バカとテストと召喚獣と……   作:SSSS

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今回、タイトルですべて分かりますよね?

はい、みなさんのご想像の通り『あれ』が登場します。


九話 料理の罠

「ふぅ……疲れた」

 

そう呟きすぐに体を横にする明久。

すると、後頭部に柔らかい感触を感じる。

自分の目の前に自分を見下ろす真理の顔があるからだ。

ほとんどのクラスメイト達から殺気を向けられるが、特に手を出してくるような気配はない。達哉が居るからだろう。

と、そう思っていると騒がしい声が聞こえてきた。

 

「そこを退きなさいよ、篠笥!」

 

「そうです!退いてください!」

 

「ったく、めんどうくさい女共だな……

二人は恋人同士なんだからどこでいちゃつこうが勝手だろうが」

 

上半身だけ起こして様子を窺ってみると八虎が島田と姫路の二人を抑えていた。

明久は「やれやれ」と言いながら起き上がる。

二人のことをいつまでも八虎に押し付けている訳にはいかないからだ。

真理が惜しそうな顔をしていた為彼女の頭を撫でてご機嫌をとった。

そして、八虎が抑えている二人の前に立つ。

 

「二人とも、何しようとしてるの?」

 

若干だが、明久の機嫌が悪い。

明久の声を聞いて達哉と真理はそう察した。

まぁ、誰だって彼女とのいちゃつきを邪魔されたら不機嫌になるのだから仕方ないのだが。

 

「あんたらがいちゃついてるからお仕置きよ!」

「吉井君達がいちゃついてるからお仕置きです!」

 

……意味が分からない。

その言葉を聞いて一番最初に思ったことがそれだった。

何故、恋人といちゃついてお仕置きされなければならないのか。

 

「達哉」

 

「はい」

 

「任せる」

 

「了解です」

 

明久はそう言ってまた体を横にして真理の膝に再び頭を乗せる。

それを見た瞬間八虎が構えるが達哉はそれを「別にいい」と言って制した。

それと同時に姫路と島田が明久に向かって襲い掛かるが……

 

「行かせねえって」

 

達哉はそう言ってすれ違う二人の肩に手を置く。

それだけで二人は一歩も前に進めなくなってしまった。

 

「な、何で……」

「坂成君、離してください!」

 

島田は何故自分達が動けないのか理解できていないようだったが姫路は理解できたようだ。

 

「へぇ……俺の所為だって分かったんだ。でも、行かせる訳ねぇじゃんよっ!」

 

達哉は一瞬だけ二人の肩から手を離す。

そして、二人の首に当て身を入れて二人を気絶させた。

 

「やれやれ……どうしても明久さんの恋人になりたいんだったら絶対に断らねぇんだじゃら告白しろって―――」

 

「それだけはダメ!」

 

教室中に響く真理の声。

 

「明久に暴力を振るおうとする人を明久の周りに囲むのだけは絶対に許さない!」

 

「す、すいません……」

 

真理の勢いにたじろぐ達哉。

真理がここまでの勢いで詰め寄ってきた覚えは無い。

特に女関係は明久が全て決める。

だから、真理が口を出したのはこれが初めてだ。

 

「分かってるよ、真理」

 

真理の下からかけられる声。

勿論、明久の声だ。

 

「安心しなよ、真理。あの二人は告白してきても断るから」

 

そう言って手を真理の後頭部に回し、頭を撫でる。

それだけで真理の機嫌はすぐに直る。

真理にとって明久に撫でられると言うのは最高に幸せなことなのだ。

 

 

「って、ことがあってさ」

 

「それは真理も怒るわね」

 

昼休み、明久は真希達を引き連れて屋上へ向かっていた。

明久達の昼飯は常に明久達が各々自分で作ってきた弁当だ。

場所はいつも明久の気まぐれで決まる。

因みに達哉は恋人と二人きりで食べている。

 

「それより達哉は酷いよね。僕はそんなに女癖悪くないのにさ」

 

「「………え?」」

 

「え、何その顔」

 

「「だって……ねぇ?」」

 

「…………」

 

今夜は絶対に二人のことを寝かせないと心に誓いながら屋上の扉を開く。

そして―――

 

「「「―――――――」」」

 

絶句。

三人の視線の先には倒れているジュースの缶をぶちまけて倒れる雄二の姿があった。

 

「ちょ、坂本!?どうしたの!?」

 

雄二に駆け寄る島田。

 

「あ、足が……攣ったんだ」

 

あり得もしない言い訳をする雄二。

明久は何が起こったのかを把握する為に辺りを観察する。

そして、見つけた。

定番のメニューが詰まっている重箱。

その重箱から明久はかなり嫌な気配を感じる。

明久はその重箱に近寄りエビフライを摘み取る。

 

「あ、明久!ダメ―――」

 

秀吉が明久を止めようとするが明久はそれを聞かずにエビフライを口に運んだ。

 

「―――――!」

 

声にならない絶叫。

悶え苦しむ明久を見て、真理と真紀が明久に声をかける。

 

「「明久!?」」

 

明久がここまで苦しむのを見たのは初めてだ。

明久は彼自身の体質上どんな毒を飲んでもまったく苦しまない。

昔、日本三大有毒植物の一つとされるトリカブトを敵組織の策略で接種したことがあった。だが、明久は少しの息苦しさを訴える程度でまったく苦しみを訴えることはなく平然と暮らしていた。

その明久がここまで悶え苦しむとなるとその毒性はかなりのものだと想像できる。

 

「お、俺は大丈夫だ……はぁ……はぁ……」

 

正直まったくそうには見えない。

額には汗が滝のように流れ、顔色がかなり悪い。

しかも、一人称が「俺」になっている。

かなり苦しかったのだろう。

 

「ひ、姫路さん、この料理には一体何を……?」

 

どうにか口調を元に戻した明久が尋ねる。

自分をここまで苦しめた料理に含まれている調味料は一体何なのか―――

 

「酸味を出す為に濃硫酸を少々入れました」

 

硫酸にはいくつかの種類があり、その中で一番危険な硫酸は何かと答えたら明久は濃硫酸と答えるだろう。強力な酸化力や脱水作用を有し、質量パーセント濃度が約90%以上のそれは医薬用外劇物の基準である10%を優に超えている。

そんな物体を一体どこで手に入れたのかとか、どうしてもっと安い筈であるお酢を使わなかったのかとか、エビフライに酸味は要らないだろう等とツッコみたいことはいくつかあるが明久の一番言いたいことはただ一つだ。

 

「そんなもの料理に使うなぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

明久の叫び声とほぼ同時にとある女子生徒悲鳴が木霊した。

 




言い訳タイム。


いや、あのですね?

前に更新した翌日に『TSUTAYA』に行ったんですよ。

そこで何となく『黒子のバスケ』という作品を借りたんです。


これがすべての元凶です。

もし、『黒子のバスケ』を借りなければもっと早くに投稿できたでしょう。

『黒子のバスケ』を借りた私はこう思う訳です。


うわ、これマジで面白い!


端的に言えば『黒子のバスケ』にハマった訳です。

私は『黒子のバスケ』のマンガを出ているだけ全て買いました。

そして、『黒子のバスケ』の二次を書こうと思い、三日間こちらは書かずにそちらに集中しました。

そこで、私は思う訳です。


バスケのルールよく知らねぇ……


そうして、『黒子のバスケ』の二次を書くことを断念することになったんです。

そこからはこちらに集中して、今日ようやく完成しました。

お待たせして本当に申し訳ありませんでした。

こんな作者ですがよろしくお願いします。
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