この季節にはこれ思い出すからね。
暑い。
今年も暑い季節がやってきた。
まだそれほどでもないが夏は夏である。
梅雨特有のジメジメとした空気。
この中では薄着ですら暑いと感じてしまう。
ところでブリタニアの在日本駐在武官であるナイトオブトゥエルブことモニカ・クルシェフスキーは言わずもがな騎士である。
貴族であり騎士でもある。
騎士ならば当然マントを着用している。
ラウンズには特に決められたパーソナルカラーを持つマントの着用が公務中には義務付けられている。
しかしながらモニカは今日はお休みの日である。
お休みの日は居候としている嶋田の。
つまりは俺の家にいるわけだ。
「モニカさん」
俺はモニカ・クルシェフスキーの部屋を尋ねる。
彼女の実家の屋敷ほどには広くない俺の家だが。
それでも日本的には十分広い邸宅に。
彼女専用の部屋はある。
彼女が日本に赴任してきた時からずっとあるこの私室。
勝手に入ったりはできない。
だからと呼びかけたわけだがはたしてモニカさんは。
「はい」
いた。
開くは扉。
たたずむは明るい金色に輝くまっすぐな長い髪をした女性。
モニカ・クルシェフスキー卿である。
「忙しかった?」
「いえ特には どうされましたか?」
「ちょっと気になることがあってね」
「気になることですか?」
「ああ まあ大したことじゃないんだが」
彼女のたたずむ背後を見る。
ハンガーに掛けられているそれは黄緑色の表生地と紫色の裏生地が綺麗な色合いの印象を抱かせるマント。
「君のマントを少し着させてもらってもいいかなあと」
いいわけがない。
普通なら。
ラウンズのマントを軽々しく他人に着させるなど。
と思っていたら。
「・・・・・いいですよ?」
「え あのう・・・・いいのかい?」
「はい・・・・本当は駄目なのですが他ならぬ嶋田さんになら」
騎士の誇りであるマントを着てもいいのだと言う。
・・・・・なんか俺。
言ってることが変態に感じてしまう。
いや騎士のという以前の問題として女性の衣服を着させてくれとか。
でも気になることがあるから仕方がない。
「どうぞ室内へ」
「あ ああ うん」
室内に招かれ入る。
モニカさんらしい整理整頓された綺麗な室内だ。
室内に備え付けの机にはお化粧品やらまさかの口紅が置いてある。
そこにそこはかとなく女性らしさを感じるのは貴族の令嬢たる顔の彼女か。
あるいは彼女の本来の素顔か。
「あ!これはその!違います!この紅はその部下に進められて・・・・私が進んで買ったのでは」
「いや 女性らしくていいんじゃないかな モニカさんだって騎士である前に一人の女性なんだから口紅くらい」
「に 似合いませんよきっと」
「そんなことないよ」
想像をしてみる。
赤い口紅を上唇。
下唇につーっと塗り込む彼女の姿を。
口紅に彩られた彼女のその唇を。
・・・・・・うん。
や。
いいんじゃ。
ないか?
「後で見せてほしいが・・・・いいか・な?」
「・・・・!」
息を飲み込むモニカさん。
しかしてその首は縦に振られていた。
顔が真っ赤だ。
俺も顔が熱い。
何をやってるんだなにを!
「あ・そ そう。マントでしたね汗」
「そ そうそうマントっ汗」
モニカさんは慌ただしくハンガーに掛けられていたマントを持ってくる。
「でもこれは私のサイズですから嶋田さんには合わないのではないでしょうか」
男と女。
体格も違ってくる。
「うん まあ纏うくらいだから大丈夫だよ」
「きちんと着用までするには少し調整しないといけませんからね」
そういいながらもモニカさんは俺の後ろに回って自分のマントを掛けてくれた。
ファサ。
肩にかかるマント。
モニカさんの香りがする。
彼女が普段大切に着ていることが分かる皺一つない綺麗なマントが俺の体を包み込む。
「くす 嶋田さんには似合いませんね」
正面に回った彼女が笑う。
穏やかな笑みがまぶしい。
さらりと揺れる金の髪が輝かしい。
後ろに手を組む彼女はまじまじと俺を見つめていた。
・・・・結論。
・・・・暑い・・・・・。
いい匂いなんだが暑い。
「モニカさん君・・・・よくこんな暑いマントを着ていられるな」
「それは ラウンズですもの」
そう言って柔らかく微笑んだ彼女はぴとっと俺の体にくっついてきた。
「モニカさん暑いんだけど」
マントで暑い。
モニカさんの体も熱い。
「いいんです 今は暑くても・・・・」
金色の髪を纏めているリボンが視界の端によぎる。
赤いリボンは赤いだけに暑さを感じさせ。
その赤いリボンも金の髪も俺の体に押し付けられている。
「暑い・・・・確かに暑いな・・・・でも」
いい暑さだ。
でもやはりマントは暑かった。
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