四倍差と4分の1倍差は計算したら16倍差でした(白目)
普通に二倍にしてましたけど、二乗だったんだ(震え声)
数学出来ないことが露見しましたね(白目)
余計にクロノス君が手がつけられ無くなっちゃう……。
第9話 最強のニードレス
校庭の真ん中で佇む赤いコートの男、アダム・アークライト、シメオンの総帥であり最強のニードレスと言われている彼と、僕は今向かい合っている。
元々は僕の力に興味を示されたアークライト様が非公式で能力を見に来ると言う話だったのだが、同時に四天王である左天、右天を退けた実力も計りたいと言い、直々に手合わせする事になった。
「全力で向かって来るが良い、殺しはしないと約束しよう」
そう言ってアークライト様は両手を広げ打って来いとジェスチャーしている、隙だらけに見えて一切の隙が無い、何処へ打ってもどう打っても対応されるが、その前に一つだけ言わせて欲しい。
何でまた校庭何ですかねぇ?
広い場所ってのは分かるよ? でもさ、体育の授業を中断させてまでやる必要あったんですか? そもそも非公式って言ってたよね? こんなところでやったら物凄く目立つんですけど? ほら、なんだか分からないけどチアガール達がアークライト様を応援して……、えっ? チラ見してね? すっごいさり気ないけどチラ見してる様な気がするのは僕の気の所為かな?
ま、まあ良いや、忙しいのは本当だし早く今の僕が出来る事を全部見せてしまおう。
先ずは加速、自分の速度を四倍にし、其処から0.25倍速でナイフを10本投擲、非常に緩やかな動きで向かって行くるナイフ群を見て意図が分からないと言った顔をした彼の隙を突いて校庭の砂を四倍速で蹴り上げ、砂粒に混じる砂利を散弾のように浴びせ掛ける。
ナイフは囮、空中に意識を向けさせて足元から注意を逸らす為に使用した物だが、広がる砂によって目眩しも行えたのでナイフ群の速度0.25倍速の状態から四倍速に変更、タイミング的に回避不能な段階で射出する。
アークライト様は一度舌打ちをすると腕を振るって砂粒とナイフを薙ぎ払う、何の能力かは分からないが無造作に振るった一閃がそれだけで地面ごと吹き飛ばす威力を持っていた。
自分の顔が引き攣るのを自覚したが、気を取り直して戦闘続行、自身のスピードだけでなく自分の神経の伝達速度を加速させてから接近、アークライト様を0.25倍速にしながらナイフを右手に握って首元へ一閃するも、能力によってその場から吹き飛ばされてしまう。
距離を離される事になったが、弾き飛ばされる前に彼の肉体に触れ、彼の身体の全神経の伝達を四分の一にまで停滞させる。
これによって、彼は4秒前の世界に取り残され僕を捉える事は出来ない上に僕は四倍速、二人の間に横たわる1秒の差は16秒になる。
僕が一つ拳をぶつけるだけで、それが彼にとって16秒後に伝わる事になり、反撃をする事は愚か攻撃を受けた事すら理解出来ないだろう、何故なら攻撃を受けたと思った時には既に攻撃は終わっているのだから。
但し、これらの話は全て僕の体力が続けばの話だ、吹き飛ばされた僕はナイフ群を投げ付けながら自分の吹き飛ぶ速度を低速化して着地、4秒前の世界にいる彼に僕の投げたナイフ達は避けられないだろうから戦闘に関してはこれ以上続ける意味は無いと判断し、能力を解こうとした時だった。
「ディーンドライブ・
「なッ!?」
それは刹那ちゃんの技、マッハ2で敵に接近しその速度から連撃を叩き込む代物だが、それを他人であるアークライト様が何故使えるんだ!?
現在の彼は4秒遅れた世界に居る上に肉体も4分の1の速度だ、しかし僕はその時運悪く着地時に自分の四倍速化を解除していた。
減速の所為で音速で無くなっているにしろ、あまりの事に不意を打たれた為に無防備を晒している男の土手っ腹にを貫く事は容易かったようで、ナイフを叩き落としながら僕の腹を彼の腕が貫き通す。
追撃は終わらず、僕の負傷によって4秒前の世界から帰って来た彼はそのまま全力で頭突きを放ち、僕の額を割る、その際に包帯さんの時の様な何かが吸われる様な感覚を再び味わったのが不可解だった。
鮮血によって視界が塞がり胃からせり上がる血反吐を吐きながらもアークライト様の胴を蹴って早贄状態から脱出し、降参と言った風に手を振りながら余った片手で自分の身体を回復する、これ以上は手合わせじゃ無くて殺し合いになる、別に僕は彼に何の恨みも無いのでそんな真似は回避したい、て言うかどの道疲労が溜まり始めてたから今の一撃で退いた方が無難だ、そんな状態でなくてもこんな化け物に勝てるか。
「参りました、降参です、応用の効く能力だからワンチャン勝てるかと思ったけど無理でした」
「…………ミッシングリンク級、しかも私が
独り言の様にそう呟くアークライト様、その言葉から察するに、彼の能力は相手の能力をコピーする力なのだろう、なんだよそのチート。
「貴様、名は?」
「く、クロノスです」
「…………神の名を語るとはな」
「???」
「まあいい、その名前、覚えておこう」
そう言ってアークライト様は生徒達の合間を縫って去って行った、と思ったのだが去りながらテレパシーか何かの能力を使って僕に話し掛けて来た。
『クロノス、一つ貴様に質問がある、口に出す必要は無い思うだけで良い、正直に答えろ』
『は、はい』
『貴様の能力は人間の成長速度を停滞させる事は出来るのか?』
『た、多分出来ると思いますよ? 自分の新陳代謝上げて無理矢理身体治療するよりは簡単だと思いますけど……それが何か?』
『そうか……もう少し早く貴様と出会っていれば、離瑠も可愛らしい少女のままだったのにな……』
『はい?』
『ではなクロ、貴様がその力を理解し操れる様になるのを私は楽しみにしているぞ?』
そう言って彼は今度こそ去って行った、あの人に様なんて要らないや、ロリコンな総帥にはさん付けで充分、後で離瑠さんにでもチクってやろうかなぁ。
治療が終わり、校庭に大の字になって倒れた僕はそのまましばらく休憩するのであった。
アークライト様がクロ君を気に入りました(少女の賞味期限を伸ばせると知った為)
尚、彼の中では次期右天候補にランクインしてますので今のショタ右天が死ねば新たな右天になります(白目)
現在のクロノスの使用できる能力
加速:四倍
減速:0.25倍
停止:1秒(任意発動不可&無自覚)
劣化:触れている物限定
回復:触れている人限定(寿命がマッハ)
必殺技
『君は4秒前の世界に居るッ!!』
対象の神経伝達を停滞させ、全ての感覚・認識を4秒遅らせる。
接触する事が条件で発動、解除は遠隔からでも任意で可能。
必殺ゲージを1ゲージ使用(適当)