美人なのにおまえは贅沢すぎなんだよ」なーんてこと言ってやがったなぁ
俺そんな贅沢なのかなぁ
771: 名無しさん :2018/02/09(金) 15:01:25
オチまで続いてますが用事があるので投稿はのちほど
772: 名無しさん :2018/02/09(金) 17:50:48
上の続き
んー、でもまあそれは別にして好かれてるのはやっぱ嬉しい
「なあクララ、ありがとな・・・俺みたいなさ、俺みたいなクズをそれでも好きでいてくれて」
正直に話す
なんのことはねー。ただ俺みたいなやつを好きな物好きな女が俺の側にいつでもいてくれただけだ
「クララ、なあ、なんならこのまま久しぶりに一緒に寝るか? 検診やらも終わってるし、面会終了まで時間あるしさ。今日はマリーも来ないはずだーーー」
話してるとくうくうって首の下から聞こえてきた
「なんだこいつ。もう寝てんのかよ」
マイペースなやつだよな相変わらずに
高校生ンなってもクララはクララか
暢気なやつだよ病室のベッドに潜り込んできて俺の上に腹這いで寝腐ってやがるとか、無茶苦茶なんだよおまえは昔もいまも
黒と白のゴシック風なドレスのスカートくっしゃくしゃになっちまうぞ?
おまえに良く似合ってる可愛らしいドレスなのに
「世界でただひとりの俺の味方か・・・こんなクズでいい加減ヤローな玉城さんの味方を昔っから公言してんなぁおまえくらいなんだぜ?」
心強いわクララ。たったひとりでも絶対な味方がいてくれっと思うとな
ガラガラ
まあなんだ。色々昔のことやらクララのこと。好きとか、好きだからキスしたんだと思うとか、色んなこと考えてるとだな、入り口の扉が開かれたわけよ
定期検診もう終わったんだがなぁ
「よっ、バーテンの玉城。相変わらず馬鹿か?」
「馬鹿は余計だよバーロー」
入ってきたのは黒の短髪に平凡普通な容姿をした特徴らしい特徴の無い地味な男だった。ハンドルネーム名無しの無職だ
こいつもこいつで良く見舞いに来てくれている
最初はノートPCに始まりアニメにエロ画像にと色々持ってきてくれて大夫助かってる
病院生活は暇だから退屈しのぎにちょうど良かった
エロ動画やエロ画像についてはクララやマリーに見つかると目の前で破棄されちまうから秘密のフォルダに鍵かけて隠してる
おっさんなら男なんだから別に良いんじゃないか?で済ませてくれるんだが、クララとマリーの二人は不潔だとか言い出しては全消去しにかかってくるからなぁ
特別休暇の終わったマリーは仕事で忙しいとあまり顔出しできない日もあるために、実は溜め込んだエロ動画視るには最適な時間が生まれていたのだ。クララが来るのは学校終わりだし、時間を気にしておけば問題ない
「で、調子どーなんだ?」
「ん? まあ順調。もうすぐ本格的に退院。一日帰宅くらいなら許可もらえたりしてたけどな。けどやっぱしのんびり自由に遊びたいじゃんか」
「遊びたいって、おまえ仕事はよ」
「ふ、おまえも話したあの小学生みたいな外見のおっさん。あれ俺が勤めてるバーのオーナーなんだけどさ、そのオーナー様が半年間の有休くれてんだよ。早く退院したら残りの給与はポケットマネーで出してやるってんで、心配ナッシングよ」
「あ、ああ。あのおじさんか? 黒マント着た地面に着きそうなくらいのめちゃめちゃ長い金髪のブリタニア人の。あの子供にしか見えないひとだよな。俺さ、あのひとのID見せられてビックリしたよ。まさか60台半ばとはなぁ」
「そうそう。小さい癖に年金もらってる爺さんなんだよあのおっさん。そのおっさんがさ、必要ならもう少しくらい特別有休として休暇の延長してくれんだと。太っ腹だわさっすがオーナー様だよ」
「バーテンおまえなあ。こないだはこないだでケチなおっさんとかあのおじさんの事を散々言ってたのに変わり身早すぎ」
「はっ! んなこたぁ分かってんだよ。それでも。それでもみんなしてこんな馬鹿に付き合ってくれてんだ・・・おまえもな無職」
「まあなあ。他の人達のことは分からないけどあのVVおじさんと、マリーさんとクララちゃんはおまえのこと見捨てたりしないよ。俺もさ」
773: 名無しさん :2018/02/09(金) 17:51:39
「・・・そっか」
VVのおっさんにはぶん殴られた
マリーとクララは泣かせちまった
無職はリアルでずっと来てくれてる
たまに南や吉田も来ている。あくまでもオーナーだから店は店長に任せきりで滅多にバーカウンターに立つことはないおっさんがバーに立っていて、そのおっさんから事情を聞いたそうだが、本当に良いやつらばっかりだよ
「なあバーテンところでさ、おまえ太った?」
「はっ?」
「いやその腹よ、ちょっと出てきてね?ってさ、いや俺もメタボ近い体型だからひとのことどうこう言えないけどな」
太った?
俺が?
自分の布団を見る
うん。いやまあしっかりこんもり膨らんでますな
だがこれは違うぞ。俺ゃ断じて太ってないぞ
「ああ、これは違うんだわ」
「違うってなにが?」
「一見は百聞にしかずってな」
「それ百聞は一見にしかずだろ」
「え? そうなのか? いつから」
「前からだよ。おま、本当に高卒かよ?」
「ま、まあまあ、そこはおいといて。これは」
俺は布団を少しだけ。俺の腹を敷布団に、俺の首のした胸ら辺を枕にして寝てるクララの頭だけを無職に見せてやる
「こういう事だよ」
少しばかり捲った布団
表れるピンク頭と寝顔
そいつを目にした無職は
「・・・・・・おまえいい加減にしておかないと警察に通報するぞ?」
警察?! 思わぬ返事が返ってきた
「クララちゃん女子高生だろーが! 援交疑われるぞ!」
「お、おいおい落ち着けよマイフレンド無職ぅ。こいつ体は小柄だけどこんなでも数えで18だぜ? 大丈夫だって」
「じ、18っ?! ・・・と、とてもそうには見えない。俺てっきり中学生くらいだとばかり」
「VVのおっさんの娘だけあってか体つきが小さいからな。これでも高三だよ」
「あのおじさんの娘さんならまあ・・・って結局高校生じゃねーか! アウトだよアウトっ!」
「変なことしてねーぞ!」
「じゃあいまなにしてんだよ!」
「クララが布団に潜り込んで這い寄ってきて俺の腹の上で寝ちまったんだよ。昔からなんだぞ? おっさんだって知ってるしおっさんちの家人も知ってる」
クララにキスしたのは黙っておこう。クララにキスしたのバレたらおっさんに殺される・・・
マリーにはマリーで次なにされるかわかんねーし
774: 名無しさん :2018/02/09(金) 17:52:25
「そ、そうか・・・そうだな、そうだったな。おまえはリア充の類いだったよな。鈍感無意識ヤローでマリーさんみたいな美人やクララちゃんみたいな美少女を振ってそれでも好かれてるムカつくヤローだったよなぁ」
おい無職よ、ひと殺しそうな目ェしてるんだけどおまえ
俺、なんも悪ィことしてねーんだぞ?
「そんなバーテンにヤバい情報をひとつ。さっきロビーでサイドポニーの女性と出会った。あの子供みたいなおじさんもいたよ。それと丸い眼鏡の中年すぎな男のひとも」
・・・? なんか、聞き覚えのある特徴の人達ばかりなんだがそれ・・・
「・・・しつもーん」
「なんだ?」
「サイドポニーのひとは薄紅色っぽい髪か?」
「イエス」
「子供みたいなおじさんは黒いマントを着た超長髪な金髪の少年?」
「イエスイエス」
「丸い眼鏡のひとは60台くらいですっげ冷静そうな雰囲気の丁寧な言葉遣いなひと?」
「イエスイエスイエス」
・・・
「マリーとおっさんと辻さんじゃねーか!」
ヤベーよ! なんでこんな急転直下でピンチになってんだよ俺はぁ!
「イエスイエスイエスイエス・・・どうすんのおまえこの状態よ?」
どーするもこーするも
とりあえずをこいつ起こす!
「VVおじさんやマリーさんに見つかったらヤベーんじゃねーの?」
「辻さんもヤベーんだよ! あのひと女学生によからぬことする男にゃ容赦ないから! こんなとこ見られたら思いっきり勘違いされちまうわっ! クララーっ! 起きろクララーっ!」
無職の忠告にさあっと血の気が引く思いのした俺は俺の腹の上でのんびり寝入ってるクララを起こそうと揺する
775: 名無しさん :2018/02/09(金) 17:55:04
だが
起きねーっっ
なんで体揺すっても叫んでも起きねーんだよこいつ!
「な、なあ無職よぉ、おまえはなんも言わないよな? トモダチだよな俺達は?」
「・・・まあ、黙っててやるよ」
よっし! 言質採ったぁ!
俺は頭まで布団をひっかぶる
勿論起きそうもねークララもろともで
布団の中にクララの甘ったるい匂いが充満していた。柔らかい体。さらさらな髪。いい匂いの宝庫みたいになってやがるよ
が今の俺にはそんなもん気にしてるヨユーなんぞねーっ!
どーせ起きねークララをぐっと抱き締めたまま強引に体を横にする
とにかくこいつの薄ピンク色頭が見えないようにして
幸いにもクララは小柄だから誤魔化しも利くだろ
あとは布団からこいつの長い髪の毛がはみ出たりしないように手繰り寄せてだ・・・よし! これで準備完了!
「無職くん、俺は寝てる。いいな? 俺は寝てるって伝えてくれよ? 絶対だぞ?」
「わかった・・・寝てる、で良いんだな?」
「おう。寝てるで良い」
了解。じゃ寝てるからって伝えとくわ
776: 名無しさん :2018/02/09(金) 17:55:50
これでいい。退院前とはいっても寝てる病人を起こそうとして布団をめくりあげたりするやつはまずいねー
あとは狸寝入りしてりゃ嵐は
『僕は少しばかり特別でね。クララの居場所が分かるんだよ? 帝都総合病院内にいるはずなんだよ』
『そういえば面会者の記帳にもクララさんの名前がありましたねぇ。何処にいらっしゃるのやら』
『・・・・・・兄様。実はお起きなのではありませんか?』
『い、いえマリーさん、あのおじさんも辻閣っーーーあ、いえ、辻さんも皆さん落ち着いてくださいって。玉城さんはぐっすり寝てましたのであまり病室で騒ぐのはどうかと』
『ふむそれもそうですね。ところで帝都在住ハンドルネーム名無しの無職、親御さんから月に20ないし30万ほどの仕送りを受けながら一軒家でニート生活をなさっているご趣味はアニメに漫画にゲーム。あとはちゃんねる伍式の散策に書き込み、特に政治や日ブの皇族・華族・貴族板やスレに常駐なさっておられますーーー本名北南光太郎さんでしたか? 貴方はどうして彼がお眠りだと知っているのですか?』
『そ、そ、それは、声を、かけても、へ、返事がなかった、ですから・・・』
嵐は勝手に通りすぎそうもなかった
こ、怖い
なんでも知ってる辻さんが怖い
ベッドにクララを連れ込んでると感づきそうなおっさんが怖い
狸寝入りがバレそうなマリーが怖い
みんなしてこえー!
無職、頼むぞ無職よ!
しくじるなよ!
おまえだけが頼りなんだかんな!
あと、クララ!
おまえは絶ってーに起きるな!
このタイミングでおまえが起きたら俺アウトなんだから絶対に起きるんじゃねーぞ!
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