魔法少年マジカルアスラン   作:仙儒

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遂に幼少期最終章


幼少期

 目が覚めたら朝だった。

 

「トリィ、トリィ?」

 

 何となく心配されている気がして苦笑いを浮かべる。

 

「おはよう、トリィ」

 

 挨拶と一緒にトリィの頭を撫でてやる。

 

 何故か隣で寝ているなのはに布団をかけて起き上がる。

 朝日が何故か新鮮で、そのまま客間を後にする。

 

(イージス、この家の中を解析、剣道をやる施設が在る筈だ)

 

 イージスに念話を送るとすぐに返事が返って来る。

 

(昨日スキャンしました。私が場所まで誘導します)

 

 今更だがやっぱり優秀過ぎるデバイスだ。

 イージスの誘導に従い移動中にイージス自身が俺の手の上に転移してきた。

 そのまま自動で浮かび上がると、昨日士郎さんに叩かれた所に張り付いた。金属特有のひんやりとした感覚の後、

 

(怪我のレベルを測定、回復行動に移行します)

 

 そう言って淡い緑色の光を放つ。

 痛みはもうなくなっていたのだが、跡でもついていたのだろうか?

 

 数秒とかからなかったと思う。すぐに手の上に戻って来ると思いきあ、勝手にセットアップした。

 

「い、イージス?」

 

 流石に驚いて声をあげるが、イージスからの返事は無く、代わりにPS装甲されていない灰色のバリアジャケットになり、スラスターが噴き出し、浮遊状態で凄いスピードで移動する。

 そのまま、剣道場に入る。

 体の自由は相変わらず戻らない。その場に騎士甲冑のまま正座をする。

 

「イージス、どうしてこんなことをする?ちょっとおかしいぞ?」

 

(…これが正式な形式と判断しますが?)

 

 いや、ちゃんと正座していることを言ってるんじゃねーよ。こいつ優秀だと思ったらポンコツなのか?

 それ以降何を言っても沈黙を保っているままなので、話すのを諦めた。

 

 

 少しすると今度は急にPS装甲が展開され、灰色から紅色に染まる。

 

 警戒をしながら中に入ってきたのは剣術をやっている三人だ。俺の格好を見て驚いている。特に士郎さんが「やはり君が!」何て言っている。

 

「これが、父が極秘開発していたパワードスーツのような物です」

 

 苦し紛れの言い訳をする。

 するとまた、勝手に動き、木刀二本を恭也さんに投げて自身も二本の木刀を構えたところで甲冑全部がパージされ、ザフトの軍服みたいなものへと変わった。

 自身の中で何かが割れる音が響く、視界がクリーンになる。

 

 恭也さんは木刀を構えた時点で体は凄まじい勢いで攻撃していた。

 それを恭也さんは木刀二本で防ぐ。

 

 ガンッ!

 

 木刀どうしがぶつかったとは思えない音が響く。

 相手から凄まじいプレッシャーを感じる。これが殺気か。

 そこで体の自由が戻る。

 そのまま何回か木刀がぶつかり合う。まただ、こう、インストールされていく感じ、否、アスランの経験が流れ込んできているのだ。

 

 遂に恭也さんは神速を使い天井、壁を使い攻撃を始めた。

 だが、モビルスーツ戦に置いて常に音速を超える戦いをしてきたアスランにはその動きが見えていた。反撃はできなくとも、いなし、防ぐことはできた。やはりイージスのアシストが無いと体格差で押し負ける。そして、この流派の十八番は防御をすり抜ける事だ。

 身長差が味方して十八番の攻撃が決めずらい恭也さんから焦りの色が見える。

 その一瞬をついて、突きの攻撃に一閃を決める。

 

 バキーンッ!!

 

 恭也さんの持っていた木刀が半ばから切れ落ちる。

 鉛が入った木刀にもかかわらず…。

 

 ほんの少しの動揺に漬け込み木刀を振るう。

 流石と言った所か、直ぐに我に返りもう一つの木刀で弾き、十八番を決められた。

 体はくの字に曲がり、剣道場の壁にたたきつけられた。

 

 イージスが細工をしたのか体への直撃も痛みも無かった、が、持っていた木刀二本が砕けていた。

 

「引き分けだ」

 

 士郎さんの一言に疑問に思い恭也さんを見てみると、あちらの木刀も砕け散っていた。

 

 息はあがり、もう完全に動けない状態になると、パージされていた甲冑が戻る。

 そのまま、淡く光、体が段々と楽になっていく。

 

「僕が、僕達が憎いかい?」

 

 いきなり攻撃をしかけたのだ、しかも昨日の今日に。そう取られても仕方が無い。

 

「いいえ、撃っては撃たれ、撃たれては撃ち返す事で最後には平和にはなりませんから。これは自分なりのけりのつけ方です」

 

「そうか、強いんだね」

 

 そう言う士郎さん。だが、これは違う、俺は強くなんかない。

 元はイージスのしでかしたことだが、恐らく、割り切るためにあえて試練みたいな事をしたのだろう。俺に不利益な事はしないからな。イージスは。

 

「そうだ、あれから話し合ったんだが、僕たちの家族にならないか?此処にいる全員が承諾している」

 

 優しいな。だけど

 

「それはできません。自分にはその権利が無いのだから」

 

 なのは達から家族を奪おうとしたのは、間違いなく俺に関係しているから。

 

「昨日の事を気にしてるのであr「いいえ、あの家には母上が眠ってますから」…そうか」

 

「その言葉だけで十分です」

 

 それだけ言い残して剣道場を後にする。

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