魔法少年マジカルアスラン 作:仙儒
バーサーカー。この言葉を聞いたことは無いだろうか?
北欧ではベルセルク。英語ではバーサーカー。
これは本来、狂者を指す言葉では無い。
バーサーカー。
それは、普段は大人しく、優しい人だが、一度戦闘になると、まるで人格が変わってしまったかのように強く、そして、攻撃的になる、二重人格に近いような物だ。
表現逸話は多く残されているが、全てに共通するのはこれだ。
それは、むしろ暗殺者に近い部類に当たる。
何故この話をしたのか。
それはアスランと言う人物がこれに当たるからである。
一度戦闘が起これば性格が変わったかのようにふるまう。
アスランがキラを殺そうとした時が一番いい例だろう。
キラは殺す気は無かったがトールを殺された瞬間からアスランに対して殺す事をいとわない態度を取り、アスランもそうであった。
これが本来のバーサーカーと呼ばれる現象だ。
その現象は様々だが、戦闘に入る直前にスイッチが入る。
そして、種が割れる事で完全に思考が何をすれば敵を多く、或は速く殺せるかを考えてしまう。
結果、戦闘が終わり、自分は何て事をしたのだろうか…、そう言った後悔の念にさいなまれることが多い。
最も、運命の方では完全に制御できていたがな。
何が良いたいかと言うと、水鉄砲を向けた時は正気の状態であったがために、精神異常を起こしてあんな幻覚なんかを見たのだ。
まぁ、何故こんなごたくを並べたかと言うと…、
アスランであり、俺の持っている負けず嫌いと言う幼稚な部分が出て来たためだ。
既に気持ちは完全に切り替わり、今度こそ不覚は取らない。
撃っても死なない。
これは遊びだと割り切れた。
さぁ、反撃だぞ。特にアリサ。
あ、因みに歌ったのは皆が知っている赤い誓いだ。
アスランが扱う機体は殆ど紅だしな。
「アスラン君、凄い、アイドルみたいだったよ!」
珍しく物静かなすずかが興奮気味に食いついてきた。
アスランにも俺にも歌の才能があるとは思えないので「大げさだろ」と告げたら今度はアリサが吼えた。
「あんなに堂々と歌って観客集めて、盛り上げておいて、何が大げさだろ、よ!」
そう言えばアリサも負けず嫌いだったな。
言われてみれば少し盛り上がっていたような気がしないでもないが、プラシーボ効果だろう。
それに、盛り上がるような歌を選んで歌った訳だし。
こっちの世界にはない曲なので、著作権?何それ、美味しいの状態だし。
「本当に凄かったの!」
なのはまでこう言ってくる始末。
「おだてたって何も出ないぞ?」
そう言うと全員がおだてて何ていないと声をそろえて言ってきた。
流石は仲良し三人組。息ぴったりだな。
そう思い、水鉄砲を構える。
それに三人が反応する。確かに怯んだが今度は大丈夫だ。
そう伝えて各自が水鉄砲を構える。
水鉄砲の撃ち合い。
拳銃でないからか、狙った所に水が飛んでくれない。
そんなジレンマの中、アリサがすずかを撃ち、勝ちを名乗りあげた時に完全な隙ができて、そこを後ろから撃つ。
「きゃっ、ずるいわよアスラン!」
そう言ってくるが、アリサが俺に言ったことをそのまま言い返してやったら恨めしそうにすずかと一緒にステージに向かって行った。
因みに歌ったのはすずかにアリサと撃たれた順に歌い、顔を真っ赤にして戻ってきた。
何気になのはがまだ一度も撃たれてないんだよな~。意外な事に。
そんな呑気に過ごしている中、突然異変が起こった。
水がアメーバのように動き出したのだ。
「ユーノ!」
ジュエルシードが発動したことを確信してユーノに声をかける。
「わかってる。もう結界を張ったから大丈夫だよ」
そう答えが返って来る。
確かに人はいなくなっていたが、アリサとすずかだけは何故か結界内に取り残され、アメーバに襲われていた。
何か二人ともエロい声を出して抵抗しているが、俺はノーマルだ。ロリコンでは無い。
ってか、確か水着泥棒の願いを叶えたんだよな?
なら、もっとすずかやアリサみたいに凹凸のない体よりも忍さんみたいな大人の水着を取ってくれ。そうした方が目の保養に成る。
そう考えて居たらレイジングハートをセットアップし、シューティングモードにした物を俺の頭に突きつけるなのは。
「何をしてるんだ、なのは」
一応何故そんな物騒な物を突き付けられなきゃならないのか聞いてみる。
「何か失礼な事考えているような気がしたの…、見たければ私が何時でも見せてあげるのに…」
最後の方が良く聞こえなかった。
それよりも早く救助しないと大変な事に成る。
俺もイージスをセットアップする。
今回は完全に俺では対処できないな。
武力が強すぎると言うのも考え物だな。
ビームサーベルは水には効果が無いし、ジュエルシードは見えているが、常に動き回り、アリサとすずかが邪魔になる。
そう考えて睨んでいたら目隠しをされた。
「女の子の裸をじろじろ見るのは良くないの」
心なしか不貞腐れたようななのはの声が聞こえた。
いや、失礼を承知で言うが、あんな幼稚体系に興奮する変態では無い。
はっきりさせておこう。大きな胸が好きである。
男のロマンだよね。
「リニスさんお願いします」
なのはの声にリニスが答え、物凄い音がした後、少しして目隠しが解かれる。
リニスがレイジングハートにジュエルシードを渡してる所だった。
あれ?俺セットアップした意味無くね?
因みに目隠しされてる間にすずかにアリサはリニスによって水着を着せられていたみたいだ。