本日の死亡フラグ1 ブレイドのZERO
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第20話 アイアンマウンテン
テスタメントを使って神父達を追っていた僕達は未央ちゃんに頼んで記憶喪失のフリをして発見した彼らに接触して貰った、のだけど……。
『馬鹿め!! 人は金のみで生きるものではない!!』
『え?』
『例えば彼女とか、お姉様とか、あと特に妹とか!!』
「だめだあの神父、下半身で物を考えるビョーキだ」
通信機越しに聞こえた神父の叫びを聞いた僕は思わず頭を抱えてしまった。
「と言うか神父の癖に欲望塗れとかなんなんだよ、
「そんな今更な事言わないでよクロ」
「そうですわよクロ、無法地帯のBSでそんな事気にしてるよりも神父達が移動する事を気にした方が宜しいですわ」
神父の奇行に愚痴っていた僕だったけど、七海ちゃんによるツッコミと双眼鏡で様子を伺っていた美咲ちゃんの報告によって正気に戻る。
刹那ちゃんと梔ちゃんも未央ちゃんに軽い指示を送った後なのか、既に出発準備を終えてテスタメントに跨っている。
後は僕の出発だけなようで四人の視線がバッチリと突き刺さる、僕は急かされる様に持って来た仮面を装備し、テスタメントを起動する。
「じゃ、じゃあ行こうか」
「締まらないわねぇ、クロも今じゃシメオン四天王の一人なんだからもっとシャキッとしなさいよ」
『後その黒い仮面は何?』
「あの中に知り合いが居てね、顔バレを控えたいのと、威厳と言うかカリスマと言うか、まあそう言うのが欲しいんだ」
「あー、確かに人の良さそうな顔と声してるからねぇ」
「詐欺とかに引っかかりそうな、そんなお顔ですから威厳なんて欠片もありませんからね」
言いたい放題である、ま、まぁ別に本当の事だし、良いんだけれどさぁ……。
顔はともかく声、声か……。
試しに僕は自分の声帯の震えを操作し、その声色を変化させて行く、クルスくんは頭が切れるので彼らに接触する前に声を変えるつもりではあったので、丁度良いタイミングかな?
「あ、あー、あ゛ー………ふむ、こんな感じか」
自分でもびっくりするくらいに邪悪な声が出た、何というか産まれながらにしての悪、邪悪の化身と言ったそんなイメージを与えるような声、一人称や喋り方を変えれば完璧にバレ無いレベルだ。
みんなには『えっ? そんな声出るの?』見たいなギョッとした顔でビビられてしまったけど、コレでクルスくんに僕の正体がバレる様な事は無いだろう。
「では雑談は切り上げて追撃を再開しようか」
「「『「は、はい」』」」
妙に素直になったみんなを引き連れ、未央ちゃんが潜入しているアイアンマウンテンに到着する。
色々策を練っては見たのだけど、穏便にクルスくんを攫って来る事は未央ちゃんには無理、かと言って警戒が厳重なこの場所に潜入して見つからずにクルスくんを攫うのも難しい、なら正面から突破するしか無いか。
自分の脳内麻薬分泌速度を上げ、各神経や精神の高ぶりを強化して刹那ちゃん達に命令を下す。
「各員、此れよりアイアンマウンテン攻略に移る、神父とレジスタンズの小僧は生け捕りにしろよ」
(なんか、性格変わってない?)
(『悪党丸出し』)
(でもちょっとイイ、かも?)
(正気ですの七海!? あんな悪のカリスマ見たいなクロさんが好み何ですの!?)
「話を聞いていたのかね? 私はこれからこの場所を攻略すると言ったのだ、私語は謹め」
「「『「は、はい」』」」
「それと今の私は右天だ、うっかりと名を呼んでくれるなよ?」
調子に乗って強い口調で話しているけど後が怖い、やっぱり止めれば良かったかなぁ、でも四天王なんだからシャンとしろとか威厳が無いとか詐欺に引っかかる様な鴨って散々言ってたのはみんなの方だよ?
まあ、脳内麻薬出してるからハイになっちゃって性格が変わってるのも有るんだけどね。
「で? どうやって此処を攻略するのかしら、右天サマ?」
「刹那、この私の力を忘れたのか? こんなヴィンテージ物など
(よ、呼び捨て!?)
そう言って、僕はアイアンマウンテンの外壁に接触、内部の設備を全て劣化させ、迎撃システムの大半をアラートすら鳴らせないレベルまで機能不全に陥らせる。
幾ら鉄壁のアイアンマウンテンだろうと第三次大戦前の100年以上経過した建築物、僕の手に掛かれば各部の劣化の加速は容易過ぎる。
旧式のテスタメントも多数配備されてはいるものの、天井や床の崩落を使用して全機撃破、建物全体の防衛機能を落とすのには流石に時間が掛かりそうなので取り敢えずはこれで充分だろう、それに其処までやるとアイアンマウンテン自体が自重に耐え切れずに倒壊する恐れがある。
そうすると神父や夜露死苦や変身女達ニードレス組は生き残れるだろうが、クルスくんはコンクリ布団で圧死する事になる、面倒だけど直接戦闘しかない。
「さあ、鉄壁の要塞は錆び付いた、後に残ったのはジャンク品の山と我等に歯向かう愚か者のみ、攻略を開始しよう」
ハイテンションな所為かノリノリでカッコつけた僕は腕を振るって風の剣を使用、正面玄関周辺を根刮ぎ瓦礫へと変えて内部へと足を踏み入れて行った。
クロ君の変声後の声のイメージはジョジョの格闘ゲーム『未来への遺産』に出演するDIOです。
私の中のDIOは子安さんより千葉さんなので(白目)