帝都の休日 短編連作群保管庫   作:休日

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変なネタを書いてしまったので投稿します。



コードギアス反逆のザ・・・ザザザ・・・・絶望の・・・生まれた日
コードギアス反逆のザ・・・ザザザ・・・・絶望の・・・生まれた日


 

 

 

 

 花月シャーロット。彼女は黒髪黒目の日本人その物を思わせる人物ながら、本当はブリタニア人の名も知らぬ父親・男爵が、妾であった日本人の母親に産ませた子。

 

「はあッ……!はあッ……!はあッ……!」

 

 彼女は走っていた。ひたすらに森の中。富士の樹海の中を。

 

 産まれてより十年。どうしてこんなことに、こんな理不尽な世界になってしまったのだろう。

 

 兄と、母と、平和に暮らしていた日本の田舎町でのこと。それは不穏なニュースが連日流されている中、突如としてやって来た。

 

 空を覆い尽くす航空機。海から上陸してきた兵士。空から降りてきた人型の機械。町の人は無差別に殺された。生き残った女は強姦され、男はブリタニア兵の気分によって殺された。

 

 町は燃えた。やってきたのは海の向こう、神聖ブリタニア帝国からの使者だという監督官。彼は発言した。この町は本日よりブリタニアの一部になると。

 

 逆らった人、反発した人は、皆残らず処刑された。兄は我慢しろと言った。見目麗しかった母は連れて行かれた。

 

 ラジオニュースで知った。日本国は神聖ブリタニア帝国との戦争に敗れ、ブリタニアの一部になったのだと。日本人は名を奪われイレヴンと呼ばれるようになった。

 

 ある日、母は帰ってきた。物言わぬ死体となって。乱暴の限りを尽くされた後があった。イレヴンとなって何日後のことだったのか。もう、覚えていない。

 

 ブリタニアへの憎しみが生まれたのはこの頃からだったろうか。

 

 兄は言った。それでも我慢しろと。そんな兄はブリタニアをやっつけるべく、ナオトさんという人達と共に抵抗グループを立ち上げる計画を立てていた。

 

 でも、兄は、旗揚げの前に計画を知った兵に追われて亡くなったと、遺骨になった兄を持って表れたナオトさんから聞く。

 

 涙が出た……一昼夜泣き尽くした。忙しいはずのナオトさんは、そんな私に寄り添ってくれ、何も言わずに共に居てくれた。

 

 どれだけ泣いたのだろう。産まれてからこの方、此処まで泣いたことは無かったのかも知れない。涙は涸れ果てた。兄の遺骨は“家があった場所”に埋めた。埋葬する場所もブリタニアに奪われてから。

 

 寄り添ってくれていたナオトさんは旧東京の、シンジュクゲットーに戻るという。私もついて行くと言った。母と兄の敵を取りたいと。

 

 でもまだ十と少しの私に危険な目には合わせられないと、ナオトさんに断られる。とても優しく。生前の兄のように。

 

 ナオトさんは行ってしまった。私を一人残していくのは悔やまれるがと言い残して。彼は彼の戦場へ。

 

 私が残されたのは、これ以上この何も無い田舎町がブリタニアの兵の狼藉を受けることは無いだろう。そう判断したからだという。確かに私も思う。こんな何も無い町にブリタニア人も用は無い。

 

 彼らは東京で疎開を作り、優雅な生活を送っていると聞く。その日からこの田舎町には何も無くなった。家も、兄も、母も、もうない。私は適当に空いている空き家で一人で暮らし。

 

 時折ある旧日本人、現イレヴンへの配給で命を繋いでいた。

 

 そんな毎日の中、日々成長していく私が16となった頃。やってきた徴税官に私は目を付けられた。紅月ナオトの関係者だなと。

 

 確かに私は関係者。ナオトさんをよく知っているし、ナオトさんには良くして貰っていた。兄の埋葬を手伝ってくれたのもナオトさん。生前の兄と共に抵抗グループを立ち上げようとしていたのもそう。

 

 私はブリタニア人から見ると思い切りナオトさんの関係者だった。

 

「紅月ナオトは討ち取られたぞ?」

 

 え――?

 

「愚かにも我がブリタニアに対し抵抗運動を続けてきた紅月ナオトは討ち取られたと言ったのだ」

 

 な、に?

 

「馬鹿な男だ。我がブリタニアに跪き、イレヴンとなって生きていれば長生きできた物を」

 

 聞きたくなかった。

 

「どうやって死んだか教えてやろうか?」

 

 ペラペラと喋る徴税官の言葉を、私は聞きたくなかった。

 

 枯れ果てたと思っていた涙が涙腺から溢れ出し、ぼたぼたと地面に落ちてシミを作った。徴税官は面白そうに私の様子を見ながら、一通り話し終えた後。

 

「花月シャーロット。貴様にも逮捕状が出ている。大人しく我々に従い縛に就け。そうすればそうだなあ」

 

 舐め回すように私の身体を見て。

 

「悪いようにはしない」

 

 

 ※

 

 

 私は咄嗟に逃げ出した。誰が、誰が、ブリタニア人なんかの自由にされてやる物か。

 

 幸い周りは森ばかり。小娘の脚でも中年の徴税官よりは早くて直ぐに逃げ込むことが出来た。

 

 そこからは手配が回ったのだろう。紅月グループの生き残りがフジの樹海を逃走中。

 

 ラジオから情報は入った。正直絶望していた私だったけれど、紅月グループの生き残りという言葉が私の生をからくも繋いでいた。

 

 私は紅月グループじゃ無い。でもそう見られている。あの優しいナオトさんと同じグループの人間であると。

 

 だから此処まで逃げられた。だから此処まで生きてこれた。だけどブリタニアの人型自在装甲騎ナイトメアフレームの足の速さからは、とても逃げられず。

 

『花月シャーロットを発見しました』

 

 ランドスピナーの嫌な金切り音が聞こえ、無線マイクの私を見つけたという音声。

 

 見上げると青い人型の巨人。機械仕掛けの巨人が私を見下ろしてた。

 

 どうして? どうしてこんな世界になったのだろう? ただ平和に暮らしていただけなのに。ただの日常を送っていただけなのに。

 

 母は陵辱の限りを尽くされて殺され、兄は抵抗を試みて殺され、あの優しいナオトさんは……ナオトさんは……。

 

 誰も。

 

 誰も助けてくれなかった。

 

 日本がこんな惨状なのに、中華連邦は助けてくれなかった。風の噂ではユーロピアはブリタニアと同じように日本人をゲットーに押し込めてイレヴンのような扱いをしているらしい。

 

 ブリタニア人の父はこの惨状を知っているはずなのに、母を助けてくれなかった。私たちを助けてくれたナオトさんは……死んだ……。

 

「……ちゃえ」

 

『ああ、なんだテロリストめ。最後に何か言いたいことでもあるのかぁ?』

 

「こわれちゃえ……」

 

 私は叫んだ。フジという特別な場所で。

 

 不思議に石サクラダイトが沢山取れるこの地で。

 

「神様でも何でも良い……こんな世界ッ、こんなッ、こんな世界ッ、なにもかも壊しちゃってよッッッ!!!」

 

 もう、要らない。

 

 大切な人も居ない。

 

 誰も助けてくれない。

 

 誰も……好きな人も奪った、こんな世界。

 

 ナイトメアフレームの青い拳が振り下ろされる中。私は叫んでいた。

 

「壊れちゃえばいいんだぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ふむ、どこを壊してほしいのかねェェェ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 え?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 コードギアス反逆のザ・・・ザザザ・・・・絶望の・・・生まれた日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ガギイィィィ

 

『な、なんッッ』

 

 手が、まぎれもない人の手が、青い大きな機械仕掛けの手を、止めていた。

 

 そんな不可能な事が、目の前で起きていた。誰が思うのだろう? 誰が考えるだろう? 素手でナイトメアフレームの拳を受け止めてしまう人が存在するだなんて。

 

「どこを壊して欲しいのかと訊いているのだよ木偶人形君」

 

 私の背後から聞こえた声。素手で機械の手を止めている人の声

 

 振り向くと其処には。

 

 

 白い、お医者さんが着るような白い衣服を着た、顔の見えない、男の人? が立っていた。その左手一つでナイトメアフレームの拳を受け止めた姿勢のまま、微動だにしないで。

 

 

「ふーむ、木偶はいかんねえ。言葉が理解でないのかぁ? どこを壊して欲しいと……ああ、そうか、差し詰めまずはこのオモチャを壊して欲しいのだねェ?」

 

 虹色の……瞳。

 

 その人は、そのお医者さんみたいな人は、虹色の瞳をしていた。その瞳から沢山の視線を感じる。その人は一人の筈なのに一人では無い様な、沢山の視線を。

 

 

 ガリッ、ゴリッ、バキンッ。

 

 

 あり得ない音がして、私を追い掛けていたナイトメアフレームの片腕が力任せにもぎ取られていた。

 

『なッ、馬鹿なッッ、そんな馬鹿なぁぁッッ! 素手でナイトメアの腕を引き千切るだなどとッッ!?』

 

「相変わらず自分の信じたい常識しか信じようとせん愚かな人形だねェ、舞台装置の配置人形は。神に祈りを捧げるという信心深さの意味ではこちらの木偶の方が余程使徒に近い」

 

 その、人? はもぎ取った腕を放り捨てると、ナイトメアのコックピットまで高く飛び上がり張り付くと。

 

『なっ?!』

 

「真性の木偶に用は無い」

 

 コックピットに腕を振り抜いて、穴を開け。中に居た人の頭を……もぎ取った。

 

 大量の血が。赤い血が。コックピットの穴から流れ落ちている。

 

 喪った頭はその人が持っていて、その頭を彼はコックピットから引き出し、そのまま……食べた。

 

 その尋常ならざる光景を見て、私は嘔吐き、胃の中の物を吐き戻す。

 

「不味いねえ。やはり、ガリっ。ごりっ。くちゃくちゃ。木偶の肉は不味い。ああ、安心したまえレディにこの不味い物を進めるほど私も野暮じゃ無い。だが食料は現地調達が基本なのだよキミ」

 

 脳みそを食べた彼は、もういいとでも言うように頭部を放り捨てる。どちゃ、地面に落ちる脳みその無い頭部。いっそ哀れで先ほどまで私を殺そうとしていたその頭部の人物に祈りを捧げたくなるほど、ゴミのように打ち捨てられたソレは気持ち悪くも哀れみを誘った。

 

「ふむ、まあ後は野生動物が食べるだろう。人間を食べるのは神の特権だが、野生動物の特権でもある。だがしかし木偶だけは不味くていかん。くさった肉の方が未だ美味しい。焼いて食えばそれなりなのだが生食はいかんな」

 

 神?

 

 この白衣を着た虹色の瞳に影が差して見えない顔の人が……神。

 

「私一人で壊せる物はたかが知れているが。あと二十分もすれば私の使徒たちが世界を塗り替えてこの世界に降り立つ。そうなるように遺跡を調整起動させたからねえ。では何故私が先にここに居るのか? ふははははぁ、私とルークがエリュシオン地下の間に居たせいで位相空間がずれ私たちだけが先に此方へと来て、しかも神根島遺跡のある日本へと来てしまったようなのだよキミ」

 

 よく分からない単語を沢山並べる神様。

 

 そして。

 

「盟主。ここに居りましたか。盟主の仰います通り原作か、原作と非情に近似した世界のようですがあまり動き回られると危険です」

 

 白髪? 銀髪? を後ろへとなでつけた壮年の男性が森の中から現れた。誰?

 

「おお、マックスくん。済まんなジッとしていられる性分では無いのだ」

 

「マックス、マクシミリアン・スターゲイザーは合衆国オセアニア総代行主としての本名、いまはルークです。それと」

 

 何だか凄く偉い人みたいな、ルークと呼ばれた人は、神様の食べ残しを見て息をつく。

 

「悪食も程々に」

 

「だがねキミ。食料は現地調達が基本だ」

 

「といってもです。木偶人形などを食べて食中りでも起こしたらどうなさるおつもりです。こういうのをお食べになられるのは神であるあなた様だけですが、せめて焼くなり何なり調理をなさってからにしてください」

 

「ふふふふははははは、心配はいらんよ。食中りを起こしたことはここ150年ほど一度として無い。いや、永久に無かろうねェっと、そろそろか」

 

 神様が人を食べたという事実を何でも無いことのように語らう、ルークという人と神様。そして神様は時は満ちたと呟き空を見上げた。

 

 え? な、んで?

 

 

 

 晴天だった空が。

 

 

 

 

 真っ暗になっていた。

 

 

 

 

「ふふふふっ、不思議かね?」

 

 神様は私に言う。それは不思議だ日食でも無いのに空が真っ暗になるだなんて。満天の星々が輝いて居るだなんて。満天の、天の下で。

 

「世界を塗り替えるとき。必ず世界には大きな変化が起きる。それがどの様な物か。やるのが始めてな私にも分からない部分はあったが。皆既日食と同じ現象とは中々乙じゃ無いかね。神秘的でロマンスを感じるとは思わないかねェ」

 

「私と致しましてはちっともロマンスは感じませんな」

 

「いかんねキミ。芸術家魂に欠けておるよ?

 

 瞬間。地震のような地響きが起きた。

 

「キャッ、じ、地震?!」

 

「地震だねえ。いやはや天変地異だ。実に面白い現象だよ。しかもキミを中心として起きている。もしかしたらキミが我々を引き寄せたのかも知れないね。まあ大した問題でも無いし、気にすることでも無いがね」

 

 何でも無いという神様。地震の揺れは深度5くらいだろうか? 日本人としてはこれくらい平気な方だけれど。空が夜になった直後のことだったから、少し恐怖を感じていた。

 

 揺れは一分ほど続き。揺れが収まると同時に、やがて闇に包まれていた世界が晴天の光を取り戻した。

 

「無事、転移したようだ。各地のギアスユーザーの位置が分かる。オセアニア地方・大洋州地方・マダガスカル自治州・南アフリカ地方・東アフリカ地方・中東地方。南天各地からの位置情報が分かるぞぉ。あとはプリーストの居る高麗の反応もあると言うことは清と高麗も無事巻き込めたか」

 

 南……天……? 南天ってなに。清?高麗?

 

「キミ」

 

「え?」

 

「キミだよ木偶人形君」

 

 木偶、私の、こと?

 

「私、でしょうか?」

 

「そうだ。時にキミ。今は何年かね?」

 

 え? 何年って、神様なのにそんな事も知らないの?

 

「2017、皇歴2017年です」

 

 年がそんなにも気になるの? すると神様はルークに声を掛けた。

 

「ルーク君」

 

「はっ、原作基準での原作の始まった年。皇歴2017年ならば技術力の差は2025年の我が南天とは20~30年といったところでしょう。転移に合わせて各地の信徒や浄化組織の人・物も南天領域と清国高麗領域に分散配置しておりました故、物量など最早考えるまでも御座いません。高麗にはN兵器があと5発あります。他にも清国の新型KMFも。それと今ほど確認したところ南天と清・高麗上空にいた静止衛星と周回衛星も無事転移していることが判明致しました。これで南天軍ともオセアニア本国とも清・高麗とも通信が可能です」

 

「忌々しくもジャップとブリタニアと、北側諸国と中華を挟んで対峙し続けてきたがこれで邪魔者はいなくなった。いや、中華西部とトルコの遺跡を手にして不完全ながら連結起動した結果だが、全天に美しき世界の実現が可能となったわけだ。しかし素晴らしい手際だ100点満点で300点を与えよう」

 

「恐縮で御座います。世界の書き換えに必要な遺跡数は確保できませんでしたが、ギリギリで世界間移動を可能とする遺跡数は確保連結起動に成功致しました。正直を申し上げますと奇跡です」

 

「かまわんよ。結果が全てだ――さて」

 

 また、神様の虹色の双眸が私に向けられた。その不思議な虹色の双眸から、幾百、幾千、幾万、もっと。数えられないほどの恐ろしい数の視線を感じる。こんな瞳がこの世に存在するのか。神様だから? 急に怖くなってきたけれど、私は真正面からこの瞳と向き合わなければならないと思った。

 

「キミは何を壊して欲しいと言っていたかな? 私ならキミが壊したい物を壊すことが出来るが。いまの私は宿敵であるジャップが居なくなって寂しくもあり悔しくもあり、同時に解放感から気分が良かったりもする。叶えてやらないでもないよぉ?」

 

 壊したい物を壊せる。神様は私が壊したい物を壊せる。

 

 私が壊したい物。壊して壊して壊し尽くしたい物。

 

「なにも、かもを」

 

「何もかも?」

 

「はい」

 

 ブリタニアに攻撃された日本を助けてくれなかった中華連邦も。

 

 ブリタニアと同じように日本人をゲットーに押し込めているユーロピアも。

 

 母と、兄と、そして……大好きだったナオトさんを殺した神聖ブリタニア帝国も。

 

 世界の国々全てを壊して欲しい。何もかもを滅茶苦茶にして。祖国日本以外の何もかもを破壊して。

 

「それが、キミの願いか」

 

「は、い……私には、もう、何もありませんから……みんな、みんな、ぶっ壊れてしまえば、いい」

 

「ほう。ふ、ふふふふ、ふははははッッ。安心したまえ。私がその願い叶えてやろう。そしてこれは余談だが、どうもキミには私の使徒となる資格があるようだ。どうかね? 私の使徒となり、私と共に来ないかね?」

 

 神の使徒? 私が神様の使徒に? 神様の使徒になれば私は復讐が出来る?

 

「お母さんとお兄さんと、ナオト君のだね?」

 

 どうして、それを。私はそのことを、母のことも、兄のことも、ナオトさんのこともまだ神様の前で口には出していないのに。

 

「口には出していないのにどうしてわかるのか? その答えは簡単だ。キミの心の声など始めから聞こえているよ。これでも神だからねえ。さてどうする。使徒となるかならないか。どちらでも好きな方を選ぶといい」

 

 復讐、出来ますか?

 

 すべてを壊せますか?

 

 絶望を与えられますか?

 

「その為の力を与えよう」

 

 ……。

 

「なり、ます」

 

「ほう。ずいぶん即答だがかまわんのかね。私が誘いかけておいてなんだが、ペテンかも知れないよ?」

 

「私は神様の使徒になります。全てに復讐が出来るのなら。何もかもを絶望へと落とせるのなら。それにペテン師は素手でナイトメアフレームを破壊したり、人間を食べたりしません……そんな、虹色の瞳も……」

 

「まあ確かにその通りだが良い、返事だ……、では、」

 

 私の瞳をみたまえ。

 

 

 

 

 

 南天盟主・創造主クリエイター=Lが告ぐ。汝、花月シャーロットをこの時を以て我が使徒とする。この瞬間を持って異なる摂理・異なる時間・異なる命・そして理の外。今を持ってキミは出来人形から使徒へと昇華した。キミの思うがままキミはこの世界を浄化していくが良い。新たに生まれた理外の少女よ。

 

 

 

 

 目が熱い。これは何。

 

「我が使徒となった証と、祝福だよ。どの様な力か。頭の中に流れ込んでくるだろう。私にも分かるが壊したいというキミに相応しい力ではないか……そうだな、丁度良い。彼処に転がっている機械人形に対して使ってみたまえよ」

 

 機械人形。青いナイトメア。神様が壊したブリタニアのサザーランド。

 

 視る、そして。

 

「壊れろ」

 

 瞬間。

 

 

 ドゥンッッッ!!

 

 

 残りかすだったサザーランドは、木っ端微塵に爆発した。

 

 

 

「素晴らしい」

 

 ぱちぱちぱち。神様が拍手をしている。

 

「その力。今はまだ恐らく一度につき対象は一つだろう。人間でも何でも壊せる。だが成長して行けばやがては複数を対象にして壊せるようになるはずだ。両目にギアスが浮かぶその頃には。命名するならば破壊のギアスだ。壊したいというキミの願望にピッタリのギアスではないか。そう、思わないかねェ?」

 

「はい!神様! これで私はブリタニアを破壊するッ!! 破壊……してやる、ブリタニア……ッッ!」

 

「喜ばしいことだ。さてと、そろそろ連絡を取ろうか。一番近くは高麗だが……高麗かあ」

 

 神様は上を向いて頭に手を当てていた。頭が痛い。そんな感じだ。神様でもそんな事をするんだね。

 

「ニューギニア民主共和国には1,000,000単位で軍を貼り付けておりましたし、合衆国本国艦隊、それと恐れながら盟主の七天艦隊を北上させ一気に東南アジアを制圧。日本へ差し向ける方法もありますが」

 

 ひ、1,000,000? そんな大戦力を神様は保有しているの?

 

「ん? ああ、私が保有している戦力は80,000,000だよ。空母戦闘群は私個人の艦隊である七天を含めて30個まだ増産中だ。主力水上艦艇は千数百隻、浮遊航空艦数百隻、作戦車両200,000以上、KMFは増産に告ぐ増産で23,000騎を越えている。戦闘機など作戦機は20,000機以上だ。私自身は正確な数は知らん」

 

 う、嘘ッ!? 80,000,000?! そんな、それって!? ブリタニア軍なんて相手にならない。中華連邦も。ユーロピアも話にならない。世界を壊せる戦力……ッッ。

 

「ルーク、同時進行で行こう。まずは七天を動かす。本国艦隊10個群と併せて17個で一気に東南アジアを制圧する。同時に清国の持つ1個艦隊をキュウシュウに差し向けさせ陽動に使う。N兵器は中華牽制用に残しておけ。まあどのみち南天全土が来ている以上は全世界がF兵器・N兵器の射程に入っているがね。中華はV.V.が居るときに嚮団拠点をFかNで消し飛ばす。これでラグナレクとかいう人形芝居はおしまいだ。それと」

 

 凄いお話をしている神様の七色の瞳が、また私を視た。

 

「日本は極力無傷で取る。我が使徒シャーロットは日本を解放したいようだからな。此方も序でに富士と神根島が手に入ることであるし進軍してきた七天と本国艦隊、遠征打撃群と揚陸艦隊で一息に決着を付ける。序でに大洋州艦隊と戦闘機群でハワイ・ミッドウェーなどの太平洋のブリタニアの拠点も落としておこう。相手は三下の上にこちらの戦力は有り余っているのだから使わないのは勿体ない。それからは全方位展開だ。清国と高麗を南天に加盟させまた独立を回復した日本を日本人であるビショップ白河に任せ日本民主共和国として南天に加盟させる。日本からも樺太・千島列島を伝いアリューシャン列島を制圧・アラスカへ入り北からブリタニア本土を攻める。中央軍として大洋州軍を中央ブリタニア攻撃に使い、南北ブリタニア大陸を分断。オセアニア本国軍からの追加支援と南部アフリカ軍で南ブリタニアを挟撃。主要軍事施設を破壊したらブリタニア本土を東西南北から攻めて叩き潰す」

 

 神様は私のために、日本を無傷で……。でも、凄い話をしてる。ブリタニアを本気で壊そうとしてる。神様は場合によってはFとN兵器でブリタニアを地上から消し去るとまで仰ってる。本当に凄い。そんなことが出来てしまうだなんて。

 

「とりあえずシャーロットくん、キミには特別な階級としてポーンの階級を与える。エンジェルよりも下だがエンジェルからセラフィムまでの階級の者の命令を無視できる権限を与えておく。それといずれ南天から押し寄せてくる兵力から100,000を預ける参謀付きだから心配しなくて良い浮遊航空艦は12隻、KMFは型落ちだがレブナントを500。キミ専用に第7世代機のガルーダを1騎与えよう。遊撃隊として存分に絶望を振りまいてやると良い」

 

「は、はい、神様」

 

「ああ、それと私を呼ぶときは盟主か総裁か、或いは」

 

 

 創造主クリエイター=Lと呼ぶと良い。

 

 

「創造主クリエイター=L……それが、神様のお名前」

 

「そうだぁ」

 

 創造主クリエイター=Lを、神様を、私は信じる。私に力を与えてくれて、私にレジスタンス以上の戦力を与えてくれて、何よりも日本人を日本人と呼ぶ。人形、木偶とも呼ぶけれど、イレヴンとは呼ばない。

 

 だから私は創造主クリエイター=Lを信じて戦う。この世界を壊すために。この世界に絶望を与えてやるために。

 

「ところでポーン・シャーロット」

 

「は、はいッ」

 

「物事には順序があるが、我が南天は順序を無視できる力を持っている。ポーンはブリタニア・中華・ガラクタどれから潰して欲しいか。全部一気に潰して欲しいか。どうだね」

 

 ブリタニアはブリタニアで分かる。中華は中華連邦のこと。ガラクタってなんだろう? ひょっとしてユーロピア?

 

「せ、僭越ながら祖国日本を滅ぼし、私から母と兄と、ナオトさんを奪ったブリタニアから!!」

 

「ではプラン通りで行けるな。13個艦隊は防衛用に使う……それよりもルーク君、通信は」

 

「ニューギニアと高麗が真っ先に」

 

「また、高麗か……まあ、くれてやったガイストも独自で量産しているようだから、たかが第5世代機でしかも我々の5世代機よりも弱いブリタニアを相手に負けることはまず無い。キュウシュウ攻略に使えんこともないが。連中のKMFは自爆するからねェ……」

 

 高麗の話が出ると創造主クリエイター=Lは何処かしら落ち込みを見せているような。神様を落ち込ませる国って、どんな国なのだろう。

 

 

「あ、あの」

 

 私はルーク様に訊いてみる。

 

「高麗という国はそんなにも良くない国なのですか?」

 

「ん?ああ、元々は使い捨てで利用していた国でね。正直言って使い勝手は非常に悪い野一言なのだよ。言うこと訊かない、変なコピー兵器は作る、我が国が与えていたN兵器をとんでもないところに打ち込んだりする。独断専行はざらで予定しても居ない土地を割譲するとにかく滅茶苦茶やってくれてね。兵力は800,000ほどだからまあ使えないことも無い」

 

「でもクリエイター=Lは頭抱えてますよ」

 

「何をしでかすか分からない怖さがあるからね。まあ我が南天に逆らったりはしないから其処は安心して良い」

 

 そうなんだ。序でだから清国についても訊いてみよう。

 

「あの、清国とは?」

 

「大清連邦の事だ。地上戦艦竜胆を10隻ほど、KMFは元のジェンシーというサザーランドコピーといってもこの世界のサザーランドより強いだろう物を350騎、ガン・ルウが数千騎だったか装甲戦闘車両も数千あったな。後は独自開発したKMFが数百騎と戦闘機が数百機。2,500,000の兵力がある。極東に於いては元の世界では大したことは無かったが、こちらの世界ではかなり使えるだろう1個空母戦闘群も持っているからな」

 

 清国は凄かった。清国だけで今の日本を解放できるくらいに。それでも神様達の世界では弱かったって言うから、なんかよく分からない。

 

 神様の国々、南天についてはさっき訊いた。この世界を壊せるだけの力があるって。

 

 

 でも

 

 

 本当に。

 

 

 凄いな。

 

 望みが叶う。

 

 絶望をもたらせる事が出来るんだ。

 

 

 ユーロピアと、中華と。

 

 

 

 そして、ブリタニアに。

 

 

 

 母と、兄と、そしてナオトさんを私から奪ったブリタニア人は、一人残らず皆殺しにしてやる。

 

 

 

 

 

終?

 

 

 

 

 

花月シャーロット:コードギアス反逆のザ・・・ザザザ・・・・絶望の・・・生まれた日。の主人公。ブリタニア人貴族と日本人妾のハーフ。

兄、母をブリタニアの日本侵攻で喪う。紅月ナオトに一時期世話になっておりナオトに好意を抱いていた。

容姿は腰まで届くストレートロングヘアで瞳の色は黒。母譲りで見目麗しい大和撫子な風貌。

 

ブリタニアのレジスタンス狩りに追われる中、死を前にしてこんな世界壊れてしまえと願ったことにより、休日近未来世界より南天と創造主クリエイター=Lを召喚してしまう。

南天の力・クリエイター=Lの力を知り。世界に絶望を与えてやることを決意。とりあえずの目標は日本解放と日本を占領跋扈しているブリタニア人の皆殺し。

 

 

創造主クリエイター=L:自称他称神・南天の最高指導者にして幾千幾万の視線を感じさせる虹色の双眸を持ち、人間にあらざる力を持った怪人物。

顔は常に影に覆われており見えず七色の双眸だけが光り輝いている、いくつものギアス能力と思われる物を自身で扱い。

またその上でギアス能力を他人に与える力を持ったコード保持者らしき顔も覗かせる。

高麗のKMFの信用度のなさ、N兵器で北京を吹き飛ばした高麗の馬鹿さ加減に辟易している一人。

コードギアス反逆のザ・・・ザザザ・・・・絶望の・・・生まれた日では自分の召喚主であるシャーロットに興味を持ち助け。

破壊のギアスの力を与え、富士と神根島を抜いた日本をシャーロットにくれてやろうと考える。

シャーロットにポーンの地位を与え100,000の兵、浮遊航空艦12隻、第5世代KMFレブナント500。第7世代機ガルーダ1騎を供与。

小国並みの戦力をたった一人の16歳の少女に与えてしまう。

 

ルーク:南天四大幹部の一人、その正体は合衆国オセアニア総代行主本名マクシミリアン・スターゲイザー。

両目にギアスを持つが何のギアスかは不明。

創造主クリエイター=Lの側近だが彼の行動に逐一注意を入れたりする。

他の最高幹部や南天首脳同様クリエイター=Lに絶対の忠誠を誓っている。

 

 

 

 

 

以上です。

 

この後はまず清国と高麗がキュウシュウへ攻め込みます。

 

そこから南天の世界侵略は始まっていきます。

 

第一に日本開放から。

 

第二にブリタニア本土大爆撃と上陸。

 

東西南北からブリタニア本土に攻め込んでいきます。

 

主人公の花月シャーロットこと、【ポーン」の願いもあり、南天の神、創造主クリエイター=Lは、ブリタニア人絶滅政策をとります。

 

どのカップリングの恋愛が見たいですか?(いずれもそれぞれに書いております・また書いていきます。新しいカップリングも増える可能性あり。

  • 嶋田繁太郎×モニカ・クルシェフスキー
  • 嶋田繁太郎×ユーフェミア・リ・ブリタニア
  • 山本五十六×リーライナ・ヴェルガモン
  • 南雲忠一×ドロテア・エルンスト
  • 玉城真一郎×クララ・ランフランク
  • 玉城真一郎×マリーベル・メル・ブリタニア
  • 澤崎敦×井上直美
  • レオンハルト×マリーカ・ソレイシィ
  • 原作ルルーシュ×シャーリー・フェネット
  • ルルーシュ(休日)×ミレイ
  • オデュッセウス×皇神楽耶
  • ジェレミア×ヴィレッタ・ヌゥ
  • 枢木スザク×ナナリー・ランペルージ
  • コーネリア・ランペルージ×ギルフォード
  • 高麗大佐×奥様(書けたら(-_-;)
  • 鳩川雪夫×ストーカー女(書けたら(-_-
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