ネタバレにならないように妹ちゃん目線です。
……私もチョコ欲しい。
そしてお気に入り150人突破しました!本当にありがとうございます!
感謝の思いをこのチョコに
今年のバレンタインデーは色々と大変だ。去年、一昨年はゲームの中だったからスキルを取っていない私は誰にも渡すことがなかった。しかし、現実では料理の腕は悪くないのだ。兄にも誉められたのだから間違いはない、はず。
閑話休題
SAO事件と決着をつけてから約一ヶ月、明日は恋する女子には結構重要なイベント、バレンタインデーがある。今回は色っぽいイベントの意味がないけど。
私の周りには英雄が多いために作るチョコは多い。
白の剣士と呼ばれていた兄、そして黒の剣士と呼ばれていたキリト。この二人にお礼のチョコを渡す予定なのだ。
キリトと現実で知り合ったのは私がアスナさんと同じ病院に入院してたからだ。アスナさんのリハビリの応援ついでに私のお見舞いに来たのだ。
出逢いに驚いて変な声を出したのは未だに私の記憶から消えてくれてない。再会からまだ一ヶ月位だけど。
現実を見よう。私は今、台所にいる。病院も台所っていうかはわからないけど。
リハビリの一環としてチョコを作るのだ。アスナさんは真面目なためにこんな方法を取ってはいないけど、私は作って二人に渡すつもりだ。
失敗しても多分許してくれる。片方は兄だし、片方も先輩―和人先輩やキリト先輩というべきだろうか?――だし。
「……いざ!」
私は掛け声とともにチョコ作りに挑んだ。
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二年間も寝たきりだったからか道具を持ち上げてチョコを混ぜるのにも一苦労した。だが自分で思っていたよりもよくできたチョコが出来上がった。
毎日二人共が同じ位の時間にお見舞いに来る。アスナさんの後になるから時間はまだある。
喜んで貰えるだろうか。不快な思いをさせないだろうか。ちゃんと渡せるだろうか?
SAOだったら私の顔はきっと赤くなっていただろう。でも、ここは現実で表情を取り繕うことができるのが私の特技だ。
そしてドアがノックされる。
「優歌、入っていいか?客の黒いのもいるぞー」
「どうぞ!」
「いつも思うけど、本当に俺もいていいのか?」
「気にするなよ、黒の剣士さん」
「キリトもおいでよ!」
二人が下らないような話をしながら病室に入ってくる。
あの世界で私は何度も怖いと思った。死ぬかもしれないと思った。
でもこの二人に救われてきた。私だけではなくアスナさんや他の人も救われてきただろう。
そしてこれからもきっと救われる。
この二人の、対極の色がトレードマークの剣士たちに。
だから私はこの二人に笑顔で祝うのだ。
助けて貰った感謝も込めて。
「Happy Valentine!」
今を生きていることに祝福を!
読んでくれた方々が素敵なバレンタインデーを過ごしていることを祈ります。
Happy valentine!
明日も投稿します。