それとこの話を読まなくても次の話を読めると思います。
本当にごめんなさい
キリトとアスナのおかげで一つ確かめないといけないことが減った。
しかし、確かめないといけないことはまだ二つある。
一つは刺さったまま転移するとどうなるのか、もう一つは圏内でも磨耗による道具や防具が壊れるのかである。
圏内でも物を壊すことは出来る。それは継続ダメージでもそうだろうか?
確かめたところでキリトとアスナに教えることはしないけれども。
なにせ、今回の行動の動機がわからないからだ。わからないのに勝手に口を出すことは止めておいた方がいいだろう。
考えるのはそろそろ止めて現実をしっかりとみよう。
現在、俺たちはヨルコさんの言葉を聞いている。
彼女の思う犯人のことを。
結果としてわかったことは犯人の動機が恐らくは――というか確実に――指輪事件に関係するものだろう、ということだけだった。
彼女が言うことすべてが本当に正しいのならば、だが。
確認する方法はないけれども。
「………で、どうする?」
ヨルコさんを宿まで送り、手近にあった無人家屋で話を再開する。
「……コウ君は何か思い付いてるの?」
無言で首を横に振ってキリトを見る。
「カインズ殺害の手口の詳しい検討かな。俺とアスナは気づかなかったこともコウなら気づけたかもしれないし」
激しく首を横に振る。
「………だよな。だからさ、あいつ呼び出そうぜ。俺たち以上にSAOに詳しいだろうからさ」
「あいつ?」
なんとなくの予想がついた俺と違い、アスナは首を傾げていた。
そしてキリトはそのまま言葉を続ける。
「ヒースクリフ」
アスナが目を見開くのがわかった。
**
現在のアインクラッド最強は誰か。
そう言われると、必ず名を挙げられる人物であり、ただ一人だけユニークスキルを持つ血盟騎士団の団長。
それが《ヒースクリフ》である。
ボス戦には参加するものの、層の攻略には参加していない人物。
そしてアスナが尊敬している人物でもある。
そんなヒースクリフを誘った場所が………
「古びたラーメン(?)屋というのはどうよ?」
キリトのチョイスを疑う。まあ、美味しい(はず)だろうけど。
しかし、何故来たヒースクリフ。キリトが奢るというのが魅力的だった訳じゃないだろ?
そしてアスナも一瞬驚いていただろう。
「久しぶりだね、コウ君。そしてキリト君」
「どうも」
「それじゃあ、揃ったし中で食べながら話そう」
こうして、アインクラッドの古びたラーメン屋で、ヒースクリフを交えたアインクラッドの最強集団による圏内殺人対策会議が始まった。
キリトのおすすめの店ではなく、入ってみたかった店だと知るのはまた別の話である。
次の更新は一ヶ月以内にします!
しっかりと量を増やして!
今回の話の感想がdisられそうで怖い。