閃光の幼馴染みに転生しました。   作:ピリの唄

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バレンタインデーの次の日から投稿。
定期的な更新になっている気がする。

そして、今回は特に駄文注意です。
あと、お気に入りが190人突破し、UA一万人突破しました!本当にありがとうございます!


この事だけは

目指すのはこの城の頂き。

その手には剣。その眼には意志を。

たとえ俺が異物だったとしても、誰にも否定なんかさせない。

ただ、全力で生きていく。

 

 

**

 

茅場の説明を簡単に整理する。

 

1これはデスゲームである。

2外からの助けはない。

3ログアウトはできない。

4クリアは100層である。

5クリアが脱出の条件である。

 

以上である。

そして、茅場が行ったことは宣言だけではなくもう一つ。

《手鏡》によるプレイヤー全員の顔を強制的に現実の姿に戻したのだ。

俺は、身体を光が包んだ後に自分の姿を確認しないで周りを見渡す。

一応前世の知識として現実の姿に戻ることは知っていた、だから動揺しなくて済んだ。

それに俺は動揺よりも先にするべきことがある。ここに集まっている約一万人の中から妹を探し出さないといけないのだ。

リアルの名前を呼ぶのは一応マナー違反だが、こんな状況なら仕方ないことだろう。せめて茅場の言葉が終わってからだろうが。

だから俺は声を出さずに人混みの中に探しにはいった。

俺は茅場の言葉が少し区切られた時に移動を開始した。

 

 

Sideユウ

茅場と名乗るフードの神の声をどこか他人事のように聞きながら、私は昨日の兄の言葉を思い出していた。

 

「明日からは命の心配をしてくれ」

 

こうなることがわかっていたのだろうか。だから命の心配をしてくれとでも言ったのだろうか。

 

「最初の目的ができた」

 

この気持ちをしっかりと忘れないようにあえて言葉に出す。

 

「(兄を)絶対に問い詰める」

 

パニックになるのは兄という頼りになる人間が近くにいるときに、だ。

確実に兄はこのゲームの中にいる。βテストを借りて経験したからこそわかる。確実に虜になっていたことを妹の私が知っている。

 

なら、私のするべきことは兄のことを探すことだ。ベータ時代のアバター名も姿も知っている。現実の姿になったなら尚更。

茅場の言葉が終わってからはじまりの街は何事もなかったかのように本来のものに戻った。

 

 

一万人のプレイヤー集団のパニックを起こすなかで私は周りをキョロキョロと見ていた。そうすると見覚えのある顔を見つけることができた。

毎日顔を会わせている兄の姿が、人混みの中を掻き分けて誰かを探している――恐らく私――状態で見つけた。

 

「コウ!こっち!」

 

アバター名なら、この世界なら呼び捨てにしても、ため口でも文句を言われない。

いるとわかってはいたものの、やはり姿を見ると安心する。茅場の宣言が終わっても不安よりも安心する方が大きかった。

 

こうして私のデスゲームは始まった。

こんなものが、人を絶望に突き落とすものが遊びであっていいはずがない。

 

どれだけゲームに慣れていても気を抜けばいつ死んでもおかしくない。

気を抜いたものや、絶望したものから死んでいく。

 

 

アインクラッドの頂きにたどり着くまで、そこのボスを倒すまで誰も出ることは出来ない。

ここが私たちのもう一つの現実だ。

これこそが《ソードアート・オンライン》。

 

 

これは、ゲームであっても遊びではない。

この事だけは忘れてはいけない。

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