NEEDLESS the World   作:ACS

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第26話

第26話 世界を支配する力

 

 

「ど、どうして、じゃあどうして姉さんはこのペンダントを僕に渡したんですかッ!!」

 

「私はそんな物をお前に渡した覚えは無い……成る程、チップはその中か」

 

「ッ!! じゃ、じゃあ!! さり気なくクロさんの好きな料理とか好みのタイプを聞いて来いとか、男の人の好きそうな料理を教えろとかクロさんとの会話のきっかけが掴め無いとか言う相談とかも、みんな演技だったの!?」

 

「………………クルス、口は災いの元だぞ?」

 

「あ、コッチは否定しないんだ」

 

「…………チップを回収させてもらうぞクルス」

 

 

コレは僕が聞いてはダメな話題な気がする、その証拠にアルカに睨まれたから多分この話は忘れろって言う事だろう、…………だからこの間アルカと新技開発してる時にお弁当作って来てくれたのか、中身も僕の好物ばっかりだったし。

 

一気に戦いの空気では無くなってしまったが、左天が変身女に吹き飛ばされて気絶した事が契機となって再び僕とアルカはシメオン四天王へと意識を切り替える。

 

服の下のナイフを抜き、夜露死苦と神父に投げ付けながら加速を駆使してアルカをクルスくんの元に向かわせる、彼女は僕の四倍速によって即座に彼の持つペンダントを回収、そのまま彼の腕を切断し、心臓を貫いた。

 

変身女、半機械人(ハーフ)による治療が可能であると睨んだ為の行動なのだが、やっぱりこの人えげつない。

 

アルカの加速とその他の人達の減速、それを行おうとした際に瀕死のクルスくんが僕の能力の正体を暴く。

 

 

「く、くろ、さん、右天の、能力、は、恐らく『あらゆる速度を操作する能力』です、それと、彼の力には、こうか、はんい、が……」

 

「クルスくん!!」

 

「山田ッ!!」

 

 

たった数度僕の能力を見ただけでその正体を閃く事ができるその推理力、やはり彼はアルカの弟なだけあって只者では無い。

 

「そうだ、僕の……いや、私の能力は『世界(ザ・ワールド)』世界に働く速度を操る事ができる能力、正に世界を支配する事の出来る能力だッ!!」

 

「ハッ、種が割れちまえば簡単な物じゃねぇか、だったらテメェの鬱陶しい力から奪わせて貰うぞッ!!」

 

「言わなかったか? 私の力は()()()()()()()()()だと」

 

 

神父の身体に掛かる重力子の働きを加速、彼に掛かる重力を増加させて動きを止め、光子を操作して電磁力を纏った蹴りを放って神父の体を弾き飛ばす。

 

「い、今のは、セトの重力作成(グラビトン)とソルヴァの特殊磁界(マグネティックワールド)、だと!?」

 

重力作成(グラビトン)特殊磁界(マグネティックワールド)、名付けてプレデタークロスッ!!」

 

 

場の空気が凍った、何故なら僕はミッシングリンク級の能力者とは言えアダムシリーズでも無い唯の人間が複数の能力を使用しているのだ、神父達一行はアルカ狙いから一気に僕へと照準を合わせる事になる。

 

ぶっちゃけ重力女と磁石女の能力を見て思い付いた技な為、火力が高い分反動も凄く、平然と立っては居るが蹴り出した脚が形容し難い状態になっている為回復しなくてはならない、更にコレを一発放つだけで僕が使っていた補助技が軒並み解除されてしまう、それだけ集中しなければ発動出来ない強力な技だ。

 

 

「来るが良い、今の私は以前の様に慢心も出し惜しみも無しだ、世界を支配する力を味合わせてやろう」

 

 

ハッタリをかましては居るが足の怪我はまだ癒えて居らず、その事をアルカは察したのだろう、クルスくんから奪ったペンダントを回収し、僕の隣に陣取った。

 

 

「クロ、私に合わせろ、アレをやるぞ」

 

「…………アルカ、アレは私一人でも発動可能だ」

 

(強がるな、お前一人でアレを撃つのは反動が強すぎる)

 

(……………ゴメン、助かるよ)

 

 

僕とアルカは互いに腕を寄せ合いながら手の平へ向けて意識を集中する、怪しげな動きを察して全員が特攻してくるが、先程のプレデタークロスとは違い、今回はアルカと共に技を使用している為、簡単な減速と加速程度なら使用可能だ、彼らの動きを停滞させ、その隙に僕が分子振動を停滞させて炎神の息吹(アグニッシュワッタス)と逆の現象を引き起こし、アルカのソレと掛け合わせて相反する力を彼らに向けて放つ。

 

 

炎神の息吹(アグニッシュワッタス)ッ!!」

 

「プラスッ!! 世界(ザ・ワールド)ッ!!」

 

「「塵となれッ!! アトミックヘイルスパークッ!!」」

 

 

灼熱の熱戦に混じる触れた物を凍てつかせる氷、分子振動の動きを精密に操作しながらあり得ない現象を引き起こして彼らを吹き飛ばす、たった一撃のそれは神父以外の全員を戦闘不能にする。

 

僕達が使った合体技はお互いに使用出来る技の中で最高位の物だったのだが、アルカは神父が立っている事に驚きを隠せないようだ。

 

 

「バカなッ、何故立っていられるんだ!? 私達の最高火力なんだぞッ!?」

 

「アルカ、単純な話だよ」

 

 

見れば奴の手には先程放ったアトミックヘイルスパークによって得られた熱エネルギーが握られている、恐らく奴は左天と交戦している際に彼の技を覚えていたのだろう、吸収した熱エネルギーをV・S・I(ヴァルカンショックイグニッション)に投入し、ソレをリトルボーイに纏わせて特攻、それは以前の物を遥かに上回る力であり、しかも僕の停滞を見越したのかDDFH(ディーンドライブフォックスハウンド)を放ちながらの特攻だ、避けきれないし炎を消し切る事も出来ない、アルカは回避や防御出なく迎撃を選んでしまった所為で相手の火力を上げる結果になる。

 

咄嗟に彼に掛かっている停滞を解除し、横に居るアルカを四倍速で突き飛ばして彼の特攻の射程範囲から吹き飛ばす。

 

 

「くたばれ三下ァ!! 特攻・V・S・(ヴァルカンショック)リトルボーイッ!!」

 

「クロォォォォオッ!!」

 

 

回避は不可能、迎撃は間に合わない、彼の火力の前には防御力が足りず、ガードの上からぶち抜かれる、アルカの悲鳴の様な絶叫が他人事に思える程に絶対絶命だった。

 

 

–––––––––()()()()()()()()




おかしいな、今までは低火力に喘いでいたのに一瞬で人外の仲間入りしたよ?(白目)

後アルカさんクロくん好き過ぎです、どの位好きかと言うとクルスくんレベルで好きです(震え声)

尚、彼女は合わない期間でどんどん恋煩いが加速します、クロくんが好感度まで操れる様に……。




現在使用できる能力

加速:四倍

減速:0.25倍

停止:1秒(任意発動不可&無意識)

劣化:接触している物限定

回復:接触している人限定(リスク有り)

音の停滞:自分の周辺の音を聞き取り辛くする

脳内麻薬の分泌:最高にハイッて奴ダァァァア!!

素粒子操作:重力、電磁力が操作できます。


必殺技

『君は4秒前の世界に居るッ!!』

対象の神経伝達を停滞させ、全ての感覚・認識を4秒遅らせる。

接触する事が条件で発動、解除は遠隔からでも任意で可能。

必殺ゲージを1ゲージ使用(適当)


『その動きは既に予測済みだッ!!』

自身の思考速度や判断速度を超高速化させてあらゆる可能性を考慮し、敵の動きを全て予測する技。 十数秒先まで予測可能。

相手の技、性格、能力などを知る事が条件で発動可能、回数を重ねる事で予測の精密さが増す。また、あくまで予測な為結果は絶対では無い。

必殺ゲージを1ゲージ使用(適当)


『風の剣』

腕を振るって空気に動きを作り、その動きを加速させる事で風の斬撃を生み出し前方を薙ぎ払う技、距離によって速度は四倍速加速して行き火力も上がる。

大気がある場所ならば何処でも使用可能。

必殺ゲージを二本使用 空中技(適当)


超必殺

『プレデタークロス』

重力と磁力を掛け合わせた力を放つ蹴り。

必殺ゲージをフルに使用。

補助技の併用不可。

『アトミックヘイルスパーク』

炎神の息吹の応用、分子振動を操り炎と氷の相反する力を放つ技。

必殺ゲージをフルに使用。

補助技の併用不可(アルカと共に発動すれば加減速のみ可能)
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