港町ラ・ロシェールは、トリステインから離れる事、早馬で二日の距離だ。
アルビオンの玄関口であり、同時に港町であるが、狭い渓谷の間の山道に設けられている小さな町。人口こそ三百そこらだが、アルビオンを行き来する人で溢れかえり人は多く居る。
「てな所かな」
「なるほどな、ありがと」
「いや、いいさ」
馬を走らせ、隣に並走している才人にラ・ロシェールを説明していく。
先ほどからカリオストロが熟睡しているので暇でしょうがない。
故に才人の隣を並走しつつ会話を続けて眠気を抑える。
「あとさ……俺達目立つ格好だけどいいのか?」
「んー……特に問題ないな」
「でもさ、あまり人目に付かない方がいいんじゃ?」
自分の服を摘み、俺たちのほうへと才人は視線を向けた。
自分含め、ルイズ達の格好は普段と変わらぬ格好である。
手紙の奪還、隠密任務なので才人は人目に付くのはまずいのではと思っているのだろう。
「どちらにしろ人目に付くしな、この面々だと」
「あー……」
最初こそ、服装を正す事も考えたが諦めた。
カリオストロやルイズなんかが平民の格好をすれば逆に目立ってしょうがない。
ギーシュも同じ理由だ、どうやっても姿だけが平民の貴族が出来上がってしまう。
「それに平民が早馬に乗って向かってる時点で怪しまれる」
「そうなのか」
「平民の移動だと普通は徒歩か共同の馬車ぐらいかな」
「それじゃ無理だな」
「間に合わないな」
ラ・ロシェールに馬車で行く事も考えたが、時間が足りない計算となってしまった。
船が出るまでに二日あるとは言え、情報も集めないといけない。
そのことを考えれば結局は速度を優先することとなった。
「まぁ……子爵が貴族の格好で来た時点で意味なかったけど」
「……うん」
そう言って、才人と一緒に上を飛んでいるグリフォンを見上げた。
少し遠めに見える米粒大のグリフォン。
それにルイズと子爵が乗っており、危険がないかを哨戒してくれている。
「……なぁ」
「なんだー」
今日で何度目かの才人の質問が飛んでくる。
それに対して欠伸を一つして聞き返した。
「どんどんと離れていってね? ……子爵」
「だな、何の報告もないし忘れられてるかね」
「……哨戒ってなんだ?」
「ギーシュがしてる事」
才人の言葉に後ろを振り向き答えた。
そこには少し後ろに居て辺りを探っているギーシュが居た。
軽く手を上げれば、ギーシュが気付き速度を上げて追いついてくる。
「何かあったかい?」
「いや、何も……そっちは?」
「付いて来る人は居ないね」
「そっか」
ギーシュと情報のやり取りを行い、安全を確認する。
「それで前は……」
「ないかな」
「情報がない、むしろ子爵が遠ざかってく」
子爵が飛ばすせいで当初予定していた休憩が出来ない。
それ故、疲れと怒りが溜まりフォローする気力も沸いて来なかった。
素直に告げれば全員が黙り込み、遠くを見る。
そこには先ほどより小さくなったグリフォンの姿があった。
「止まれ」
「どうした?」
休憩を入れず飛ばしたせいか、二日の距離を一日で突破してしまった。
ラ・ロシェールまで目と鼻の先となり、ほっとするのも束の間二人を止める。
目の前には両側に聳え立つ大きな壁のような崖があり、奇襲の可能性があった。
こういった時にグリフォンで空を飛びながら魔法を使える子爵の出番なのだが、残念ながらいない。
「ヴェルダンテは?」
「少し遅れてるかな」
自分で空を飛んで確認をと思うが、空を飛んでる最中は無防備となる。
その間に弓で狙われる危険性もあり、どうしようかと悩んだ。
ヴェルダンデで土の中から調べて貰おうかとも思ったが、飛ばしていたせいか遅れてるようだ。
(……面倒だけど少し戻ってフライで確認するか)
安全には代えられない。
疲れていてすぐにでもベッドで眠りたかったが、馬を切り返し道を戻る事を決意する。
大きくため息をついて、才人とギーシュに事情を話そうとした時だ。
振り返った先で何やら飛んでくる一つの生物が目に入った。
「あー……まじか」
「どうかしたのか?」
「面倒なのが来た」
「は?」
徐々に大きくなる生物を見て何が来たのかを察した。
本を読む代価として幾度なく爪や鱗などを採取させてもらっていたのでよく分かる。
面倒な相手にどうしようかと更に頭を悩ませた。
「はぁ~い、ダーリン」
「キュルケ?」
「……」
「それにタバサも」
数分後やって来たのはシルフィードに乗ったタバサとキュルケであった。
キュルケはシルフィードから飛び降りると才人に抱きつき、タバサは寝巻きのまま本を読み続けている。
「……一応聞くけど何しに来たんだ?」
「何って……楽しそうな匂いがしたから付いてきたのよ」
大体の予想はついていたが一応聞いてみれば、思ったとおりの答えが返ってきた。
出発した時間が時間だ、起きている生徒も居るだろうと思っていた。
しかしだ、その中の一人にキュルケが居たのは不幸である。
「帰れと言っても聞かないよな」
「流石に分かってるわね」
眉を潜め、聞いてみるとにこやかに言い返された。
楽しい事が好きなキュルケの事だ、いつものメンバーが揃ってこんな事をしていれば興味を引くだろう。素直に任務の件を話したところでラ・ロシェールまで付いて来るのも確定済み。
それなら……
「なら、宿に付いたら一筆書け、それと付いて来るのはラ・ロシェールまでだ」
「何を?」
「『私は自分の意思でここに来ました。 命を落としてもトリステインのせいではありません』って感じで実家にな」
「あー……もしかしてやばい?」
「非常に」
焼け石に水程度の対策だが何もしないよりはましだ。
この依頼を達成したとしてもキュルケ達が付いて来て怪我や死んだら元も子もない。
キュルケの実家はヴァリエール家とためを張るぐらいに大きなもの。
その一人娘がトリステインの事情で怪我をしました! なんて言おうものなら遺恨が残るだろう。
なるべく最低限にする為に行動をしておく。
「ついでに空を飛んで崖の上に待ち伏せがないかの確認頼むわ」
「んっ」
「ふぁ……オレ様も行く」
馬からシルフィードへと飛び乗り、タバサへと声を掛ける。
その際にようやく起きたのかカリオストロも此方へと移動した。
何も説明してないのに察したらしい、相変わらずの頭の回転の速さだ。
「このまま先行するから、注意しつつ付いて来てくれ」
「ちょ、ちょっと! 私はどうするのよ!」
「俺の馬よろしく」
慌てるキュルケに馬を押し付けると終わったとばかりにシルフィードが飛んだ。
個人で浮かび上がるよりも早く、あっという間に才人達を見下ろす立場となった。
「さてと……」
「奇襲はなさそうだな」
弓の届かない距離となり、カリオストロと共に下を見下ろす。
崖の上には少しの森が広がっており絶好の狩場でありながら人の気配を感じ取れない。
誰かが崖の上で待ち構えてるわけでもなく、森に潜んでるわけでもない。
そのことを時間を掛けて両側を調べ、下に居る才人達にライトの魔法を使って合図を出した。
そして、そのままタバサに頼みラ・ロシェールへと入っていった。
「子爵何処だろ」
「……グリフォンを探すか」
ラ・ロシェールへと入り、才人達と合流した後、先に来てるであろう子爵を探す。
特に何の情報もないのでグリフォンを目印に探していくしかない。
「子爵って?」
「ワルド子爵……姫様が寄越してくれたんだけど……」
「何で居ないのよ……それにルイズも」
探していれば、子爵という言葉にキュルケが食いつき才人が説明を始める。
「あー……子爵と合流した時に『婚約者と交流を深めたい』とか言ってルイズを連れてった」
「あれ……婚約者って解消されたんじゃ?」
「まだ途中なんだろ、だからこそ子爵も焦ってルイズにアピールしてるんだろうさ」
婚約者の件はこっちの予測でしかなく公爵から実際に聞いたわけではない。
故に何処まで話が進んでるか、本当にあるのかすら分からなかったが、今回の子爵の焦りようから話し自体は持ち上がってるのだろうと予測が付いた。
アピールして婚約者から外れないように必死なのだろう。
しかし、任務を一緒にこなす自分達を忘れられるのは些か気分が悪いものである。
「タバサ、これ着といてくれ」
「……わかった」
辺りを見渡し、宿を中心に探していれば何やら悪目立ちしてる事に気づく。
貴族の子供が大量に居る事に加え、タバサが未だに寝巻き姿であったこと思い出す。
タバサに自分のマントを羽織らせ早く宿にと更に注意深く辺りを探した。
「あっ……居た」
「何処?」
「あそこの高そうな宿」
暫く探せば、才人が呆れた声を出し一角の宿に指を差した。
その先を見れば、確かに宿の横の馬宿にグリフォンが繋がれている。
「なぁ……こういう時って安い宿に泊まるってのが定番だけど……どうなの?」
見つけられたことにほっとし、全員で宿に向かえば才人が不思議そうに首を傾げた。
才人は日本生まれでこういったこともしたことがない。
精々書物やゲームなどで少し知識がある程度なのだろう、故に疑問を抱く。
「これでいいんだよ」
「へ?」
説明をしようとするとそれより早く、カリオストロが噛み付いた。
機嫌悪そうに目つきを鋭くし口元を歪めている。
「貴族が平民の宿に泊まったら変だろ」
「……貴族である事がバレてるから、安い宿に泊まると悪目立ちするってこと?」
「分かってるじゃねーか、あとこういった所は金をかけた方がいい場合もある」
「どういうことだ?」
「高い宿は相応の人が使用する。その為従業員から何まで細心の注意を払っている、間違っても客の情報を外にださねーのさ」
お店にとって大事なのは信用だ。
しかも貴族を相手にするようなお店は他の店よりも信用が大事なのだ。
平民を相手にするのとは違い、注意を必要以上に払い、余計な事をしない。
「と言う訳で……子爵の対応は間違ってないよ」
「……そうなのか」
今までの子爵の行動が行動なので悪く見がちなのだろう。
何処か納得できなさそうな才人を見て苦笑した。
「……」
「子爵は?」
「桟橋へ交渉に行ってるわ」
宿に入れば、椅子に座り込み不機嫌そうなルイズが居た。
手を上げて挨拶をしてから見えない子爵の事を聞いてみると更に不機嫌そうな声で答えた。
「それで、なんでキュルケが居るわけ?」
「朝に出かけるダーリン達を見て追いかけてきたのよ」
「……そう」
「宿は?」
「まだね」
「なら私が取って来るわね」
ルイズがキュルケとタバサに気付き、眉を潜め聞いて来た。
キュルケがその事に何気なく答えるもルイズは短く答えて終わる。
いつもなら噛み付き口喧嘩が始まるのだがそれすらない。
キュルケより頭にくることがあったのだろうと予測した。
「機嫌悪そうだな、ルイズ」
「当たり前でしょ、これ任務よ? 任務! なんで一緒に任務をこなす相手を置いて疾走してるわけ? しかも空の上で何て言ったと思う?」
「あー……えー?」
そんな爆弾みたいなルイズに才人がわざわざ触りに行った。
才人が声を掛けた瞬間、聞いてくれとばかりにルイズは口から言葉を吐き出す。
それに対して才人はタジタジとなり助けを求めて来るが皆顔を逸らした。
タバサは本を読み、キュルケは自分達の宿を取りにギーシュは辺りを見渡して警戒している。
カリオストロは助けてくれるわけもなく、何て言ったんだと笑いながらルイズを促すばかりだ。
「放っておいた事の謝罪と言い訳……それで私の対応が鈍かったら、『旅はいい機会だ、いっしょに旅を続けていれば、またあの懐かしい気持ちになるさ』って」
「あー……」
「旅って何よ、これは任務よ、任務!」
何時間もの鬱憤を吐き出すように言葉が続いていく。
流石に周りのことに気遣う理性はあるのか、小声で話すため呪詛のようにも聴こえた。
「……なぁ、子爵って」
「言うな……可哀想になってきた」
才人の言葉に首を振る。
全ての対応が空回りをしている子爵にどう言えばいいか分からなくなった。
これ以上のフォローも出来ないし、する気すらない。
「あぁ……着いていたのか、すまなかった。婚約者と久しぶりに時間を取れて浮かれていたみたいだ」
「そうですか、それじゃしょうがないですね」
そんな事を話していれば、子爵が入り口から戻って来た。
俺達の姿を見て開口一番で謝罪をするも何処か感情がないように思える。
子爵からしたら俺は婚約者を奪っていく敵なのでしょうがないのかも知れない。
そんな事を思い笑顔で対応すると横に居た才人が変な物を見るような目で見てくる。
こんな人でも一緒に任務をこなすのだ、仲悪くしておいては損しかないだろうに。
「取って来たわよ」
「君は……?」
にこやかに会話をしていれば、キュルケが戻ってきて子爵と顔を合わせた。
子爵は宿の鍵を持ってきたキュルケに首を傾げる。
「お久しぶりですわ、子爵様。 まさか旅行先で偶然会えるなんて」
「……旅行?」
キュルケの問いに寝巻きでマントを羽織っているタバサを見てからこっちを見てくる。
特に何もいう事もなく、素直に頷けば、相手も察したのか頷き返された。
「それで部屋なんだけど……三人部屋が二つと二人部屋が一つだけ取れたわ」
「なら……二人部屋は私とルイズで……」
「二人部屋は俺とカリオストロ、他は男女で分かれましょう。 旅行中なのに悪いなキュルケ」
「別にいいわ。ルイズとはお友達ですもん、女性同士楽しむわ」
子爵からとんでも発言が聞こえたような気がして即座に割り込む。
そうすれば、キュルケは察したのかにこやかに対応してくれる。
こういったところだけを見れば本当に良い女性なのだが、勿体無い。
「いや……ルイズと婚約者だし、大事な話が……」
「あら、婚約者と言ってもまだ結婚もしてないのに殿方と同じ部屋に寝るなんて、はしたないと思いませんこと?」
「あー……うん」
「それに大事な話があるのなら、その時は私達は外へ出ますので」
ここまで言われれば子爵も強くは出れない。
故にキュルケの言葉に素直に頷き、鍵を受取った。
「ふぁ……それじゃ、早いですけど俺は休ませて貰います」
「そうか、一応伝えておくが、桟橋のほうだがやはり明後日じゃなければアルビオンに行けない様だ」
「それまでは情報を集めましょうか」
「そうしよう……おやすみ、ウイル」
「おやすみなさい、子爵様」
徹夜と朝から夕暮れまで馬に乗り詰め限界だ。
軽く挨拶を交わすとキュルケに部屋の場所を教えてもらい二階へと上がった。
「……ごめん、後はお願い」
「おぅ……任された」
教えてもらった部屋に入ると水で顔や腕についた砂埃を落とし、服を脱いでベッドに倒れこむ。
その際に付いて来ていたカリオストロに一言そう言って眠りに就いた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「……寝たか」
ウイルがベッドに潜り込み数分後。
ウイルはすぐに寝息をたてて寝始めた。
流石にここまで休憩なしにやってきたので無理もないと思った。
「たくよー……ちっとは考えろよ」
寝ているウイルを手で触り確認した後、舌打ちをしてベッドから降り窓を開け放つ。
窓を開け放てば、そこには今まさに此方の窓に飛び込んでこようとするフードを被った人物が居た。
「!?」
「おせーっての」
その人物が此方を確認し慌てながら腰に手を伸ばすも全てが遅い。
相手に向かって呆れながらも、指を鳴らし錬金術を実行した。
「がはっ……!?」
「じゃーな」
錬金術が正しく起動し、フードの男の体から剣や斧が突き出て一撃の下絶命させた。
相手の体を利用した錬金術。相手の血を代価に剣を、相手の骨を代価に斧を生成する。
抵抗する暇もなく、対応する暇もなく、何も出来ぬまま男はその場で煙のように消え去った。
そのことを確認すると宙に浮いた剣や斧をもう一度指を鳴らし消して窓を閉める。
「ウイル達は幾度なく追っ手が居ないかを確認していた」
欠伸を一つしてベッドに戻り、ウイルのお腹を枕に寝転ぶ。
その際に誰が居るでもないのに説明するのかのように口を開いた。
「街に入って追っ手が此方を見張っていたと言えばウイル達の泊まる場所は分かる。……でもなー、なんでウイルがこの部屋を選んだのが分かったんだろうな」
下の時に部屋割りを決める時に居た人間は、ルイズとギーシュと才人とキュルケとタバサに子爵、オレ様達を含めて八人。
部屋割りもその時に決めたものだ、誰がどの部屋に入るかはそこに居た人間しか分からない。
更には部屋の場所もウイルが部屋に行く際に聞いた一瞬のみ、子爵以外の人が裏切り者で仲間に連絡を取ったと思ったが行動が早すぎる。
「しかも、差し向けた追っ手は『偏在』……詰め甘くね? ワルド子爵様よ」
八人の中で風に対応し偏在が使えるスクウェアなのは子爵のみだ。
タバサが実力を偽ってる可能性もあるが、今の偏在はどう見ても男性ほどの身長だ。
故に……犯人は一人しか居ない。
「オレ様じゃなければバレてお終いだったことを考えれば運はいいか」
今あった襲撃の件等を話せばワルドを捕縛できるだろう。
しかし、それではウイルが成長しないし、つまらない。
だからこそ報告しない、このまま黙り込む。
今現在、自分の心に居るのは一人だけ、それ以外は全てがどうでもいい。
己の主人の血と肉にする以外は利用価値のないものだ。
『精々足掻いて糧になってくれよ……レコン・キスタ』
暗い部屋の中、薄く笑い
《目立つ格好》
平民の格好をしても美貌は失われない
むしろちぐはぐ具合にギャップが出て余計に悪目立ちする
故に貴族の旅行者として見て貰った方がまだいい
《哨戒》
ギーシュ
敵襲に対して見張りをして警戒すること
子爵
婚約者と遠乗り
《グリフォン》
強いし有能のはずなのに足としてしか出番がない幻獣
どうしてこうなった!
しかもタルブ戦においてリストラもされている
どうしてこうなった!
《面倒なのが来た》
外交問題まっしぐら
特にキュルケは危ないどころでなく、核爆弾である
死はもちろん危ない目にあっただけでもやばい
《幾度なく爪や鱗などを採取させてもらっていた》
シルフィードの幸せ
美味しい肉を食べさせてもらえ、鱗を綺麗に磨かれ、爪の手入れもしてくれる
更には古い鱗を取ってくれる……有能
しかし、最近は血もくれないかなとウイルは考え中
《一筆書け》
書かないよりはまし
《婚約者って解消されたんじゃ?》
まだ表立って話しになっていない
アルビオン編終了後にようやくである
《タバサ、これ着といてくれ》
大きな杖を持った貴族が寝巻きで歩いている
何処から見ても悪目立ちです
ついでにウイルのマントに対しての意識も低い
《あそこの高そうな宿》
高ければそれなりのサービスを受けれる物だ、しかし
安ければいいというものでもない
高ければいいというものでもない
結局はケースバイケースである
《不機嫌そうなルイズ》
髭が刺さって痛いんだよ、ボケ
《ギーシュは辺りを見渡して警戒している》
哨戒から警戒まで言葉は少ないがまっとうな仕事をしている
《お久しぶりですわ、子爵様》
色ボケしてなければ有能なキュルケさん
何だかんだいって咄嗟の対応力は凄い
《なら……二人部屋は私とルイズで……》
戦力的にそれはないだろと思った
《結婚もしてないのに殿方と同じ部屋に寝るなんて》
カリオストロとウイルが一緒ジャン!
カリオストロは使い魔なのでノーカウント!
《……ごめん、後はお願い おぅ……任された》
カリオストロが昼間寝ていたのはこの為
特に寝ずとも問題はないが、ウイルの気遣いを受取り寝ていた
ウイルが寝ている時が一番危険な時間帯となる
《服を脱いだ》
別に裸ではない
《『精々足掻いて糧になってくれよ……レコン・キスタ』》
真のラスボス
次回『最悪』