帝都の休日 短編連作群保管庫   作:休日

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これはあり得ない小ネタです。
この馬鹿がこんな事を思いつくはずがないです。

ナナリーの能力を超強化してみました。
念のために、これは私の考えている男爵の話とは全く別です。
こんな展開になっていたら? といったお話ですね。
簡潔な内容になっております。


小ネタ もしも馬鹿にナナリーに対して少し知恵が働いたら?

 

 

 ロズベルト

 

 俺は気が付いた。従者の奴が逃げたおかげで逆に頭がクリアになり、思い出してしまったのだ。

 

‟ナナリー・ヴィ・ブリタニア殿下は皇族の中でも抜きんでてお優しい。その次にユーフェミア・リ・ブリタニア殿下が”

 

 といった、社交の場で聞いたお話を。

 

 まだ引き返せる。今ならばまだ引き返せるぞォ~。

 

 

 

 キューエル

 

 私の失態だ。

 

 ナナリー殿下の警護の任をルルーシュ殿下より賜りながらのこの失態。

 

 我が命幾つ差し出しても足りぬ。

 

 不忠者によってナナリー様に暴言を吐かれる事を許してしまい、かつ御怪我までさせてしまった!

 

 警護隊長失格だ。

 

「ナナリー殿下っ! このキューエル・ソレイシィっ! 我が命を以て償いと──」

 

 私が言いかけた瞬間ナナリー殿下は私の手を握られ。

 

「なりませんキューエル・ソレイシィ。私はただ怒鳴られ、擦り傷を負っただけ。あなたの命に代えられる物ではありません」

 

「な、ナナリー様……!」

 

 体育の授業中の中退故にそのままのポニーテールに纏められているナナリー様の薄茶色の髪がふわりと揺れた。

 

「この様なことで命を差し出されては、私のお友達が減ってしまいます。キューエルさん。あなたも私の大切な方のお一人であるという御自覚をお持ちください」

 

 なん、と。なんという、ありがたきお言葉か! このキューエル。ナナリー様にこの命をお捧げ致しま──。

 

 その時だった、小太り気味で薄気味悪くも卑しい表情の男がやってきたのは。

 

「き、貴様っ!! ヴィレッタっ!」

 

「はッ! ナナリー様に近寄るな下郎ッ!!」

 

 そいつはヴィレッタの覇気にその場でびくんと身体を震わせると。

 

「えっ?」

 

「なッ?!」

 

「貴様何をッ?!」

 

 土下座をしたのだ。

 

 日本文化が馴染み切っている我がブリタニアでも、土下座の意味は誰しもが知っている。

 

 貴族であらば、それを為してしまわなければならないときの屈辱と恥辱。耐えがたきことであると。

 

 この男、男爵だと言っていたな?

 

 仮にも永代貴族が土下座をするという意味が分かっているのか?

 

 家名に泥を……はッ! いかん、コイツの目的はッ! 言わせてはならんッ!

 

 私がコイツの汚い手口に気が付いた時には、もう、遅かった。

 

「も、申し訳ございませぬッッ、ナナリー・ヴィ・ブリタニア皇女殿下ッッ!! こ、この、フランク・ロズベルト、よもやまさか本当に殿下であるとは思いもよらずッ!! 先ほど我に返りッ、貴女様が間違いなくナナリー皇女殿下であると気が付きッ、急ぎ馳せ参じた次第でございますッッ、この度は誠にッ、誠に面目次第もございませぬッッ!!」

 

 額を地面にこすり付け、ただひたすらに謝り続けるロズベルト。

 

 最悪の瞬間だった。

 

「……頭をお上げくださいロズベルト男爵」

 

「なッ、ナナリー様ッ!」

 

 私が叫ぶと此方を向いてすべてを癒す微笑を浮かべられたナナリー殿下。

 

 だ、ダメだッ。もう読めているッッ! 読めているがッ! 私が行動に出ようとすればナナリー殿下は私を諫められるに違いない。

 

「私は擦り傷を負っただけです。それにあなたは今、私に謝ろうとなさっております。土下座まで為されての誠心誠意。そのお気持ちだけで十分ですよ。フランク・ロズベルト、あなたの私への不敬を許しましょう」

 

 くッ、完全に奴の術中だッ!

 

 

 

 

 ロズベルト

 

 ふ、ふはは、やった、やったぞッ! ナナリー殿下の御直々にお許しのお言葉を頂けた。

 

 俺の勝ちだッ。

 

「あなた、あれだけお急ぎならなにか御用がおありだったのでしょう? もう行ってもかまいませんよ」

 

「お、お許しいただけるとはッ、なんとッ、なんと寛大なるお心ッ、その広きお心をこのロズベルトも見習おうと思いますッ」

 

「お行きなさい」

 

「い、Yes, Your Highness.!!」

 

 よ、よしッ。

 

 この調子だッッ。

 

 この調子でマリーベル殿下にも謝罪すれば、グフフフ。

 

 

 

 

 ナナリー

 

 

(嘘、ですね。嘘まみれです。あの方は微塵も私への謝罪のお気持ちなんて持ち合わせておりません。手は触れていなくともわかるようになりましたので。ある程度の範囲は私のテリトリーですから心が分かるのです。キューエルさんの謝罪は心からのもの。ヴィレッタさんの私を守ろうというお気持ちも。でも、あの方の心は嘘にまみれておりました。心の声が駄々洩れです。まさか、マリーベルお姉様にまで御不敬を働かれていようとは。マリーベルお姉様は御自身への不敬はあまりお気になさいませんが、玉城さんへの悪口は絶対に許されません。あの方は私への対処と同じ対処をお取りになれば助かるとお思いの様でしたけれど。ですが、この場では私が許さなければ、あの方は皇族侮辱罪で死罪に……、マリーベルお姉様には私が一言口添えをすればお許しくださるでしょうか? 玉城さんはどうせ御自分への悪口はお気になさいませんし。私は、どうすればよかったのでしょうか? お父様にこの事が伝われば、いずれにしろ……)

 

 

 

 ナナリー・ヴィ・ブリタニア

 

 テリトリー半径5m。

 

 相手の心の声が聞こえる。

 

 能力はON・OFF可能で普段は切っている。

 

 

どのカップリングの恋愛が見たいですか?(いずれもそれぞれに書いております・また書いていきます。新しいカップリングも増える可能性あり。

  • 嶋田繁太郎×モニカ・クルシェフスキー
  • 嶋田繁太郎×ユーフェミア・リ・ブリタニア
  • 山本五十六×リーライナ・ヴェルガモン
  • 南雲忠一×ドロテア・エルンスト
  • 玉城真一郎×クララ・ランフランク
  • 玉城真一郎×マリーベル・メル・ブリタニア
  • 澤崎敦×井上直美
  • レオンハルト×マリーカ・ソレイシィ
  • 原作ルルーシュ×シャーリー・フェネット
  • ルルーシュ(休日)×ミレイ
  • オデュッセウス×皇神楽耶
  • ジェレミア×ヴィレッタ・ヌゥ
  • 枢木スザク×ナナリー・ランペルージ
  • コーネリア・ランペルージ×ギルフォード
  • 高麗大佐×奥様(書けたら(-_-;)
  • 鳩川雪夫×ストーカー女(書けたら(-_-
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