帝都の休日 短編連作群保管庫   作:休日

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玉城×マリー・クララです


マダ男はやっぱりマダ男

 

 

 

マダ男はやっぱりマダ男

 

 

 

まるで駄目な男玉城真一郎はやっぱり駄目な男だった。

色々諦めてBARのマスターになったまではいい。

客足も伸びて結構な繁盛具合 VVも足繁く通い彼の伝手で大勢のVIPも使う隠れた穴場となっていた。

 

店を開いて約二年が過ぎる頃。

VVの愛娘もやっと成人になる年頃。

彼はかねてより気は進まないまでも愛娘クララを真面目に仕事をするようになった玉城に託そうと考えていた。

クララ自身の自由意思が一番大きな要素だが とにかく玉城のことが大好きな娘の心変わりは結局無理だと分かったから。

 

今年 彼と今年中には腹を割って話し合うつもりだった。

 

そんなあるとき。

叔父である自分を頼って姪の一人がやってきた。

姪はいっぱいいっぱいいーっぱいいるVVだがその姪とは裏側の関係からもちょくちょく連絡を取り合う間柄だった。

 

マリーベル・メル・ブリタニア。

 

現在ブリタニア正規軍とは指揮系統の異なる独立軍 大グリンダ騎士団を率いるようにまで成長したブリタニア皇家の勇猛な姫騎士だ。

彼女 以前から結婚適齢期ながらまだ特定の相手を見初めずに周囲をやきもきとさせていた。

メル家の長女なのだから婿取りしないと駄目だよ 口を酸っぱくしてVVも有力貴族との見合いや縁談話を持ち込んだりしたことがある。

しかし彼女はすべて頭から拒否しては 私にはすでに幼き頃より心に決めた方がおりますの の一点張り。

ではその方とやらを教えろと言っても教えない。

 

そしてある時彼女は父シャルルに訊いたという。

平民とであっても皇族は結婚できるのか?

いままで訊いてこなかったのは自分が彼に相応しいくらい成長を遂げてから彼を捜し我が家に連れ帰る。

メル家に連れ帰るという壮大な無茶計画を立てていたからだというからVVは頭が痛くなった。

 

31: マダ男はやっぱりマダ男 :2016/12/14(水) 17:49:46

 

 

「それでシャルルはイエスと言ったんだろう」

 

「なぜわかりましたの叔父様」

 

「ノーって言えないだろう 自分の正妻が平民庶子出身なのにさ 特殊ではあるんだけどね」

 

さて事はマリーベルの思惑通りに運んだとなる。

それでは彼女の心に決めた人を探すのに自分の力でも借りに来たのかと思ったVVは続く彼女の言葉を聞いてこたつ台に頭をぶつけてしまうのだった。

 

「真おにいさまを私の婿としてください!」

 

ガツンっ

 

響くこたつ台の音。

額にはたんこぶができてしまった。

 

「な なんだって? だれがだれにだれをくれだって?」

 

「私が 真おにいさまの保護者代わりだという叔父様に 真おにいさまをくださいと言いました」

 

「なんで?」

 

「昔 お写真を見せて戴いた折りに真おにいさまが写っておいでだったこと覚えておられますか?」

 

「あったねそんなこと」

 

家族写真に写っていた他人駄目男の姿になぜか異様に反応したマリーベルがこの人は誰か? 会わせて下さい!

力説したことがあった。

会わせてやったりもした。

マリーベルは昔玉城に会った事があるらしく そのとき交わした約束がいまの対テロ部隊創設への心の力の一つとなったのだという。

以降 ときどき玉城のBARに訪れては仲良く話していたり。

VVの家で偶然にも顔を合わせた時は出掛けたりしていた もちろんその際には愛娘のクララもくっついていったが。

 

なにもないだろう。

そう考えていたのだ。

どうすればまるでだめなあの馬鹿とこの優秀過ぎる勇猛果敢な姪がどうこうなるというのかと。

 

32: マダ男はやっぱりマダ男 :2016/12/14(水) 17:50:30

 

 

「昔から お慕いしておりましたのにいさまのこと」

 

ガツンっ

 

もう一発こたつに頭をぶつけてしまった。

二つに増えたたんこぶをさすりながらVVは諦めろ。

君とあの駄目男とでは一族が ブリタニア帝国という国が猛反対する。

日本からも絶対に変な目で見られる事になる。

 

直球ではなくそれとなしにやんわりと説得を試みた物のマリーベルは諦めない。

 

すべては再会後の交流が原因だった。

遊びに行ったり話をしたりして共有する時間が増えたことが彼女の思い出を美化させた上に恋心にまで膨れあがらせていたのだ。

玉城が何気なく口にした台詞なんかにも問題があったのだろう。

口だけはべらべら動いて勇ましいことばかり言うから。

 

あの駄目男なんてことしてくれてるんだ。

クララには知らせられない。

知らせたら駄目男になにかするかマリーベルに憎悪を抱くかどちらにせよ碌な事にならない。

ここはまず一旦マリーベルを帰らせてさっさとクララと祝言を挙げさせほとぼりが冷める頃に。

いやいやそれでは解決にならないからマリーベルとクララのどちらを選ぶのか僕の前で決めさせる方が。

 

最終結論は穏やかにクララに伝えマリーベルにもクララの抱く長年の玉城への恋心を親として無碍にはできないからと伝えることにした。

 

「お姫様の泥棒っ お兄ちゃんはクララのお婿さんになるって昔から決まってるんだから勝手に出てきて嫁宣言しないでよドロボードロボードロボーお姫様のドロボーっ!」

 

「泥棒とは失礼ですねっ 恋は過ごした時間ではありませんっ 運命の出会いで決まるものなのですっ!!」

 

「うわぁぁぁぁんお兄ちゃんの浮気者ォォォォォ!!」

 

「それはこちらの台詞です散々おにいさまを自由にしておいて今の今更っ 本当に愛しておられるのなら私から奪うくらいのことなさったらどうですのっ!」

 

33: マダ男はやっぱりマダ男 :2016/12/14(水) 17:51:19

 

 

 

「言ったわねお姫様・・・・ だったら だったらクララだって容赦しないよ マリーベル・メル・ブリタニア――」

 

「こちらこそ奥の手を使わせていただきますわクララ・ランフランク――」

 

言い合いを始める二人にうんざりするVV。

どっちも我の強い娘だから絶対にこうなるとわかっていた。

そして双方が目を光らせた瞬間にこたつ台に飛び乗って拳骨を喰らわせギアスの発動を強制的に止めた。

危うく血の雨が降るところだ。

 

「いたいよォ~パパぁ 心が痛いよォ」

 

「痛いですわ・・・・ 胸が とても・・・・」

 

珍しいくらいにむかっ腹が立つ。

大切な娘と大切な姪の喧嘩の原因があのクソ馬鹿だと思うと自分の手で絞め殺したくなってきた。

 

「ねえルルーシュくぅん シンイチロウくぅんはどこいったのかなぁ?」

 

態度に出ていたのかびくっとしたルルーシュは敬愛する叔父に事実のみを伝えた。

 

「にっ 逃げましたよ 叔父上には暫く店を休むとか伝えてほしいといって」

 

 

その頃の玉城は人知れず上野発の夜行列車に飛び乗っていたらしい。

店も軌道に乗っていたおかげでたんまり稼げた。

しばらくの間の逃亡資金はあるとか呟いていたとか。

カードは危ないから現金でというところだけは無い頭を使ったらしい。

 

もちろん彼を追うのはVV ブリタニアの裏の皇帝である。

 

どこまで逃げられるのかわかったものじゃない。

 

34: マダ男はやっぱりマダ男 :2016/12/14(水) 17:52:59

マダオくんは当然捕まるよ。

クララかマリーを選びなさいと迫られることになるよ。

 

 

 

どのカップリングの恋愛が見たいですか?(いずれもそれぞれに書いております・また書いていきます。新しいカップリングも増える可能性あり。

  • 嶋田繁太郎×モニカ・クルシェフスキー
  • 嶋田繁太郎×ユーフェミア・リ・ブリタニア
  • 山本五十六×リーライナ・ヴェルガモン
  • 南雲忠一×ドロテア・エルンスト
  • 玉城真一郎×クララ・ランフランク
  • 玉城真一郎×マリーベル・メル・ブリタニア
  • 澤崎敦×井上直美
  • レオンハルト×マリーカ・ソレイシィ
  • 原作ルルーシュ×シャーリー・フェネット
  • ルルーシュ(休日)×ミレイ
  • オデュッセウス×皇神楽耶
  • ジェレミア×ヴィレッタ・ヌゥ
  • 枢木スザク×ナナリー・ランペルージ
  • コーネリア・ランペルージ×ギルフォード
  • 高麗大佐×奥様(書けたら(-_-;)
  • 鳩川雪夫×ストーカー女(書けたら(-_-
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