ナザリック地下大墳墓にニンジャナンデ!?   作:酢酢酢豆腐

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女神転生シリーズ新作の発売が待ち遠しいですが、決断的に最新話を更新します


〈用語解説な〉

・ボーシッ!→BULLSHITの事。マジ糞ぐらいの意味

・トーリーボーシッ!→トータリーBULLSHITの事。全てマジ糞くらえぐらいの意味。

・ヨロシサン→製薬と名がついてるものの様々な分野の製品を開発している。包帯とかね。江戸時代に創業

・オムラ→オムラ重工。ロボットとかマシンガンが有名で本社は要塞。

・ZBRやシャカリキ→薬物の類い。恐らく覚醒系?

・ヤクザスラング→ヤクザが発する威圧的な言葉。スッゾコラー!はぶっ殺すぞの意か。

・ニンジャ→平安時代をカラテで支配した半神的存在。ニンジャになった後の生殖は不可能。銃弾を摘まみとる事も可能。

・カラテ→白兵戦能力、ないしは血中のエネルギーめいた何か。カラテが全身にみなぎって、行き届いている事をヘイキンテキという


ナム帰りの男が冒険者としての一歩を踏み出すようです

エ・ランテル某所。やや埃っぽい冒険者の宿の一室。そこには何の統一性も無い三人組の姿がある。

 

一人は、偉大なる漆黒の甲冑に身を包んだ戦士、一人はまだ成熟したとは言えない、少年的な魅力のあるエルフの少女。褐色の肌は、まるでチョコレートソースを塗りたくったかのような滑らかさで、この年頃の少女特有の柔らかな少しばかりの甘みを含んだ香りを漂わせている。ササの葉の様な形の良い耳、ぱっちりとした大きな目、心底楽しげでこれからの冒険に期待している事を如実に表すやや紅潮した頬と、魅力的な笑顔の一要素たるぷるぷるの唇は男達の目を惹き付けて止まない。しかしそのバストは平坦だった。

 

 

そして、最後の一人。向かいあった相手に抜き身のナイフを想起させる蛇めいた目付き、竹林のタイガーの如き肉体、そして油断なく張りつめたアトモスフィアを纏っている。何より目を惹くのは、腰のナイフシースに納められた二刀の短剣である。一見するとただのククリナイフなのだが。ところで、読者の皆様の中に古代ニンジャ考古学を学んだ事がある方はおられるだろうか?

 

もし、おられるならば我が身の不運を呪いながらの失禁は免れないだろう。一見するとただのククリナイフにしか見えない短剣だが、よく観察すると大振りな拵えになっていることに気付くはずだ。

 

それもそのはず、この二刀の短剣は古代のニンジャウェポン、〈マストダイ・ブレイド〉なのだから!刀身には〈必ず死ぬ〉の邪悪な漢字が、平安以前のニンジャルーン・フォントで刻まれている。コワイ!コワイ過ぎる!

 

このような危険極まりない、敵に出血を強いて無慈悲な死を与える為の武器を備えたこの男は一体何者なのか!?熟練の傭兵?いや、まさか、ニンジャなのか!?そのような事があり得るのだろうか!

 

「...周囲に生物の気配なし」

 

「ありがとう、サワタリ=サン」

 

おぉ、ナムサン!偉大なる漆黒の甲冑に身を包んだ戦士、モモンが指を鳴らすと兜がまるで魔法の様に消え失せ、シャレコウベが現れたのだ!モモンはアンデッドなのか!?

 

「こんな埃っぽいところ、ナザリックの支配者たる御方々が逗留されるような部屋じゃありませんよ!全く!」

 

フィオが憤懣やる方なし、といった様子で今さっきシャレコウベの素顔を現したモモンに言い募る。

 

「フィオ、止しなさい。私達はここでは駆け出しの冒険者なのだからな。」

 

威厳に満ちた声でモモンが言う。どうやら彼がこのパーティー、彼の言うところのアインズ・ウール・ゴウンのリーダーのようだ。或いは彼が、危険極まりないニンジャウェポン所持者の雇い主なのだろうか?

 

「我々は現地社会を調査するにあたり、偽装身分として先ずは冒険者の中で名を上げなければならない。その為にはこのような場所に滞在するのも必要なのだ。何しろ駆け出しだからな」

 

モモンのシャレコウベにある虚ろな眼窩に、妖しい光が点る。

 

「なるほどー」

 

「ところでモモン=サン、もう少し設定を詰めないか?」

 

編笠の男、サワタリがベッドの一つに腰掛けながら言う。

 

「良いですね!では、先ずは私から。私はモモン、二刀流の重戦士でアインズ・ウール・ゴウンの一党のまとめ役の男。かつての仲間は散り散りになり、今は皆故郷でそれなりの立場についていて、私達だけが戦いの道から抜けられずに放浪しているって感じです!」

 

設定という形にはしているが、この言葉の中には紛れもないモモンの本心が含まれている事をサワタリは感じ取った。しかし、奥ゆかしく、その事には言及しない。

 

「じゃあ次は俺だな。俺は元軍人の傭兵サワタリ。格闘戦教官だったこともあり、ベトナム戦争に従軍、未だにそのトラウマに悩まされている。得意な武器は短剣でレンジャー適性がある。モモン=サンとの関係は、長年の戦友であり且つ雇い主と被雇用者でもある。フィオは格闘戦の生徒、弟子ということで」

 

「良いですね良いですね!何だか昔懐かしのTRPGやってるみたいだ!」

 

モモンが楽しげだ。ネオサイタマでの神経を酷使するサラリマン生活でニューロンにダメージを負っているために、未だにあの病気が治っていないユグドラシル・プレイヤーめいて、嬉々として新たな設定を考え出してゆく!

 

「あの!サワタリ様!何かお辛い事があるなら私が取り除くお役に立てないでしょうか?その...サワタリ様は私のセンセイですし!」

 

身を乗り出して、鼻息も荒くサワタリに語りかけるフィオ。設定を本気にしているのだ。カワイイヤッター!

 

「フィオチャンカワイイヤッター!」

 

「フィオチャンカワイイヤッター!」

 

ハイ・タッチ!サワタリとモモンは手を打ち合わせた!

 

「アイエッ!?」

 

「フィオ、心配してくれてありがとう。だが、何も問題無い。俺は大丈夫だ」

 

サワタリのゴツゴツした手がフィオの頭を撫でると、フィオははにかむように笑った。

 

「フィオについては、そうですね...私達の友人の娘で好奇心旺盛。外の世界に憧れていて、たまたま旧友に会いに来た我々についてきて、家出したようなイメージですかね」

 

「で、俺が色々仕込んでいると。その過程で獣と意志疎通が可能だったり、テイムに特化したような才能が明らかになると。」

 

「そういうわけです。徐々にロールの方向性が定まってきましたね。」

 

「あぁ。フィオもそのように振る舞うんだぞ。」

 

「ハイ!」

 

 

 

こうして、ロールの方向性も定まったモモン一行は宿を後にし、エ・ランテル冒険者ギルドに足を運ぶのだった。

 

(文字が...読めない!)

 

キャバーン!今明かされる衝撃の真実!モモンは文盲なのだ!だが、これには実際深い理由が在るのだ。備えよう。

 

だが、張り出されている依頼の紙が読めなくては仕事は出来ない!どうするのだ、モモン!

 

「モモン=サン、俺は学が無いからよぉ、文字読めないんだわ。というわけでヨロシク!」

 

(アイエッ丸投げ!?でも、俺はギルド長だ!任せて下さいよ!)

 

モモンはおもむろに一枚依頼の紙を剥がすと、受付嬢につきだした。

 

「この依頼を受けたい」

 

「申し訳ございません。この依頼はミスリル以上の位階の方でないと受ける事は出来ないものでして...」

 

KABOOM!モモンが否定の言葉を聞くやいなや、受付のカウンターにガントレットを叩き付けた!

 

「我々は故国ではそれなりの戦士だった。この装備は見かけ倒しではない。分かりますね?ただの銅プレート冒険者がこのような装備を身に付けていますか?おかしいと思いませんか、あなた?」

 

畳み掛けるようなモモンの威圧的言葉の羅列!

 

「アッハイ。でも規則ですので...申し訳ありません」

 

奥ゆかしく一礼し、それ以上は何も語らない。

 

「そうか...仕方ないな。では、銅のプレートで最も難しい依頼を見繕ってもらえるかな?」

 

「ハイ!ヨロコンデー!」

(アインズ・ウール・ゴウンヤッター!目論見通りだぞ!俺は実際ちのう指数が高い!ですよね、たっち=サン?)

 

モモンの脳内で純銀の聖騎士がサムズアップしている。ゴウランガ!モモン!

 

「でしたら、我々の仕事を手伝いませんか?」

 

喜びに水をさされたような気分になり、モモンがドスのきいた声を発する。

 

「ナンオラー?スッゾコラー?」

 

 

 

 

 

 

「初めまして。私が〈漆黒の剣〉のリーダー、ペテル・モークです」

 

モモン達に声を掛けてきたのは、冒険者チーム〈漆黒の剣〉。一見して、あの黒人ヤクザめいたスミス達よりかは腕が立つであろうことは、手入れの行き届いた装備、立ち振舞いで明らかだった。

 

「あちらがレンジャーのルクルット、彼はドルイドのダイン・ウッドワンダー、そして魔法詠唱者にしてチームの頭脳!ニニャ・ザ・スペルキャスター!」

 

「ペテル、その恥ずかしい二つ名止めましょうよ」

 

「止めません」

 

モモン一行はギルド内の歓談スペースにてペテルのメンバー紹介を静かに聞いていた。いかにも善良そうなのがペテル、大柄な髭面の男がダイン、軽薄そうなのがルクルット、小柄で可愛げのあるのがニニャ、とモモンは顔と名前を一致させていた。

 

「ニニャ=サンは二つ名持ちなんですか?」

 

「そ!タレント保持者で天才って言われてるんだぜ、こいつ」

 

「それはすごい」

 

(タレントか...これはユグドラシルには無かった要素かもな。何か困ったらタレントで押し通すのもアリか...)

 

「まぁ、エ・ランテルにはもっと有名なタレント保持者がいますけどね」

 

ニニャの言う有名なタレント保持者、これはモモンの興味を惹いた。一体、どのような異能力なのか。

 

「ほう?それは一体?」

 

「バレアレ氏であるよ」

 

「バレアレ?」

 

モモンの疑問に答えたのはペテルだ。

 

「名の知れた薬師の孫で、ありとあらゆるマジックアイテムが使用できるそうですよ」

 

「それは...」

 

「モモン=サン」

 

「うむ」

 

モモンとサワタリの考えることは同じだ。このタレント、間違いなくユグドラシルのシステムには無かった要素を多分に含んでいる。ユグドラシルには装備制限が確かにあったし、今も適用されている。モモンは一瞬、タレントを奪う手段が無いか考えた。

 

「ところで、仕事の件なんですが街周辺のモンスターを狩るんです。協力してもらえますか?」

 

「ヨロコンデー」

 

「...モモン殿、一時とはいえ共に旅をするのであるから、お顔を拝見してもよろしいか?」

 

ヒヤリ!ハット!モモンの兜の下はシャレコウベではなかったか?これはあまりにもアブナイな問いかけだ!

 

(オイオイ、モモン=サンヤバいぞこれは)

 

サワタリの額にじっとりとした汗が滲み出る。

 

「そうですね。これで良いですか?」

 

バイザーを上げたモモンの素顔は実際東洋系で、〈漆黒の剣〉のメンバーからすれば異国情緒を感じる、つまりは遠くから来た人なのだという思いを強めるものだった。

 

「意外に年いってるなぁ」「ルクルット、シツレイですよ」「かたじけない」

 

ゴウランガ!モモン!あらかじめ幻術を発動させておいた事が有利に働いたのだ。サワタリは額の汗を拭い、安堵の息を吐いた。

 

「では、早速出立しましょうか!」

 

気配と視線を感じたサワタリが後ろを振り向くと、何故か受付嬢がモモン一行の方を凝視している。何やら依頼の応対をしているようだが、これは一体?

 

「あの、アインズ・ウール・ゴウンの皆さんにご指名の依頼が...」

 

小走りに近付いてきた受付嬢の言葉に、卓を囲んでいた7人に衝撃が走る。銅プレートのパーティーに指名依頼?依頼者はイディオットか、或いは悪意持つ者か。

「ドーモ、初めまして。僕が依頼者のンフィーレア・バレアレです。」

 

受付嬢に続いて現れたタレント保持者は、両手を合わせて深々とオジギした。

 

 

 

 

 

 

エ・ランテル郊外巨大墓地内の霊廟に、納められた棺の一つに何らかの操作を加えている黒ローブの女がいた。墓荒らしだろうか。

 

「ふんふんふふーん、ふんふふーん」

 

いや、違う。女が操作した棺が横にスライドし、地下への階段が出現する。

 

「どーもー、カジッチャンいるー?」

 

螺旋階段を降りきると、そこには邪悪なるレリーフが刻まれた祭壇!これは一体!?

「ちょっとそのアイサツは止さないか。我ら〈イッキ・ズーラーノーン・ウチコワシ〉の名が泣くわ」

 

そう、彼らこそ邪悪なるアンタイセイ秘密結社〈イッキ・ズーラーノーン・ウチコワシ〉なのである!彼らは流民や貧民、中産階級市民へのアジテートや上流階級へのテロ、大規模魔法的破壊行為等で知られる恐るべき集団で、ここエ・ランテルの地下にもその拠点が広がっている。

 

 

「もぅ、つれないなー イイモノ持ってきてあげたのにさ」

 

意外!それは叡者の額冠!

 

「そっ、それは!叡者の額冠!スレイン法国の秘宝ではないか!」

 

「そだよー 可愛い女の子がね、こーんな変なものしててさぁ似合わないから外してあげたんだよねー」

 

彼女はクレマンティーヌ。スレイン法国最精鋭の部隊、漆黒聖典の裏切り者だ!

 

「そ・し・た・らぁ、これがビックリ!発狂しちゃいましたーぱちぱちぱちー」

 

おどけたように拍手するクレマンティーヌ。邪悪!

 

「何を分かりきったことを...何にせよ適合者のいないそれはガラクタよな」

 

「ぶーぶー、ガラクタはひどいぞー」

 

「そのアイテムを使えるのは100万人に1人。漆黒聖典を裏切ってまで奪ってくるアイテムではないな」

 

「まぁ、それは置いといてさ。本題なんだけど協力しない?」

 

「協力だと?」

 

「そ。この街にはどんなマジックアイテムでも使えるタレント保持者がいるんでしょ?」

 

その時革命的邪悪魔法詠唱者カジッチャンに邪悪な閃きが走る!

 

「閃いたぞ!そいつを拐ってアンデスアーミーを使用させるのだな!それであれば死の祭典を前倒しに行うことも出来よう!」

 

「そゆこと。どうかなー?同志カジット・デイル・バダンテール=サン?」

 

「デイルは止せ。その名は捨てた、だが同志クレマンティーヌ=サンの発案は非常に革命的で素晴らしい。反動的小ブルジョアどもに我らの革命精神を思い知らせ、またワシの目的も達する事が出来るだろう」

 

「まぁ、私はこの組織にとってはゲストだし、革命には興味無いんだけどさ。このクレマンティーヌ様に敵対したらどうなるか思い知らせてやりたくてさぁ...」

 

このクレマンティーヌという女は、先日スレイン法国の精鋭部隊・風花聖典からの追っ手を皆殺しにしたばかりであった。

 

カジットは邪悪に微笑み、クレマンティーヌはさながらニンジャめいて、より邪悪に微笑んだ。




最近インフル・エンザが話題に上る事もありますね?

こんなときこそセルフ管理メントを重点だ。体調が悪い時にニンジャアトモスフィアを摂取すると、あたまがばくはつする。それに巡りめぐってイルカやラッコのなんかが危ない。

カラダニキヲツケテネ!
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