魔法少年マジカルアスラン   作:仙儒

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空白期

「おはようなのはにアスラン」

 

「おはようなのはちゃんにアスラン君」

 

 通学のバスに乗り込むと二人の少女から声をかけられる。

 

「おはよう二人とも、今日はバスなんだな」

 

「アリサちゃんにすずかちゃんおはようなの」

 

 この二人、最初はバスでは見かけなかったが、なのはとの一件があっていらい良くバスで見かけるようになった。俺となのはの席を何時もキープしてくれるありがたい存在だ。

 なのは達との一件は原作通りに起こった。違った点と言えば、引っ叩こうとしたなのはの手を後ろから掴み、引っ叩かないようにしたことと、すずかに助言をした程度だ。

 なので、原作程大事になったりはしていない。

 その後は仲良し三人組だ。ただ、この三人と友達になってから教科書やノートがたまになくなったりするようになった気がする。

 まぁ、その度にすずかがかばってくれてるので助かっているが、さて、誰の仕業かな?まだ一年生なので、大方、男子が女子と仲良くしてる、ダセー。とか言ってる奴らの仕業だろう。もう少し酷くなったら社会的に潰せばいいだけの話だ。

 中身も考えももう大人に近いのでその辺は別段許容範囲内だ。それ以上の嫌がらせを受けているわけでは無いしな。

 

「今日のテストこそ負けないわよ」

 

 そう言ってくるアリサ。朝からテンション高いな。ことあるごとに勝負を挑んできては玉砕している。たまに二人して満点の時があるが、その場合は違うテストの結果で判断している。

 

「わかってる。負けたら言う事何でも一つ聞くんだろ?」

 

 俺のできる範囲でな。そう言うとバスの席に座る。最初こそ何か3人でもめていたけど、最近は順番を決めているのか隣に成るメンバーの真ん中に座らされる。

 俺個人の意思としては端っこが良いんだけど、3人にダメ出しを食らう。多数決でも負けるのが決まっているため抗議活動はしていない。

 今日の隣はアリサとすずかだ。

 座るとすずかが寄りかかってきた、真横だし顔が見えないからもしかしたら寝ているのかもしれないと思い、特に何も言わない。

 

 あ、いい香り。

 

 何でいい女は良い香りがするのかね?

 

 そう思いながらも後ろから手を伸ばし、すずかにだけ聞こえるように「お休み」と言う。そうして数回撫でた後、抓られて、元凶の方をみてみたら、アリサが如何にも不機嫌そうな顔をしていた。因みになのはも。

 どう対応したらいいのかわからずに取り敢えず2人の頭を撫でてみたらなのはは嬉しそうに、アリサはそっぽを向いてしまった。嫌だったのだろうかと思ったが耳が若干赤くなっていたので、恐らくは照れ隠しなのだろう。

 そのまま朝のトレーニングの疲れもあり眠りに落ちてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 優しく撫でられて、彼の不器用な撫で方も、少しごつごつした手も大好きだ。

 男の子は苦手なのに彼だけは平気だった。それは私達3人を繋いでくれた人だからかもしれないが。

 

「あれは君の大切な物なんだろ?それを伝えることから始めてみよう。それでだめなら俺も手伝うから…他の誰かに負けるのは良い。だけど自分にだけは負けるな」

 

 そう言って背中を押してくれた彼。

 そうして分かり合えた私達。今じゃ一番の親友だと胸を張って言える存在。

 

 でもその中でも彼は特別。

 最初はなのはちゃんの彼氏だと思って諦めていたけど、実は好意を持っているのはなのはちゃんだけで、彼はただの幼馴染と言った。

 そのことに本当はいけないのに喜んでいる自分が居る。

 アリサちゃんもそうみたいだけど、気付いてしまったこの恋情を譲る気は無い。

 

 それが例え、誰かと彼が恋人に成っても…。

 愛人でもいい。彼の側にいたい。

 

 日に日に大きくなっていくこの思い。

 

 寄りかかっている彼の匂いを深く吸い込む。安心できる彼の匂いがまるで、麻薬のように私を狂わせる。ああ、もっと嗅いで居たい。彼の温もりを感じたい。

 

 そんな思いから彼の教科書等を盗んだ。

 最初は罪悪感が少しあったが、彼の物を自分と共由しているんだと思うと罪悪感など吹き飛んだ。

 体操服を盗んだときは彼の強いにおいに感動すら覚えた。私の一番の宝物だ。

 今も大切に洗濯せずに採ってある。

 

 彼にいやな女だと思われないようにと、アピールも込めて教科書等は私が忘れたので席の隣な事もあって、彼に見せてもらうと先生に自己申告している。

 

 彼の申し訳なさそうな顔に心がキュンとなる。

 




何やらすずかちゃんの様子が…
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