魔法少年マジカルアスラン   作:仙儒

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間休

  ちょとしたサプライズだったけど、喜んでくれたみたいだ。

 だが、少ししたら固くなってしまった。

 そう言えばはやてはまだ友と言う存在になれていない。

 アスラン自身も俺自身も人との付き合いと言うのは苦手だ。

 こうなった場合どう声をかけてあげれば、一番効果的かわからない。

 

 その為の対策がトリィだ。

 トリィはピョンピョン跳ねてはやてに飛び移る。

 

 うわぁ!、と驚きの声をあげていたが両手を出してみて、と助言したら、両手に移動するトリィ。

 トリィははやての手に移った後、はやてを見ながら、首を動かし、

 

「トリィ、トリィ、トリィ?」

 

 と鳴きながら、さながら、はやてを値踏みしているようだったが、お眼鏡にかなったのか、逃げたり此方に戻って来たりしない。

 

 一方のはやては最初こそ驚いていたものの今は掌に乗ってるトリィを輝く顔で見て居た。

 

 取り敢えず作戦成功かな。

 

 

 

 

 

 緊張してがちがちになっているうちにアスラン君の腕から何かが此方に飛びついてきた。

 いきなりの事やったからすっとんきょうな声をあげてしまった。

 

 両手を出してごらんとアスラン君の指示で両手を出すと、その手の上に鳥が飛び乗ってきた。

 よくよく見ると緑の色を基本とした機械やった。

 ロボットの鳥さんは赤い目を此方に向けてうちを見ている。

 なんや、観察されてるみたいでちょっと気が引けるけど、目を逸らしたら負けなような気がする。

 すると、首を左右に振ったのでやってもうたか?と思ったんやけど、手から動こうとしない。

 すると、アスラン君が少し笑い、気にいられたみたいだなと口にする。

 その言葉に一気にさっきまでの緊張感が嘘のように好奇心と嬉しさがわき出てきてまう。

 

「アスラン君、アスラン君!この子の名前なんて言うん?」

 

 興奮気味に聞くとトリィと返ってきた。

 安直すぎないかと言おうとしたんやけど、トリィトリィ鳴くし、何となくトリィがしっくりきてしまった。

 

「よろしゅうな、トリィ」

 

 そう言うとトリィは私の肩に飛び移った。

 アスラン君が言うには気に入った人の肩にとまるの習性があるみたいや。

 

 じゃあ、行こうか。アスラン君の一言に嬉しさで「うん!」と答えた。

 

 そやった。今日は待ちに待った大好きな人とのデートやった。

 それを思い出してまた緊張してきたところをトリィがちょこちょこ位置を移動してくすぐったくって、緊張がゆるんで来た。

 アスラン君はこうなるのがわかっててこうしてくれはったのやろうか?

 だったらとんだ策士やな。

 そのまま、アスラン君のエスコートの元、うちはどこに連れて行ってくれるのか、それに心を躍らせていた。

 

 海辺に辿り着いた。

 そのまま、車いすを押されて見えて来たのは、水族館。

 今までに来たことが無く、水族館があることも知らなかった。

 そこでアスラン君がチケットを買い、入って行く。平日にもかかわらず、人が結構おった。入口をくぐると意外としっかりとした造りになっていることが伺えた。

 スロープもちゃんとある。

 中をめぐる。最初に出て来たのは海の大水槽。

 えろうでかいエイがいて、大きなサメがいて、小魚の群れが居て。

 何て言うんやろうな。こう、大パノラマ-!みたいな感じや。他にも化石や骨格標本で直に触れる奴もおうた。

 パンフレットを片手に次は此処に行ってみたい!言うて、それにアスラン君が優しい顔でそこに車椅子を押して行ってくれる。

 小さな魚のコーナーでは二人して隠れている魚を見つけるのに一生懸命で顔が触れ合う距離に成っていたのに気が付いた時には顔を真っ赤にしてもうたけど、ラノベの主人公みたいにそんなうちに気が付かづに、これじゃないのか?何て無邪気な顔で指さすアスラン君。

 アスラン君が鈍感なのは気付いとったけど、ラノベの主人公まんまやないかい!

 何て考えていた。

 

 

 半分周った所で休憩になった。

 アスラン君がアイスを買って戻って来る。

 

 アイスを受け取り食べつつ思う。

 アスラン君、女の子みたいに綺麗に食べるな~、何て。

 その視線に気が付いたのかどうした? と訪ねて来たので、何でもあらへんよと、返して自分のアイスを食べる。

 

「はやて」

 

 急にうちの名前を呼んではて?、と思った時にアスラン君の顔がどんどん近づいてきた。

 そんな、う、うちにも心の準備と言う物があってやな…。そんなこと考えて居てもお構いなしで近づいてくる顔に決心をして、目を瞑った。

 

 ぺろっ

 

 ひゃうっと変な声をあげてしまう。

 

「ああ、すまない。本当はハンカチでもあればよかったんだが、生憎持ち歩いて無くてな」

 

 どうやら口の近くにアイスがくっついていたみたい。

 それでも、これは間接キス…。顔が真っ赤に成り火が出るんじゃないかと思う程に顔が熱かった。

 

 それからイルカのショーを見たり、オットセイのショーを見て楽しんだ。

 

 今日は忘れられない一日となった。

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