最初に彼女と出会ったのは幼稚園の頃だ。
俺の妹が生まれるからという理由で引っ越したのが始まりだった。
引っ越し当日、俺のテンションは高かった。
噛み様に言った「美人な異性の幼馴染みが欲しい」
引っ越し前では美人に当てはまる女の子はいなかったからだ。
つまり、俺の美人な幼馴染みはここにいる!
隣の家に引っ越しの挨拶をするときにも心がピョンピョンしていた。
そして親同士が挨拶をしている間、子供同士で話すことになった。
「はじめまして。くぜこうたです」
そして俺は目の前にいる栗色の髪の毛の男の子と女の子に笑顔で話しかけた。そう、一目惚れだった。もちろん女の子の方に。……でもあれ?この子何処かで見たような?
「初めまして。結城浩一郎です」
「ゆうきあすなです」
ゆうきあすな→結城明日奈→アスナ→SAOメインヒロイン
なるほど、どことなくアニメやラノベの挿し絵の面影があるね。
……ダメじゃん。この子との恋愛できないじゃん。一目惚れからの一瞬で失恋だよ。
それでも幼馴染みになるのだ。死んでほしくない。キリトに取られることになってもアスナが幸せになるしいいか。
俺は笑顔で続ける。
「ふたりとも、これからよろしくね」
家に戻ったあと父親から明日奈と俺が同年代だと聞いた。何となくわかってたけどね。
Said結城明日奈
私には不思議な幼馴染みがいる。
勉強ができる。私も出来ると思っていたのに、天才だとか、神童だとか言われている。
よくわからない知識がある。多分ネットゲームの言葉だと思うが私にはわからない。
そんな彼と幼稚園の頃に引っ越してきてから仲良くなるのに不思議と、時間はかからなかった。
「晃太くん、君って学校で人気があるよね」
「そうなんですか!?」
「……明日奈さんや、いきなりどうした。そして優歌は勉強が終わってから!」
彼が驚くのは珍しい。普段は何でも知っているような顔をしている彼のポカーンとした顔はレアだ。
現在、晃太くんの家で勉強会だ。私や晃太くんは必死に勉強をしなくても大丈夫だが、彼の妹の優歌ちゃんは違う。私と晃太くんと同じ中学校に行こうとしている。つまり、小学生ながら彼女は受験生だ。
……目指す理由がお兄ちゃんと一緒!って叫ぶほどのブラコンだからね。少し羨ましく思う。
「それで、明日奈さん。どういうことですか!」
「……決めた場所まで終わらせるの早すぎるだろ……。さっきまでかかってた時間は何なんだよ……」
「勉強してないのに高い偏差値を出してるから嫉妬の的だよ」
「「そっち!?」」
「そうだよ、私も気になるからね?晃太くんの勉強方法」
「入学して一年も経ってないのにか?ただ復習をしっかりしてるだけだよ。(人生ごと復習してるから勉強は強くてニューゲームなんだよな)」
「? 何か言った?」
「別に何も」
結城明日奈、中学一年生。家の行事は苦手だけど気になる幼馴染みとの関係は、十年近く経つけど友達以上、恋人未満です。
家族関係などを活動報告にあげてます。よろしければ見ていただけると助かります。見なくてもわかるように書くつもりですが。