バカとテストと召喚獣と……   作:SSSS

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十一話 デート

「明久、これはどうかしら?」

 

鏡の前に立って服の上から衣類を当てて明久に問いかける真希。

それに対して明久は的確に答える。

 

「う~ん……真希はもう少し落ち着いた感じの服が良いんじゃないかな?」

 

そう返事をすると真希は「分かったわ」と言って明久に見せた元あった場所に戻し、再び服を吟味し始める。

その姿を眺めながら明久は二時間前のことを思い出していた。

 

 

「デート?」

 

「うん、デートして?」

 

学校が終わり家に帰り、真理といちゃついていると彼女がそんなことを言ってきた。

 

「ダメなの?」

 

「いや、別に良いんだけどさ?でも―――」

 

そう、別にいい。

彼女が自分とデートするように言ってくるのは初めてではない。

だが―――

 

「何で真希と?」

 

他人とデートをするように言ってくるのは初めてだ。

流石の明久も戸惑ってしまう。

因みに当の真希は買い物に出かけていて今は居ない。

 

「だって、真希ちゃん明久と違うクラスだから明久と入れる時間がどうしても短くなっちゃうでしょ?可哀想だから少しだけ貸してあげようかなって」

 

「……大丈夫なの?」

 

明久至上主義である真理が明久と少しの間とはいえ、離れ離れになる。

真理にとってそんな拷問の様な時間を彼女は耐えきれるのだろうか?

正直かなり心配だ。だが、彼女はまるで『心配ご無用!』とでも言いたそうな顔で部屋にある押入れを勢いよく開ける。

 

「これは……」

 

押入れの中には明久の写真や明久の私物、更には明久を模したような人形、明久が書かれたカップ等様々な『明久グッズ』があった。

 

「これがあれば私は明久が居なくても一日は生きていけるよ!」

 

そう言って真理は胸を張る。

とりあえず、写真はどうやって撮ったのかとか、私物はどこから集めたのかとか、まぁ、そんな野暮なことはツッコまない。

ツッコんでも無駄だと言うことは良く分かっているから。

だが―――

 

「これだけあっても一日しか保たないんだ……」

 

どうしてもそこだけはツッコまなければ気が済まなかった。

 

 

と、まぁ、こんなことがあり明久と真希はデートすることとなった。

因みに最初に真希をデートに誘った時は『で、デート!?べ、別に嬉しくないわよ!で、でもどうしてもって言うんだったら……』等と言いながら頬を赤らめていたのは余談である。

 

「明久、決めたわ!」

 

そう言って服を持った真希が明久に駆け寄ってくる。

 

「ん、分かっt―――」

 

全てを言い終わる前に固まってしまった。

何故なら―――

 

「服、多くね?」

 

そう、真希が持ってきた服が異様に多いのだ。

思わず素に戻ってしまう程に。

 

「そうかしら?」

 

明久の言葉に首を傾げる。

普段凛々しい態度を取っているだけにこういう可愛らしい態度をとられるとかなり可愛く見えてしまう。

 

「いや、普段から滅茶苦茶可愛いよ?だけど、今のはマジでヤバいよ……兵器だよ……!」

 

「?明久、どうしたの?」

 

「いや、大丈夫だ。問題ない」

 

そんなこんなで服屋での買い物は終了。

 

 

「あぁ~……幸せ……」

 

「………」

 

うっとりした顔で真希がパフェを食べていく。

明久はそれを微笑みながら見ている。

 

「何笑ってるのよ?」

 

「いや、お前さ。昔っから可愛かったけど―――」

 

「にゃ、にゃにを言ってにょのよ!バカじゃないの!?」

 

そう言って頬を赤らめ、そっぽを向く真希。

明久は微笑んだまま続けた。

 

「よく笑う様になった今のお前の方が昔よりももっと可愛い」

 

最近はよくそう思うことが多くなった。

昔は一度もたりとも笑顔を見せることのなかった真希がシュン達と出会ってからよく笑うようになった。

明久は恋人としてそのことが嬉しいのだ。

 

「なぁ、真希。お前、今幸せか?」

 

答えなど分かりきっているというのに、そんなことを訊いてしまう自分はやはりバカなのだろうか?否、自分は不安なのだ。

答えは確かに分かりきっている。

だが、本当に自分は彼女を幸せにできているのか。

目の前の―――かつて、暗闇の底に居た少女を本当の意味で救えたのだろうかと。

不安で仕方がないのだ。

 

「勿論、幸せよ」

 

真理は微笑んで明久の問いに即答した。

 

「今の私はあなたのおかげで本当に幸せよ……だから―――」

 

 

 

 

 

       ―――ありがとう、『兄さん』

 

 

思わず真理の微笑みにも慣れている明久でさえも一瞬見惚れてしまった。

 

「~~~っ!行くぞ、真希!デートの続きだ!」

 

明久は勢いよく立ち上がりそっぽを向く。

だが、真希は見逃さなかった。

明久の耳が赤くなっているのを。

 

「ふふっ……ええ、行きましょうか、明久」

 

真希も立ち上がり明久について行く。

二人のデートは始まったばかり―――

 




ふぅ~……最近本当に忙しいです……

もっと早くに投稿したいのに全然できない……

時間が欲しいよ~~~!

誰か時間をプリーズ!
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