帝都の休日 短編連作群保管庫   作:休日

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雑談の合間で悪いけんどここで小話を一個。

しょーもないネタ投下~。


ごろんごろん

 

 

ごろんごろん。

 

「ん~~」

 

ごろんごろん。

 

「んあ~~~」

 

ごろんごろんごろん。

 

和室で何かが転がっている。

 

「なにをやっているんだ」

 

ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアは叔父の家で毎度の如くただ飯を食らって風呂に入り、自宅のようにくつろいでいる男を見下ろしていた。

 

「お、ルルーシュ。お帰り、今日も学業ご苦労さん」

 

「ニートの貴様に労をねぎらわれる必要性を感じないな」

 

「そっけねーなあ。俺一応お前の叔父様の被保護者なんだぜ。言ってみりゃお前と俺は親戚みてーなもんじゃねーかよ」

 

「勝手に身内扱いするな。俺はマリーやクララと違いお前を身内だなどと認めてはいない」

 

「まあまあそうかてーこと言うなって」

 

「お前が気安すぎるんだ」

 

玉城真一郎。我がブリタニア皇家、表向きはランペルージ家に寄生しているごくつぶしだ。

こいつは何を勘違いしているのか俺を親戚扱いしてくる。ナナリーにも気安く接している。

ナナリーは優しい子だからこんなアホとでも気軽に接しているが、俺に構ってこられたら困る。

このアホのアホは伝染するからだ。昨日も聡明な叔父がこのアホと酒盛りして醜態をさらしたばかり。

 

「俺ちゃん今暇なんだ」

 

「そうか。ならば少しくらい我が家の掃除でもしろ。風呂掃除でも何でもいいからやっていろ俺に構うなアホがうつる」

 

暇だからごろごろしていただと?

こいつと話をしているだけで頭痛がしてくる。

 

「お前いいとこの坊ちゃんなのに口わりーよな。ちょっとくらいナナちゃんやマリーを見習えよ」

 

「ふん、お前を相手に丁寧に接する必要性を要しないだけだ」

 

「け、かわいげねー奴。まあいいわ、何か遊んでくれよ」

 

「なぜ俺がお前と遊ばねばならん。俺は暇ではない」

 

「でも学校から帰ってきたばっかだし、お前もやることねーんじゃねーの?」

 

「それは、まあ……。確かに」

 

 

 

聡明な叔父より学業に専念しろと言われてアルバイトもしていない俺だ。

勉強時間以外は将来の政務についてをジェレミアやキューエル、ヴィレッタら臣下の者より学ぶ以外は空いている時間もある。

 

「じゃあよ、いっちょ俺様とポーカーでもしねえ?」

 

「ポーカーだと? 金でも掛ける気か?」

 

ギャンブル好きのこの男だ。ポーカーなどして掛け金無しとは考えづらい。

 

「当たり前だろ。金の掛かってねーポーカーなんざ面白みさに欠けるってもんよ。それともお金持ちのお坊ちゃんは俺に負けることが怖くてできねーってか?」

 

安い挑発だな。

 

だがいいだろう。

このアホの有り金を奪ってやるのも気分が良さそうだ。

どうせ金がなくなったらなくなったでクララか、それともタイミングが合えばマリー来訪時にでも金の無心をするだろう。

そして叔父上に説教される。この男には良い薬だ。

 

「いいだろう。だが俺を相手に選ぶとは、泣きを見ることになるぞ?」

 

にやっと笑って受けて立った。

 

結果。

 

「おっしゃ、もらったストレートフラッシュ!」

 

「馬鹿な・・・」

 

こちらの手札はエースのフォアカード。

まず負けない役だというのにこいつはあっさり上をいって見せた。

 

ここで思い出される叔父上の言葉。

 

『シンイチロウはピンチの時には凄い底力を発揮する事があるから何をするにも気をつけなよ。特に賭け事には』

 

まさか・・・・。

 

「玉城」

 

「なんだ」

 

「お前、いま金欠だな。財布の中身が全財産だろう?」

 

「な、なんでわかんだ?!」

 

「やはりな・・・・。そうか、叔父上の言っていたことはこれだったのか。確かに手強い」

 

「お、俺はインチキしてねーから勝った分は返さねーぜっ」

 

「ふん、そんなせこい真似を誰がするか。だが言い換えればいまお前は俺に勝って余裕が出来ている」

 

「だ、だからなんだってんだよ」

 

「ふ、なに・・・余裕が出来た貴様など我が敵では無いと思ったまでだ!!」

 

次の役。確実なのが来た。

 

「よし、キングのフォアカードだぜ、また俺の勝ち」

 

勝手に勝ちを確信し宣言するアホ。

そんなアホに現実というものを教えてやった。

 

「それはどうかな?」

 

にやり。

笑って晒した手札は。

 

「え、エースのファイブカードだとぉぉ!!」

 

「ふん、形勢逆転が始まったようだな」

 

余裕が出来た玉城ほど御しやすい相手はいない。

悪運に強い奴は状況が変われば運に見放される。

そのときがこの瞬間だっただけだ。

 

次も、フルハウス。フォアカード。ストレートフラッシュ。

次々と高い役が舞い込みアホの財布の中身を一円残さず回収してやった。

 

「ありがとう玉城くん、いい小遣い稼ぎになったよ。よければまた相手になってあげるよ。といっても今のお前には無理だけどな。じゃあな、はっはっはっは」

 

放心したアホを捨て置いて俺はその場を去った。

 

 

放心したアホは放心しながらも一縷の望みを掛けて電話した。

 

『はいもしもし』

 

「あの~叔父様、叔父様。俺だよ俺俺俺だよ、少しお金をお貸し頂けないかと」

 

『・・・・ああ、なんだオレオレ詐欺か。僕みたいなお年寄りからお金を巻き上げようだなんて悪い奴だな』

 

「ちっげーよ!!俺だよ真一郎だよ!!」

 

『お金の相談だろどーせ』

 

「うっ、お、お前の甥っ子に金巻き上げられたんだよ!!」

 

『カードゲームでもして負けたんじゃないの?お金掛けて』

 

「なっ?!」

 

『君の行動なんてお見通しなんだよ。いま出先だからね。帰ったらきっちりお説教してあげるから覚悟しておきなよ』

 

ぶつっ。つー。つー。

 

叔父様のお説教。

三時間ほど畳の上で正座させられてぐちぐちと言われ続ける素晴らしいお説教。

 

「……あ、俺今日用事あったんだ帰ろっと」

 

逃げるが勝ちだ。

 

94:名無しさん:2022/09/14(水) 18:18:53 HOST:p280237-ipngn200609kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp

終わり~。

あまりルルーシュが出てこないからルルーシュを出してみたら玉城の駄目さ加減がさらに際立った。

 

 

どのカップリングの恋愛が見たいですか?(いずれもそれぞれに書いております・また書いていきます。新しいカップリングも増える可能性あり。

  • 嶋田繁太郎×モニカ・クルシェフスキー
  • 嶋田繁太郎×ユーフェミア・リ・ブリタニア
  • 山本五十六×リーライナ・ヴェルガモン
  • 南雲忠一×ドロテア・エルンスト
  • 玉城真一郎×クララ・ランフランク
  • 玉城真一郎×マリーベル・メル・ブリタニア
  • 澤崎敦×井上直美
  • レオンハルト×マリーカ・ソレイシィ
  • 原作ルルーシュ×シャーリー・フェネット
  • ルルーシュ(休日)×ミレイ
  • オデュッセウス×皇神楽耶
  • ジェレミア×ヴィレッタ・ヌゥ
  • 枢木スザク×ナナリー・ランペルージ
  • コーネリア・ランペルージ×ギルフォード
  • 高麗大佐×奥様(書けたら(-_-;)
  • 鳩川雪夫×ストーカー女(書けたら(-_-
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