勘違いした田舎者 ある家の下女
私の名はフランク・ロズベルト。カンザス州の端の方に領地を持つ大貴族だ。私には1500人もの領民が居るのだぞ? しかも階級は高貴なる男爵位。
一人称を私にしたのは貴族としての品位を保つため。どうだ似合っているだろう? 私は平民どもではどうあがいても到達する事の叶わぬ身の上なのだ。
そんな私は我が盟友ヨナイ卿の誘いで日本を訪れている。日本にも華族なる貴族階級が居ると聞いたがとんと出逢わんな。
──お、おい、カレン、お前買い過ぎだって──
──ショッピングしてるんだから買い過ぎは当たり前よ──
ふと前方のショッピングモールで立ち往生している男女二人組を見かけた。
ここは天下の往来、邪魔ではないか。
私はその二人に近づいて行った。
「おい! そこな下男、下女!」
「へ? 下男って俺の事?」
「げ、下女って私の事なの?」
肩までで切りそろえられた赤い髪の下女。彼女は明らかに私よりも年下だ。もう一人の下男らしき男は私と同年代なのだろうか。
二人そろってこの様な天下の往来ではた迷惑な。私はもう二、三言ってやろうと、下女の胸ぐらをつかみ上げた、む、大きな乳をしておるではないか。
ふむ、顔立ちも美女の部類に入る。これは先物買いとしておこうか。
「おい下女、貴様名は」
私が下女に話かけた瞬間、左右からサングラスをかけ、ビジネススーツを着た平民が近寄ってきて。
「貴様、先ほどより聞いていれば無礼千万な。こちらに居られるか方をどなたと心得ておるか」
「ただの平民であろうが」
普通の衣服を着て、ショッピングモールで買い物をするただの、うむ、顔は似ておるから兄弟と言ったところか、その程度だろう。
そこへ。
──ナオトさーん大丈夫ですかー荷物ー──
髪全体が後ろへと流された好青年といった雰囲気の男が、短い茶髪の女を連れて歩いてきた。
「ま、マリーカさん、これ、買い過ぎですよ、勘弁してくださいよ、ちょっと女の子見ただけじゃないですか」
「ちょっとー?ちょっとですって!? レオンだいたいあなたは私と言う者がありながら目移りしすぎなのです!!」
「はあああ、まーたレオンの浮気性の始まりかァ」
「兄さん彼女いないものね。そういう意味では気楽でいいじゃない」
「気楽じゃないよ。母さんが次々婚約者候補を選定しているんだ。近々見合いだよ」
むううう、向こうからやってきた下女も容姿はかなり整って居るな。唾を付けておこう。
「そこな下女、我が家に仕えぬか? それなりの給金も出そう。一家食べていけるだけは稼げるぞ? 無論、私の夜の相手もして貰うがな」
そこまで言うと。私の従者が止めに入った。何やら方々に頭を下げ、特に下女共と下男共には土下座を始める。
そして私にまで謝罪を強要してきたのだ。何を謝罪する必要があるというのだ。
なに、カレン・シュタットフェルト様に、ナオト・シュタットフェルト様。
マリーカ・ソレイシィ様に、レオンハルト・シュタイナー様だと?なぜこんな下々の者にこの私が、男爵たる私が頭を下げなければならない。
「無礼な。下女呼ばわりされるいわれはありません」
「マリーカマリーカ、そんなアホ相手にするだけ無駄よ」
「でもカレンさん、私たち下女って呼ばれているんですよ。無礼千万にもほどがあるでしょう」
「無駄なんだって、コイツ、シュタットフェルトの名前にもソレイシィの名前にもシュタイナーの名前にも反応してない。ブリタニアの貴族だとしたらただのバカだ」
「な、ナオトさん、それは言い過ぎでは」
「レオン、荷物崩れるぞ」
私の従者が『シュタットフェルト辺境伯家、ソレイシィ辺境伯家、シュタイナーコンツェルンの御方々です!絶対に非礼を働いては!!』うるさいこの下女はつれていく。
「来い下女」
赤い髪の下女の腕をひっぱった処で、次々とサングラススーツの男と女が出てきた。
「貴様! カレン様、ナオト様、マリーカ様、レオンハルト様に対し先ほどより不敬にもほどがあるぞ!!」
私が引っ張った赤い髪の女に私は。
「さっきっから人の手を気安く触ってんじゃ無いわよっっ!!」
思い切り空中に放り上げられて蹴りを入れられた。
ずざざざーっ。
四、五メートルほど引きずられたところで止まった私。
なんと、なんと無礼なっ!! ここが日本で無くブリタニアであったならば、その場で無礼討ちにしてやるものを! 己、覚えたぞ!その顔と名カレン・シュタットフェルトぉぉっっ!!
「申し訳御座いませんっ、申し訳御座いませんっ、我が主人は物を知らなすぎて――」
「知らないで済まされないこともあるんだけど。どーすんの? あんたんとこうちらと戦争でもしたいわけ」
「戦争するなら容赦しませんよ」
「うちのじゃじゃ馬怒らしたら怖いぞ」
「ソレイシィ辺境伯家の敵はシュタイナー家の敵です」
「申し訳御座いませんっ、本当に申し訳御座いませんっっ!!」
土下座を繰り返す従者に呆れて、彼らはその場を去って行った。
「貴様はっ、貴様はッ!! あのような下々の者どもに土下座を繰り返しおってッ!ロズベルト男爵家の品位を穢すつもりかあああッッ!!」
私はホテルの一室で従者を蹴り上げる。従者は鼻血を出しながら奴らにしていたように土下座をしてくるので私は毒気を抜かれた。
それにしてもシュタットフェルト辺境伯家、ソレイシィ辺境伯家、シュタイナーコンツェルンの跡取りと階って居ったな、あの下々民共め。
奴らの素性を調べ上げることなどこのブリタニアの大貴族、ロズベルト男爵家の当主フランク・ロズベルトに容易いことなのだ。覚えておれ。
一人称や言葉遣いを変えようと性根は変わりません。
まして相手はシュタットフェルト辺境伯にソレイシィ辺境伯家、シュタイナー家の方々。そしてこの度公式設定でモニカ・クルシェフスキーが皇女であると判明しました。さあどうなるやら。
どのカップリングの恋愛が見たいですか?(いずれもそれぞれに書いております・また書いていきます。新しいカップリングも増える可能性あり。
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嶋田繁太郎×モニカ・クルシェフスキー
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嶋田繁太郎×ユーフェミア・リ・ブリタニア
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山本五十六×リーライナ・ヴェルガモン
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南雲忠一×ドロテア・エルンスト
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玉城真一郎×クララ・ランフランク
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玉城真一郎×マリーベル・メル・ブリタニア
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澤崎敦×井上直美
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レオンハルト×マリーカ・ソレイシィ
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原作ルルーシュ×シャーリー・フェネット
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ルルーシュ(休日)×ミレイ
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オデュッセウス×皇神楽耶
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ジェレミア×ヴィレッタ・ヌゥ
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枢木スザク×ナナリー・ランペルージ
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コーネリア・ランペルージ×ギルフォード
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高麗大佐×奥様(書けたら(-_-;)
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鳩川雪夫×ストーカー女(書けたら(-_-