NARUTO伝   作:斎藤 恋

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NARUTO伝
第一話 始まりの日


・・・・・ミーンミーンミーンミーン……………

 

鬱陶しい梅雨が過ぎ、

蝉の鳴き声の騒がしい夏。

 

 

オギャーオギャーオギャーオギャー……

木の葉の里に、また新たな命がーー

 

 

彼の名は、恋(レン)。斎藤 恋。

 

忍び世界に困惑と混乱に陥れる異端児の誕生である。

 

 

 

 

 

===========================================================================

 

よう、俺は斎藤恋。赤ん坊だ。

つい最近生まれたばっかりだが、俺には前世の記憶が………ない。

 

別に前世っていうわけじゃないからな。

一応、説明すると、だ。

 

俺は、かつて火星を飛び出し宇宙そのものになるまで進化した。

いわば、神になったわけだ。

 

でもよぉ、自我って奴が人より強かったからか、はたまたもっと別の理由からかは分からんが、宇宙になってからもその辺を観測して楽しむ程度の意識が残っちまってたわけだ。

 

何が言いたいのか分からねぇって顔だな?

まぁ、簡潔に言ってやるとだ。

 

ーー「暇になったから、来ちゃった。」

 

 

って感じだ。

 

・・・・・・・・・なんだ、その面は?

だって、暇なんだからしょうがないだろ!飽きるんだよ!毎日毎日、見せつけられるだけだとな!!

 

だから、タマには登場人物になってみよう、って腹なわけだ。

 

 

 

で、選んだのがこの世界なわけだが、、、

この星じゃ、チャクラとか自然エネルギーとかってのがあるらしいわ。

 

調べようと思えば、いくらでも調べられるが、それじゃ面白くない。

ただ、ここは木の葉の里って呼ばれてて、里の代表が三代目 猿飛佐助?とかいうやつらしいわ。

 

あとここ、忍者がいるんよ。つか、忍者の里だったりするわけだが。。。

 

 

「恋くん、ごはんでちゅよー♡」

 

 

ーー・・・・・だが、これはなんとかならんものだろうか?

毎度毎度、この喋りを聞くのは疲れるのだが………

 

そんなことを考える間にも、目の前の女性は服を捲り上げ、乳房を………

まぁ、要は授乳デスネ〜。。

 

ーーあぁ、この時の為に、私は産まれたんだろう………!

 

母は結構美形だ。

本来の母親なら、こんな情動は抱かないだろうが、ここは正しく別世界。。

 

ーーふっ、俺は勝ち組だな。

 

正直、この身体は、本体から切り離された分体のようなもので、本来の力が身に備わっているわけではない。

その上、生まれてくる場所は、人種ではあっても、結構ランダムで選んだために、もっとブサイク系の家に生まれても不思議はなかった訳だ。。。

 

 

「んむっ、んむっ………」

 

ーーうむ。今日もうまいぞ、母よ!フハハハハハハハハハハ!!

 

若干、テンションも上がって来た現状に想いを馳せる。

 

 

 

 

ここが木の葉の里であることは、皆も存じていよう。

そして、当家も一応忍びの家系であるのだ。

だが、まぁ、ウチは、奈良家っ!とか、うちはっ!とか、日向っ!みたいな目立った名前じゃない。

 

いや、血筋としては有名なんだ。

ただ、うちには、他家とは違う特色があって、『一家全員が異なる苗字を名乗る』っていう律がある。

 

だから、母の名前は篠山梨花だし、父は、樋山重昌。

で、俺が、斎藤恋な訳だ。

 

なんか、いわれもあるらしいんだが、正直、忍ものとしては当然すぎる理由でもあるので、ここでははっきりとは言わない。情報保護は基本だからね^ ^

 

 

 

しかし……

なかなかエロい気分にはなれんな………

 

赤子の体だから、当然っちゃ当然なんだが……。

正直、溜まるね。鬱憤とかさ。。

 

 

 

「・・・ゲプッ」

 

て感じで、今日の朝食も終わりです。

 

 

 

 

 

ウチは名家だ。

 

いや、ウチも名家だ。

 

日向には劣るけど、奈良家ぐらいには匹敵するだろう………多分……………。

まぁ、その次鋒くらい?はあると思うよ??

 

貴族って訳でもなく、領地がある訳でもないが、家そのものは結構大きいわけだわコレが。

まだ、他の家を見たこともないんで、どれくらい大きいのか、本当はわかんないんだけどね。

 

 

今の俺は、肉体年齢0歳と6ヶ月だ。

やぁっと、首が座って、ハイハイができるようになった。

 

そろそろ、チャクラを練る練習でも始めようと思う。

母さんたちがやってるとこ、近くで見てたしね。。。

 

できると思うよ?全然。無問題。。

 

 

 

 

 

「えわぇえでいまいた(てわけで、できました!)」

 

生命エネルギーをウンタラカンタラ………練りこんで力を生み出す………

なんか、話に聞いた魔力の精製法みたいなのに似てる気がする。

自分の血流をコントロールし、心臓の鼓動を特定のリズムへと変えていく………

 

そうして、チャクラが生まれる。

 

 

 

俺は、生まれたチャクラを認識した後、それを全身へと巡らせるように血管に沿って生まれたチャクラを流す……。

そうしていくと、なんとなくではあるが、本来の感覚が蘇ってくるような感じがしてきた。

そして………

 

 

ぶわっ!!

 

「みゅわ!!」

チャクラが膨れ上がる感覚、一瞬、コントロールが効かなくなる。

 

バンっ!

ドアが開く。

 

「なに?!どうしたの?!…レンっ!!」

 

母が飛び込んできた。

どうやら、膨大なチャクラを感じ取り、飛び込んで来たらしい。

 

 

バンっ!!2

またも、ドアが強く開かれる。

…壊れるぞ。

 

 

「大丈夫か!梨花!レン!」

父や、その同僚らしき人までが飛び込んでくる。

 

 

いつの間にか一家全員集合なので、俺はーー

 

「???……んまま、ぱぱ。」

可愛く小首を傾げつつ、頑張った風にママパパと呼んでみる。

 

「レンちゃん!」

「レンっ!」

 

よく分からないが、父母にいきなり抱きつかれた…………、ちょ母様、苦しいです………

首をキメられ、息が止まりつつも少ししてから開放される。

 

 

「……梨花、なにがあった?」

 

今までの下りがなかったかのように話し始める父さま。

苦笑いしつつ、母さまたちを止めてくれなかった同僚の人たちも、顔が真剣になる。

 

「………分からないわ……。」

そう、見ていなかった母さまに分かるわけもなく、。

 

「私が台所で調理していた時、この部屋の方で、いきなり凄いチャクラを感じたのよ。ここが戦場なら、即座に逃げてたほどの、ね。」

 

ーーそんなに凄かった?

 

 

「そうか……、俺も同じだ。こちらで凄まじいチャクラを感じて……。………梨花、この部屋には、レン以外には誰もいなかったんだな?」

 

父は母さまに確認する。

俺は、両方を交互に見ている。……すばやく、ではないが。

 

「そうよ。だからこの子が……。」

母さまは、俺を抱きしめつつ、確信を持った口調でそう言う。

 

 

「確かに……、そうなのかもしれんが、しかし……な。」

父さまはどうやら確信が持てないようだ。

 

「でも、信じないでどうするの?他に誰かいたとでも考える?そうなると、私たちにも気付かせない手練れね。もう手の打ちようが無いわ。たまたま、私たちが見ていない間に、膨大なチャクラを持った人がレンの部屋にいて、そのチャクラだけ放って帰っていく。どう?あり得る?」

 

 

「…………そう、だな。信じねばならない、か……。だが、だとすれば、この子を早くから鍛えなければならないな。でなければ、他の子を傷つけてしまいかねん。」

俺の頭を撫でつつ、父さまはそう言ってくれる。

 

ーーえー、マジで?面倒くさいんですけど……

自己鍛錬で十分な俺としては、はた迷惑なだけなのだが。

 

 

「そうね。その方がいいわ。明日から、私がチャクラコントロールを教えます。」

 

「え"…………、い、いや、それは僕が……。」

 

「………私では不満だと?」

 

「い、いやそうではなく………ですね…………」

 

何か言い争ってるけど、母さまに教えられるのって、そんなに問題あるの?

 

「では、明日から私が付きっきりで教えることに致しますので。色々と手伝ってくださいね。」

 

「・・・・・・・あぁ。」

 

父様が死んだ………ように、うなだれている。

え、その反応は心配になるんですけど……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーそんなこんなで、次の日。

 

 

「さっ!始めましょうか!恋!」

なんか、朝っぱらからハイテンションな我が母が俺の前に立っている。

 

「あう!」

俺は未だに言葉をしゃべれない………ってことで通すつもりだ。

というか、唇や舌の筋肉が付いてないから、まだまだ喋るのが難しい。

 

言語使うにも、それぞれの言語に応じた筋肉が必要なんだと、みんなは知っているだろうか?

まぁ、これから始まる訓練には関係ないけどね。

 

 

「まずは、チャクラを練ってみましょうね〜。………て、分かるわけないわよね……。どうしよう…………」

 

「あうっ!あうっ!」

 

俺は全身を揺らしつつ、母が何かしてくれるのを待つ。

ーーさぁ、母さま!鑑賞の準備は整ったぞ!早くネタ披露してくれ!!

 

俺はネタ待ちの状態のなって、母さまの一発ギャグ待ちの体制になった。

ーーハリーハリーハリー!!!こける準備は万端だ!

 

 

とかなんとか、アホなことを考えつつ。

母さまを待つ。

 

そうすると、母さまは何かを思いついたように立ち上がり、チャクラを練るところを見せてくれた。 

「レン?ちょっと見てて。……………!」

母さまは、俺を置いて少し離れたところに立つと、目をつむり、何かを発し始めた。

「(…………?チャクラか?コレ。………真似してみろってことか。)」

 

 

この辺りが潮時と見つつ、母さまの"見せた通りに"チャクラを練ってみる。

 

「(………!やっぱり。……………凄い……私が本気で練ったチャクラ量と同じくらい……?………ぐっ、チャクラが測れないのは痛いわね。開発されてるチャクラ測定器か、白眼持ってる奴でも引きずってくればよかったわ。)」

 

 

そうして、母さまがあり得ないことを考えているとも知らず。

俺は、罠にかかる直前のネズミの如く、バカみたいな量のチャクラを練り、放出や移動、纏ってみるなど、様々な形での応用も始めていた。

 

 

そうして、齢(よわい)半年の幼児による虐た………もとい、訓練が始まる。

 

 

 

 

ーーまぁ、とは言っても、母親のを見てそれをマネさせるだけなんですけどネ。

 

 

 

 

 

 

幼児訓練は、そのまま7歳になるまで続いた。

 

ただ、その頃には、訓練内容も過酷になり、里にある森でのサバイバルや、他里、特に砂隠れの里近くの砂漠での1ヶ月生存ゲームなども行われた………。

・・・父は絶句を通り越して気絶してしまったが、、。

 

 

 

 

 

そうしてやってきた7歳の誕生日。

 

 

「レンちゃん、誕生日、おめでと〜〜!」

 

「「「おめでと〜!」」」

 

 

 

俺は、忍者アカデミーへと入学した。

 

 

 

 

 

「斎藤 恋です。趣味は"たんれん"です。よろしくです。」

 

 

「うちは景光だ。」

 

 

「習志野恭弥」

 

 

「私はうずまきクシナだってばよ!」

 

 

「神巫静馬、よろしくっす。」

 

 

「ぼくは、大松一成。料理が好きなんだ。よろしく。」

 

 

「私は、宇津木真智です。好きなのは、人形作りです。みんなよろしくね。」

 

 

「わ、私は香山恵梨香。す、好きなのは、本です。」

 

 

「日向遼遠です。趣味は読書。よろしくお願いする。」

 

 

「波風ミナト。面白いやつが好きだ!よろしく!」

 

 

などなど、、、、

 

 

同年代には、有名どころの家の子達もたくさんいるみたい。

うずまき、ってのはうずまき一族の子なんだろうか?

やっぱり、うずまき一族の人はチャクラ量が多いみたい。

他の子達とは桁違いに多い。・・・・それでもぼくの100分の1以下なんだけど……、なんでだろ?

 

 

やっぱりみんな、小さい頃からチャクラ量を増やすような訓練はしてないんだろうか?

母さんたちは、チャクラを隠すのがうまいから、あんまり感じ取れないけど、同年代の子達も少ししか読み取れないとは思わなかったよ。

もしかして、ぼくのチャクラ量って多い方?なのかな。

 

 

ま、いっかー。多くて困ることもないでしょ。

 

 

5秒で悩むのをやめた俺は、転生して初めての授業を経験した。

「(うわー、懐かしー。。あぁ、昔の校舎も、たしかにこんな木造だった気がする。)すげー……」

 

 

なんか色々感心してしまった。

アカデミーじょ授業で習うのは、本当に基本的なことだけだった。

小学校の延長線上みたいなもの。

 

小学校と違うのは、体育がなくて、手裏剣やチャクラの練り方、基礎の忍術を習うことだろう。

あとは、理科や社会も前世とは違う。

理科の内容は、大分甘くて大雑把だし、社会だと、五大国や各里について教えてくれるし、過去の火影についても教わる。

 

理科では高学年になると、毒や薬、火薬の調合についても一部習うらしい。

それは結構楽しみだ。家では教わらなかったしね。

けれども、体育は面倒だ。

母さんからは手抜きしてやりなさいって言われている。でないと、他の子達を殺しちゃうから、と。

でも、加減ってのは難しい。

 

 

だから、体育の授業は、初めだけ参加して、あとはサボることに決めた。

母さんに相談したら、サボればいいだけよって言われたし。

 

 

 

 

「んーーーー。」

伸びをして、鍛錬前の柔軟をはじめる。

 

今は体育の授業中。

なんか、うちは が手裏剣の腕前を見せびらかしているらしい。バカみたい。

女子連中にキャーキャー言われてるけど、本当に人を見る目のある奴がいない。

 

 

せんせーたちの間でも、うちは は優秀だってことになってるらしい。

ちなみに俺は平均だ。可もなく不可もなく。

 

忍びだし、できるだけ目立たないようにしてる。

今のところうまくいってるし、せんせーからも時々忘れられるほどだ。

 

・・・・・影がうすいだけだって?いや濃い、薄くしてるだけだよ?うん。きっと。メイビー。

 

まぁ、忍びだし問題ない。

 

・・・けど、あのクシナとかいう奴とか、うちはとかはバカだと思う。

忍びのくせに、どんだけ目立ちたがりなんだ。

 

全然、忍んでない。忍んでないよ…。

目指す職業間違ってませんか?

きっと、"劇団木の葉"とかで大道芸やった方が儲けられると思う。

今度勧めてみよう。

 

 

でも、アカデミーにいるのは、そんなバカだけじゃない。

俺と同じように、自分の実力を隠してる奴もいる。

 

波風ミナトだ。

この前、社会の授業サボってる時に友達になった。

サボり仲間だ。

 

 

ミナトは賢い。

転生してる俺と同じとは言わないけども、上忍レベルの思考ができるくらいには賢い。

まだ、10歳にもなってないのにありえないと思う。

 

 

・・・バカじゃないの?こんな世界作った奴誰だよ。・・あ、俺か。

本当に、バカみたいな奴が多い。・・・いろんな意味で。

 

 

 

 

 

 

 

そうして、アカデミー生としての一年も過ぎていく。

・・・結局、半年もしないうちに行かなくなったけど………

 

 

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