NEEDLESS the World   作:ACS

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第2話

第2話 今日からポチ生活

 

 

あの後、僕は刹那ちゃんと梔ちゃん(ブロンドの娘)に引き摺られる様にシメオンまで連れて行かれました。

 

何でも最初に来た二人(七海ちゃんと美咲ちゃんと言うらしい)と共に何方のグループが先に金の玉座を回収出来るかと言う争いをしていたらしい。

 

「しかも、負けたチームはこれから一ヶ月間『スカートは膝上30センチ以上!!(下着着用不可)』って言う罰が待ってるのよ!? 貴方がニードレスじゃ無かったらサッサと帰れてたのに!!」

 

「いや、それ僕の所為じゃ無くね?」

 

テスタメント? とか言う機械に相乗りさせて貰いながら刹那ちゃんの愚痴を聞き流していた僕だったが、ふと未央ちゃん(将軍攫って行った娘)が持って行ったのは金の玉座などでは無い事を思い出した。

 

「あ、あのさ、刹那ちゃん?」

 

「うっさい!! 運転の邪魔よ!!」

 

「……はい、すいません」

 

元々一人用のテスタメントに二人乗せて全速力で走っている為か集中している刹那ちゃんに怒鳴られた、仕方ないので並走して居る梔ちゃんの方に玉座の事を伝える事にした。

 

 

「えーとじゃあ梔ちゃん?」

 

『何か用?』

 

 

この子は全く喋んない代わりに手に持っているスケッチブックにサインペンで文字を書きながら会話をする。(ただ、了解が四階になってたり、大丈夫が無問題になってたりとよく分からない子でもある)

 

 

「いや、一個聞きたい事があってさ……」

 

『私の生理周期?』

 

「そんな事一言も聞いてないよ!?」

 

『私に乱暴する気なんだろう? エロ同人誌の様に!!』

 

「僕の風評にダメージ入る様な適当言うの止めてくれる?」

 

『じゃあ何だ、スリーサイズが聞きたいのか? それとも経験人数か? 下着の色はさっきねっとりとした視線でじっくりと舐め回す様に見ていたじゃ無いか、妊娠したら如何する』

 

「何れも違うから!! と言うか人は視線だけじゃ妊娠しないし、そもそも僕そんな目で君を見た事無いから!!」

 

『私には魅力が無いと言いたいのか?』

 

すっごい睨まれた、頭ん中ピンク色な娘だけどそれなりに容姿に自信がある様でプライドを傷付けてしまったかもしれない、今後の関係に影響が出るかもしれないし取り敢えず此処は謝ろう。

 

そう思い、目を瞑って気持ちを落ち着けてから謝罪の言葉を掛けようと、彼女の顔を見たら。

 

物凄く見事なバックベアードがスケッチブックに描かれ、その横には『このロリコンめ!!』と言う吹き出しが付いていた。

 

梔ちゃんはサムズアップしながら満足気な顔をしていて、僕のぽかんとした表情を見て笑っている所を見ると初めからからかわれていたらしい。

 

『結局何の用?』

 

 

放心状態だった僕はその言葉? で我に帰り、先ほどの玉座についての事を話す事が出来た。

 

 

「あの、未央ちゃん? だっけ、あの子が持って行ったのは『金の玉座』じゃなくて将軍の方だよ?」

 

僕がそう言うや否や、梔ちゃんはパラパラとページを遡り、未央ちゃんに見せたであろうページを見せてくれた。

 

其処には分かりやすく大きな文字で『金玉座』と書かれている、だが僕が目にしたのは引き摺られて行く裸で亀甲縛りされた中年のオヤジの姿、実際金の玉座は僕らが屋敷を出る際も手付かずのままだったから見間違いでは無いはず。

 

多分あの子は『金、玉座』では無く『金玉、座』と解釈し、それの通りになっている将軍を連れて行ったのだろう。

 

その事を二人に告げれたのはシメオンの支社に到着した直後だったため、二人から同時に「『もっと早く言え』」と殴られた、僕怪我人だよ?

 

 

結局彼女達は全員罰を受ける事になり、その場が非常に目のやり場に困る光景になりました。

 

梔さん、扇風機回してスカート捲るの止めて、煩悩と理性の鬩ぎ合いが激しいんだ(震え声)

 

 

「刹那、所で彼は何者かしら?」

 

 

そう言って、ゴミを見る様な目で僕を睨む女性、彼女は刹那ちゃん達の上司で離瑠と言い、彼女達が遠く及ばない程強いニードレスらしい、見た目に関してはお姉様とか嬢王様とか言うのがしっくり来る様な印象だ。

 

罰ゲームの事を気にしていた刹那ちゃんもその瞬間真面目になり僕の事を説明、記憶喪失であると言う事、強力なフラグメント(彼女達の使う能力の通称)を持っている可能性があると言う事、其処までを刹那ちゃんが話した瞬間、将軍の足の上の石畳が僕目掛けて高速で飛んで来た。

 

あわや直撃と言った所でギリギリ石畳が停止した(・・・・・・・)ので僕は何とか回避する事が出来たけど、面接にしてはかなり過激じゃ無いかな? 寸止めしてくれなかったら僕今頃頭ぱーんだよ?

 

「…………成る程、確かに唯のニードレスではありませんね」

 

険しい顔をしながら何かを思案する離瑠さんだったが、ある程度考えは決まったのか、刹那ちゃんや七海ちゃん達に向かってこう言った。

 

 

「彼は貴女達に任せます、一度聖ローズ学園に戻り其処で彼と共に暫くの間共同生活をしながら彼の能力を明かしなさい、寮長には私から伝えておきますから」

 

 

その一言に全員の目が点になった。

 

僕はてっきり仕事が貰える物だと思っていたのに急に学園生活を送る事になった事に事態が飲み込め無かったが、取り敢えず面接はパスしたらしい、刹那ちゃん達に挨拶ぐらいするべき、なのかな?

 

 

「ふ、不束者ですが宜しくお願い致します?」

 




尚離瑠様視点では直撃コースだったにも関わらず、何故か目標の位置がズレて回避された様に見えました。

ギリギリで回避したと見て取れなくは無いですが、それにしては不自然な動きをした為ニードレス、しかも自分に気付かれない様な能力なのでミッシングリンク級の能力者と判断、何も知らない風なので女の園である学園に放り込み情を持たせて裏切れなくしようと言う算段です。


ps

梔は私の嫁、異論は認める。
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