帝都の休日 短編連作群保管庫   作:休日

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「君には親友っているかい?」

 

 

 

思い付きの小話。

 

「君には親友っているかい?」

 

おっさんの家でぼーっとしてたら隣り合わせでテレビを見ていたおっさんが何か言い出した。

 

「親友ねえ」

 

いるかと言われればいると思うし。

いないか言われればどうなんかね。

 

「ん~親友」

 

考えてみる。

腹を割って話し合えてなんでも本音で語り合える相手。

まずクララがそうだ。

あのちみっ子には隠し事なく何でも話せる。

 

それとマリーもそんなだろう。

あいつの前でも大体は素で何でも話している。

 

二人で歩いているとき、散策がてらに色々店回りしているとき。

狭いアパートで二人きりのとき。

どこでだって本音で語り合えるあいつらは親友と呼んでもいいのだろう。

 

しかしだ。

その親友をいわゆる心の友と呼べる存在となれば違ってくるかも知れん。

悩み事や人生問題について、生活態度やお金遣いまで全部さらけ出して話してる相手といやあだ。

 

「おっさん」

 

「・・・・・は?」

 

ハトが豆鉄砲食らったみたいな顔するおっさん。

 

「え、っとね。僕は君に親友はいるかと尋ねているんだぞ」

 

「おおよ、だから俺の心の友はおっさんだって」

 

「ええ~・・・・なんで僕になるの?」

 

そりゃあいつも真摯に悩み事を聞いてくれるし、飲みのもつれてってくれて一緒に飲んで朝まで飲み明かしてさ。

娘のことやら家族のことやら、政治の話とか色々おっさんの方も話してくれるし俺も俺のこと包み隠さず話してるし。

家にはいっつも上げてくれてメシ食わしてくれるし風呂も入らせてくれるしよ。

 

ルルーシュやコーネリアなんかには叔父上に寄生するなこのごくつぶしがって怒られたりするけど、そんなときも案外庇ってくれたりするんだよな。

 

そりゃあ、だから心の友だろ?

 

ありのままを伝えたら。

 

「はあ~」

 

溜息を吐かれちまった。

 

958:名無しさん:2022/09/09(金) 15:51:15 HOST:p950010-ipngn200504kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp

 

「それ親友じゃなくて家族みたいな感じだろう」

 

「家族か、おっさんが俺の親父ってことでいいすか?」

 

「良くないよ。君のご両親はちゃんとご健在だろうに。仮の身元引受人みたいなことは僕がしてあげてるけどさ」

 

「家族じゃねえ、でも親身に色々やってくれるし俺もVVのおっさんの悩みや愚痴に付き合って朝まで飲んだりしてる。やっぱ心の友じゃん」

 

ニカっと自然に笑ってみると。

なんか言葉に詰まったおっさんは。

 

「・・・・・恥ずかしいよ」

 

照れ臭そうにしてうつむいた。

なんか顔真っ赤にしてる。

 

「え、照れてんの?」

 

「照れてない! 僕にだって親友はいるんだから今更君一人増えたと感じたところで照れ臭いだなんて思ったりしないよ!」

 

「いやさ、思い切り顔真っ赤なんだけど」

 

「うるさい!もう知らないよ好きに受け取ってればいいよ!」

 

頭の髪留めをわざわざ外して座ったままで前傾姿勢になって髪の毛でカーテン作って顔見えなくしてやんの。

おっさんて照れ屋なのか?ジジイといっても体に年引っ張られて子供っぽいとこあんのかな?

 

「なんか可愛いぞおっさん」

 

「黙れっ!」

 

小学生が友達になってって手を差し出して照れながらうんっていう感じと似てるっていうか。

 

「俺まで恥ずかしくなってきた」

 

「だったら変なこと言うな!」

 

959:名無しさん:2022/09/09(金) 15:54:17 HOST:p950010-ipngn200504kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp

 

「でも親友は親友だし」

 

「ああーッうるさいうるさいうるさーい!照れてないし恥ずかしくなんかない!!もういいッ!今日は早いけど飲むッ!シンイチロウ付き合えッ!」

 

「おおっとこんな時間からもう晩酌っすか?是非ご相伴にあやからせていただきや~す」

 

こんな時間からただ酒飲めるなんてラッキー。

やっぱVVのおっさんは俺の心の友だ。

持つべきものは友達だぜ!

 

「飲もうぜ親友!」

 

「飲むぞッ、し、親友ッ!!」

 

おっさんも俺の乗りに乗ってくれた。

いいねえ、これこそマブダチってやつだわ。

 

この日の酒は美味かった。

記憶が飛ぶまで飲んでいて、朝気が付いたらなんかおっさんと酒瓶持ったままくっついていた。

 

途中でおっさんの同居人であるルルーシュとかナナちゃん、クララが俺たちの酒のペースについて注意してくれてたらしいんだが。

俺もおっさんも勢い止まらずでまったく覚えてねーわ。

 

ついでに俺もおっさんもお互いの服がべとべとになっていた。

二人して寝ゲロしちまってたらしい。

 

「あ、あったま痛ェ」

 

「僕も頭がぐわんぐわんしてるよ・・・・・」

 

くっつきあったまま状態を確認。

おっさんのくっそ長い髪の毛が俺の体に纏わりついて汗まみれで張り付いてるから気持ち悪いしくっそ暑くるしい。

 

「おっさんよお、どいてくれよ。おっさんの髪の毛がべたべた張り付いて鬱陶しいんだけど」

 

「君こそどけよ・・・・こっちは頭痛くて動けないんだよ」

 

二人して完全に二日酔いだった。

 

ダメだこりゃ。

 

960:名無しさん:2022/09/09(金) 15:56:00 HOST:p950010-ipngn200504kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp

終わり~。酔っぱらった親友たちの巻ですた。

そいじゃ落ちます。

またねー(´・ω・`)

 

 

どのカップリングの恋愛が見たいですか?(いずれもそれぞれに書いております・また書いていきます。新しいカップリングも増える可能性あり。

  • 嶋田繁太郎×モニカ・クルシェフスキー
  • 嶋田繁太郎×ユーフェミア・リ・ブリタニア
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  • 鳩川雪夫×ストーカー女(書けたら(-_-
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