東方紅鬼伝~歴史から消された二人の吸血鬼~   作:tea-plate

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初執筆です。

東方projectの二次小説を書いていきたいと思います。
初なので至らぬ点もあるかと思いますが見ていただければ幸いです。

*注意
・幻想郷創設以前からのスタート
・原作と大幅に異なる設定
・オリ主
・オリキャラ多め

それでもいいという方はごゆっくり・・・


追放

遠い昔のとある国で、一人の元気な赤子が生まれた。

 

その赤子はレヴァリア・スターリーと名付けられ、人々から愛された。

そんな平穏な日々がいつまでも続くと、人々は信じて疑わなかった。

 

彼が13歳の時、家に空き巣が入ってきた。

そのとき彼は家で留守番をしていた。

空き巣は完全に、家に誰も居ないと確信しているようだった。

 

だが彼はまだ13歳。

普通は空き巣が入ってきても恐れ、隠れているだろう。

だが、彼は違った。

彼的には、まだ13歳。ではなく、もう13歳というとらえ方をしていたのだ。

 

彼は物音を立てずに空き巣の後ろへと回り込み、出せる力をすべて出して、後ろから殴りつけたのだ。

するとなんと、空き巣が燃えた。いや、火に包まれたと言うべきか。

そして3秒もしないうちに空き巣は黒い灰になった。

 

彼はこのイレギュラーな事態に立ち尽くしていた。

 

故に彼は気づかなかった。否、気づけなかった。

 

帰ってきた家族が、その一部始終を見ていたことに---

 

彼は気づけなかった。

 

窓の外のたくさんの目線が彼に向いていることに---

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それ以降、家族からの扱い、近所からの目線が一変した。

 

家族は複雑な心境だった。

異能の力を持つ息子のおかげでこの家は空き巣から守られた。

だが、その異能の力がいつ暴走してもおかしくない。

そしていつか、あの魔女狩りの時のように、家族全員が妖術者として扱われ、処刑されるかもしれない。

故に家族は、彼への扱いを変えざるを得なかった。

 

近所の人々は恐れていた。

自らとは酷く異なる存在、非人(人ならざる者)

人々はそう解釈した。

そしてそういった噂は瞬く間に町中に広がり、「レヴァリア・スターリーを追放せよ。」

という運動が行われた。

 

それでも家族は彼への扱いを酷くしようとも、彼を家から追い出すことはしなかった。

どんなに異能の力を持っていようと、本体は自らの子だと、心の奥ではそう思っていたのだ。

 

そして彼が18歳になった頃、キリスト教会からの使者が来た。

ついに、家族全員が妖術者として連れていかれることになったのだ。

家族は覚悟した。

これは息子のせい。否、息子を産んでしまった自分の過失だと。

だが少年は違った。

納得がいかなかったのだ。

どんなに酷い扱いをしようとも、自分を追い出すことはしなかった家族。

確かに自分は異能の力を持っている。だが、家族は違う。

これは可笑しいのではないか?

彼は、最後まで抗おう。そう決心した。

 

使者が家族を無理やり連れて行こうと向かってきた。

そこで彼は5年ぶりに能力を使った。

自分の意志で能力を発動するのはこれが初めてだ。

彼が念じると、冷気が漂った。

そして使者の足元が凍り付いた・・・

と思ったその刹那、凍り付いた使者の足元から巨大なつららが何本も飛び出してきて、使者を貫いた。

そこは血飛沫で紅に染まった。

 

するともう一人の使者が細長いレイピアを腰から抜き取り、彼に突き立てようとした。

だが彼が手を翳すと、紅焔の如く炎が噴き出し、周りにいた使者も巻き添えにし、灰になった。

 

彼は家族を守るために能力を使った。

これで家族も自分を認めてくれるだろう。

そう思い振り返ると---

 

 

 

 

 

---家族は完全に怯えた目をしていた。

 

そして次の瞬間。

 

「出て行って頂戴。」

 

突然家族に言われ、彼は唖然とするしかなかった。

 

「これ以上、貴方を家に置いておけないわ。出て行って。」

 

彼はその言葉を上手く呑み込めなかった。

だが、近所からの怒号を聞き、彼は言う通りにするしかなかった。

 

 

こうして、彼は自分の住む家を無くし、故郷に帰ることすら許されなくなった。




今回、主観がないのは仕様です。
次回から、レヴァリアの主観を交えて、物語を進めていきたいと思います。

来月に受験が控えているので、次回の投稿が遅れるかもしれません。

本当に申し訳ございません。

では、また次回。
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