節分ネタかな?
鬼は外に放置
鬼は外 服は家
焦げ茶色の短髪を威勢よく逆立て、アゴヒゲを蓄えた目付きの鋭い男玉城真一郎はVV邸の中と庭を走り回っていた
首もとを細いリボンで締め、腰にはベルト代わりに白の大きなリボンを回して結んだ黒いゴシックドレス風ワンピースを着。膝まで伸ばした薄めのピンク色のストレートヘアを靡かせながらクララ・ランフランクは走り回っていた
「アハハハお兄ちゃんクララを捕まえてごらーん」
「まてまてークララ~」
これはノリである
片や26の大人
片や17,8の高校生
追いかけっこするような年でもない
では何をしているのか?
単純明快、徒競走である
寒い冬
お休みの日には博打してるか家でお布団にくるまりながらテレビを視ているかネットしてるか
さもなきゃクララの家
つまりVVのお屋敷に上がり込んでいるかな玉城くん
休日が重なればよくクララと遊んでいた
二人は昔からの遊び相手。クララからすれば少しお兄ちゃんな幼馴染みである玉城と遊ぶのは高校生になってからも変わらない
玉城からしても彼女がまだ幼い頃より遊んであげていたので、クララと遊ぶのは昔からの日常だった
そんな仲良しな二人はこれまた仲良く居間のこたつに並んで入りながらテレビを視ていたさっきまでは
705: 名無しさん :2018/02/03(土) 15:13:34
ことの始まりは自分の家が寒いからと玉城が遊びに来たところから
VVは仕事があるのに平気で遊びに来る玉城はやはり玉城なのだ
そして彼はクララと二人でおこたに入った
最早こたつ目的としか思えない素早さであった
寒いものだから肩まで入ってぴったり引っ付き虫になっている
家主のVVは付けっぱなしは良くないとして時々エアコンを切ってしまう
VVの屋敷はすきま風が通るようなボロ屋でもなし、少しくらい暖房を停めても問題ないのだ
こうなると二人は困る。避難先は部屋の真ん中にででんと置かれたおこた以外に無く、顔を見合わせては一も二もなく二人してこたつに避難していたのだ
「君たちは揃って不健康優良児なのかい。昔はさ、子供は風の子なんて呼ばれていてね。僕らが子供の時代には寒くても外を走り回っていたものだよ」
呆れ気味なVVに二人は抗議した
猛抗議である
「パパは昭和中期の世代じゃん! クララとお兄ちゃんは平成っ子なんだから昭和の世代と一緒にしないでくれないかな!」
「そだそだ言ってやれークララ。俺達若者とテメーみたいな老人を一緒にすんなって」
梃子でもこたつから出ないと亀の子になっている玉城とクララ
この様子にやれやれと肩を竦めたVVは、風の子ならぬ火の子供な二人を放置してネットでの仕事に取りかかるため一人パソコンに集中し始めた
706: 名無しさん :2018/02/03(土) 15:14:10
あの頃はーな昭和世代と違う二人はこたつ亀なままにテレビでも視ることに
「これつまんねーわ。クララ~リモコ~ン」
チャンネルを変えるためと玉城はリモコンを欲する
リモコンの場所はこたつから出ないと取れない位置なのだ
そんなことはクララもわかってる
「やだよーぅ寒いんだもん。お兄ちゃんが取ってー」
だからクララも取りに行かず玉城に任せた
返された玉城も取らない、だって寒いから
「ち、ケチなやつめ。ちょっとこたつから出てすぐ入るだけだろ」
「お兄ちゃんの方こそけちんぼだよ。大人の癖に」
終いには仲間割れである
寒いというのはそれだけで仲間を敵にしてしまう恐ろしい現象なのだ
「んじゃもうこのままのチャンネルでいいわ」
「クララもいいよ。こたつから出たくないもん」
駄目な大人と駄目な女子学生である
二人は肩を押しくら饅頭のようにして押し寄せ合ってはもっと体を暖めようとする
どれだけ寒いから逃げたいのか
テレビには動画で観たバカデカイKMFが国際テロ組織ペンタゴンの基地に一斉砲撃を加えている映像が映っていた
「しかしいつ観てもでけーよなぁ10円玉みたいな色したあれ。クララおまえああいうの詳しくなかったか?」
クララは変な知識を盛りだくさん頭の中に入れている
どこで仕入れたのか知らない玉城だが、暗殺者にして諜報活動もしている彼女ならではといえる情報だ
「実物が映ってるしカタログスペックも公開されてるよ? お兄ちゃんのスマホでも調べられるんだけど」
707: 名無しさん :2018/02/03(土) 15:14:58
「めんどい。クララ解説員頼むわ。知らんなら別にいいぜ」
どこまでも人頼みな駄目男である
「最近国営放送で目にすること多いから気になってさぁ。マリーと似たお姫さんが乗ってるんだろ」
「うん。横入りドロボーと似たお姫さまがね」
「なんだそのドロボーって?」
「しーらなーい。お兄ちゃんはクララだけ見てればいいの♪」
「はー、そうですか」
国営放送チャンネルは政治や紛争の話を取り扱うことが多い
いま扱っているのは、国際テロ組織ペンタゴンの南ブリタニア最後の拠点を潰すために大グリンダ騎士団が行っている制圧作戦の生中継だ
「えーそれではクララちゃん解説員が説明しまーす。あれは機体識別type-X2/Z-01TX ELPHABAエルファバと言います」
「マリーの言ってた名前だな。んで?」
「カタログスペックだけ説明するとー、全高27.26m重量74.73tといった超大型KMF、正式にはKGFナイトギガフォートレスと呼びます。フォートレス、まさに要塞級のナイトメアだね」
「ほー、で?」
「武装はスラッシュハーケンが2、MVSメーザーバイブレーションソードが2、ハイパーハドロン砲が1、拡散ハドロン砲が10、他大量のミサイルを搭載しているミサイルポッドやハイパーハドロン砲と換装可能な大口径リニアライフルも装備してて、防御機構にはブレイズ・ルミナスまであるオールアラウンドの戦略用KMFといっても過言ではありません。ただーし! これはカタログスペックだね。実際には倉崎重工や三菱重工、スメラギコンツェルンの重工業部門もそれぞれ研究して手を加えてるだろうからカタログ以上の性能があると思うよ? 」
「バケモンだな」
「そうバケモンです。でもこれを倉崎重工とスメラギ重工業部門は量産してるんだ。日本はいまtypeの違う2機種を30機くらい持ってたはず。日本て技術力が半端ないからいっつも先に造っちゃうんだよね。実際KGFを先に造ったの実は日本なんだよ」
「あー俺知らないわ。戦艦とか軍艦には興味あるんだけど陸戦て日本にゃあまり縁がないだろ」
「あれは陸戦仕様にして空戦仕様。そして海の上でも戦えるオールラウンド機でもあるんだけどね。ああそれと日本だって陸戦には縁があるよ? 神坂・千琴の北日本最北端がユーラシアと陸続きだもん。だから日本陸軍があれだけの戦力を揃えてるんだから」
「ふーん」
708: 名無しさん :2018/02/03(土) 15:15:36
そこで話は途絶えた
ふーんのひとことで話を終わらせる玉城さすがである
そして二人の意識はまたこたつに向く
「あったかいねお兄ちゃん」
「おおーマジでな。もう出たくねーよ」
こたつは良いものだ
冷たくなった足を入れてよし!
体ごと入ってよし!
寝そべってよし!
色々使える便利アイテムだ
いや神様だ
そうしてこたつに籠っていた玉城とクララは仰向けになると、こたつ周りに置かれていたクッションをひとつ取り寄せて二人仲良く眠りについてしまった
いくつかの取り引きや、情報交換を終えたVVが背伸びをしながらパソコンデスクから立ち上がる
さっきまで騒いでいたのに静かになっている二人がなにをしているのか気になり様子を窺う
「寝てるし・・・」
こたつに入ったままひとつのクッションを使い頭をくっつけて寝ていた
「お互いに仲良しなのは良いし、おでこにほっぺにとくっつけ合って眠るのもまあ良いよ。でもね、こたつの中で寝るのは良くないんだーーよっと!」
布団を剥いでやるVV
急なヒヤッとした空気にぐっすりすやすや眠り込んでいた二人の目が覚める
「もうーパパなにするのもうー!」
「ジジイテメー死ぬかと思ったわ!」
飛び起きて抱き締め合いつつぶるぶる震えながらまた猛抗議
「大丈夫だよこのくらいの温度差なら」
軽く受け流す小さなお父さんは、さあ出ていった出ていったと、だらけ切っていた二人をこたつから追い出した
709: 名無しさん :2018/02/03(土) 15:16:31
「さみーよクララー」
「寒いーお兄ちゃ~ん」
追い出された二人は抱き合ったままである。体を離すと余計に寒いから。別に変なことする気などないわけで、寒さをしのげればなんでもいいのだ
嬉はずかしの体制だというのに暖かいこたつを追い出された寒さからそんなことも考えられないクララ。玉城も最近胸部がふくよかになってきた彼女に抱き着かれると割合慌てふためくはずなのに煩悩が消えている
寒いからだ
すべては寒いのがいけないのだ
そこでクララは思い付いた
そうだ!
徒競走をしよう!
「どこですんだよこの寒いなかを」
「まずは屋敷の中で一周二週して、次にお庭を全速力で走る。すると無事お兄ちゃんとクララは暖かくなれると。どうかな?」
「どうってなあ~。おまえマリーみたいに体力ねーだろ。途中でへたるぞ」
「へたっちゃってもいいんだよ。だって体を暖めることが目的なんだもん。じゃお兄ちゃんクララちゃんと勝負だよ?」
「勝ったらなんかくれ」
女子学生にタカる大人、果てしなく駄目男である
「じゃお兄ちゃんが勝ったら1000円あげる。クララが勝ったらそうだなぁ、頭を撫で撫でしてもらおうかなぁ~?」
タカりを許す女子学生、駄目男製造機である
「俺は良いとしておまえはそんなので良いのか?」
「良いよ? お兄ちゃんに頭を撫で撫でされてもらうと心地いいもん」
「昔っから散々頭撫でてやってるだろ」
「撫でられたりることはなーい! というとこで、それじゃよーい、スタート!!」
710: 名無しさん :2018/02/03(土) 15:17:12
こうして玉城とクララのかけっこという冒頭へと戻るのだが、この勝負に勝者はいなかった
屋敷を走り回った二人がVVに注意されることはなかった
しかし庭を走ったときにVVが大切にしている盆栽の鉢を割ってしまったのだ
怒ったVVはしばらくの間、罰として二人を庭に立たせていた
クララは普通に立たされただけであったがしかし玉城は違った
「さ、さ、さ、さみーぃ! おいジジイコラ! なんで俺だけパンツ一丁なんだよ!」
「お、お兄ちゃ~ん! クララが暖めたげるから死んじゃ駄目だよ~っ!」
玉城はVVに服を脱がされてパンツ一丁で立たされたのだ
「女の子のクララに服を脱がさせるわけにいかないだろ。それにほら、今日は2月3日で節分だ鬼ごっこみたいに走り回っていた君たちは鬼として鬼は外、服は家だ」
「オヤジギャグかよ!」
「ま、しばらくそのまま反省してるんだね。ったく、僕の大切な盆栽が大惨事じゃないか」
怒って屋敷の中に入ってしまったVV
残された玉城とクララはまた抱き締めあって寒さをしのぐことに
ただ、玉城はパンツ一丁
端から見れば変態に抱き着かれる美少女の図である
そして悪運が煮詰まったような運勢をした玉城くん。運の悪いことにこのタイミングでルルーシュとロロが帰宅したのだ
無論、言うまでもなくルルーシュとロロのダブルキックが玉城の尻に打ち込まれて、慌てたクララが事情を説明するも玉城が悪いのひとことの下に処断され、ひとりお庭に放置されてしまった
711: 名無しさん :2018/02/03(土) 15:17:58
「あの、大丈夫ですか玉城くん」
「あ、ああ、やべーっすよ辻さん、俺凍え」
そんな玉城を救ったのは所用で訪問したVVの友人辻政信だった。玉城、辻が前政権のNo.2であったことを知らないので普通に話しかけ接することができるのだ。どこまでもお馬鹿さんである。そして持ち前の悪運と併せて物凄い人物たちと知らぬ間に人脈を築いてきたのだが
しかし今回ばかりは悪い方に力を発揮した悪運がクララを呼び寄せてしまい
「あ、辻おじさんこんにちは」
「これはどうもクララさん、こんにちは。何かあったようですがどうしました?」
「う、あの、お兄ちゃんのことなんだけど、ちょっとクララと二人で破目を外して家とお庭で競争していて、パパの大切な盆栽を壊しちゃってパパに怒られちゃったんです・・・」
「ふむ」
「それでお兄ちゃんだけが服を脱がされたから、お兄ちゃんが風邪を引かないようにってクララが抱き締めて暖めてあげていたんです。ただルルお兄ちゃんとロロが・・・で、でもお兄ちゃんはまたクララが暖め直してあげるから大丈夫だよ!」
要約すれば女子高生とパンツ一丁の男が抱き合っていたという最悪の説明である。しかも余計なひとことまで添えて
パンツ一丁でクララと抱き合っていたことが辻にもバレてしまった瞬間だった
「ほう? それは玉城くん貴方いけませんねぇ。クララさんは女子高生ですよ? いくら仲が良くても流せない話もありますので・・・」
「ち、違うんす! クララは了解してたんすよ! それで」
「さ、クララさんはお気になさらず家の中へ。お父さんには私が取り成して差し上げましょう」
「あ、あの辻おじさん、お兄ちゃん、は?」
「淑女の味方である私がパンツ一枚で貴女に抱き着いていたという変態さんをまさか擁護するとでも?」
ひとり残された鬼=玉城は一時間後家に入れてもらった
当然玉城は風邪を惹いた
どのカップリングの恋愛が見たいですか?(いずれもそれぞれに書いております・また書いていきます。新しいカップリングも増える可能性あり。
-
嶋田繁太郎×モニカ・クルシェフスキー
-
嶋田繁太郎×ユーフェミア・リ・ブリタニア
-
山本五十六×リーライナ・ヴェルガモン
-
南雲忠一×ドロテア・エルンスト
-
玉城真一郎×クララ・ランフランク
-
玉城真一郎×マリーベル・メル・ブリタニア
-
澤崎敦×井上直美
-
レオンハルト×マリーカ・ソレイシィ
-
原作ルルーシュ×シャーリー・フェネット
-
ルルーシュ(休日)×ミレイ
-
オデュッセウス×皇神楽耶
-
ジェレミア×ヴィレッタ・ヌゥ
-
枢木スザク×ナナリー・ランペルージ
-
コーネリア・ランペルージ×ギルフォード
-
高麗大佐×奥様(書けたら(-_-;)
-
鳩川雪夫×ストーカー女(書けたら(-_-