魔法少年マジカルアスラン 作:仙儒
戦いが始まりそう。
逃げ惑うなのはを見て内心ひやひやしている。
現場には既にリニスが封時結界を張っている。結界内でどんなに破壊活動しても結界とくと何事も無かったかのように元に戻る結界の事ね。
リニスも同じ思いなのか何度か手を出しそうになっては戻している。
「アスラン、そろそろ」
遂に口に出た言葉。顔見知りだけに余計かも知れない。
「まだだ、なのはがデバイスを起動するまでは駄目だ」
しかし!そう食い下がるリニスに駄目だ!と釘を刺す。
そう言う俺はもうビームライフル構えて何発か援護射撃をしているんだけどね。
ばれない程度に電柱折って思念体の邪魔したり。
ユーノの奴ふざけてんのか?今すぐにでもその頭撃ち抜くぞ。
苛立ちを隠しきれない俺にリニス。
ようやくレイジングハートをなのはに渡し、呪文を唱え始めた時イレギュラーが起こった。二体だった思念体が一匹増えて居たのだ。
これでは起動までに間に合わない。
「イージス!」
(フラッシュ・ムーブ)
一気にトップスピードまでギアを上げ、なのはの前に出て盾でガードする。
いきなり目の前に現れた俺にびっくりして唱召が止まる。
「続けろ!的になりたいのか!」
俺の怒号になのははアスラン君!何て悠長に言っているが、そんな時間は無い。
怒号で我に返ったユーノが彼に任せて続きを!
その声に安堵しビームサーベルで邪魔なのを斬り捨てるが、思念体には効果が薄い。
だが、時間稼ぎにはなる!
次の瞬間なのはの魔力が解放されデバイスが具現化する。
その時発せられた魔力波にビビッて思念体が逃げ出す。
それをなのははディバインバスターで二体を一気に仕留めた。違う方向に逃げた一匹にはビームライフルで核を撃ち抜き、封印状態になった。
「砲撃型、しかも二体もいっぺんに。それにこっちは狙撃型!あの距離を一撃で何て!」
正確にはスピードオールラウンダー型なんだけどね。
一人置いてきぼりのなのはの為に近くの公園に移動することにした。
流石になのはを物みたいに小脇に抱えて移動は可哀想だったので、お姫様抱っこで飛んで移動する。ユーノはなのはのお腹の上だ。
まだ魔法体勢の少ないなのはを高速で移動するのは気が引けた。
倒した奴らのジュエルシードはリニスに回収を頼んでおいた。
移動中なのはの顔が赤かったのは何故だろう?
公園に着き、ベンチに座らせて飲み物を二つ買う。めんどいんで両方ともココアでいいや。
戻ってくるとジュエルシードを回収し忘れてどうしようと二人そろってあわあわしてたので持っていた缶で落ち着けと言いながら、こん! と軽く当てた。
「ジュエルシードなら俺の使い魔に回収させてる。大丈夫だ」
その言葉に安堵の息を吐くユーノ。
それから今までのいきさつを教えて貰う。原作と変わらないが、
「その気持ちはわからなくはないが、無謀すぎる」
ましてやなのはを、一般人をまきこんだんだからな。
解決する力も無いのに思いだけで回収は不可能だ。力だけでも、思いだけでも。これはキラからアスランが聞いた話だ。元はラクスからキラに向けて言った言葉だが。
俺となのはは正式に手伝う事を約束した。
危なっかしくて見てらんないからな。
そんな中、リニスが合流する。念話を使って話を聞いていたため、特に食い違ったりする事等無く、二度手間にならずに済んだ。
最も、リニスの登場になのはが驚いていたが。
「改めて、俺の使い魔のリニスだ」
そう言うと姿勢を正して一礼し、使い魔のリニスだと自己紹介した。
そうしてジュエルシードをユーノに渡した。
「時間も時間だ。なのはは転移で帰すよ。なのはの部屋で良いよな」
転移ってなに?な事に成っているなのはにユーノが説明する。
説明が続いてる途中で後は念話で、と言って強制転移させた。
「良かったんですか?アスラン、ジュエルシードは」
それに対して
「俺たちはジュエルシードが欲しくてやっている訳じゃない、ジュエルシードによって引き起こされる現象に対処するだけだ」
もうジュエルシードの解析は終わっているしな。
レイジングハートは劇場版の方です。