帝都の休日 短編連作群保管庫   作:休日

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カメラがないとか言ってるがカメラがあったら。


カメラがないとか言ってるがカメラがあったら

 

 

当直のブリタニア兵士は連勤で半分舟をこぎながら監視モニターの席についていた。

 

「おい、寝るな」

 

職務中に居眠りするなと同僚が彼を起こす。

 

「んあっ?」

 

「しっかりしろよ」

 

「俺、寝てた?」

 

「寝てたよ」

 

「そっか、すまん」

 

「いや別になにも変化が無いからいいけどさあ」

 

「だよな?天下のブリタニア大使館でそうそう変なこと起きたりしねーよなー」

 

ここは天下のブリタニア大使館。

鉄壁の布陣で守られている。

大使館員の警備は当然として、警備責任者には彼のナイトオブテン。

ルキアーノ・ブラッドリーの親衛隊だったグラウサム・ヴァルキリエ隊のリーライナ・ヴェルガモンまでいるのだ。

そんな防衛線を突破できる不審者なぞまずいないだろう。

 

カメラモニターの見張り番は半ば案山子。

あまり重要性はない。

遊んだり寝たりゲームをして休んでいる者もいる。

もちろんのこと監視は怠ったりしていないが。

職務怠慢と評価されたりしたら大使のコーネリア皇女や警備責任者のリーライナに性根を鍛えなおされるところだろう。

それは嫌だ。

まあ、あんな美人たちになら罵られることを良しとする変なのもいたが、大体はやることをやっていた。

 

「あっ、おいDモニター観ろ!」

 

「あん、Dモニター?」

 

Dモニター。

大使の執務室のモニターだ。

今は日本の嶋田元宰相が来訪中であり、しばらく前にコーネリア皇女が退室して席を空けているので彼一人が映っているはずだった。

 

「ありゃ、ユーフェミア様だ」

 

そこへユーフェミアが忍び寄って嶋田元宰相の後ろから抱き着いたのだ。

 

「おーお、おあついねえ家の皇女様は」

 

ユーフェミア皇女と嶋田元宰相の仲は大使館員の間でも静かに広がり噂になっている。

隠し通せるものでもないからだ。

 

「コーネリア殿下もユーフェミア殿下もいい女だからなー。なんであんな冴えないおっさんがユーフェミア殿下とあんな仲になったのかねー」

 

冴えないおっさんとは嶋田のことである。

大宰相、元とはいっても同盟国の大宰相に対してあんまりな物言いながら誰に聞かれるでもなし。

すごい人物であることは教科書で知っていたが若い監視員は現役時代の嶋田宰相を知らないから思わず軽口をたたいていたのだ。

 

「お前、不敬だぞ不敬」

 

「不敬もなにもよ、こっちの声が向こうに聞こえてるでもなし、おっさんなのはおっさんなんだから別にいいだろ」

 

「相手を選んでものを言え。あの方は長年我が国との友好を深め、南天とも渡り合ってきたすげー人なんだからな」

 

「はいはいわかったわかりました。嶋田閣下の前ではそんなこと言わねーよ。南天とやりあってきた人ってのは教科書で習ったし」

 

「気をつけろよ。いまの発言誰かに知られたらお前つかまんぞ」

 

「了解、気ィつけますよっと、おい、その嶋田閣下・・・・なんか動き出したぞ」

 

「そりゃじっとしてられないだろあのお二方は恋人っていうか実質的に夫婦関係みたいになってるんだから」

 

「いやだからそーじゃなく、観ろモニター」

 

「なんだよ?」

 

注意していた監視員がモニターを観る。

そこでは噂の二人が熱いキスを交わしつつ、ソファに倒れこむ瞬間だった。

 

 

「な、なにやってんだあの方々っ」

 

ソファの背もたれが高めでよく観えない。

観えない物の、ユーフェミア皇女の物らしい両足が宙にピンと伸びて大きく開かれている様子が見て取れた。

その上に覆いかぶさるようにして嶋田元宰相の体があり、ソファが少し揺れていた。

二人とも衣服は着用したまま。一見恋人のじゃれあいのようにも見える。

 

「音声マイクは?!」

 

「ねーよそんなもん!」

 

「なにやってんだあのお二方!」

 

観えない。背もたれが邪魔ではっきりとしているところは観えない。

ただそれでもなんとなく想像できた。

恋仲にある男女が人目のない場所で二人きり。

しかもあの体勢。

 

「やってる?」

 

「へ?やってんの?」

 

「嘘だろおい!」

 

「やべーよやべーって、俺はなにも観てねーからな!!」

 

「お、俺もっ」

 

しかしモニターの中に見入ってしまう二人。

 

「おっさんと美女・・・・・動画サイトじゃ観たことあるけど」

 

「いやいや、あれはじゃれてるだけだろ流石にさあ。執務室でやるとかそんなこと」

 

終始見入っていた二人。

本当に仲良さそうにしている。

ユーフェミア皇女の腕らしきものが嶋田元宰相の背中を抱き寄せて。

嶋田元宰相はユーフェミア皇女に覆いかぶさりながら、二人の体が少し振動しているようにも見えていた。

 

「いや、良そう下種の勘繰りは」

 

「だ、だよな、背もたれでよく観えねーし、じゃれてるだけだよな恋人としてただじゃれあってるだけだよな!」

 

そうだ、天下のブリタニア帝国第三皇女と日本帝国元宰相が場所もはばからずするなんてことあえりえない。

そう結論付けても二人の視線は執務室を映しているDモニターから離れなかった。

 

 




こういうのカメラに映ってたら男だろうが女だろうが見入っちゃうだろうと思いましたん。
ゲスい文章ですんません。

どのカップリングの恋愛が見たいですか?(いずれもそれぞれに書いております・また書いていきます。新しいカップリングも増える可能性あり。

  • 嶋田繁太郎×モニカ・クルシェフスキー
  • 嶋田繁太郎×ユーフェミア・リ・ブリタニア
  • 山本五十六×リーライナ・ヴェルガモン
  • 南雲忠一×ドロテア・エルンスト
  • 玉城真一郎×クララ・ランフランク
  • 玉城真一郎×マリーベル・メル・ブリタニア
  • 澤崎敦×井上直美
  • レオンハルト×マリーカ・ソレイシィ
  • 原作ルルーシュ×シャーリー・フェネット
  • ルルーシュ(休日)×ミレイ
  • オデュッセウス×皇神楽耶
  • ジェレミア×ヴィレッタ・ヌゥ
  • 枢木スザク×ナナリー・ランペルージ
  • コーネリア・ランペルージ×ギルフォード
  • 高麗大佐×奥様(書けたら(-_-;)
  • 鳩川雪夫×ストーカー女(書けたら(-_-
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