NARUTO伝   作:斎藤 恋

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第二話 アカデミーと修行

担任が徹先生になった。

・・・苗字は知らない。聞いたけど、忘れた。

 

徹先生は、ちょっと熱血気味の先生だ。

一年の終わり頃から、俺はアカデミーにはほとんど行ってないので、よくうちに押しかけて来る。

 

 

でも、一年の時の担任は、俺が休んでいることに気付きもしなかった。

「さすが俺。完璧な忍びっぷり。」とか、自分自身に言い聞かせてたけど、本当は影が………

 

いや、なんでもない。

きっと大丈夫。

忍びとしての技量が確かなだけだから!キャラは濃い!だから多分大丈夫………多分

 

 

 

 

失礼。

ちょっと取り乱した。

 

そう、徹先生だ。

2年になってからも、俺は何ヶ月もアカデミーに行かなかった。

やってることが簡単すぎて、受ける意味が見いだせないからだ。

 

転生し続けて、精神年齢4桁にも届くだろう俺が、何故、子ども一緒に「1+1=~?」「2-!」とかやらなきゃならんのだ。

恥ずかしくて死にそうだ。

 

転生し続けてきたといったが、それでも俺には学生経験が一度しかない。

まぁ、一度で十分なのだが……。

 

あ~、とりあえずそれは置いておこう。

 

 

一年の時も、アカデミーの担任は気付かなかったし、二年でも、最初だけ行けば大丈夫だろうって思ってたら、母さんと一緒に呼び出されることになった。。

「昨日と一昨日は、来てなかったみたいだけど、どうしたんだ?」って。・・・・・・・・・・・七月の終わりごろに…。

 

 

・・・・・・・・・・・・・やっぱり俺、影、うすいのかな…………。

行ってないの昨日一昨日だけじゃないんですけど?

もう3ヶ月はアカデミーに行ってませんけど?

ねぇ?おかしくない?すごいよね?僕ってばチャクラ量も多いし、普通気付かない?

 

 

・・・え?チャクラなんて普通見えないって?あ、そうなんだ。知らなかったよ。びっくり。

白眼とか、写輪眼みたいな血継限界を持ってないと、普通は見えたりしないみたい。

 

 

母さんが、俺のチャクラ量の多さについて何度も言ってたから、ふつう見えるもんだと思ってたよ。俺も見えるし。

あ、俺だけですか、そうっすか………あぁ〜……スンマセン。なんかもう、本当にスンマセン。

 

 

 

 

 

とりあえず母さんには謝った。

許してくれた、助かった。

 

 

 

≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪

 

 

うちの家系にも、血継限界がある。

ただ、どんな血継限界かは分からない。

 

確認できてないとか知られてないとかじゃなくて、"どんな血継限界が出るのかが分からない"のだ。

 

 

発現する血継限界は、本当に色々。

詳しい事情は知らないけれど、うちの家系はいろんな血継限界を混ぜ混ぜして完成した家らしい。

その中には、うちはや日向、柱間や他里の家の血も入っているらしい。

 

まぁ、別に木遁が使えるわけでも、白眼や写輪眼が発現するわけでもないんだけどね。

ただ、そのせいか、生まれてくる子は、例外なく特別な力を持っているらしい。

 

母さんもその一人で、治療系に特化した血継限界を持っている。

おかげで、父さんは、母さんと喧嘩するたび、

半壊させられては治され、手足を折られては元に戻され、のエンドレス。

 

この前は、浮気したと勘違いされて、人の形じゃなくなってた。

 

次の日には、ちゃんと元通りになってたけど、どうなんだろう……?

俺だったら死んでると思う。

 

やっぱり、凄いや父さんも!

 

 

 

・・・・・ていうか、あんな母さんと結婚するなんて、やっぱりそういう趣味なのかな…………おえっ……身内の性癖なんて想像するもんじゃないな………

 

 

 

あぁ、そうそう。

俺の血継限界についてだね。

 

俺の血継限界は、創造と分解。

ありとあらゆる物を生み出し、分解する技。

 

マジに中二病くさい。

簡単に言えば原子生産操作能力なんだけどね。

 

コントロールが難しくて、それほど大きなものはまだ作れない。

今のところ、せいぜい家一軒がいいとこ。

初代火影みたいに、ビルサイズを一瞬で作るなんて不可能です、ハイ。

 

まぁ、物質限定すれば可能かもしれないけど。

例えば、ケイ素とか炭素とか金銀銅なんかでやってみればいけるかも。

 

・・・・・・あれ?結構凄い?

 

 

 

ただまぁ、戦闘では無理。

そんなに高速での思考はまだまだできないわ。

だから、俺のメイン職は"罠師"

 

立ち止まっての計算なら結構早くできるし、身体能力も高い方だから、罠張って嵌めてから戦闘なら上忍にも負けないね。

アカデミーに行かなくなってからは、シカマルも誘って鍛錬したり、シノと虫についての研究してたりもする。

 

シノとの研究は結構面白くて、シノ使う虫の中には、チャクラを食って生きてるような奴もいるらしい。

俺も飼ってみたいって頼んでみたけど、ダメだった。

家の秘儀に当たるから無理なんだって、残念。

 

 

 

「それじゃ始めよっか、レン。」

 

ミナトとの鍛錬。

ミナトはいつもなんかやる気だ。

アカデミーでは、目立つけど目立たない。

明るくてクラスの中心みたいなやつ。

 

 

 

うちは?あー、雑魚雑魚。

眼も開眼してない分際で調子に乗ってるとかありえないでしょ?バカみたい。

 

 

「おーい、早く始めようよ。」

 

「あー、分かった分かった。じゃあ、まずはチャクラ強化から始めようか。」

 

「強化?」

 

「うん。チャクラ強化ってのは、チャクラそのものの質を上げるんだ。分かりやすく言うとね、チャクラを高級品にするみたいな感じ。安いチャクラをいっぱい作るより、高いチャクラを使う方が燃費がいいんだよ。」

 

「燃費??よくわかんないけど、高いチャクラのほうが強いの?」

 

「そうだね。高いチャクラのほうが、すっごい術もちょっとのチャクラで使えるんだ。必殺技を何度でも使えるヒーローみたいなもんだね。。」

 

「・・・・・チート?」

 

「ん~・・・ソダネ。」

 

そこで疑問に思ったのか、ミナトは俺のチャクラの質について聞いてきた。

 

「そういえば、恋は、チャクラ量が多いらしいけど、質?についてはどうなの?」

 

「俺か?まぁまぁ、かな?少なくとも、母さんや火影だっけ?あの人たちよりは上かな?」

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・ぇ?」

 

俺の表情から、適当なことを言っているわけではないと思ったのかもしれない。

ミナトは、それ以上このことに関して聞いてくることはなくなった。

 

 

 

 

チャクラの質を上げる修業は、簡単だが難しい。

なぜなら、最初の段階として、ひたすらチャクラを練りだすことから始まるからだ。

 

チャクラとは、身体エネルギーと精神エネルギーをコネコネ混ぜ合わせて、生み出す、忍術などに使われるエネルギーだ。

 

 

チャクラを生み出すことそのものは、あまり難しくなかった。

特に考えてやったわけでもないから、っていうのが一番の理由だけど。

 

でも、すぐ身近で見ていたからできた芸当だとは思う。

普通なら、チャクラを生み出すまでにもっと時間がかかるそうだが、俺は、本当の幼少期。

生まれて半年もしないうちにはチャクラを練りだすことができていた。

 

 

前世で身体エネルギーの操作ができていたことも理由の一つだとは思う。

 

 

しかし、チャクラを練るのを理論的にとらえるのは難しい。

たぶん、身体エネルギーっていうのは、前世以前でもあった、❝気❞とか言われてたものなんじゃないかと思う。

 

これだけでも力になるはずなんだけど、精神エネルギーと混ぜて使わなきゃいけない理由は、コントロールが難しいからだろう。

万病に効く水薬であっても、現役のまま使えば死んでしまうのと同じように。

 

希釈して使う必要があるというわけだ。

 

 

つまり、

 

身体エネルギー ⇒ 力の元

精神エネルギー ⇒ 薄める液・コントローラー

 

ということだ。

 

精神エネルギーには、希釈する効果と、コントローラーとしての役目、その二つがあるわけだ。

こう考えると、チャクラというものが見えてくる。

 

 

 

ここでチャクラの質について戻るが、

チャクラの質というのは、それぞれの持つ❝色の濃さ❞だと考えると一番わかりやすい。

 

チャクラは、黒に近づけば近づくほどに力を増すのだ。

 

そして、チャクラには無色透明も、白いチャクラも存在せず、必ず色を持っている。

だからこそ、他人のチャクラを取り込むと、自分のチャクラの回復も可能になるのだ。

 

 

 

・・・・・・・まぁ、他人のチャクラを取り込むなんて言う芸当ができればの話だけれども。

初代火影はできたらしい。

 

でも、その彼でさえも、木遁忍術という血継限界もどきを使わなければ、そんなこともできなかったらしいが。

 

 

 

チャクラの質は、本人の力量によって異なる。

一般的に、下忍の使える忍術回数と上忍の使える忍術回数には、数倍、若しくは数十倍の差がある。

それは、主にチャクラ量の違いでもあるが、それだけでは説明できない。

 

 

日向やうちはには、家伝として伝わっているらしいが、ここにチャクラの質が関係してくるのだ。

つまり、❝忍術の行使回数=チャクラ量+チャクラ質❞ というわけだ。

 

だから、上忍は下忍より、チャクラ量だけでなくその質も高い。

でなければ、戦闘で使えないし、下忍に術で押し負けるような上忍は、必要とされていないのだ。

 

 

「ミナト。とりあえず、チャクラ練ってみて。限界まで練ったら、次は圧縮するんだ。」

 

「圧縮?」

 

「そう、圧縮。要は、おにぎりを固めていくみたいにさ、押し潰すんだよ、チャクラを」

 

「へぇ~・・・。」

 

 

チャクラは、圧縮していくことで、体内に蓄えられるチャクラ量が増える。

圧縮されたチャクラは、徐々にその状態になじんでいって、身体もそれを覚えていくのだ。

 

 

「・・・・・ん・・・・・・・・はぁー・・・・・・・」

 

チャクラを限界まで練るのはかなりしんどい。

ある程度まで行くと、体内のチャクラが気化していくからだ。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・んっ・・・・・・・・ガァーもう限界!」

 

「はは、じゃあ作ったチャクラを圧縮、だよ。術に変換しちゃだめだからね。」

 

「へーい。・・・・・・でも、どうするのかわかんないんだけど・・・?」

 

「ん~~~、なんていうのかな?練ったチャクラを、さらに練りこんでいくような感じ・・・かな?」

 

「・・・・・・練りこむ・・・・おにぎりみたいに固める・・・・・・」

 

 

その日は、ミナトのチャクラ圧縮はできなかった。

でも、なんとなく掴めてきたのか、「あとは自分でやってみる!」といい、その日以降は、しばらく一緒の鍛錬をしなかった。

 

 

 

 

~~~一週間後~~

 

「恋!できた!できたよ!!」

 

いきなり、ミナトがうちに駆け込んできて、完成したチャクラ圧縮を見せに来たのだった。

 

「(あれ?俺でもできるまで二週間はかかったんだけどな~・・・・・・)・・・・・・・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

天才は嫌いだ。

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