桃の節句だし桃色は当然だよね
何をするのも人それぞれ個々に違う
趣味嗜好、性格好み、ありとあらゆる物事は人によりけり
髪型をどうするのかもまた人それぞれ
「寒くないの?」
腰にかかるほどの絹糸のような金の長髪を寒風に曝しながら、黒い厚手のコートを着たリーライナ・ヴェルガモンは腕を組んで歩く隣の男を見て話す
具体的には彼女の恋人である山本五十六の、その何もない頭を見て
「寒くないかと問われただけでは何のことか分からんが体を鍛えているから寒くはないとしか言えんな」
暗に昨今の若者とは違うと言いたげの反論にリーライナは立ち止まると、女性の必須アイテムの一つ手鏡をバッグから取り出した
「これでいっくんの頭を映します」
何のことだ?
山本には意味が分からない
「はい。いっくんの頭、見えるでしょう?」
「ああ見える」
いつも変わらずな坊主頭だ
海軍時代、前世から変えた事の無い頭がリーライナの鏡に映っている
「寒くないの?」
鏡で頭を見せて寒くないかと問われる
「なんだそんなことか」
山本は納得と息を付くと、これの事なのだろうと伝えるようにしてリーライナの髪を撫でた
「寒くはないかと問われればやはり寒くはないな。年季が違う。何十年坊主頭と付き合っていると思うんだ」
手触りのよいリーライナの髪に、手櫛さながら五指を通して、自分の一厘と全くの逆位置な髪の毛を確かめるように触る
「おまえのは冷たいな」
寒風に曝されていた暖かそうな色をした金髪はしかし冷たい
「それは寒いもの」
手鏡を仕舞ったリーライナが自分もと手を伸ばしたのは山本の一厘頭を求めてさまよい、触れた
「いっくんも冷たいですわ」
「リーラ、おまえが丁寧な言葉遣いをすると変な感じだぞ」
「まあ淑女に対してなんて失礼なお言葉ですこと」
ざりざり
山本がリーライナの髪を撫でても音はしないが、彼女が山本の髪を触ると音がする
「冷たい」
「それは寒いからな」
同意語の応酬
三月でも上半期は寒い
寒いから頭も冷たくなる
「ショッピングモールのベンチにでも座らない?」
「いい案だ。といってまた膝枕を強制して来ながら俺の頭を触りたいだけなんじゃないのか」
「ふふふ、当たり」
冷たくなった坊主頭を意地でも暖めたいらしい
「こっちは恥ずかしいんだが」
「私がいっくんだけを感じているように、いっくんも私だけを感じるようにしていれば恥ずかしくないわ」
「簡単に言ってくれるな」
260: 名無しさん :2018/03/04(日) 11:39:42
冷たくなった頭を暖めたいと言うリーライナは自分の考えを実行へ移すにあたり条件をひとつ付けた
「いっくんも私のこと膝枕して暖めてくださいましね」
「人前でそういう事は苦手なのだが、まあ善処しよう」
行き先のショッピングモールに入った二人
早速休憩コーナー代わりのベンチに腰かけると、意外にも山本から膝を叩いてリーライナに膝枕をしてあげた
「めずらしい」
山本からのエスコートを彼女も嬉しげに受け入れて、彼の膝に頭を載せて目を閉じる
「いっくんからのお誘いなんて」
「なに、たまには反対から始めても構わんだろう」
「ここがいっくんの家なら耳掻きをお願いしてるところね」
「家ならな」
リーライナの冷たい頭を包み込む山本の大きな手が彼女の顔にかかる髪を払い、頬を探り当ててはすべすべと撫でる
「頭も髪の毛も体もみな冷たいぞ」
「寒いもの。でもいっくんの手は暖かい」
「人肌は暖かいものだ」
その通りだと思うリーライナは、それが山本からもたらされているからこそもっと暖かいのだと小さな幸せを感じていた
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