続いて枢木ゲンブのお話
枢木ゲンブの日常
帝都の休日と同一線
登場人物、政党はフィクションです
264 :枢木総理の悩み:2013/01/06(日) 22:57:37
帝国議会
大日本帝国の全ての政を司る議会は荒れに荒れていた。
荒れる原因となったのはつい先頃中華連邦より袂を分けて独立した大清連邦という新国家についてのこと。
国家と呼んではいる物の、日本もブリタニアもEUもまだ正式に承認してはおらず、唯一承認していたのは隣国の高麗共和国のみという到底国家とは呼べない状況下にあった。
国際的な見方で言えば“国”ではなく、大清連邦という“勢力”扱いなのだ。
ただ、ややこしいのは強引に袂を分けられ、中華連邦の北東部全域という広大な領土を掠め取られた当の中華連邦が国家承認するという情報が入っていたことだ。
これはどう考えても中華による清=宦官派の切り捨てなのだが、以前から一定数存在していた国内の親中勢力(親宦官派)を勢い付かせていた。
「中華連邦は大清連邦を国家として承認すると言っています。これについてどうお考えですか総理?」
質問したのは剣尚人(けんなおと)
野党第一党、日本公民党の代表を務めている男だ。
「枢木総理大臣」
議会の委員長が総理の発言を促す。
「その件につきましては現在閣僚会議にて審議中です。追って方針を発表します」
枢木の言葉を聞いてさっと手を挙げる剣尚人。
「剣尚人君」
「閣僚だけで審議中ですか? 新国家の承認という大事を内輪だけでお決めになると?」
「そうは言っておりません。方針を決めた後は議会にて審議をさせて頂きます」
「何故今ではダメなのですか? 肝心要の中華が国として認めると言っているのですから、我が国も承認するべきではないのでしょうか?」
確かに中華は認めている。
これ以上ないくらいの承認とも言えるだろう。
これはやがて東南アジアも認めるだろうし、オセアニア、いずれは環太平洋諸国全てが認めることになるかも知れない。
ブリタニアだけは日本と共同歩調を取ってくれるかも知れないが、やはり中華が認めたというのは大きいのだ。
265 :枢木総理の悩み:2013/01/06(日) 22:58:08
だが、枢木個人としては認めがたいのも事実。
何せ大清連邦は独立時の自国領土に日本領である樺太まで入れているのだから。
『樺太は清国の領土』
そういって憚らない連中をどうして認めなければならないのか?
無論、戦争となれば日本が勝つだろう。だが向こうから侵略してきた訳でもないのに軍は動かせない。
そんなことをすれば唯の侵略国家だ。
まあ言っていることは高麗の方が上なのだが……。
何せ日本の皇家とブリタニアの皇族は古くをたどれば彼らの民族から始まっていると言い出したのだから。
それ以前に人類発祥の地だとも言っているので、全人類のルーツは彼らの民族となってしまうという滅茶苦茶な理論だ。
(売国奴め……貴様らが清と何らかの関係があるのはわかってるんだ)
いずれにせよ日本公民党が清や高麗と繋がっているという明確な証拠がない。
清の独立騒ぎのとき、日本国内のいくつかの企業で宦官派との繋がりが発覚して摘発されていたが、政界については全くと言って良いほど尻尾を掴めなかったのだ。
それほど巧妙かつしたたかな連中なのだろう。
同時に前世代以前の政治家達が軒並み引退してしまったのも大きい。
そして何よりも長年続く平和によって国民の中にもそれはどうなんだと思われる考えを持つ者も出てきている。
(平和ボケというやつだろうな……平和が一番なのだが、どうしても気が緩み人心が腐ってしまう。嘆かわしいがこればかりは地道な対策をしていくしかないか)
「清国の独立承認。そして友好条約締結と経済、技術支援をしていくことが、アジア太平洋地域のリーダーたる我が国の勤めではないのですか?」
「では此方からお聞きしたい。清国の主張する領土に樺太が入っていること、これについて剣議員はどうお考えか?」
「無論、樺太は日本の領土です。ですがそのことだけを理由にして清国との友好を結ばないというのは国家国益、世界平和に反します。それとも非侵略の国是を破って清国と戦争でも始めるおつもりか?
日本は帝国の名を冠してはいても断じて帝国主義国家ではありませんし軍事優先でもありません。そして何より非侵略を国是としております。よもやお忘れではありますまいな?」
大日本帝国と聞けばおどろおどろしく聞こえるが実態は歴とした民主主義の国である。
議員は選挙によって国民に選ばれ、選ばれた議員が帝国議会を動かすのだ。
その辺りは同盟国であるブリタニアとは違う。
といっても絶対君主制ではあるも平和主義を貫いている彼の国も方向性は日本と同じような物だが。
寧ろ絶対君主制であるブリタニアの方が素早く行動できる分いいのかも知れない。
「勿論です。我が国は建国以来非侵略を国是とし今日に至っております。ですからこれより先も侵略戦争は起こしません。但し降りかかる火の粉は払います」
「当然ですな。座して死を待つつもりは毛頭ございません。ですがそれと清国の承認は別問題です」
(あーいえばこーいう。口から先に生まれてきたような男だ)
結局、審議は平行線を辿り次回に持ち越しとなってしまった。
266 :枢木総理の悩み:2013/01/06(日) 22:58:59
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