「よおたまきん!ひさしぶりじゃんか!」
「んお!誰だ俺様の黒歴史のあだ名を呼ぶやつァ!!」
特に何もない日曜日。
俺は露店の立ち並ぶ耐震設計構造ブロックの建築物群の一角で見知った後姿を見つけた。
背丈は並みの成人男性で、逆立てた髪型が生意気な不良小僧を思い起こさせるそいつ。
高校時代の友人だった玉城真一郎だ。
「よ、俺だよ俺」
もう何年も会ってないやつに気軽に声をかけるのも進められたものじゃないが、気分的にもあのバカの気質的にも問題ない。
だろうと判断して声をかけたのだが。
「あ~、お前誰だっけ?」
玉城のやつは俺を忘れていた。
そんな奴の隣にふと目がいった。
さっきから気づいていたがあのバカに限って彼女とかありえんと考えてたから偶然横を歩いていた他人だとばかり思っていたんだ。
そしたらそのサイドポニーに束ねられた鮮やかな赤い長髪がさらりと弧を描きながら舞って、その女も俺のほうへと振り向いた。
「え、誰? その美人?」
「いやなだからお前こそ誰なんだよ」
相変わらずたまきんは俺のことを思い出さない。
ほんとに覚えてないのかよ。
それなりには仲良かったのにショックだ。
「シン兄様、あちらのお方はどちら様なのですか?」
赤い長髪をサイドポニーにしている女がたまきんに確認を取っていた。
「いやあ~、マジわからん。覚えてねーわ。お前でも俺の知り合いだよな? 俺の忌み名を知ってやがるんだからよ」
兄様?
いやたまきんに妹はおらんだろ。
しかも思いっきり外人じゃねーか。
「え。いや、そっちの女、たまきんの妹じゃねーよな??」
わからん。
だが妹かと聞いてみたら。
「どちらのお方かは存じ上げませんが初めまして。わたくしの名はマリーと申します。こちら、玉城真一郎の婚約者ですわ♡」
「はあ~ッ??! たまきんの婚約者ああ??!」
目ん玉飛び出しそうになった。
頭がおかしくなりそうだった。
なんでよ?
成績最底辺のバカで将来は官僚か政治家になるなんてアホなこと抜かしてる大馬鹿野郎の婚約者がなんでこんな美人を捕まえられんだよ!!
「バカ、おめーは何を言い出すんだ!!」
「うふふふ」
たまきんはやはり俺には気づかず、隣の美人な女を怒鳴りつけていた。
899:名無しさん:2022/09/07(水) 20:30:39 HOST:p408218-ipngn200703kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp
おっわり。
玉城の友人が玉城とマリーが歩いてるところに出くわした感じです。
そいじゃ落ちます。
またね~(^^♪
どのカップリングの恋愛が見たいですか?(いずれもそれぞれに書いております・また書いていきます。新しいカップリングも増える可能性あり。
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