ストライク・ザ・ブラッド ~紅蓮の熾天使~   作:舞翼

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評価が赤で、テンションが最高潮まで上がってる、舞翼です!!
執筆意欲が増しますね。(^^♪

この章もこの話で完結ですね。
エピローグとなるので、短いですが。
もしかしたら、ブラックが必要かも。
まあ、これは読者様にもよりますが。
後、血を吸ったことは、古城君にばれてません。期待してた方、申し訳ありません(>_<)
そして、ご都合主義発動です(笑)

では、投稿です。
本編をどうぞ。


戦王の使者Ⅺ

学校の屋上へ向け、悠斗は朱雀に乗り飛翔していた。

その場所で、悠斗の帰りを待っている人物が居ると思ったからだ。

朱雀が着陸した屋上に、花壇の手入れをしてる少女が悠斗の眼に入った。

悠斗は朱雀の背から飛び降り、

 

「――凪沙、今帰った」

 

少女は座りながら振り向き、ニッコリと笑みを浮かべた。

 

「お帰り、悠君。 お疲れさま」

 

「おう」

 

悠斗はそう言って歩き出し、凪沙の隣に腰を下ろした。

 

「どうしてここに?」

 

凪沙は、人差し指を唇に当てた。

 

「うーんと。 悠君は、一度ここに戻ってくると思ったから」

 

「そっか」

 

朱雀が、悠斗と凪沙の背後まで歩みより、悠斗と凪沙は朱雀の焔の翼に体を預けた。

二人は顔を上げ、夕暮れを眺めていた。

無言のまま時が経過していたが、凪沙がポツリと呟いた。

 

「綺麗だね」

 

「ああ、そうだな。 さっきの戦いが嘘みたいだ」

 

「そういえば悠君。 体は大丈夫? 怪我はない? 病院に行く? それとも凪沙が手当てする? 無断で学校の保健室使っちゃうけど?――」

 

悠斗は笑みを零した。

 

「大丈夫だ。 切り傷はあるけど、休めばなんとかなるさ。 俺は、一般の人より回復が早いから」

 

「じゃあ、凪沙が手当てする。 いいね?」

 

悠斗は苦笑し、心配しすぎだ。と思いながら呟いた。

 

「ああ、わかった」

 

悠斗と凪沙は立ち上がり、朱雀を戻してから、中等部の保健室へ向けて歩き出した。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

保健室に入り、悠斗は診察椅子に腰を下ろした。

凪沙が包帯と消毒をとってくるから、悠君は座ってて。と言ったからだ。

 

「あった、あった」

 

凪沙が言いながら、緊急箱を抱え、悠斗の向かへ椅子へ腰を下ろした。

 

「じゃあ、……上着を、脱いでくれるかな……」

 

「恥ずかしがりすぎでしょ、凪沙さん」

 

「そ、そうだね」

 

悠斗はそう言いながら、ボロボロになった上着を脱いだ。

凪沙は悠斗の脇腹の傷を見て、唇を尖らせてから、悠斗を見た。

 

「悠君」

 

「ごめんなさい。 少し強がってました」

 

悠斗の脇腹には、まだ大きな傷が残っていた。

これは、ナラクヴェーラの“火を噴く槍”が掠ってできた傷だ。

朱雀の焔を纏っているとはいえ、必殺の威力を持つ攻撃なので、全てを受けきることが不可能だったのだ。

だが生身で受けても、少し大きな傷というだけでなので、朱雀の焔の鎧の強固さが解る。

 

「ちょっと沁みるかもしれないけど、我慢してね」

 

凪沙は、コットンに消毒液を染み込ませ、傷口へゆっくりと触れる。

悠斗は片目を閉じた。

 

「大丈夫?」

 

「ちょっと沁みただけだ」

 

凪沙はガーゼを傷口に当て、ガーゼを押えながら包帯を巻き、サージカルテープで止めた。

 

「よし、終わり」

 

「おう、サンキュー」

 

悠斗は上着をきた。

そして、凄く気になっていたことを聞いた。

 

「な、なあ、凪沙。 俺がいないときに調べたんだよな?」

 

「う、うん」

 

悠斗は、息を呑んでから聞いた。

 

「結果は……どうだった?」

 

「陰性だったよ」

 

悠斗から、安堵な息が洩れた。

 

「はあぁ~、よかった~。 うん、まじで。 古城に殺されなくて済んだよ」

 

悠斗は、かなり強力な吸血鬼だ。

彼女を、悠斗の血の従者にしてしまったら、シスコンの兄と、凪沙を溺愛してる父になにをされるか解らない。

第四真租vs紅蓮の熾天使とか洒落にならない。

島一つは軽く消し飛ぶだろう。

 

「あはは、悠君は大げさだよ!」

 

凪沙は、悠斗の気も知らずに笑った。

 

「凪沙を俺の血の従者にしたら、俺と永遠の時を生きないとならないんだぞ。 何百年、何千年と」

 

凪沙は顔を俯け、頬を桜色に染めた。

 

「凪沙は、それはそれでいいと思ってるけど。 悠君と一緒にいられるなら」

 

「そ、そうか。 でも悪かったな。 痛い思いさせて」

 

「ううん、全然大丈夫だったよ」

 

「そう……か」

 

悠斗は、背に大量な冷汗をかきだした、

古城と雪菜の会話を思い出したのだ。 もし、これが他人に聞かれたらどうなるか。

 

「(……これって、デジャブが起きたりしないよな)」

 

その時、財布が落ちる音が聞こえた。

学校に残っていた生徒が、自動販売機で飲み物を買った帰りだろう。

悠斗が保健室の扉を開けると、眼を見開らいてる浅葱の姿が映った。

恐らく、那月に助けられた後、高等部の保健室で眠っていたのだろう。

 

「あ、浅葱。 いや、これは違うんだ! あれだ。 今、浅葱思ってることは、勘違いだからな!」

 

悠斗は早口で捲し立てる、浅葱は落とした財布を拾い、わかってるから大丈夫、と言い片手を突き出した。

 

「わかってるわ。 悠斗が凪沙ちゃんと仲がいいことは、そういうことが起きても不思議はないわ」

 

「いや、それが勘違いなんだって!」

 

「大丈夫よ! 古城には言わないから!」

 

「そっちじゃねぇよ!!」

 

悠斗の声が、廊下に響いた。

 

「わたし、古城を待たせてるんだった。 悠斗、また明日ね」

 

浅葱は、逃げるように去っていった。

悠斗は、とても深い溜息を吐いてから、扉を閉めた。

 

「もの凄い勘違いをされてちったな……」

 

悠斗は踵を返し、椅子に座る為歩き出した。

椅子に座り凪沙を見たら、凪沙は完熟トマトのように真っ赤に頬を染めていた。

先程の会話がどういう意味か気付いてしまったのだろう。

 

「おーい、凪沙さん。 大丈夫か?」

 

「う、うん。 大丈夫だよ」

 

「か、帰るか」

 

「そ、そうだね」

 

悠斗と凪沙は立ち上がり、保健室を出てから廊下を歩き、校舎の外に出た。

歩道を歩き、改札を潜ってモノレールに乗り、アイランド・サウスの七階を目指した。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

マンションに続く歩道を歩いていると、鞄を肩に掛け、ゆらゆらと揺らしてる凪沙が唐突に悠斗の腕に抱き付いた。

 

「うおっ。 どうした、凪沙?」

 

悠斗が凪沙を見たら、凪沙は顔を俯けていた。 悠斗は、なぜ凪沙が腕に抱き付いてきたか分かった。 悠斗は笑いながら、凪沙の頭をポンポンと優しく撫でた。

 

「俺はどこにもいかないから。 心配してくれてありがとな」

 

「……うん。 凪沙、とっても心配だったんだ」

 

凪沙は、悠斗が戦場に行く時笑顔で送ってくれたが、悠斗が一生帰ってこないんじゃないかと、とても不安だったのだ。

凪沙は顔を上げ、言葉を続けた。

 

「悠君は、また戦いに行くの?」

 

「そうかもしれないな。 俺には、戦いを止める力があるから。 この力は皆を守る為に振るうって決めてるんだ」

 

「……そうなんだ。 凪沙も決めた! 凪沙は、悠君の帰りをずっと待ってることにしたよ!」

 

悠斗は眼を丸くした。

 

「ず、ずっと?」

 

凪沙は笑みを浮かべた。

 

「うん、ずっとだよ。 何年、何十年も待つよ」

 

悠斗は、『そんなことしなくてもいいぞ。 凪沙には、沢山の出会いあるんだから。』と言おうとしたが、確固たる意志が籠った瞳を見て、その言葉を飲み込んだ。

 

「わかった。 必ず帰るよ、君の元に」

 

「うん、待ってるよ。 君の帰りを」

 

その二人の背中を、赤い夕陽が照らしていた。




えー、浅葱にはばれた?のかな。
うん、デジャブが起きましたね。これは最初に予定してたので、何時か書こうと思ってましたね。

作者はこれを書いてる時、ブラックが必須でした(笑)
次回は、デート回にしようかと予定してます。

後、悠君はナラクヴェーラの攻撃を受けたんです。
まあ、最初からチートのチートのチートにするわけにはいけませんから。

最後に、悠君と凪沙ちゃんの絆が深まってますね。
今後どうなるんだろうか?

ではでは、感想、評価、よろしくお願いします!!
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