第25話 シメオン四天王
最終奥義・リリステンプテーション、その技は香りを嗅いだ者の最も望む理想郷の幻覚を見せる事ができる技、この奥義を受けた者は現実世界で何をされても気が付く事は無い。
動きの止まった神父、敵の中に放り込まれた胡桃ちゃんが逃げると同時に刹那ちゃんがトドメを刺す為に
「DDFHッ!!」
「えっ、嘘っ!? 何で梔のリリステンプテーションが!?」
「くっくっく、なぜ俺だけ理想郷に閉じ込められてないのか不思議そうだな……」
「ありえない!! この技は初めて使った技のはず、覚える隙など100%なかったのにッ!!」
「知りたいか? 何故なら……、今俺が居るのが理想郷だからだッ!!」
刹那ちゃん←女の子 梔ちゃん←女の子 未央ちゃん←女の子 七海ちゃん←女の子 美咲ちゃん←女の子 胡桃ちゃん←女の子 重力女←女の子 磁石女←女の子 変身女←まあ女の子
アダム・ブレイドにとって既にこの状況が理想郷だったと言う理由で彼は梔の技を破っていたのだ、実に彼らしい下らない理由である。
…………と言うか其処まで末期だったのか此奴。
「判決!! もとい半ケツ!! いやむしろ全裸希望ーーーッ!!」
(神父が壊れたーーーーッ!!)
「でも靴下は着用義務ッ!!」
(あ、アホみたいな事にツッコミ入れてないでそろそろ僕も戦闘に加わらないと……)
僕は敵の
「す、すいません右天、サマ……」
「後は私と残りの四天王が引き受ける、君達は退きたまえ、戦いに巻き込まれては困る」
(…………大丈夫? 私達の技を全部覚えられちゃってるけどクロに勝算はあるの?)
(君達が交戦してくれたお陰で神父一行の動きは手に取る様に分かるようになった、私の事は心配するな)
(………分かった、私達もダメージ少なく無いし一旦退かせて貰うけど、死なないでね?)
(そうなる前にケリを付けるさ)
内緒話が終わると同時に僕が指を鳴らすとシェルター入り口の巨大なドアが融解し、僕と色違いの仮面を付けたアルカと左天が部屋の中に刹那ちゃん達と入れ替わる様に入って来た。
「おいおい右天、俺達を呼ぶ必要があったのかァ? まるでこれじゃあ弱い者イジメじゃねぇかよ」
「…………」
「左天、出し惜しみして神父を逃がす気は私には無い、無論死ぬつもりもな」
「ハッ、それで武勇伝引っさげながらお得意の少女部隊養成所に転がり込んで女侍らかすのかよ、つくづく女好きだねぇ」
「何ィ!! 少女部隊の養成所に転がり込むだとーーッ!! 許せんッ!! 絶対に許さんぞ三下ァァァア!!」
左天の挑発の所為でブチ切れた神父が腕を掴まれている状態から未央ちゃんの
そのまま顔面を踏付けながら彼を見下し、全員を挑発する。
「さてクズ共、これからは戦いでは無く虐殺の始まりだ、抵抗しない事をオススメするよ」
と言っても彼らは殺る気満々な様子な為、僕の言葉に耳を傾ける事は無いだろう。
その証拠に間髪入れずに磁石女が僕を弾きとばしながら神父を回収する、僕は吹き飛ばされる速度を停滞させながら壁に着地し、ターゲットを神父から相性が悪そうな磁石と重力連中へと変更する。
それが合図となったのか、僕対磁石、重力女、左天対神父、変身女、アルカ対夜露死苦という形で戦闘が開始される事になった。
「やれやれ、抵抗するなと言ったはずだが、貴様ら日本語は理解できているのか?」
「理解出来ているさ、だが私達の命はお前のような三下とは釣り合わん」
「そうですわ、ボク達の命が欲しかったらお金を積んで下さい、そうすれば私達を殺す権利を買える権利をあげるかどうかを考えてあげますわ」
「交渉決裂だな」
その瞬間に彼女達を0.25倍速に落とし、僕は四倍速で接近し、速度差を利用して二人を殴り飛ばす際に彼女らを4秒前の世界に送り、殴り飛ばした際の風を加速させて吹っ飛ばす。
急に反応が鈍くなった二人に目を丸くするクルスくん、それでなくても左天の第四波動の謎が分からないのに僕の謎の力も解き明かさなくてはならないのだ、彼も焦りながら必死で頭を回転させている。
「クソッ、『氷』『炎』『攻撃吸収』『風』、左天だけでも分からないのに新しい右天の『加速』『減速』『反応速度の停滞』『風』、どっちの能力も技の共通点が見つからない、一体どんな能力なんだ………いや、待てよ?」
クルスくんが何かに閃いたのだろう、左天の放つ技の順番から彼の技の正体を見破りそれを神父に告げる、それとほぼ同じタイミングで夜露死苦の拳がアルカの仮面を粉砕し、その素顔を晒す事になった。
「ね、姉さんがシメオン四天王? 嘘だッ!! だって姉さんはあの時僕を逃す為にテスタメントにッ!!」
「私が、テスタメントごときに遅れを取ると思っていたのか?」
「ッ!! じゃ、じゃあ姉さんはクロさんが居るのにレジスタンスを壊滅させたんですか!?」
「––––––––彼奴は私にとって特別だ、そんな事をする訳無いだろう? 最も、する必要も無いがな」
「ま、まさ、か、新しい、右天って言うのは……」
そう言って、信じられ無い信じたく無いと言う様な顔をして僕の顔を見ている、アルカも視線を向けて来る為、観念して仮面を取り外す。
「そう、僕がシメオン四天王が一人、右天・クロノス、済まないねクルスくん、僕もアルカも初めからシメオンの手の者だったのさ」
新技は次回になります、戦闘といっても小競り合い程度ですので次はまる一話バトルにするつもりです。