魔法少年マジカルアスラン 作:仙儒
夜、第一次俺の隣をかけた枕投げ大会が行われた。
結果として運動神経に優れたすずかとアリサが隣になった。
涙目になって落ち込んでいたなのはだが、少ししてから思いついたように、俺の上に寝るとか言い出した。
俺寝苦しいので却下したのだが、俺の意見を無視した感じで決定した。
人権って何だろうね?
何故かすずかとアリサが悔しそうな顔をしていたがどうしたのだろうか?
そして、真夜中。
寝苦しくて中々眠れない状況でなのはは、幸せそうに涎を垂らしながら、えへへと寝言を呟いてる中で、心苦しくはあるが、ジュエルシードが発動した。
イージスが近距離転移で脱走させてくれた。
っというか、イージス、そんな芸当できるなら最初からそうしてくれ。
俺と言う土台が無くなった事で、重力に任せて顔を打ち付けて目を覚ましたなのははジト目で此方を見た物の、イージスでセットアップしてること確認して、ジュエルシードが発動したことを悟ったらしい。
先行して行った俺はフェイトの他にオッドアイの転生者にシールドでタックルした所でイージスの強制転移が発動して、どことも知れない場所に転移した。
「痛ってーな!モブ!モブはモブらしく消えろ!」
そうして剣、槍戦斧、薙刀、おおよそ武器に成りえる物を大量に射出してくる。
そうした武器の間を縫うようにして近づく。
やはり、想像したとおりに接近戦は仕掛けてこない。
武器も属性も知らないでただ次々に射出しているだけだ。
段々近くなってくると若干焦りの色が顔に出て来たが、前回と同じくデュランダルを出してきて、
「知ってるんだぜ、モブ!お前はこの剣の前では何もできないってことがな!」
それを出したと同時に宝具の射出が止まった。
思った通り。どちらかに集中するとどちらかがおろそかになる。
だが、腐っても英雄王。がむしゃら攻撃に防戦一方になる。
「そら、死ねー!」
何とか体をねじり盾が真っ二つに切り裂かれた。
その後の剣戟で、アスランの癖でビームサーベルでデュランダルを受け止めてしまった。
嫌な汗が流れる。今度こそ本当に死んだ。
相手もそれを知ってか笑みを浮かべている。
ガキンッー!
金属がぶつかるような音が響き渡り、受け止めたビームサーベルは黄金の光を帯びてる。
なんでだかはわからないがこれは好都合だ。
相手は相当動揺しているようで、
「な、何で通らねーんだよ、あの時は通ったのに何小細工してんだよモブー!!!」
激昂して攻撃を繰り出してくる。
その度に反動で結界内が激しく揺れる。
ガキンッ、ガキンッ、ガキンッ、ガキンッ!!!、
剣戟は激しさを増していく。
「モブのくせに!俺はオリ主なんだぞ!とっとと死ね!」
相手から放たれる憎悪の声。
「悪いが、オリ主だか、なんだかは知らないが此処で撃たれるわけにはいかない!」
頭の中で何かが割れる音が響く。
視界がクリーンに成る。
敵の大振りの瞬間のわずかな隙を深くかがんでかわし、相手に組み付く。
動揺してる相手をよそに、スキュラが火を噴く。
相手の叫び声を聞き、完全に行動不能になった所で、イージスが強制転移をする。
目の前に映り込んだのは、首にバルディッシュの魔力刃が付きつけられていた。
レイジングハートがジュエルシードをプットアウトして相手に渡した。
此処までは原作通り。
だが、此処には俺が居る。
俺がビームサーベルを首に近づけるとバルディッシュが今度はジュエルシードをプットアウトし、此方に渡してきた。
それでフェイトは初めて俺の存在に気が付く。
「っ!」
俺と言うイレギュラーがあったからか知らないが悔しそうに唇をかみしめて、此方を見ている。
状況が不利だと判断したためか撤退しようとするフェイトになのはが声をかけると、
「フェイト・テスタロッサ」
小さくだが確かにそう告げて転移魔法で離脱して行った。
それにほっと胸を撫で下ろしながら、なのはに近づく。
なのはは負けたのが相当悔しかったのか、俯いたままでいる。
そんななのはに何て声をかければいいのかわからずに、取り敢えず頭を撫でた後に両手にジュエルシードをを握らせ、
「大切な物なんだろう?」
そう言った所で、なのはの涙腺が決壊した。
余程悔しかったのだろう。これをバネになのははまだまだ伸びる。
泣き疲れてなのはが眠りに付くまではこの胸にて存分に泣くと良い。
泣き疲れて眠ってしまったなのはと、帰ってきたユーノを連れて旅館に戻る。
俺の寝ていた布団になのはを寝かせる。
何時もの仲良し三人組だ。
それに安心して、俺はどうしようかと思っていたら一番端に誰も眠っていない布団があった。
それに入り、これ以上余計な事は起こんないでくれよ、そう祈りながら、眠りに付く。激戦を終えて帰ってきたせいか眠気…、が。
意識が無くなる直前に何か柔らかい物に触れたような気がするが、それを気にしてる余裕は無かった。
トイレに起きた際に隅っこにアスラン君が眠っているのに気が付いた。
隣で寝ていた筈の人物はなのはちゃんだけに成っていた。
此方に背を向けて眠るアスラン君はどこか悲しい雰囲気を醸し出しているような気がした。
だから、と言うわけでは無いけど、アスラン君の前に行って、受け止めて支えてあげないといけないと言う使命感から、アスラン君と向かい合う形でアスラン君の布団に侵入する。
そう言えば、昼間、お姉ちゃんのおっぱいに見とれていたみたいだった。
お姉ちゃんやアスラン君のお母さん程大きくないけど、少しでもアスラン君の傷を癒せるなら、
そう思い、浴衣の前をはだけさせ、胸を出してアスラン君の顔に押し付ける。