猫になった私は、転生者と戦う!   作:ラーム将軍

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更新、かなり遅れてすみません。

第二話です。


猫神、独り立ちする

猫の姿をした創造神、つまり"猫神"になった私。一応自分なりに調べてみたが結局、元の姿に戻る方法は見つからず、しかも人の姿に化ける事すら出来ない事がわかった。しかし、前にも言ったが別にそれは構わない。猫は大好き(というより動物が大好き)だし、生まれ変わるなら猫か犬になりたいと昔から思っていたから、全然苦じゃないしむしろ喜ばしいくらいだ。今さら人の姿に戻りたいとは思わない。

 

今じゃ移動する時は基本四足歩行で、修行や世界創造を行う時などにだけ二足歩行で行動する。他にも木に登って昼寝したり、猫じゃらしで遊んだりするのだがそれを見た師匠から「容姿だけじゃなく、行動とかもまるっきり猫じゃのう」と呆れたように言われた。まぁ褒め言葉にしか聞こえないが…。とにかく、私は長い修行期間を終えて漸く神の仲間入りを果たしたのだ。これからは師匠から独立して、一人前の創造神として活動していく事になるだろう。

 

その為の準備をするため、師匠に色々と相談しようとするが「それを踏まえた説明会をするために、他の弟子を呼び集めるから少し待っててくれ」と言われたので大人しく待つことにした。

 

 

 

 

 

 

………ん?、他の弟子達?

 

 

 

 

「ねぇ、あれって猫だよね?」

 

「あぁ、猫だな」

 

「すごーい、二足足で立ってるよ!」

 

「ローブを着てるって事は、僕達と同じ弟子の一人…いや一匹ってことだよね」

 

師匠がテレパシーで呼び寄せた弟子達が、私を不思議そうに、そして好奇心有りの目で見てくる。そりゃそうだろう。猫がローブ着て二足足で立ってんだもの。いや、それより他にも弟子が居たなんて聞いてないよ師匠!?

 

(そういえば修行中、ちょくちょくどっかに出掛けてたけど、他の弟子の所に行ってたのか)

 

人種は様々で人数は男女合わせて十五人程(言葉がわかるのは修行のおかげだろう)。殆どが生前の私と同い年で後は小学生か保育園児くらいの小さな子達だ。

 

そしてその子達がさっきから私の頭を撫でたり尻尾を引っ張ったりして遊んでいる。いや、というよりもみくちゃにされていると言った方が正しいのだろうか?。とにかく別に撫でるとかは気にしないが、尻尾を引っ張るのは止めてくれ。地味に痛いから。

 

「全員集まったようじゃな。ではまず、創造神として活動するにあたって必ず守ってもらわねばならない幾つかの注意事項について話す。よーく聞いてくれ」

 

いつもの優しい表情ではない真剣な表情の師匠。よーく聞きたいところだけど、この子達注意しても全然止めてくれないから集中出来ない。だから尻尾引っ張っるなって!!

 

「その一、よく考えて能力を使う事。創造神とは、名前の通り創造力によって様々な物を創る事が出来る。だが、時に本人の意思に反してとんでもなく危険な存在を造り上げてしまう事がある。だから何かを創る時は、細心の注意を払ってくれ」

 

確かにそのとおりだと思った。私も修行の際に、花を創る練習をしていたのだが、術式を少し間違えたせいで巨大な人食い植物になってしまい、喰われそうになった事があった。その後、師匠と協力してなんとか普通の花に戻したが、あれはホントに怖かった。

 

「その二、他所の世界を勝手に改造したり壊さない事。行くのは自由だが、緊急でもないのにそこで能力を使うのは、その世界の管理者に許可を貰わない限り絶対駄目だし、まして破壊神じゃないんだから破壊行為なんてもってのほかじゃ。無論、自分の創った世界も同様に面白半分に破壊行為はしてはならん」

 

それは別に口に出さなくても大丈夫だと思う。少なくとも、この中にそんな馬鹿な事する奴なんていないだろう。

 

「その三、侵略活動をしない事。これはもはや邪神の所業じゃ。そしてこの三つの行為を行った場合、邪神専門の軍神達が討伐しにやって来てその場で処刑、良くて最も過酷な地獄の最下層に永久に幽閉されるから気を付けてくれ」

 

それを聞いて私を含めた弟子達はあまりの恐ろしさに皆顔が青ざめてしまった。地獄の最下層については修行の時に師匠から教わったが、その内容があまりにも残虐かつグロテスクで、暫くの間修行に全然集中出来なかった程だった。(しかもその様子を描いた絵と一緒にだったのでかなりのトラウマになった)

 

私をいじくっていた子達も怖くなっなのか、体を震わせ、目に涙を浮かべながら私を抱き締めてきた。めっちゃ苦しい、首絞めないで…。

 

「以上が注意事項の内容じゃ。まぁ、君達に限ってそんな事する者は絶対にいないと確信してるから安心しなさい」

 

そう言って師匠は、いつもの優しい表情に戻る。それを見て恐怖が薄れたのか、皆安堵の笑みを浮かべている。因みに私は漸くチビッ子達から解放され、別の意味で安堵した。それと同時にふと思ったんだが、これ"注意"事項と言うより"禁止"事項と言った方が正しいんじゃないだろうか?。…いやまぁ、別にどっちでもいいか。

 

「さて、次は最も重要な創造神の活動内容についての説明だが、これは実に簡単な事。先に述べた注意事項をしっかり守って、後は好きな様に世界を創る。これだけじゃ」

 

えぇ!!っと、皆驚きの声を上げる。勿論私も。だって最も重要って言ってるわりにすごく簡要なんだもん。

 

「え、それだけですか?」

 

金髪の多分イギリス人の少年が、呆気にとられた表情で師匠に問いかける。

 

「そうじゃ。言ったじゃろ、これだけじゃ」

 

そう答えた師匠は、再びいつもの表情になる。

 

「まぁ、他の神から依頼が来てそのとおりに創る時もあるが、基本個人の自由、自分のペースで活動して良い。好きなだけ世界創造をしていいんじゃ」

 

「そんなんでいいんですか!、創造神って!?」

 

「なんか適当というかなんと言うか……」

 

「思ってたのと全然違う」

 

「そうは言っても、私ら創造神とはこういうもんなんじゃ。ただし、修行の時も言ったが、創った世界はしっかり管理しなければならんから責任重大じゃぞ。良いな?」

 

ちょこっと困惑したが、ちゃんと全員「はい!」と返事した。

 

「最後に、創造神は修行、研究、休息するための拠点として自分専用の世界を用意する。最初に創った世界を拠点にするも良し、新しく創るのも良し、複数人で一つの世界を拠点にするのも良しじゃ。そして自分の世界だから、悪意無く限度を守れば好きに改造しても大丈夫だし好きなだけ創ってもかまわん。皆、思い思い楽しく神様ライフを過ごしてくれ」

 

私は、創造神になって本当に良かったと心の底から全身全霊をかけて思った。だってそうだろう?。自分の拠点に私が生み出した犬猫達と暮らせるのだ。それは動物大好きな人にとって、史上最高の楽園じゃぁないか!!

 

 

その後、全員創造神になった祝いとしてちょっとしたパー ティが開かれ、料理を食べたり親睦を深めあったりして楽しんだ。

 

最も、私は何故猫の姿なのか質問攻めされるは、頭撫でられたり抱き締められたり尻尾引っ張られたりとパーティが終わるまで揉みくちゃにされたため、楽しめるどころか疲れはててしまったが……。

 

 

 

その後、師匠に最後の別れの挨拶(と言っても、今後ちょくちょく会うだろうが)を告げて、自分が活動するための拠点

の準備に取りかかった。

 

拠点の場所は予め決まっていた。最初に創造した世界だ。何せ此処は、私が四百年の歳月をかけて膨大な知識と技術を身に付け、更に完成に二百年費やした叡智の結晶。そして大変思い入れ深い場所なのだ。これ程拠点に相応しい所は無いし考えられない。

 

その後、私と私が生み出した動物達と暮らすため、地球の5.4倍の質量がある『グリーゼ832c』によく似た巨大地球型惑星に家を建てた。この星には危険な生物が生息してないため安心して住む事が出来る。

 

「さぁーて、住む場所も決まったし、いよいよ開拓に取りかかりますかね!」

 

私は、パーティの時からずーっと思い描いていた《楽園》を造りあげるべく、創造神の力を存分に解放した。さてさてこの先どうなるか楽しみだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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