本当にありがとうございます!
今回の話も面白くは無さそうですが次回からアスナの内心も出てくるので!
見捨てず広い心でお願いします。
俺たちがこのデスゲームに閉じ込められ、現実世界に戻れなくなってから一ヶ月が過ぎた。
死亡者は二千人。
最前線は未だに第一層。ボスの部屋もまだ見つかっていない。
絶望的な状況だが、諦めていない人物はまだ存在している。
**
この世界で、おれは恐らく失恋する。
一ヶ月経った現在まで、俺はインしているだろうアスナと一度も遭遇しなかった。
原作の知識を思い出せなくてもメインヒロインがこのゲームに参加していない訳ではないはずなのに。運命が邪魔しているかのように。
それに主人公のキリトとも出逢い、勝てないことが理解できたからだ。
反応の速さ、剣の扱い。
この二つでは俺は勝てない。
だから俺の勝てるものを考えた。
レベルだけだと思い付いた。
その結果、俺はレベリングをひたすらにするようになった。
午前6時から迷宮の奥まで進み、午前0時に迷宮を出て街まで戻る。
四時間は寝てるから大丈夫。
妹がパンを買って迷宮と往復してくれるお陰で俺はレベリングに集中できていた。
まあ、今日は攻略会議とやらがあるため、一日じゅう迷宮にこもることはできない。
閑話休題
こんなことを考えたのは攻略会議のなかでとある二人組を見つけたからだ。
動揺していない。決して。
二人が仲良さそうに話してても動揺してない。してるわけがない。
会議の話は何となくわかる。解らないとしてもユウに聞けば大丈夫のはずだ。
ゲームの中でも幼馴染みで好きな相手はわかる。フードを被っていてもほぼ間違い無いだろう。
アスナだ。
隣にいるのは、主人公のキリト。
ゲームだから感じるはずのない嫌な汗が流れているのを俺は焦りとともに感じていた。
Sideユウ
兄の様子がおかしい。
今回の攻略会議に集まってきたプレイヤー達の姿を確認してからだ。
「コウ、どうかしたの?」
ちなみにリアルネームは駄目だからという理由でお兄ちゃんと呼ばずにコウと呼んでいる。私は優歌ではなくユウと呼ばれている。
「な、なにもないが?どうかしたか?」
「超動揺してるけど」
「ソンナワケナイダロウ」
「片言だけど」
ディアベルとやらや、キバオウとやら、それとエギルの言い合いも耳に入らないようでとある二人を見ていた。
そう、フードをかぶったどこかで見た覚えのある人と最初の村で出会ったキリトがその場にいた。
もしも私の思っている人物ならこのゲームにいないだろうから似ているだけかもしれないけど。
フードの人物と兄の目が合った後に、相手が驚いていた気がする。
それは知り合いであることを証明していたのかもしれない。
本当ならいなかった存在が運命すらも動かしていく。本来の運命に逆らうように。
運命の恋人の存在を否定するかのように。
この会議の後に再び話すことになる幼馴染みの女性の相手が誰かによって運命は変わっていく。
止まることなく変わっていく。
その事をその場にいる人は誰も知らない。
アスナの相手は未だに作者にも解らない。