実に4ヶ月ぶり・・・・・・
遅れたわりにやっぱり少ない文字数です。マジですみませんでした!!
あと、SAO三期決定おめでとう!
アスナがわざわざリアルネームを言った理由に気付かないほど鈍感ではない。
真剣な話だった。踏み込んで来ていた。
このゲームの中ではタブーとされる現実の名前。わざわざそれを使ったのは、俺が抱えている物を聞き出すためだろう。
そしてそれは俺のことを心配しての行動な訳で。
「あー、抱えてるモノかー。なんと言うか・・・・・・」
やっぱりこの幼馴染みの心は強い。そして俺の心は全く強くない。
だが言わないという選択肢は潰されている。
だから言うしかないのだが、目を見て話すことは出来ない。
正面にいると強い目を持つ、何も知らない彼女に八つ当たりをしてしまいそうで。
腰を下ろして上を見上げると隣にアスナも座った。
天井の星のような光りを見ながら言葉を紡ぐ。
「そうだな、最初に言っておくとね、僕は転生者なんだ」
「・・・・・・は?」
ある人物の台詞を真似て絶対に信じて貰えない真実を言ってみる。
すると少しだけ楽になった気がした。
無意識の内に転生という事実も負担になっていたことに気付いて、しかし言葉にするだけでその負担が減ったことに笑みが漏れる。
アスナのポカンとした顔が笑いを誘ったこともある。
俺はやっぱり心が弱かった。
だから聞いてもらえるなら聞いて貰おう。
今俺が抱えていることを。
解決することは無くても相談することで楽になるみたいだから。
それに聞くまで逃がさないのがこの幼馴染み様だから。
だが、このアインクラッドで起こったことだけだ。
アスナがこのデスゲームに入ることを止めなかったことは、俺自身がアスナを守り抜くことで責任を取ろう。
Side アスナ
おかしな言葉が聞こえた。
想定していない、斜め上の言葉を真剣に言っていたせいで変な声が出てしまった。
少しだけ唖然としているとコウ君が笑っていたことに気づく。
・・・・・・ふーん。
「コーウーくーん?」
言いにくい事だから冗談を言ったのだろう。だから晃太君が話しやすいように笑顔で呼び掛ける。
「悪い悪い。じゃあ、真面目な話になるけどいいか?」
無言でうなずく。
そして
「ラフコフの討伐があっただろ?」
彼から話された言葉は
「あの時にさ、人を殺したんだ」
予想以上に重たいモノだった。
「でも、それは・・・・・・」
「あー、正当化するための言い訳なら思い浮かぶんだ。死なないためには仕方がなかったとかな」
あの時に冷静に対応できたプレイヤーは一人も居なかっただろう。
それにあの時に何人ものトッププレイヤー達が殺された。だから仕方なかった、そう思っている人たちも多いだろう。
なのにこの幼馴染みは抱え込んでいたのだ。
「でも、俺はずっと心の何処かで、この世界は現実とは違うと思ってた。それがあの時に眼を見てさ。現実って認識したんだ。認識してしまったんだ」
ずっと空を見上げながら彼は続ける。
「それで一度俺自身のことを振り返ったらさ、身勝手なガキでしかなかった。しかも人を理由をつけて見殺しにするだけじゃ足らずに、自分の手で殺したんだ」
彼はいったい何を背負っているのだろうか。
幼稚園の頃からの幼馴染みだと言うのに私は彼のことをわかってなかったのか。
「だから俺は、誰が何と言おうと最低な、人殺しなんだ」
そう言った彼の顔は上を向いていたためにわからなかった。
さて、成長できてるのか。
これからやっていけるのか・・・・・・
書いてて気分が暗くなってきた。
エタリはせんよ、エタリは!
遅くなっても書き上げます!
三期が始まる前にアインクラッドは終わらせたい