城下町のAGITΩ   作:オエージ

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今回はちゃんと変身し、バトルもあります。
それではどうぞ!


第2話 変身!!

放課後

授業を終え、大半の学生が部活や帰宅の準備をしている中、気が沈んでる者が二人いた。

茜と昴である

 

「はぁ・・・楽しい時間ってあっという間よね・・・」

 

「まったくだな、ついさっき学校に着いたばかりだった気がするんだけどなぁ・・・」

 

「いや、アンタら以上に学校を満喫してる奴いないと思うわ」

 

二人にツッコミを入れたのは、茜の親友の鮎ヶ瀬花蓮だ。

 

「だってここでは皆私達を特別扱いしないでしょ」

 

「約一名を覗いてはな」

 

その一名とは無論、弥生のことである。

 

「まぁ、友達だしね」

 

同年代の者達と過ごせる学校は常に注目の的となる茜達にとっては心のオアシスなのだ。

 

「茜、昴、迎えに来たよー」

 

姉の葵が教室に入る。茜が人見知りのため下校時は都合が合わない時を除いて葵が茜と一緒に帰ることになっている。部活の無い昴も一緒に帰るのだが・・・

 

長女で選挙の人気投票一位の彼女が教室に入るとたちまち彼女を中心に人が集まりだした。

 

「・・・私達の人気がないだけかも・・・」

 

「・・・それは言うなよ・・・」

 

 

 

なんとか葵に群がる人々を巻いた昴達はそのまま帰路につく。

 

「いいよなぁ姉ちゃんは、どこでも皆にチヤホヤされて」

 

「そうでもないわよ、部活の勧誘がほとんどだし、演劇部とか」

 

「演劇部なら入ってみたいかな、お姫様役とかやりたいし」

 

「お前、一応本物だろ」

 

「もー、そうじゃなくてさー」

 

「人前に立つのは大丈夫なの?」

 

「あ、無理だった・・・」

 

このような日常的な会話をしてると突然後ろから、ドン!、という衝撃が茜を襲う。

どうやら後ろを走っていた男とぶつかったようだ。

 

「ごっ、ごごごごご、ごめんなさい!!後ろに目が付いてなくて・・・」

 

後ろに目があっても髪が邪魔で見えないだろ、と昴は冷静に思いながらぶつかった男の観る。

この男、なにか変だ。

何故ぶつかってしまうほど慌てて走っていたのか、こちらに向ける目がひどく動揺してるのはなぜか、怪しさを感じた昴の予感は次の瞬間、的中することになる。

 

「引ったくりよー!!」

 

『『!!』』

 

「ちぃっ!」

 

舌打ちして引ったくり犯はそのまま全速力で逃げ出した。

 

「おいおい、こんなに監視カメラがあるなかで引ったくりかよ。度胸があるのか、バカなのか・・・、姉ちゃんカバン持ってて、あいつを取っ捕まえてくる」

 

「昴、ほどほどにね」

 

「なぁに心配ご無用!俺も王家の人間なんだからエレガントにいくぜ」

 

そう言って昴は引ったくり犯を目でロックオンして走りだした。

 

「正義は勝ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁつ!!!」

 

(エレガント・・・?)

 

その姿はエレガントのえの字もなかった。

 

 

「げっ、お前は王家の!?」

 

「待ちやがれぇぇぇ!!」

 

物凄いスピードで引ったくり犯を追い抜き逃げ道を塞ぐ。

逃げ場を失った引ったくり犯は照準の合わない目ナイフを抜く。

 

「どっ、どきやがれ!、さもないと・・・」

 

「さもないと、なんだって?」

 

引ったくり犯はやけくそな奇声を上げながらこちらへ向かってくる。

 

(ナイフの握り方からして素人だな、あごに一発入れて終わらせてやるぜっ!)

 

そう考えてふと空を見上げると能力で宙に浮く茜の姿を見た。

 

(急降下の勢いで蹴り飛ばすつもりか?悪いが手柄は俺のも・・・ってアレ?)

 

茜は空中で蹴る体制をとっている。引ったくり犯の後ろで。昴は引ったくり犯の前に立っている。

 

 

 

 

 

おわかりいただけただろうか・・・

 

昴の視点からは茜の禁止区域が・・・いや、この際はっきり言おう。

 

パンツが丸見えなのである。

 

あまりにも無防備な妹のサービスショットに兄は思わず硬直した。それがいけなかったのだ。

 

「正義は勝ぁぁぁぁぁぁつ!!!」

 

双子の兄と同じエレガント感がないセリフとともに茜の飛び蹴りが引ったくり犯の背中に直撃し、引ったくり犯は前へと吹っ飛ばされる。昴のいる方向へ

 

「あ、やべっ」

 

普段ならこの程度避けることは容易い昴だが今回に限っては硬直してしまい回避行動をとる時間がなく、そのまま引ったくり犯とぶつかり、一緒に吹っ飛び電柱に頭をぶつける。

 

「グフっ!?」

 

慌てて茜と葵が駆け付けるが衝撃で意識が朦朧とした昴はこう言い残した。

 

「パンツじゃ割りに合わねえ・・・」

 

 

 

 

その日の夜・・・

 

『茜様っ!犯人逮捕について何か一言お願いします!』

 

『みっ、見ないでぇ~!!』

 

―ご覧いただいたのは茜様が引ったくり犯を捕まえたニュースでした。

 

―こんな貴重な映像が見られるのもサクラダファミリーニュースならではですね

 

「本当は俺もいたんだけどなぁ・・・」

 

「ご、ごめん」

 

あの後、すぐに警察やマスコミらが来て、茜が捕えたという事実だけが話題となり昴の活躍は当事者しか知られていない。

そのため昴は絶賛不貞腐れ中なのだ。

 

ちなみに、思い切り頭をぶつけた昴だがその場で少しの間気絶してただけで頭にデカいたんこぶが出来たこと以外は無事なのだ(むしろ電柱にひびが入ったほである)。

 

「俺があいつの動きを止めたから蹴りが当たったんだけどなぁ・・・」

 

「だから、ごめんって、今度カツ丼おごるから」

 

「牛丼も食いたいなぁ・・・」

 

「牛丼でもカツ丼でも天丼でもおごるって、だから機嫌直して」

 

 

 

―それでは映像をもう一度ご覧ください

 

「・・・それにしてアンタはいつも無茶するわね茜、体は普通の女の子だってこと忘れてるの?」

 

「・・・反省します」

 

「昴もよ」

 

「えっ、俺も?」

 

「むしろアンタはもっと気を付けるべきよ・・・

 

 

 

アンタには能力が無いんだから」

 

「ちょと奏!」

 

「いや、いいよ姉ちゃん。姉貴の言う通りだよ」

 

そう、昴は能力を持っていないのだ。

何度も検査しても能力は判明しなかった。

歴代王家も能力の強弱はあれど能力すら持たない者は誰ひとりいなかった。

その為、昴が能力を持たないことについてタブーにする暗黙の了解となっていたわけだが・・・

 

「俺に気を使ってるのは分かる。でもそんな気にしてないぜ、能力のこと」

 

「でも・・・」

 

「能力はなくても俺は俺だしさ、それに能力よりもすごいもの持ってるし」

 

「能力よりもすごいもの?」

 

「ああ!それはな・・・・・・・・・・・・」

 

ためにためて昴が出した言葉は・・・

 

 

 

 

「この甘いハンサムフェイスさ!!!!!」

 

昴はキメ顔でそう言った。

 

一瞬、櫻田家から音が消え、そして昴の発言がなかったかのように動き出した。

 

「さ、夕飯の準備しないと」

 

「十一人分でいいわよね」

 

「修ちゃんテーブルふいといて、私はこの椅子片づけてくるから」

 

「おう」

 

「てかなんで椅子が一つ多いんだっけ?」

 

「オイオイオイオイオイオイ!発言どころか存在すら抹消するじゃねぇよ!」

 

「どちらさまでしょうか?」

 

「いや俺だよ!?分かるだろ!?櫻田王家のハンカチ王子櫻田昴だよ!?」

 

「だれか分からないけど本物のハンカチ王子に土下座して謝ったほうがいいですよ」

 

「光まで他人行儀にっ!?」

 

「あの・・・警察呼びますよ」

 

「ちょっとまてそんなにか!?そんなひどいこといったのか俺は、母さんどう思う」

 

「昴・・・あなたがお調子者なのは昔からだけどいい加減その癖直さないと本当に人から相手にされなくなりますよ」

 

「まさかの正論!?」

 

母の止めの一撃により昴は精神的にKOになった。

 

「ははっ、お前は相変らず愛されてるな昴」

 

「これのどこを見てそんな言葉が出るのさ親父!?」

 

「あっ、総ちゃん帰ってたんだ」

 

「気が付かなかったわ、昴の戯言のせいで」

 

「そんなに影薄いかなぁ」

 

妻や子供たちに気付かれず軽いショックを受ける総一郎。

国を治める国王も家のなかではただの父親である。

 

「まぁ、それはいいとしてお前達週末予定は空いてるか?」

 

「一応空いてるけど・・・?」

 

「もしかして旅行!?」

 

「もしかして弁当(はなみ)!?」

 

(今ひどい読みを見たような・・・)

 

「いや、旅行でも花見でもないぞ」

 

「「え、そうなの・・・」」

 

ご馳走がないと知るや露骨に肩を落とす次男昴と五女光。

年の差は大きいが知能の差は小さいようである。

 

「まぁそう落ち込まないで、急な話だがお前達のテレビ出演が決まったんだ」

 

『『テレビ出演?』』

 

キョトンとする子供たちに総一郎はニっと笑い。

 

「あぁ、きっと面白いぞ」

 

ただ一人茜だけは嫌な予感を感じていた。

 

 

 

その週の末・・・

 

―視聴者の皆様こんにちは!

 

―なんと今週のサクラダファミリーニュースは王家のご兄弟全員に来ていただいております!

 

―これから王家の皆様にはあるゲームに参加していただきます

 

―そのゲームは、『危機一髪!ダンディくんを救え!!』

 

―屋上に取り残された人々に見立てたダンディくんを制限時間内に多く回収しそれを下のかごに入れていただくというシンプルなルールです!

 

―国王からも激励のメッセージを頂いております。

 

モニターに正装の総一郎が映し出される。

 

『皆、惜しみなく力を発揮し、国民の皆さんに自分達のことをよく知ってもらえるよう頑張ってほしい、一番成績の悪かった者には城のトイレ掃除をしてもらう』

 

「えぇ~」

 

「お城のトイレ掃除!?」

 

「まぁ、要はビリにならなきゃいい話だろ、ま、目指すは一位だけど!」

 

「自信があるようだな昴」

 

「当然だぜ!なんたって俺は天才だし秀才だし・・・えっと、天才だからな!」

 

「天才で秀才をサンドイッチにするなよ・・・」

 

―それではスタートです!

 

開幕のブザーが鳴り、各々能力を駆使してダンディくんを運んでいく。

 

「さてと、俺も行くか。じゃ、お手並み拝見といこうか天才」

 

そう言い終えると修の姿が突然消え、屋上のカメラに修の姿が映った。

これが長男修の特殊能力『瞬間移動(トランスポーター)』、簡単に言えばテレポートである。

 

「よく考えたらこのゲーム兄貴に超有利じゃねぇか!!」

 

昴が驚いている間にも次々とダンディくんがかごに入られていく。このままでは一位どころかトイレ掃除になってしまう。

 

「とにかく急がないと。壁を登って・・・は生身じゃ危ないから地道に階段を上るか」

 

―お、おぉっとここで昴様にも動きが!

 

―昴様の能力は・・・ええっと、そう!『鋼鉄精神(メタルハート)』!鋼のような精神力でこのゲームに挑みます!

 

(素直に無能力ですって言えばいいのに・・・)

 

鋼鉄精神(メタルハート)、それが昴の仮の能力である。

特殊能力は王家の者が全員持っているため、それ自体が王家の証となる。

逆に持っていない昴は最悪血縁を怪しまれる事態になりかねないのでこういう措置をされているのだ。

とはいえ昴の能力が無いことは薄々気づかれており、メディアには割れ物注意的な扱いを受けているのだ。もっとも、王家の子らの誕生や成長はテレビ中継され映像に記録されているので昴の血縁が怪しまれることは滅多にないのだが

 

(ちょっと気が沈んじまったか・・・)

 

重い足取りで階段を上る昴であったが・・・

 

「あれ、気分じゃなくて本当に重いような・・・」

 

それになにか背中に違和感を感じる。何者かがのっかているのだ。

昴は携帯の自撮り機能を使って背後を確認する。

 

 

後ろにはなんと髪の長い女がのっかかっていた!

 

 

と表現する怪奇小説の一節のようだが昴は動じない。その能力を知っているからだ。

 

「やっぱりお前か、ベル」

 

「むぅ、眠い」

 

これは四女岬の能力である感情分裂(オールフォーワン)によって創られた分身の一人ベルなのだ。能力名の通り能力者自身の感情が元となるため分身一人が違う性格であり、ベルの司る感情は怠惰、呼ばれてもすぐ寝る怠け者気質なのである。

 

「あっ、見つけた!」

 

姿を消した分身を探していたのか本体の岬が昴の元へ来た。

 

「よう、岬。相変らず怠け者だなベルは」

 

「仕方ないよ、ベルは怠惰の感情だから・・・ってブブ試食コーナーに行くな!イナリその服お店のだから元に戻す!シャウラ逆走しない、遥の所にはいかないから!」

 

「なんていうか岬って分身のお母さんみたいだな」

 

「お母さん!?」

 

「ああ、お前は面倒見いいから子育てもうまくいくと思うぜ」

 

「でも、私普通だし、結構怒りっぽいし、もらってくれる人なんて・・・」

 

「遥がいるじゃない」

 

「あーなるほど、遥なら私の事解ってるし優しいし遥で決まりだね・・・ってシャウラァ!!」

 

「え、お前、遥が好きなのか?」

 

岬は本当に顔から火が噴きだすのでないかというほど真っ赤になって否定する。

 

「ちちちち、違うよ!シャウラが勝手に・・・」

 

「でもお前の感情の分身だからある意味本音だよな」

 

「え、そっ、それは・・・」

 

「まぁ、ひとの恋に口出す趣味はないけどさ、ライクとラブは同じにしてはダメだってことは言っとくぜ」

 

「こっ、恋ぃ!?もぉー、すー兄のバカ!おバカ!!大バカ!!!出会った人に金剛寺さんって間違われる呪いをかけてやるぅ!!!!」

 

真っ赤になりながら岬と分身たちは走り去っていった。

 

「地味にいやな呪いだな。ってか金剛寺さんって誰だ?」

 

昴は時計を見る。ゲーム終了まで半分を切っていた。

こちらもそろそろ行かなければと思い歩を進めようとした次の瞬間・・・

 

 

突然昴の頭に雑音と耳鳴りが鳴り響く。

 

「!?・・・どうやら一位は無理みたいだな」

 

そう言って昴は携帯を取り出し登録してる電話番号をかける。

 

「白井、俺だ。アンノウンが出た、いつも通りカメラにハッキングしてくれ!」

 

りょーかい、と気怠そうな返事を聞き、昴は地下駐車場に向かった。そこに止めてある自分のバイクにエンジンをかけデパートを出て行った。

 

昴には家族には教えていないある秘密があるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

男は必死になって走った。

迫る恐怖から逃げるために、生きたいという本能に従って

 

「なんで俺がこんな目に!」

 

男は後ろを見て蒼白になる。自分を追っているのは人ではなかった。

ジャガーのような頭と人の体を持った化け物だ。

なんで自分がこんな化け物に追われなきゃいけないのかは男には分からなかった。

 

男は今まで普通の人生を送ってきた。人と違うところと言えば自分が写る写真が高確率で奇妙なことになるぐらいか・・・

男は謎の死をとげた父の身元確認のためにこの町に来た矢先にこの化け物の追われたのだ。

 

「・・・・・」

 

ものを言わぬ化け物は無表情のまま飛び上がり、男の前に着地した。

 

「ひっ!?」

 

驚く男の声に耳を貸さず化け物は男を殺すために手を伸ばす。

 

 

 

「どりゃぁ!」

 

突然、ヘルメットを被った少年のキックにより手は弾かれた。

 

「早く逃げろ!」

 

化け物の正体はなにか、このヘルメットの少年は何者なのか、考える暇もなく男は一目散で走り去り、現在、この場にはヘルメットの少年と化け物だけになった。

 

「よし、もう取って大丈夫かな」

 

そう言いヘルメットの少年、櫻田昴はヘルメットを取り素顔を化け物に見せた。

 

「グルル・・・」

 

あと一歩の所を邪魔され恨めしそうに昴を睨む化け物。しかし、それに脅える昴ではない。この程度の相手など過去に何体も見てきたのだ。

 

「アンノウン、お前に人の命は奪わせねぇ・・・!人の命は俺が守るっ!!」

 

昴は左腰に両手をクロスさせ、ぐっと右腕を引いた。

すると彼の腰に金色のベルトのようもの『オルタリング』が生成される。

ゆっくり右腕を前へ伸ばし、伸ばしきった瞬間、昴は叫んだ。

 

「変身!!」

 

 

その前に一つ訂正しなければならないことがある。

櫻田昴には能力はない。しかし、それは王家としての能力であり、また別の力を昴はその体に宿していたのだ。

 

オルタリングの両端を叩いた瞬間、昴の体は眩い光に包まれ姿を変えた。

金色の肉体に燃えるような赤い瞳、そして金色の二本角『クロスホーン』を見て化け物、否、ジャガーロード パンテラス・ルテウスは声を出した。

 

「アギトぉ・・・・!」

 

人間でありながら神の力を持った存在、ΑにしてΩ、昴はアギトへと変身したのだ。

そしてその姿はアギトの基本形態、『超越肉体の金』グランドフォームだ。

 

「ヴォォォォォ!!」

 

ジャガーロードは雄叫びを上げアギトへ跳びかかり、猛攻をしかける。

しかしアギトはその一つ一つの攻撃を避け、尚且つ逆に強烈な攻撃を叩き込む。

 

「グゥ・・・」

 

ジャガーロードが怯んだすきをアギトは逃さずアッパーを放ち、ジャガーロードを吹っ飛ばす。

 

(よし、今だっ!)

 

アギトが意識を集中させると頭のクロスホーンが裂け、六つに展開する。

さらに、地面には金色の竜のような紋章が浮かび上がる。

 

 

「はぁぁ・・・・・!」

 

アギトは腰を低く落とし、呼吸を整え力を両足に集中させる。地面の紋章もそれに呼応するかのごとく両足に吸い込まれていく。

 

「グガァァァ!!」

 

立ち上がったジャガーロードは叫びながらアギトに突撃する。その姿は確定した自分の死に足掻こうとするようであった。

 

それを迎え撃つべくアギトは飛び上がり必殺技『ライダーキック』を叩き込んだ!

 

「ハッ!!!」

 

キックの直撃を受けたジャガーロードはそのまま数メートル垂直に吹っ飛び、よれよれで立ち上がるももう力はなく頭上に天使の輪のようなものを浮かべ、断末魔の叫びを上げ爆散した。

完全に倒したことを確認し、アギトは変身を解き、昴の姿に戻る。

そしてバイクに跨り、その場を離れていった。彼の活躍は誰も知らない・・・

 

 

「あいつらが何者で、俺の力がなんなのかは分からない。でもこの力で人の命を救えるのなら俺は戦い続けるぜ・・・!」

 

町を疾走しながら決意を固める昴。彼の戦いはまだ序章に過ぎないのだ・・・

 

 

 

 

 

 

「あっ!ゲームのこと忘れてた!!」

 

猛スピードでデパートへ戻るが時すでに遅し、到着した瞬間にゲームは終了し、城のトイレ掃除は茜、光、昴に決定されたのであった。

 




昴「櫻田家次男、櫻田昴だぜっ!」
五月「昴は昔からお調子者で目立ちたがり屋だけどここぞという時に頼りになるわね」
昴「まぁね♪」
五月「また調子に乗っちゃって・・・昴が王様になったらどういう国になるか見当がつかないわ・・・ところで昴の選挙公約はなにかしら?」
昴「まだ詳しくは言えないけど簡単に言えば『みんなが笑って暮らせる国』かな?泣き顔よりも笑顔の方が良いに決まってるしな!俺がイケメンだと思うやつはぜひ俺に投票してくれ!ちなみに俺が憧れる王は俺自身!・・・ってのは冗談でピョートル一世だぜ」

オリ主の昴をアニメの次回予告風に紹介してみました。
昴のキャラ設定は茜とは真逆の性格にしています。
人見知り⇔お調子者 
恥ずかしがり屋⇔目立ちたがり屋、などといった具合です。
主役らしかぬ三枚目キャラですがどうか温かく見守ってやってください。

それではまた次回でお会いしましょう。
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